Microsoftの新機種、Lumia 650は199ドルのWindows 10スマホ

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Microsoftは昨年10月に、初めてWindows 10塔載のLumiaフォンを発表した。そして今日、同社は3番目でずっと低価格のモデルを発表した。

もし、昨年のLumia 950とLumia 950 XLを印象的 ― 「終っている」プラットフォーム上のスマートフォンとしては印象的 ― だったとするなら、今日発表されたLumia 650は、その廉価版であり、価格は199ドル ― 950、950 XLのそれぞれ 549ドルと649ドルよりはるかに安い。

その199ドルで手に入るのは、5インチのOLEDスクリーン、8メガと5メガピクセルの前面および背面カメラ、およびQualcommのSnapdragon 212で、Microsoftの電話とPCをつなぐ ‘Continuum’ 機能には対応していない。

レドモンド拠点の同社はこの端末を、Windows 10を働く人のポケットに入れるお手頃価格なビジネスフォンと位置づけている ― 「あなたの会社にとって賢い選択」。

しかし、しかし、しかし、しかし…現時点でそれが会社の経費を使う最良の方法かどうかは考えなくてはいけない。

TechCrunchのNatasha Lomasは先月、Windows Phoneが公式に「過去のプラットフォーム」になったことを説明した。Microsoftの電話事業は49%減少し、四半期販売台数は1年前の1050万台から450万台へと落ち込んだ。CEOのSatya Nadellaでさえ、その数字が「2015年7月の戦略変更」以来、減少していることを認めた。

しかし、あれから数週間がすぎ、器量の良い、有能で、財布に優しい発表があった。また一つ、あなたが買わないであろう(なぜならアプリ開発者はユーザー数を気にするし、企業は自分のスマホの持ち込みを認める方向にシフトしている)、買うべきではないWindows Phoneが出た。

MicroosftはSurface Phoneの検討していて、これが最後のLumiaになるという噂がある。それは、同社が一時は独立していたLumiaチームをSurfaceチームに移管したことに基づいている。しかし、Microsoftの権威であるThurrott.comが説明しているように、現時点で新たな業務形態からどんな端末が生まれるかは誰も知らないので、臆測は空論である。

Microsoftを今ここにあるものだけから判断するなら、Lumia 650は良く出来ている、しかしWindows Phoneはほぼ終っている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

SurfaceとLumiaがクリスマス商戦で健闘してMicrosoftの決算報告に新記録をもたらす

Microsoftは昨年の10−12月期でLumiaのハンドセットを1050万台売り、Surface製品の売りげは11億ドルだった。どちらの数字も、新記録だ。

電話機全体の売上額は23億ドルで前四半期の26億ドルより少ない。ただしこの数字には通常のケータイが大量に含まれているから、あまり評価の手がかりにはならない。

Microsoftが重視している測度

Windows PhoneとSurfaceに関しては台数をまず見て、売上額をその次に見る。それは単純に量の問題だが、Lumiaのハンドセットは今売れているWindows Phone機の唯一の機種だ。Surfaceの量はPCに比べるとささやかだが、Microsoftにとっては、もはや無視できない事業だ。同社としては、もっともっと売れて、採算点に達して欲しい製品だ。

Microsoftにとってとくに関心があるのが、モバイルのマーケットシェアだ。Lumiaデバイスが一つ売れると、同社のサービスやソフトウェアの軌道上に人が増え、同社のエコシステムの一員になる。今のところ重要なのは、携帯電話の売上台数よりもそっちの方だ。

対照的なのはSurfaceだ。これは、Tablet+Windowsを意識した製品ではない。サードパーティがMicrosoftのソフトウェアを載せた製品を作ると、どうしてもそんなイメージになりがちだが、MicrosoftによるSurfaceの位置づけは、むしろ、新しい単独のブランドであり、しかもそれが順調に成長していることが重要だ。台数は公表していないが、決算報告ではプロジェクト一覧のトップの行がSurfaceだから、同社にとって別格の事業であることが分かる。

ほどほどの継続的成長

二つの製品系列が時系列比較では記録的な数字を上げたが、どれだけの利益が得られたのか?

Surfaceの売上は今期に2億ドルあまり伸びた(前年同期比)が、同時期にLumiaのハンドセットは120万ドルというささやかな伸びだ。Surfaceの売上は前期比で20%伸びているが、Lumiaは成長率13%とやや低い。

同社は、新記録ではあっても目覚ましい成長ではないことに、気づいているのだろう。この四半期はクリスマス商戦が含まれるから、それがなければ、台数も売上も共に落ち込んだ可能性もある。

決算報告は数分前に出たばかりだが、デバイス(ハードウェア)のパフォーマンスについてさらなる発表があれば、この記事をアップデートしよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


携帯電話からNokiaの名がついに消える…新ブランドは”Microsoft Lumia”に

その長くて複雑な関係も、最初はNokiaがハードウェアを作り続けるというパートナーシップだった。次に険悪な別れが訪れ、MicrosoftはNokiaの携帯電話製造事業を買収した。そして今日(米国時間10/21)やっと、今後は一体誰がWindows Phoneのハードウェアに関するファーストパーティなのか、という混乱に決着がついた。これからはそれは、単純に”Microsoft Lumia”デバイスと呼ばれるのだ。

The Vergeによると、ブランドの改名はフランスから始まり、やがて全世界に及ぶ。製品のブランド名はもちろんのこと、ソーシャルメディアのアカウントも、そのほかのネット上のプレゼンスも、この名前になる。Nokiaという名前の会社は残り、主に地図やネットワーク技術がその事業になる。もう、“ちょっと待て、どのNokiaのことだい?”という質問がなくなるから、世界中の記者やライターたちが安堵の吐息をもらしている。

こうなることは、前からわかっていた。Microsoftがそのハードウェア部門に、彼が助けてやった会社の名前を残すことは、何をどう考えてもありえない。前からMicrosoftは、Nokiaの名前は変える、と言っていた。Lumiaという名前は、元々Windows Phoneデバイスだけの名前であり、長い間にかなり知られ、消費者間に浸透したブランドなので、そのまま“生き”となるのが合理的だ。Nokiaにとっては、今やレガシーの一部にすぎないとはいえ。

新しい(古い?)ブランド名をやっと確定したMicrosoftは、今度はそれを消費者の心にも植え付けて、Nokiaの名をその脳裏から葬り去るために、今後相当なキャンペーン努力をしていくだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


MicrosoftのLumia端末販売580万台は、四半期全体の数字ではない

今日(米国時間7/22)の会計第4四半期決算で、MicrosoftはWindows Phoneベース端末、Lumiaを580万台販売したことを報告した。昨年の暦年第2四半期 ― Microsoftにとっては前年第4四半期。会計年度の世界へようこそ ― Nokiaは740万台のLumia端末を販売した。

しかし、Lumiaの販売台数は、この数字の通り22%ダウンしたわけではない。Microsoftの会計第4四半期販売台数は、期内の売上の一部しか反映されていない。同社がLumiaを売り始めたのは4月25日、Nokiaとの契約が成立した後のことであり、四半期始めの24日間は含まれていない。

90日中の24日は、26%に当たる。つまり22%の売上減は、26%短い期間に対しての比較だ。580万台という数字から外挿して換算すると、四半期フルであれは790万台になる。

これは、50万台というごくごく控え目な増加だ。しかし、少なくとも正しい傾向は示している。

昨年夏の(Nokiaの)740万という数字は、第3四半期には880万台、第4四半期には820万台へと伸じた。したがって、Microsoftの端末売上も、市場の循環によって今後2期にわたって伸びると予測することは理にかなっている。ただし、楽観的予測ではある。

Microsoftの同四半期における携帯電話売上は、19.9億ドルだった。この売上には、経常損益6.92億ドルが付随する。Microsoftがハードウェア部門からあれほど多くの人員を削減する理由を知りたかった人には、わかりやすい構図だろう。

携帯電話事業は、Microsoftの売上を予測以上に伸ばすと同時に、利益で予測を下回わらせた。もし、コストを削減し、かつ売上を維持することができれば、Nokia買収が、ソフトウェア巨人にとって好い判断だったことが証明されるかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


ノキア、北米で大躍進。Q3の端末出荷台数は前年比367%増

Nokiaの最新業績報告によると、同社はついに北米地区で、Windows Phoneベースのスマートフォン、Lumiaの市場を軌道に乗せた。これは、プラットフォーム自身にとっても、Nokiaの端末事業を70億ドル以上で買収するMicrosoftにとっても朗報だ。

Nokiaの北米における端末台数は、2013年第2四半期の50万台から、第3四半期には140万台へと増えた。第1四半期は40万台、1年前の第3四半期は30万だった。同地域における四半期当たりの出荷台数を1四半期で3倍近くに伸ばしたことには、驚くほかない。

Nokiaによると、「北米における連続成長は、当社のスマート・デバイス事業の売上増が主な要因」だという。つまり、売上増の大部分はスマートフォンによるものだ。そして、米国内のモバイル市場がカナダよりはるかに大きいことを踏まえると、殆どの販売は国境の南側で起きたと考えられる。

つまりNokiaは、第3四半期に前期よりはるかに多くのWindows Phone端末を売ったことになる。ざっと見積って、米国内で100万台以上のLumiaを売ったと考えていいだろう。

以下がそのグラフだ。

Nokia Lumiaシリーズのスマートフォンは、2011年11月に発売された。同社の第4四半期中にあたる。この期に同社は「世界で100万台以上のLumia」を販売したことを後に明らかにした。

続く2012年第1四半期、Nokiaは販売台数を公表しなかった。2012年第2四半期には、世界で400万台売ったと報告した。ここからは、Nokiaが控え目ながら順調にLumiaシリーズの売上を伸ばしていたと見ることができる。

しかし、2012年第3四半期、販売台数は290万台に落ち込み、同社にとって非常に苦しい時期を迎えた。Nokiaは「Lumiaの新製品群によるすばらしいイノベーションが次に来ることを公表した」ことが原因だと指摘した。

それ以来、Lumiaの販売は期毎に伸び続け、2012年3Qの440万台から、直近の2013年3Qには880万台へと増えた。以下のグラフで全貌がわかる。

つまり、世界市場での成長は順調で、次の第4四半期には、初めてWindows Phone端末の販売台数を1000万の大台に乗せられるかもしれない。しかし北米市場については、同社の苦戦を認めなくてはならない。グローバル事業が拡大を続ける中、北米は停滞している。

しかし、ローエンドのLumia 520(および521)とハイエンドのLumia 1020に加え、Windows Phone 8のソフトウェア改善によって、少なくとも米国での成長に必要なカギは解かれたようだ。

これは重要だ。もしNokiaがこの市場で失敗すると、通信会社の支援が打ち切られる危険もある。この種のものはひとたび失うと、再び獲得することは難しい。すなわち、好調な第3四半期は、米国市場におけるNokiaが長期的に存続できることを暗示しているとも言える。

NokiaのWindows Phone戦略は、長年批判の的となり、見込みがない、運がない、不誠実、高価だと言われ続けてきた。MicrosoftのWindows Phone戦略も同様にやり玉に上げられてきた。今や両者がタッグを組み、非難の的が一点に集中するので時間の節約だ。冗談はさておき、Nokia ― Windows Phone OEMの事実上の標準 ― は、数四半期前と同じ台数を出荷できることを証明した。しかし、北米の問題は消えていない。Microsoftは自身のプラットフォームを自国の市場で売ることかできるのか? 長年のつらい歩みを経て、答えはもうすぐはっきりするだろう。

では次の目標は何か。Lumiaの北米売上を伸ばし続けること。もしNokiaが、この地域で例えば200万台第4四半期に販売できれば、ゲームとして成立するだろう。

データはすべてNokiaによる。

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(翻訳:Nob Takahashi)