Appleは今週、同社のビジネス向けサイトMac in Businessをデザイン変更し、IBMとの良好な関係が続いていることを示した。名前の通り、このサイトはAppleのエンタープライズに関する見識を示すもので、新デザインではAppleのビジネスでの強みに焦点を当てている。
全体としては、Appleのソフトウェアとハードウェアの共生関係や、Mac、iPhone、iPadが心地良く協調するしくみ等、Appleのマーケティング要素として想像できる種類のものごとを目立たせている。
さらにAppleは、アクセシビリティー・ツール、最近コンパイラをオープンソース化したプログラミング言語Swift、OSXのセキュリティー機能等、企業の購買担当者にアピールするものに注意を向けさせている。
しかしAppleは、IBMとの関係、特にIBMが今年Macへの大がかりな移行を実施した経験も強調している。ウェブサイトおよびIBM CIO Officeでサービスとしてのワークプレース担当副社長を務めるFletcher Previnの話によると、Macへ切り換えた結果、同水準のPCより平均270ドル費用を節約できた。Previnは、実際の節約額は240~273ドルの間だったと言った。
「これまでに5万台のMacBookを配布し、今後会社全体で15万台から20万台を配る計画だ。2015年6月に開始して以来、IBM内で毎週1900台ずつMacが増えている」と彼は言った。
節約は主としてIBM社内のヘルプデスクへの質問が減ったことによるサポート費用の減少によるものだ。プログラム開始以来、Macユーザーのわずか5%からしか質問がない。一方PCユーザーは40%だとPrevinはTechCrunchに話した。
平均して新規採用者の40%が入社後にApple機を要求するが、Apple製品の使用に関しては世代の違いが見られると彼は言っている。「例えば、IBMで25年間働いてきた人がMacを欲しがる率は、新卒より少ない」とPrevinは言った。
事実、IBMは ‘Mac at Work’ という事業を立ち上げ、他社のApple製品への移行を手伝っている。「IBMは、Macを企業システムやアプリケーシヨンと簡単かつ安全に統合するための、[当初社内用に開発したものと]同じプログラムを、顧客に提供することができる」とPrevinは説明した。
IBMの愛は、メインページの下にあるIBM-Appleモバイルアプリパートナーシップの専用ランディングページへのリンクにも表れている。ここには、両社が協力して作ったアプリが対応している様々な業界や職種が紹介されている。
提携は開始から約18ヵ月が過ぎ、アプリ100本目の節目を今週迎えた。両社は独自の強みを発揮し、Appleは鋭いデザイン感覚を、IBMはエンタープライズの深い知識を提携にもたらしている。協調によって両社は、モバイルプログラミング原理の特徴を生かした一連のエンタープライズアプリを生み、全く新しい仕事のやり方を作り出した。
サイトの目標は、これらすべてを、職場の幸せなMacユーザーの写真と共に披露することだ。
Appleは本件に関するコメント要求に返信していない。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)