Chefの標準ツールと最新ツールがMicrosoft Azureへ深く統合、安心のマイグレーションを担保

DevOpsオートメーションサービスChefが今日(米国時間9/25)、Microsoft Azureとの新しい統合をいくつか発表した。その発表は、フロリダ州オーランドで行われているMicrosoft Igniteカンファレンスで行われ、企業がレガシーアプリケーションをAzureへ移行する際の支援に焦点が絞られた。それに伴い、Chef Automate Managed Service for Azureのパブリックプレビューや、ChefのコンプライアンスプロダクトInSpecをMicrosoftのクラウドプラットホームに統合する例などが提示された。

Azure上のマネージドサービスとなるChef Automateは、コンプライアンスとインフラの構成の、管理とモニタリングを単一のツールでできる能力をopsのチームに与え、またデベロッパーは、Chef AutomateとChef ServerをAzure Portalから容易にデプロイし管理できる。それは完全なマネージドサービスであり、初めてのユーザー企業でも30分で使えるようになる、と同社は主張している。この数字には、やや宣伝臭があるかもしれないが。

構成を変えるときにはAzure上のChefユーザーは、AzureのコマンドラインインタフェイスであるAzure Cloud ShellでChef Workstationを使える。WorkstationはChefの最新の製品のひとつで、構成の変更を即席でできる。また、Chefが管理していないノードでも、対応できる。

コンプライアンス堅持のために、ChefはセキュリティとコンプライアンスツールInSpecのAzureとの統合をローンチした。InSpecは、MicrosoftのAzure Policy Guest Configuration(誰だ?こんな名前をつけたやつは!)と協働し、それによりユーザーはAzure上のすべてのアプリケーションを自動的に監査できる。

Chefのプロダクト担当SVP Corey Scobieはこう語る: “Chefは企業に、彼らが確信を持ってMicrosoft Azureに移行できるためのツールを提供する。ユーザーは単純に自分たちの問題をクラウドへそっくり移すのではなく、状態や状況をよく理解したうえで移行を行なう。事前に構成やセキュリティの問題を検出できるから、移行後の成功が確実になり、正しい、そして着実なペースで、移行できる実力を企業に与える”。

more Microsoft Ignite 2018 coverage

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Office 2019が出たけど今やMicrosoft Offeceの最良の機能はOffice 365にある

Microsoftが今週、WindowsとmacOS用のOffice 2019をリリースした。それは、この生産性スイートの、サブスクリプション型(有料会費制)ではないタイプの、定例の最新アップデートだ。言い換えるとそれは、あなたが10年前にOffice Depotで買ったシュリンクラップ(収縮包装)のOfficeと同じ種類のOfficeだ。でも今やそれは、Microsoftがあなたに買ってほしいと思っているOfficeではない。あなた自身も、買いたくないかもしれない。なぜなら現時点では、Office 2019は一種の限定バージョンであり、それは、サブスクリプション(有料会員制)のOffice 365にあるおもしろい最新機能を欠いているからだ。

Microsoftの企業向けOfficeとWindows担当VP Jared Spataroはこう語る: “私たちはOfficeの全フレーバーの中で、Office 365の…とくに商用ユーザーのためのOffice 365 ProPlusの…位置づけにたいへん苦労してきた。それを、名前の中に年数のあるOfficeとはまったく違うものにしたかった。Office 2019には、これまでのOffice 365にあった機能がすべてある。だからクラウドバージョンのOffice 365には、インターネットに接続しているからこそ得られる新しい命がある、と言いたい”。

Spataroによると、Microsoftはユーザーに、Office 365はクラウドに接続されているから生産性が高く、セキュリティも優れていることを知ってほしい、と思っている。彼によると、TCO(total cost of ownership, 総保有コスト)も、自分のパソコンにインストールするバージョンより安いそうだ。

Office 2016のころには、それらの一般市販バージョンは、たえずアップデートされているOffice 365のスナップショット、言い換えればコピーだった。365は毎月アップデートされ、新しい機能も増えていた。しかし今回は初めて、オンプレミスバージョンのOffice、すなわちOffice 2019には、Office 365の機能の多くが欠けている。つまり、機械学習による人工知能機能など、もっともおもしろい機能は、Office 365にあってOffice 2019にはない。

Spataro曰く: “混乱するユーザーもいると思うが、名前に年数がついていることは、それが‘現時点でベストバージョンである’という意味ではない、ということを時間をかけて分かってもらう努力をしなければならない”。

しかし、機能の差は当然でもある。Office 365だけにある新しい機能は、その多くが、クラウドだからこそ得られる機能だからだ。たとえばアプリケーションの中から行なう検索も、機械学習のモデルを動かしてそこからデータを取り出すことも、クラウド、すなわちインターネットへの接続がなければできない。そしてそれを有料化する最良の方法は、サブスクリプション(subscription, 有料会員制)しかない。

Microsoftのやり方は、たとえばAdobeのサブスクリプションサービスCreative Cloudなどと同じだ。こちらも従来の主要アプリケーションをシュリンクラップからクラウドへ移して、サブスクリプションで課金している。Adobeのこのやり方は大成功しているが、Microsoftは同じことをOffice 365やMicrosoft 365でやろうとしている。

[AIでOfficeが賢くなった…Microsoft Ignite 2018カンファレンス開幕]

more Microsoft Ignite 2018 coverage

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa