iOS 8マルチウィンドウの不出来なデモビデオは、この機能がないことを証明

iOSデベロッパのSteven Troughton-Smithは、iOS 8のコードをほじくって、実際にそこにスクリーン上のマルチウィンドウを伴うマルチタスクの機能があることを、最初に見つけた人物だ。ただしそのことはなぜか、iOS 8の公式発表の中には含まれていない。水曜日(米国時間6/11)の夜にTroughton-Smithはその機能のビデオをアップロードして、iOSのマルチタスクの対象が、リアルタイムI/Oの要らないバックグラウンドジョブだけではないことを、疑い深い人たちに見せつけようとした:

ご覧のように不完全でバグいデモだが、でもだからこそこれは、この機能が一度計画されて放棄されたか、または今後のアップデートのために今なお開発中であることの、さらなる証拠だ。Troughton-Smith自身もこのビデオをややまともなものにするために、コードをちょっといじっているから、完動の実装はまだ遠い先の話だ。

Appleがマルチウィンドウ(画面分割)のマルチタスクをやる、という話はiOS 8の正式発表の前に、機能予想談義の一環として漏れてきた。最初にそれをリークした9to5Macは、この機能は遅れてiOS 8.1に載るか、または廃棄される、とも報じていた。 WWDCにおけるiOS 8の公式発表でこの話がまったくなかったのは、たぶんそのためだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Apple、iOS 8でiPadにマルチタスクと画面分割を導入するらしい

Appleのソフトウェアの動向の予測にかけては数々の実績がある9to5MacのMark Gurmanが、AppleはiOS 8で画面分割とマルチタスクを開発中だと報じた。この画面分割機能は最近のSamsungタブレットやMicrosoft Surfaceのものに似ているという。最近、これとほとんど同一のマルチタスク機能を追加するOS ExperienceというiPad向けジェイルブレーク(脱獄)が発表されている。

画面分割はMicrosoftがiPadに対するSurfaceの優位性を示すものとして広告で強調しているし、多くのユーザー・フォーラムや記事で必要性が指摘されている機能でもある。iOS 8で開発中の画面分割は、2つのアプリを並べて表示し作動させることができるだけでなく、画像やビデオファイルなどを一つのアプリから他のアプリへドラグ&ドロップできるものになる。Appleでは2つのアプリが独立に作動するだけではなく、相互にコミュニケーションを取れる機能も開発中だという。

9to5Macによれば、画面分割のサポートは9.7インチ以上のiPadで横位置のみだという。iPad miniがサポートされるかどうかは不明だ。画面分割とマルチタスクのサポートはiPadによるノートパソコンの代替をさらに大きく進めることになるだろう。

iOS 8にはこの他にも、フィットネス・センサーや医療センサーと連携するHealthbookアプリ、マップへの公共交通機関の乗り換え案内の追加など数々の改良が準備されているようだ。9to5Macによれば、こうした新機能の一部はiOS 8.1アップデートを待つことになるかもしれないと注意している。リリース時期はともあれ、iOS 8はユーザーにとって多数の新機能がパックされたうれしいプレゼントとなりそうだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+