ドコモ、自社ユーザーを格付け 信用情報を金融機関に提供へ 希望者のみ

eng-logo-2015NTTドコモは、金融機関がドコモユーザーに融資サービスを提供するための「ドコモ レンディングプラットフォーム」を発表しました。2019年3月提供開始予定。

「ドコモ レンディングプラットフォーム」は、ドコモの各種サービスを使うユーザーの利用状況などを解析し、ユーザー毎に信用スコアを算出、金融機関に提供するもの。金融機関はこの信用スコアを活用した審査を行うことで、個々人に合わせた適切な金利・貸し出し枠を設定できるとアピールします。

なお、この信用情報は、融資サービスの申し込みの際にユーザーの同意のもとで算出し、手続きの中でのみ活用するとしています。

また、融資サービスを利用するユーザー向けに「レンディングマネージャー」アプリも提供します。金融機関での借入から返済までの全ての手続きをアプリ内で完結できるほか、ユーザー毎の家計と借入状況を可視化し、最適な返済計画をアドバイスするとしています。なお、返済計画のアドバイスは、マネーフォワードとの提携で実現しています。

未来の与信の形

登壇したNTTドコモの吉澤社長は、同プラットフォームについて『個人向けの無担保の融資サービス向け』であると強調。また、将来的にはレンタルサービスなど、融資以外のサービスにも同スコアを活用する可能性にも言及しました。

同プラットフォームには第一弾として新生銀行が参加を決定。参加銀行は順次拡大するとしています。

Engadget 日本版からの転載。

dカードプリペイドがApple Payに対応、iPhone 7以降で非接触決済が可能に

eng-logo-2015NTTドコモの「dカードプリペイド」が本日(11月20日)からApple Payに対応しました。

dカードプリペイドは、全国のiD加盟店、および国内外のマスターカード加盟店で利用できるプリペイドカードです。

今回のApple Pay対応により、iPhone 7 / Apple Watch Series 2以降を利用しているユーザーは、iDが使える店舗で非接触決済が利用可能に。さらに、アプリ・ウェブでの買い物の際にも、dカードプリペイドを利用できるようになります。

なお今回のApple Pay対応にあたり、NTTドコモはキャンペーンを実施・本日から2018年1月31日まで「dカードプリペイド」に入会し、iPhone 7 / Apple Watch Series 2以降でdカードプリペイドをApple Payを設定したユーザー全員に、1000円分をプリペイド残高にチャージするとのこと。

また、すでにdカードプリペイドを利用中のユーザーにも、2018年2月28日までにApple Payを500円以上利用することで、500円分をプリペイド残高にチャージするとしています。

Engadget 日本版からの転載。

ドコモのインキュベーションプログラム第2期、グランプリは献立提案サービス「me:new」に

インキュベーションプログラムの総仕上げであり、スタートアップが自らの成果を発表する場である「デモデイ」。米国ではY Combinatorが開催されたばかりたが、時を同じくして日本でも開催されている。NTTドコモ・キャピタルは3月26日にインキュベーションプログラム「ドコモ・イノベーションビレッジ」第2期のデモデイを開催した。

約4カ月に渡るプログラムでサービスをブラッシュアップしたスタートアップは6社。サービスの概要を紹介していく。

forEst「ATLS

出版社と提携して市販の問題集をデジタル化。タブレット端末上で閲覧できるようにするサービス。端末はあくまで問題集の閲覧や時間の計測のみ。実際に紙と鉛筆を使って回答していく。「教育分野のAmazonを目指す」としており、教材の販売、そして教育実績のビッグデータ化、さらにそのデータを使って苦手な問題や忘れていそうな問題の再学習に向けたレコメンドの機能を用意する。すでに出版社、高校と組み、300人体制でユーザーテストを開始するという。

えがおの「えがおの本

在学中に学校行事の写真を購入でき、卒業時にその写真でオリジナルの卒業アルバムを作成できるアプリ。学校行事などで写真館が撮影した写真を、顔認識技術をもとにアプリ上でレコメンド。ユーザーが直接購入することができる。そして卒業時にはこれまで購入した写真を組み合わせて卒業アルバムの作成が可能。

アルバムはデジタルデータだが、印刷しての販売なども予定する。すでに複数の写真館から打診を受けており、導入が決まっているケースもあるそうだ。

だんきち「スポとも

動画アプリを通じたスポーツ通信レッスンサービス。フォーム分析や動画共有の無料機能も提供する。地域によって人材不足だったり、レッスン料が高額となったりするスポーツのコーチング。こういった課題をアプリ上でのマッチング、動画を使った指導で解決する。4月からは10人のスポーツ選手がコーチとして参画する予定だ。

wizpra「Pozica

職場の同僚、バイト仲間など一緒に働く人たちに対しての感謝を書いて送る「サンクスカード」。これをオンラインで実現するプラットフォーム。管理者向け機能も提供し、実際どの程度のやりとりがあるかを把握することができる。すでにベータ版を提供しているが、3カ月でコミュニケーションが増えたという実績もあるそうだ。

ミーニュー「me:new

利用者の好みや栄養を考えた最大1週間の献立を自動作成できるサービス。料理というとクックパッドや楽天レシピを思い浮かべることも多いが、このサービスでは、1つの料理の作り方を支持する「レシピ」でなく、1食の料理すべてのレシピを紹介する「献立」を1週間分提供するのが特徴。レシピに加えて、買い物リストの自動生成機能などを備えている。

WonderBee「WonderBee

ガジェットに特化したSNS。市販されている、これからされるガジェットの1つ1つを「コミュニティ」として用意し、そのガジェットのファン、ユーザーが集まる仕組みを提供する。ベータ版ではすでに100以上のコミュニティがあるという。

第3期プログラムは「ジャンル不問」でスタートアップを募集

その中からから見事最優秀チームに選ばれたのはミーニューだった。同社はデモデイの来場者投票による「オーディエンス賞」も同時に獲得。そのほか「ソニーセレクト賞」「ベストストレッチ賞」にはforEstが選ばれた。

デモデイの開催とあわせて、NTTドコモ・ベンチャーズでは、第3期プログラムの募集も開始した。応募条件は、設立3年以内、従業員数10人以下の企業または今後起業を予定している人、500万円の転換社債型新株予約権付社債を発行すること、プログラム終了までにベータ版のプロダクトをリリースできることなど。募集は5月8日までとなっているが、応募や条件の詳細は同社のサイトを参考にして欲しい。プログラムについて説明したNTTドコモ・ベンチャーズ取締役副社長の秋元信行氏は、「これは本当にドコモと関係するのか? というものでも応募して欲しい。ドコモを踏み台にして、使い倒して、ライバルになるような会社をお待ちしている」と来場者に語った。