Occipal、iPhoneでルームスケールVRを可能にする開発キットを500ドルで販売

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VRに興味のあるiOSユーザーやMacユーザーにとって、今はAndroidかWindowsのダークサイドへ移り住む以外にできることはあまりない。

Occipitalは、iOSプラットフォームの人たちにもっと良いVR環境を提供しようとしている。今日(米国時間9/27)同社は、iOS(Androidも)端末でルームスケールのモーショントラッキングを可能にするVR開発キットを500ドルで提供開始した。Uploardが報じた

キットには、同社が開発したStructureというセンサーが使われている。このセンサーはiPhoneやiPadで3Dメッシュを作るために既に提供されているものだが、VRに焦点を絞った用途は初めての試みだ。iPhoneは、遅延に関してシステムレベルの制約があるため、未だにプラットフォームとして完全ではないが、Appleが動きだすまでの間、これが今できる最善の努力だ。

ルームスケールとは、ユーザーが自由に歩き回ってVRを楽しめるシステムだ。また、奥行き検知機能によって、ソファーや壁に激突することなく移動できる。正直なところ説明するより見てもらった方が簡単なので、下の短いビデオをご覧いただきたい。

AppleがVR/AR分野に進出するという噂がはびこる中、具体的な情報は何もなくCEO Tim CookがARには膨大な可能性があると言っただけだ。今のところVRに関心のあるiPhoneユーザーは、Googleカードボードに頼るしかない。Android NougatにVRモードが塔載されれば、カードボードの体験で著しく遅れをとることになる。

Occipital等の会社が作るアドオンを見ていると、次世代スマートフォンカメラでどんなことが可能になるかを想像できる。AppleのiPhone 7 Plusはデュアルカメラを採用し、一種の奥行き検知機能によってスタイリッシュな写真を撮れるようにしたが、多くの人々は、Appleが今後のモデルでもっと高度な技術を統合することを望んでいる。おそらく2013年にAppleが3.6億ドルで買ったと言われるスタートアップ、PrimeSenseのセンサーを使って。

Occipitalは、自社の技術が最終的にメーカーの心を捕え、消費者の端末に入り込むことを願っている。今のところ、デベロッパーはここでキットの内容を見て、購入、開発することができる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

OS X用の初の高品質3DスキャナーソフトSkanectがOccipitalから

[筆者: Stephanie Yang]

3Dスキャンのソフトは、これまでWindows用がAppleのものより優れていたが、今日(米国時間7/10)はOccipital Inc.がOS X用のSkanectを発表して、その状況を変えようとしている。

最初フランスのManCTLが開発したSkanectは、Appleのコンピュータの上でMicrosoftのKinectやASUSのXtionのような安価なセンサを使って3Dスキャンができる。OccipitalはManCTLを今年の6月に買収した

ハイエンドのグラフィクスカードがなくても簡単迅速安価にカラー3Dスキャンができる、とSkanectは自慢している*。アプリケーションと、カメラのセンサを利用して3D画像を作り、それをすぐに印刷や共有できる。Occipitalのマーケティング部長Adam Rodnitzkyによると、Skanectの月間ユニークアクティブユーザ数は約3000だそうだ。〔*: サンプルページ。〕

Skanectの最新リリースには、テクスチャマップのモデルをOBJやPLY形式でエクスポートする機能がある。このほか、エクスポート時におけるデテールレベル(詳細度)の調整、VRMLによるエクスポート、ハイエンドのグラフィクスカードなしでマシンのパフォーマンスをアップ、などの新機能も盛り込まれた。これらの新機能は当面OS Xバージョンのみだが、Rodnitzkyによれば、Windowsバージョンも“もうすぐ”対応、ということだ。

Occipitalは2011年に、 Foundry Groupが仕切る最初のラウンドにより700万ドルを調達した。同社はRedLaserや360 Panoramaも作ったが、前者はeBayが買収した

Skanectには、商用利用とエクスポートのできない無料バージョンと、99ユーロの有料バージョンがある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))