Apple、OS X 10.9.2ベータでFacetimeオーディオをサポート。MacとiOSの音声通話が身近に

Appleは、OS Xの最新デベロッパー向けプレビュー、version 10.9.2を公開し、そににはいくつか興味深い新機能が入っていた。9to5Macが報じた。おそらく最も気になるのはFacetimeオーディオだろう。Appleは、VoIP通話(ビデオは不要)をiOS 7版Facetimeでモバイルに導入したが、デスクトップでは初登場だ。

9to5Macの記事によると、新たな音声通話機能は、OS XのメッセージおよびFacetimeアプリに「深く統合」されている。おそらくこれは、互いに音声通話の発呼、さらには着呼もできることを意味していると推測される。これは重要な進展だ。なぜなら、これでAppleは、テキストメッセージ、音声、およびビデオというコミュニケーションツールのフルセットを、同社の両プラットフォームに提供し、ネットワークに加え端末種別の制約も完全に回避できるようになったからだ。

私がiOS 7にアップデートし、多くの友達や家族もそうして以来、かかってくる電話の多くがFacetimeオーディオ経由になり、私がかける電話もそうであることに気付いた。Macでも使えるようになれば、デスクの前にいる時はiPhoneを探し回らなくても、シームレスに電話をかけられるようになる。

私は、これがSkypeにとって重大な脅威であると考えている。Skypeを使う層は必ずしもFacetime Audioを使う人たちと同じではない ― Skypeアカウントを設定したことのない一般ユーザーでも、Facetimeなら簡単に友達にかけられる。iOSに深く統合されているからこそだ。そうなれば、FacetimeオーディオがSkypeの成長をある程度阻害する可能性がある。iOSとMacのエコシステムの中に生きている人たちは別の選択肢を探そうとは思わないだろう。

ベータリリースの常として、10.9.2は正式公開までに変更される可能性があるので、最終リリースに入る可能性は100%ではないことを留意されたい。ともあれ、これは論理的な進展であり、個人的にも期待していたことだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


OS X Mavericksのローンチは10月にずれ込む, Haswell搭載のMacBook Proと同時発表か

Appleのデスクトップオペレーティングシステムの次世代バージョンOS X Mavericks(OS X 10.9)はすでにデベロッパの手に渡っているが、消費者に届くのは10月以降のようだ。噂ではAppleは来週のiPhoneイベントで、または、少なくとも9月中にはローンチするかも、と言われているが、9to5MacAllThingsDはどちらも、10月の後半説を報じている。

上記両サイトに情報を提供している人たちによると、Appleは人と時間のほとんどを、iOS 7の発売を来週の新型iPhoneのローンチに間に合わせるために投じてきた。だからMavericksは10月後半に後回しだ。思い出せば確かにAppleは、Mavericksはこの秋、としか言っていない。10月も、もちろん秋。だから最初のスケジュールから外れていない。

MavericksではFinderが強化され、マルチモニタのサポートも改良、スタンドアロンのiBooksアプリケーションを提供、Macの電源管理の改良、などが盛り込まれる。プレビューを使ったデベロッパの感想では、最新のビルドはとても安定性が良いようだ、という。しかし一部には、前のリリースよりもやや後退しているとの声もある。いずれにせよ、安定性の問題でリリースが遅れているという見方もあり、もうしばらく待たされることは確かなようだ。

Mavericksは新型Macの発表と同時にローンチする、というビッグな想像もある。新型Macの企画の在庫を、Appleはつねにたくさん持っているはずだ。たとえばMac Proは合衆国で生産され、外付けI/Oで拡張性を担保するというラジカルな新デザインを採用した。MacBook Proも今準備中だが、これはIntelのHaswellプロセッサを採用し、Mavericksの省エネ機能と併せて、感動的なほどの電池寿命を実現するかもしれない。というわけで、OS X Mavericksとハードウェア新製品の同時発表は理にかなった期待でもある。Haswellを搭載した最新のMacBook Airを使ったことのある人なら、10.9を最高に輝かせる方法はそれしかない、とも思うだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


AppleのCoreTextのバグでiOS 6とOS X 10.8のアプリがクラッシュ

【抄訳】

AppleのiOS 6とOS X 10.8AのレンダリングエンジンCoreTextのバグのため、どのアプリもアラビア語の文字列を表示しようとすると、すぐにクラッシュする。このバグを露呈する文字列は昨日発見され、ハッキングやプログラミング関連のコミュニティに広まり、Twitterにも登場した。それを自分のタイムラインで見てもTwitterはクラッシュする。

バグの影響を受けるのはiOS 6とOS X 10.8の上のアプリで、OS X 10.9 MavericksとiOS 7のベータリリースは無事だ。だから、これらの文字が引き起こすバグが何であれ、レンダリングエンジンの次のバージョンではすでに直っている。しかし今でもiOS 6を使っている人は、救われない。

CoreTextのバグなので、このフォントフレームワークにアクセスしてテキストを表示するアプリはどれでも被害を受ける。WebKitもCoreTextを使っているので、SafariなどWebKitを使っているアプリケーションもやられる。

下の画像は、その文字列を示している。文字列そのものはここに引用しない(当然ながら)。バグをどうしても体験したい人は、上のツイートを探してほしい。リンクはお教えしない。なお、TweetbotはCoreTextを使ってるはずなのに無事だった。

【中略】

Facebookはすでに対策をとり、この文字列の投稿を禁じている。投稿しようとすると、あなたのポストにはセキュリティの脆弱性が含まれている、というエラーメッセージが出る。

【後略】

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OS X用の初の高品質3DスキャナーソフトSkanectがOccipitalから

[筆者: Stephanie Yang]

3Dスキャンのソフトは、これまでWindows用がAppleのものより優れていたが、今日(米国時間7/10)はOccipital Inc.がOS X用のSkanectを発表して、その状況を変えようとしている。

最初フランスのManCTLが開発したSkanectは、Appleのコンピュータの上でMicrosoftのKinectやASUSのXtionのような安価なセンサを使って3Dスキャンができる。OccipitalはManCTLを今年の6月に買収した

ハイエンドのグラフィクスカードがなくても簡単迅速安価にカラー3Dスキャンができる、とSkanectは自慢している*。アプリケーションと、カメラのセンサを利用して3D画像を作り、それをすぐに印刷や共有できる。Occipitalのマーケティング部長Adam Rodnitzkyによると、Skanectの月間ユニークアクティブユーザ数は約3000だそうだ。〔*: サンプルページ。〕

Skanectの最新リリースには、テクスチャマップのモデルをOBJやPLY形式でエクスポートする機能がある。このほか、エクスポート時におけるデテールレベル(詳細度)の調整、VRMLによるエクスポート、ハイエンドのグラフィクスカードなしでマシンのパフォーマンスをアップ、などの新機能も盛り込まれた。これらの新機能は当面OS Xバージョンのみだが、Rodnitzkyによれば、Windowsバージョンも“もうすぐ”対応、ということだ。

Occipitalは2011年に、 Foundry Groupが仕切る最初のラウンドにより700万ドルを調達した。同社はRedLaserや360 Panoramaも作ったが、前者はeBayが買収した

Skanectには、商用利用とエクスポートのできない無料バージョンと、99ユーロの有料バージョンがある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))