ロシア政府、プーチン批判サイトをブロック。チェス王カスパロフも

ロシア政府はウラジミール・プーチン大統領を批判するウェブサイトをブロックしている。検事総長はロシアのインターネットプロバイダー各社に対して、少数のウェブサイトへのアクセスを切断するよう命じた。その中にはチェス名人のガルリ・カスパロフのサイトも含まれている。「これらのサイトには、違法行為および既成の秩序に反する公開イベントへの参加を扇動する内容が含まれている」と声明に書かれている(ロシア語から英語への翻訳はGoogle Translateによる)。

カスパロフは直ちにTwitterでこの動きを非難した。


[プーチンはロシアの反体制ニュースサイトへのアクセスをブロックしただけでなく、ロシア政府はわれわれのシステム管理者に連絡を取りサーバーを止めさせた。動きが早い。]

これらのウェブサイトのブロックは、ロシア政府狂乱月間で最新の出来事にすぎない。今月に入ってロシアは10以上のウクライナ活動家サイトを切断し、彼らのクリミアへの軍事介入に抗議した。先週、Russia Today[*]のあるニュースキャスターは、プーチンのイメージを「粉飾する」放送局では働けないとして、放送中に番組降板を宣言した。[* ロシアの実質的国営放送]

プーチンは表現の自由に関する自身の行動を擁護し、秩序を維持し法を守っていると主張している。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


ロシア当局がウクライナ人活動家たちのWebサイトを”テロを奨励”として封鎖

革命の動乱の最中(さなか)にあるウクライナに、ロシアの軍事介入が続いているが、それと軌を一にしてロシア当局は、ロシアのソーシャルネットワークVKontakte上で活動家たちのWebサイトを13サイトもブロックした。すなわちAP通信の報道によると、ロシア検察庁はその一翼であるメディア監督機関Roskomnadzorに命じて反体制派たちのサイトを封鎖させ、彼らが“テロリストの活動”を奨励している、と非難した。

オバマ大統領は、クリミア地域へのロシアの軍事介入を国際法違反と呼び、経済的および外交的な制裁を示唆した。ロシア軍のクリミア急襲は、親ロシアの大統領Viktor Yanukovychの追放に続いて起こった。ロシアは、民間人を保護するため、と主張している。

今回のWebサイト閉鎖は、ロシアの計画の手始めにすぎないと思われる。

Foreign Policyの記事によると、“クリミアを占領したロシア軍は携帯電話の通信を妨害し、クリミア半島とウクライナ本国とのあいだのインターネット接続を切断している”。一部の電話サービスはブロックされ、クリミア政府のWebポータルはオフラインにされている。

Council on Foreign Relations(外交関係評議会, CFR)の特別上級研究員Adam Segalは、ロシア側の今後の意図をこう推測する: “軍事衝突があれば、通常部隊の戦力を削ぐためにサイバー攻撃を利用するだろう”。

[画像クレジット: Flickr user blu-news.org]

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))