フリーかつ高品質な 10 個の WordPress ギャラリー用テーマ

WordPress のギャラリー用テーマで、かつフリーなもの。更にその中で個人的に品質が高いと感じたものをまとめてみました。七個とご紹介している数は少ないかも知れませんが、何かの参考になれば幸いです。

また、『ギャラリー用』と銘打っているにも関わらず、一部『ポートフォリオ用』の WordPress テーマが混じっていますが、ポートフォリオ・テーマもギャラリーとして使えなくもない…という事で大目に見て頂けると幸いです。

Grid Theme Responsive

グリッドレイアウト、レスポンシブデザインと揃った、非常にデザインセンスの良いギャラリー用のテーマです。デモサイトで触って頂くと分かるのですが、画像にカーソルを合わせるとディスクリプションが薄っすら表示されるのも格好いいです。

デザインや動きはとても良いのですが、トップページで表示される画像が縦長のため、正方形の画像を利用する場合はアスペクト比が狂います。テーマファイルを直接編集してサイズを変えるか、アイキャッチ画像を切り抜き表示へ変更する必要がありそうです。

Pronto

こちらも非常に気に入っているギャラリー用テーマです。
左カラムにメニューを固定しているタイプのテーマで、タグなどをきちんと整備すれば非常に面白いギャラリーが出来そうです。デフォルトの配色がエメラルドグリーンで爽やかなのも素敵です。

ダウンロードには無料のアカウント作成が必要です。

余談になりますが、『Pronto』がダウンロード出来るサイト『WPExplorer』は他にも高品質な WordPress テーマを多数配布しています。無料のテーマも沢山あるので、気になったら是非見てみて下さい。『Adapt』などは有名ですよね。

Best Free WordPress Themes – WPExplorer

Simple Grid

レスポンシブ・グリッドレイアウトのギャラリー用テーマ。
有料版と無料版があり、無料版はカラム制限などがあるものの、個人的な所感ではそれほど不便なく利用する事ができます。デザインが欧風な印象を受けます。

Portfolio Theme

シンプルで美しいポートフォリオ用テーマ。
ポートフォリオ用、という事で配布されていますが、ギャラリーとして利用することも出来るかと思います。

このテーマは各要素の配置が特に美しく、是非どこかで使ってみたいと思っているテーマです。

Gridly

  • デモ
  • ダウンロード

Tumblr風のグリッドレイアウトのギャラリー用テーマ。個人的に、非常に惜しいテーマです。
全体的に左に寄りすぎてしまっていて、右側の空白が気になります。よく出来ているテーマなので、利用する際はセンター揃えにするか、さもなければ少し左右のマージンを調整して使いたいですね。

Mixfolio

ポートフォリオ用テーマです。
スクリーンショットでは下の方が見えにくいですが、サイト上部にメッセージとコンタクトフォーム、そしてその下からポートフォリオが並ぶ形式のテーマです。

非常に汎用性の高いデザインなので、使いやすい印象を受けました。
これも本来はギャラリー用テーマでは無いですが、参考程度に御覧ください。

Gallery

Pinterest 風のギャラリー用テーマ。
有料の WordPress テーマを配布している『UpThemes』が今年の頭に無料で公開したテーマです。

個人的に Pinterest がとても好きで、WordPress でも Pinterest Like なサイトを作ってみたいと探している時に見つけたものです。他にも Pinterest Like なテーマはいくつかありましたが、最も出来の良いものは有料でした。無料でダウンロード出来る『Gallery』はとてもオススメです。

ただ、実際に利用してみるとかなり癖のあるテーマで、私が利用した際にはかなり色んなコードを書き換えたり、CSSを調整したりしました。中々面白いテーマです。

Minimatica

  • デモサイト
  • ダウンロード

四枚のパネルが特徴的なフォトギャラリー用のテーマ。
私はこういう、実用性を犠牲にして芸術性を全面に押し出したテーマが大好きです。見辛い。だがそこが良い!


写真にカーソルを合わせると、この様にピックアップされてディスクリプションも表示されます。
配布ページに色々と仕様が載っているのですが、意外とブログ形式にも使えそうな良いテーマです。

実際に利用する事を考えるとユーザーフレンドリーでは無いかも知れませんが、いつか趣味のサイトで使ってみたいです。素敵です。

Photum

正方形の画像用ギャラリーテーマとして、現状一番気に入っているテーマです。
スクリーンを大きく使っているのが気に入っています。

画像にカーソルを合わせるとディスクリプションが浮き上がるのも、洗練された印象を受けてとても好きです。

Fullscreen

『Mixfolio』と同じくサイト『Graph Paper Press』で配布されている WordPress テーマです。
フルスクリーンでメディアを存分に使ったレイアウトなので、ダイナミックなサイトが作れそうです。


画像のひとつひとつがコンテンツになっており、カーソルを合わせるとピックアップされて明るく表示されます。


時系列順にコンテンツを並べる事もでき、その際メディアはかなり大きく配置されます。まさにフルスクリーンです。大きなディスプレイで見たら格好いいでしょうね。

個人的には、これもいつか使ってみたいと思っているテーマです。

まとめ

以上、WordPress で使えるフリーのギャラリー用テーマでした。
WordPress のテーマを実際に利用してみると、様々な特徴があって見た目だけでは選べないところもあります。そう、このブログが何度もテーマを変更するように、見た目だけでは選べないところもあります。ね?

私にとってギャラリー形式のサイトは、場合によっては文章が殆ど無く SEO 対策が施しにくかったりする反面、デザイン重視で好きなように作れる数少ない場でもあります。ここは思い切って、思い切り見た目にこだわって見てもよいでしょう。

他にも素晴らしいギャラリー用テーマは数多く存在しています。
何か良いものがあれば、是非 Twitter などで教えて頂けると嬉しいです。

この記事が何かの参考になれば幸いです。

フリーかつ高品質な 10 個の WordPress ギャラリー用テーマ is a post from: Room 402

2014年版 SEOの計画書 – ハミングバード、コンテンツ、オーソリティに注目

気づいてみれば2013年も後わずか、そろそろ来年のSEO戦略について考える季節がやってきました。ということで、サーチエンジンランドが来年SEOに取り組んでいく上で重要視すべきポイントをわかりやすくまとめてくれた記事を。2013年の振り返り記事としても使えそうな内容です。 — SEO Japan

もう11月である。つまり、来年のSEO計画を練る時期がやってきた。グーグルのハミングバードのおかげで、インターネットマーケッターとSEOのエキスパートは、コンテンツとオーソリティに力を入れるようになり、また、この新しいアルゴリズムが、キーワードの関連性とリンク構築に与える影響について真剣に考えるようになった。

同時に、SEOの関係者は、ビングに対する有効な戦略を見出すことが出来ずに苦労しているようだ。今年は、SEO計画書を2度に渡って提供する。本日は、ハミングバードとコンテンツ戦略について、来月は、ソーシャル、ローカル、モバイル、インターナショナル、そして、その他の検索のバーティカルを取り上げていく。

それでは、早速始めよう。

アルゴリズム

グーグル自体、そして、大勢の優秀なリサーチャーのおかげで、グーグルの検索アルゴリズムについて、多くの情報を知ることが出来る。しかし、グーグルは、検索マーケッターに知ってほしい情報だけ明かし、後は、秘密にしている。現実として、クエリを投稿し、検索結果が表示されるまでのあらゆる出来事に関して、表面上のことしか分かっていない。

input query

3つの情報源

1. グーグル経由の情報

グーグルは、ウェブマスターの役に立ちたいと本気で望んでいる。実際に、効果的なSEOを行うために欠かせない、多くの率直で、有益な情報を提供している。グーグルのビジョンは、良質なマーケティングの取り組みと一致しているため、グーグルのアドバイスに耳を傾ける価値はあると言えるだろう。また、かつて、グーグルは、ベストプラクティスを推奨した結果、悪意のある最適化の手法によって打ち負かされた過去を持つ。そのため、グーグルは、スパムするサイト、ランキングの信頼性を悪用するサイト、質の低いコンテンツを配信するサイト、もしくは、グーグルの利用規約を違反するサイトを特定し、ペナルティーを課す取り組みを改善してきた。この点からも、やはりグーグルの意見には、注目する価値があると言えるだろう。

その一方で、– とどめの一撃になるかもしれないが — グーグルの広報が、アルゴリズムに関する情報を明らかにする、あるいは、ベストプラクティスに対する提案を行う際は、必ず意図があると推測するべきである。

グーグルは、特定のタイプの検索結果を提供し、それ以外のタイプの結果を阻止することを目指したビジョンを広めようとしている。出来るだけ質の高い結果を提供するためにアルゴリズムを作る取り組みも重要だが、グーグルは、独自のプロパガンダを用いて、グーグルが求めるタイプのコンテンツ(トピック、記事の質、そして、クローラビリティ)を作るよう企業に促している。

グーグルの広報は、海千山千であり、明かす情報と明かすべきではない情報の判断を巧に下すことが出来る。個人的なアイデアと意見を持って会議室に入り、合意したメッセージのみを持ち帰る能力を持っているのだ。

2. 観察

検索エンジンのランキングの改善に関する情報の多くは、経験と観察から得ている。だからこそ、SEOを、科学と芸術で構成される技術だと私は考えている。SEOに携わる者として、私達はお互いの有益な体験と不利益な体験に依存し、トレンドを見つけ、その影響を理解している。例えば、リンクやソーシャルメディアでの言及を獲得しやすいコンテンツのタイプを理解するには、積極的な実験よりも、個人の体験、そして、共有する経験が重要になる。

今までは、グーグルの自然検索アルゴリズムを打ち負かすために観察が行われることが多かった。その結果、リンクホイール、コンテンツネットワーク、そして、コンテンツのスピニング等の手法が編み出された。今後の観察の焦点は、トリックではなく、ベストプラクティスに注がれるだろう。B2BやB2Cのサイトにはどのタイプのコンテンツが有効なのか、「上位のランキングに相応しい」製品ページを作るにはどうすればいいのか、あるいは、SEOにマイナスの影響を与えずにビジターを追跡するにはどうすればいいのか等の質問に対する答えが求められている。

3. 相互関係

相関関係テストは、有益な情報をもたらす。リサーチャーは、検索に関するグーグルのメッセージ、そして、数値化できるものなら手当たり次第、SEOの観測結果を調査する。HTML、ソーシャルメディアサイト、コンテンツのパターン等を調査し、特定し、計測可能な要素を見つけようと試みる。

あらゆる潜在的なシグナルを整理し、多数のデータポイントの計測データをまとめ、ランキングの結果やサイトのトラフィックと比較し、最後に、成果を発表する。相関関係が原因を保証するわけではないが、相関関係テストがもたらす見解が、評判が高く、有益である理由は明白だ。

ハミングバード

それでは、グーグルの最新のアルゴリズム、ハミングバードに注目する。ハミングバードは、検索結果の90%に影響を与える。グーグルは、ユーザーに伝える1ヶ月前から、これまでのアルゴリズムをハミングバードに取り換えていたが、そのことに誰一人として気づかなかった。

SEOの関係者が気づかなかった理由の一つとして、大きな変化が起きていたのは、ロングテールのクエリであった点が挙げられる。ロングテールは、検索クエリの大きな部分を占めるものの、クエリが入力される頻度は少ない。検索量が少なく、また、グーグルはリファラーデータを(not provided)として提供していないため、マイナーな結果が目立たないのは致し方ないと言えるだろう。

これは、クエリ内の個別のワードを文書にマッチさせるよりも、フレーズの意味をコンセプトにマッチさせるグーグルの方針と一致している。

しかし、ハミングバードに気づかなった本当の理由は、全く新しいアルゴリズムではあるものの、基本的に過去のアルゴリズムと同じだったからではないだろうか。グーグルの検索アルゴリズムに触れる際は、基本的に数式のセットに言及していることになる。毎年、グーグルは、数百点の変更をアルゴリズムに対して加えている。数年間でどれだけ多くの変更が行われるのか想像してもらいたい。過去のセクションを書き直すものもあれば、完全に新しいセクションを加えるものもある。変更が構築されていくと、アルゴリズム全体は、より複雑になり、最適ではなくなっていく。

そのため、グーグルがすべてのピースの再編成を行い、最適化を行い、今後の改善のための道を確保することは理に叶っていると言えるだろう。メンテナンス、または、春の大掃除のようなものだ。これは、個人的な憶測だが、特にグーグルが積極的にテストを行った上で、アルゴリズムのアップデートを実施している点を考慮すると、過大な解釈ではないと思う。

また、アルゴリズムに対する、今後のアップデートの追加およびテストを行いやすくする特徴をハミングバードは持つ。いかなる環境においても、あまりにも多くの変更点を試すと、混乱を起こし、結果を評価することが出来なくなってしまう。グーグルは、望む改善点をリストにまとめているはずであり、ハミングバードはこのリストを意識して、構築されたのではないだろうか。ハミングバードによって、グーグルは、今後の変更をより早く、そして、より多く実施することが出来るようになると推測される。

そのため、ハミングバードは、確かにコンテキストを特定する力に幾つかアップデートを加えているものの、基本的には、再編成、最適化、そして、今後の改善への下準備だと私は考えている。

現在の検索エンジンのアルゴリズムを活用するには

SEOの関係者は、コンテンツとオーソリティに対して関心を持っている。

コンテンツ

コンテンツに関しては、コンセプトを利用し、各コンセプトを目立たせ、そして、4つの領域のコンテンツ戦略を採用することが、鍵になるだろう。

コンセプトの利用

現在のコンテンツを確認し、ユーザーが考え、検索を行う構造にマッチするフレーズを利用しているかどうかを確かめると手っ取り早い。例えば、Centurylink – Quick Bill Payの代わりに、Pay Your Centurylink Bill Onlineを利用する方が良い(実際には、Centurylinkは、Pay Your Bill Onlineのヘルプページを持っているが、言いたいことは分かってもらえるはずだ)。

多くのサイト、特に企業のウェブサイトは、フレーズではなく、タイトルとヘッドラインのキーワードを強調する近道を採用している。総合的なタイトルを試して、トラフィックが増加するかどうかをチェックしている。しかし、ウェブサイトの間で人気が高い、フレーズを省略するこの取り組みは、検索エンジンが、自然な言語をより正確に理解することが出来るようになるにつれ、マイナスの影響を与えるようになるかもしれない。

すべてのピースを目立たせる

あらゆるコンセプトにおいて、コンテンツの全てのピースに力を入れるべきである。キーワードやキーフレーズに対する支柱となるページを作成し、このページに最適化したアンカーテキストを用いてリンクを張るコンテンツを投稿していく手法が、コンテンツ戦略としてSEOの関係者の中で浸透している。確かに効果的ではあるが、サポートするコンテンツの全てのページが、独自のコンセプトに焦点を絞っている点を確認する必要がある。

同じトピックを5つの異なる形式で書き、支柱の記事にリンクを張り、このページを上位にランク付けさせようとしているなら、最も適切な文書を特定する検索エンジンの取り組みを難しくしている可能性がある。

プロジェクト管理を例にとって考えてみる。プロジェクト管理のベストプラクティスに対する支柱ページを作成したとする。サポートするページで重複を完全に避けることは不可能かもしれないが、それでも明確に分離し、各ページが独り立ちすることが出来るように工夫する必要がある。アジャイルプロジェクト管理の基礎ウォーターフォールプロジェクト管理の基礎等の記事を盛り込むことも可能だ。

ただし、プロジェクト管理のベストプラクティスプロジェクト管理の基本プロジェクト管理の基礎等の記事でサポートするべきではない。なぜなら、全て基本的に同じだからだ。今までは、それぞれのページが異なるキーワードをターゲットにしていたとしても、現在、グーグルは、事実上、同じである点を理解している、あるいは、理解しつつあると言えるだろう。

検索エンジンは、ワードとフレーズから距離を置き、コンセプトを重要視しつつあるため、同じトピックを異なるキーワードを使って何度も取り上げる取り組みの効果は、低下の一途をたどる。事実、優れたユーザー体験とは言えないため、このタイプの戦略が、今後のパンダの標的にされるかどうか、よく考える必要があるだろう。

4つの領域のコンテンツ戦略を利用する

自然の検索トラフィックを、良質なコンテンツと人気によって得られる二次的なメリットだと考えると、4つの領域のコンテンツ戦略 — それぞれが独自の目的を持つ — の仕組みを容易に理解することが出来るはずだ:

SEO Content Plan

SEO コンテンツ計画

左上: 製品またはサービスの販売 右上: カスタマーサポート 中央: コンテンツ計画 左下: 会社の情報 右下: 教育、情報、リソース

万能型のコンテンツ戦略が理想的だが、ビジネスによっては、5つ目、または、6つ目のコンテンツの領域が有効に働く場合もある。

多くのウェブビジネスは、3つの領域で健闘しているものの、教育、情報、リソースに欠けるサイトがあまりにも多い。この4つの領域は、キーワードをターゲットに選び、オーソリティを獲得しつつ、同時に知名度と信頼度を高めることが出来る領域である。適切に実施すれば、SEOおよびマーケティングファンネルの一番上の層に力を与える。

オーソリティ

リンクは、SEOにおいて、今も尚最高のオーソリティのシグナルとして君臨している。過去3年間、検索エンジンとSEOのエキスパートは、ソーシャルメディアのオーソリティのシグナルを繰り返し強調してきた。ソーシャルは確かに重要であり、検索エンジンはソーシャルシグナルを重要視する方向に向かっているものの、約束を果たしているとは言い難い状況である。グーグルの広報は、かつての意気込みと比べると、トーンダウンしていると言わざるを得ない。どうやら、グーグルが思い描いていたほど、順調には進んでいないようだ。

私は今後も、自分の会社にとって理に叶うメジャーなサイト(フェイスブック、グーグル+、リンクトイン、ピンタレスト、ツイッター、そして、ユーチューブ)で、強固な存在感を確立する方針を薦めている。ターゲットのオーディエンスに接触することが出来るなら、小さなネットワークやサイトにも参加するべきである。しかし、ソーシャルメディアでリンク構築を代用させてもらいたくない。やはり、コンテンツの作者とパブリッシャーに接触し、自分の記事とコンテンツを言及してもらい、リンクを張ってもらえるように要請するべきだ。リンクに値するコンテンツを一定して提供しよう。

  • ソーシャルメディア => オーディエンスの構築
  • 関係の構築 & 要請 => リンク構築

ツイッターのツイートやフェイスブックのいいね!が、リンクをもたらすなどと期待するべきではない。ソーシャルメディアユーザーの大半は、コンテンツのパブリッシャーではない。業界または分野によっては、ソーシャルメディアのインフルエンサーが含まれない可能性もある。運良く、ニュースメディアが、最新の製品のリリースを取り上げる時しか、リンクを得ることが出来ないなら、オーソリティを巡る戦いで競合者に敗北を喫することになる。

グーグルは、ブランドを贔屓し、ソーシャルメディアでの言及の回数に応じて、オーソリティを与えていると言う指摘を耳にしたことがあるかもしれない。私自身、グーグルが、ブランド名の巨大なデータベースを維持し、人気が高まりつつあるブランドを特定する方法を編み出していると確信している。しかし、ブログの記事やプレスリリースを配信する度に、安定してツイートを獲得することが出来ないなら、この方法で十分なランキングオーソリティを獲得するには、ブランドが小さい、または、弱いと言わざるを得ない。私はこの取り組みを知っていて損はない取り組みに分類し、読者とリンクを獲得する作業に精を出すようにしている。

意図的なリンク構築プログラムを実施してもらいたい。

アーキテクチャ & URL

現時点では、ウェブアーキテクチャに対する推奨事項に変更はない。シンプルで、論理的なアーキテクチャ、組織図のようなアーキテクチャが理想である。巨大なエンタープライズサイト、または、メディアサイトではないなら、ホームページから4回のクリックで、全てのページにアクセスすることが可能な構造を採用してもらいたい。

URLにも同じことがいえる。特に変化は起こらないだろう。シンプルに、そして、人間のユーザーが読めるようなURLを利用するべきだ。パラメータの利用を最低限に抑える、または、削除してしまおう。利用するなら、順番において一貫性を保つように工夫してもらいたい。

カノニカル

昨年の夏、グーグルは、重複するコンテンツについて心配する必要はないと指摘していた。しかし、グーグル以外にも検索エンジンは存在することを忘れないでもらいたい。そのため、カノニカルの問題を無視するとある程度のリスクが発生する。各ページが独自のURLを持つように、または、正しいURLを示すカノニカルの指示を出すよう今後も心掛けてもらいたい。パラメータを利用するなら、グーグルおよびビングのウェブマスターツールの設定を確認し、全てのリンクでパラメータが同じ順番になるように注意する必要がある。

来月のコラムでは、各種の検索バーティカルを取り上げ、推奨事項を紹介していく。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「2014 SEO Playbook: Google Hummingbird, Content & Authority」を翻訳した内容です。

SEO Japanの読者の方にはかなりシンプルな内容だったかと思いますが、前段のアルゴリズムの情報源についての文章は、混沌のSEOの時代に改めて道筋を失わないためにも噛みしめて読みたい内容でした。各項目の具体的内容については今後新たな記事が出てくるようですし、追って紹介していきたいと思います! — SEO Japan [G+]

フリーかつ高品質な 10 個の WordPress ギャラリー用テーマ

WordPress のギャラリー用テーマで、かつフリーなもの。更にその中で個人的に品質が高いと感じたものをまとめてみました。10個とご紹介している数は少ないかも知れませんが、何かの参考になれば幸いです。

また、『ギャラリー用』と銘打っているにも関わらず、一部『ポートフォリオ用』の WordPress テーマが混じっていますが、ポートフォリオ・テーマもギャラリーとして使えなくもない…という事で大目に見て頂けると幸いです。

Grid Theme Responsive


デモサイトダウンロード

グリッドレイアウト、レスポンシブデザインと揃った、非常にデザインセンスの良いギャラリー用のテーマです。デモサイトで触って頂くと分かるのですが、画像にカーソルを合わせるとディスクリプションが薄っすら表示されるのも格好いいです。

デザインや動きはとても良いのですが、トップページで表示される画像が縦長のため、正方形の画像を利用する場合はアスペクト比が狂います。テーマファイルを直接編集してサイズを変えるか、アイキャッチ画像を切り抜き表示へ変更する必要がありそうです。

Pronto


デモサイトダウンロード

こちらも非常に気に入っているギャラリー用テーマです。
左カラムにメニューを固定しているタイプのテーマで、タグなどをきちんと整備すれば非常に面白いギャラリーが出来そうです。デフォルトの配色がエメラルドグリーンで爽やかなのも素敵です。

ダウンロードには無料のアカウント作成が必要です。

余談になりますが、『Pronto』がダウンロード出来るサイト『WPExplorer』は他にも高品質な WordPress テーマを多数配布しています。無料のテーマも沢山あるので、気になったら是非見てみて下さい。『Adapt』などは有名ですよね。
Best Free WordPress Themes – WPExplorer

Simple Grid


デモダウンロード

レスポンシブ・グリッドレイアウトのギャラリー用テーマ。
有料版と無料版があり、無料版はカラム制限などがあるものの、個人的な所感ではそれほど不便なく利用する事ができます。デザインが欧風な印象を受けます。

Portfolio Theme


デモダウンロード

シンプルで美しいポートフォリオ用テーマ。
ポートフォリオ用、という事で配布されていますが、ギャラリーとして利用することも出来るかと思います。

このテーマは各要素の配置が特に美しく、是非どこかで使ってみたいと思っているテーマです。

Gridly


デモダウンロード

Tumblr風のグリッドレイアウトのギャラリー用テーマ。個人的に、非常に惜しいテーマです。
全体的に左に寄りすぎてしまっていて、右側の空白が気になります。よく出来ているテーマなので、利用する際はセンター揃えにするか、さもなければ少し左右のマージンを調整して使いたいですね。

Mixfolio


デモダウンロード

ポートフォリオ用テーマです。
スクリーンショットでは下の方が見えにくいですが、サイト上部にメッセージとコンタクトフォーム、そしてその下からズラーっとポートフォリオが並ぶ形式のテーマです。

非常に汎用性の高いデザインなので、使いやすい印象を受けました。
これも本来はギャラリー用テーマでは無いですが、参考程度に御覧ください。

Gallery


デモダウンロード

Pinterest 風のギャラリー用テーマ。
有料の WordPress テーマを配布している『UpThemes』が今年の頭に無料で公開したテーマです。

個人的に Pinterest がとても好きで、WordPress でも Pinterest Like なサイトを作ってみたいと探している時に見つけたものです。他にも Pinterest Like なテーマはいくつかありましたが、最も出来の良いものは有料でした。無料でダウンロード出来る『Gallery』はとてもオススメです。

ただ、実際に利用してみるとかなり癖のあるテーマで、私が利用した際にはかなり色んなコードを書き換えたり、CSSを調整したりしました。中々面白いテーマです。

Minimatica


デモサイトダウンロード
四枚のパネルが特徴的なフォトギャラリー用のテーマ。
私はこういう、実用性を犠牲にして芸術性を全面に押し出したテーマが大好きです。見辛い。だがそこが良い!


写真にカーソルを合わせると、この様にピックアップされてディスクリプションも表示されます。
配布ページに色々と仕様が載っているのですが、意外とブログ形式にも使えそうな良いテーマです。

実際に利用する事を考えるとユーザーフレンドリーでは無いかも知れませんが、いつか趣味のサイトで使ってみたいです。素敵です。

Photum


デモサイトダウンロード

正方形の画像用ギャラリーテーマとして、現状一番気に入っているテーマです。
スクリーンを大きく使っているのが気に入っています。

画像にカーソルを合わせるとディスクリプションが浮き上がるのも、洗練された印象を受けてとても好きです。

Fullscreen


デモサイトダウンロード

『Mixfolio』と同じくサイト『Graph Paper Press』で配布されている WordPress テーマです。
フルスクリーンでメディアを存分に使ったレイアウトなので、ダイナミックなサイトが作れそうです。


画像のひとつひとつがコンテンツになっており、カーソルを合わせるとピックアップされて明るく表示されます。


時系列順にコンテンツを並べる事もでき、その際メディアはかなり大きく配置されます。まさにフルスクリーンです。大きなディスプレイで見たら格好いいでしょうね。

個人的には、これもいつか使ってみたいと思っているテーマです。

まとめ

以上、WordPress で使えるフリーのギャラリー用テーマでした。
WordPress のテーマを実際に利用してみると、様々な特徴があって見た目だけでは選べないところもあります。そう、このブログが何度もテーマを変更するように、見た目だけでは選べないところもあります。ね?

私にとってギャラリー形式のサイトは、場合によっては文章が殆ど無く SEO 対策が施しにくかったりする反面、デザイン重視で好きなように作れる数少ない場でもあります。ここは思い切って、思い切り見た目にこだわって見てもよいでしょう。

他にも素晴らしいギャラリー用テーマは数多く存在しています。
何か良いものがあれば、是非 Twitter などで教えて頂けると嬉しいです。

この記事が何かの参考になれば幸いです。

フリーかつ高品質な 10 個の WordPress ギャラリー用テーマ is a post from: Room 402

ロングテールSEOで検索アクセスを倍増させるための基礎知識と具体策

あなたはSEOでビッグキーワードでの上位表示に固執していないだろうか? 残念ながら、ビッグキーワードでの上位表示に固執する方、または固執していた方に限って、Googleからペナルティを受けて検索圏外になってしまったという […]

[[ これはコンテンツの要約です。全文を読みたい方は、私のサイトに来てください! ]]

セマンティック検索を無視できない10の理由

最近、エンティティ検索やセマンティック検索関連の話題を多く紹介しているSEO Japanですが、今回はセマンティック検索が今後ますます流行るであろう理由を具体的な事例もふまえて考えてみた興味深い記事をサーチエンジンランドから。いまいちセマンティック検索を理解しきれていない人にも分かりやすい内容となっています。 — SEO Japan

検索が、Vogueの9月号で特集されている。9月号は是が非でも読んでもらいたい — なんとグーグルグラスを装着するモデルが10ページに渡り掲載されているだけでなく、ヤフーのCEO、マリッサ・メイヤー氏が大々的に取り上げられ、モデル顔負けの存在感を放っているのだ。

Search Is In Vogue

Vogueの検索特集

グーグルグラス、そして、検索業界の最新のトレンドは、「ホット」である。もはやギーク特有の領域ではなくなり、オシャレで流行の最先端に位置する存在となった。

テクノロジー(そして、ファッション)は、「今後、絶対に欠かせなくなるアイテムを提供する」と言う意味では同じである。今月のVogueを検索業界で絶対に必要になるアイテムの兆しと考慮すると、次世代の検索 — つまり、セマンティック検索 — は、間もなくマーケッターにとって欠かせないツールになると推測することが出来る。

1. セマンティック検索 = アンサーエンジン

ナレッジグラフ(または、あらゆるエンティティグラフ)は、検証され、確認が取れた、内部の構造化されたデータで構成されている。そして、このデータが、アンサーエンジンの潤滑油となる。

アンサーエンジンへの進化は、自然であり、検索エンジンの長期的な目標である。なぜなら、アンサーエンジンは、結果のリストを通した検索よりも、優れたユーザー体験をもたらすためだ。また、答えは、通常のコンピュータのスクリーンではなく、代替的なデバイス(グーグルグラスや時計等)での表示に向いている。

適切な形式で、適切なタイミングに、適切な情報が提供されるようになれば、大幅に利便性が向上するはずである。これは、グーグルナウおよびグーグルナウのカード形式で提供されている — ちなみに、グーグルグラスは、この形態のデバイスの最終的な製品ではない(実際に、グラスオミックスを始めとする取り組みが行われている)。

近い将来、エンティティグラフの検索結果で「見つけてもらえる」ように、ナレッジグラフでエンティティとして存在することが必須になる。

Answer Engines

アンサーエンジン

2. セマンティック検索 = コンピュータが判読可能

セマンティックウェブ、つまり、HTMLのページに埋め込まれた構造化マークアップは、特定のトピック/テーマに関する情報を検索エンジンのクローラーが読むことが出来るようにする役目を持つ。

このマークアップをウェブサイトに盛り込んで(まずはschema.orgから着手する)、ターゲットのオーディエンスが検索エンジンに尋ねる質問の答えを提供するように心掛けてもらいたい。

3. セマンティック検索 = SERPの表示の強化 & 支援

検索エンジンは、セマンティックテクノロジーを活用して、より優れたユーザー体験を作り出す。グーグルのリッチスニペット、ビングのタイル、そして、ヤフー!のサーチモンキーの結果は、全て「表示を強化」することをモットーに掲げており、SERPをユーザーにとって魅力的にする — その結果、とりわけクリックスルー率が改善される効果が見込まれる。カルーセルおよびナレッジグラフの結果もまた、目覚ましいユーザー体験を作り出す「表示の強化」に貢献している。

デバイスごとに最適化するのが、理想的な表示のメカニズムである。このユーザーインターフェースは、A/Bテストタイプの実験をリアルタイムで実施し(グーグルは、通常、24点のテストを一度に実施している)、それぞれのGUIに対する最適なユーザー体験/レスポンスを特定することが可能である。

(最も正確であり、最も細かく、しかも)最新、そして、最高のセマンティックマークアップを利用する必要がある。こうすることで、新たなスニペット、または、強化された構造化デ-タが検索結果に反映される度に、何もしなくても後押ししてもらえるようになる。

4. セマンティック検索 = ウェブページの認証

検索エンジンは、適正な構造化データを抽出して、ページの内容が妥当である点を認証する。この認証は、ウェブページに対する信頼をさらに高める効果がある。

ページのコンテンツと構造化マークアップは、データフィードやAPIを介して提供する情報と一致させる必要がある。その結果、コンテンツの認証をさらに進めるだけでなく、さらにデータソースが増え、ウェブページ上で機械の学習/トレーニングが可能になる。

schema.orgのマークアップが、人間のユーザーに提供しているコンテンツと一致していること、そして、APIやデータフィードを介して提供している情報と一致することを確かめてもらいたい。

5. セマンティック検索 = ソーシャルメディアの採用

グーグルの検索エンジンは、セマンティック検索を通して、会社に対して、グーグルプラスへの加入を促している。

ブランドや会社に対してグーグルプラスのページを作成すると、知名度や認知度が上がり、また、グーグルプラスのページを高く評価すると、ナレッジグラフでその会社が存在することを裏付ける効果が見込める。

もはや絶対に必要ではなくなったが、rel=publisherをウェブサイトに実装し、グーグルプラスのページにリンクを張ろう(詳細はこのページで確認してもらいたい)。

You need to be defined as an Entity to be found in an Entity Graph search

エンティティグラフ検索では、エンティティとして認めてもらう必要がある。

6. セマンティック検索 = グーグル+オーサーシップ リッチスニペット

グーグル+は、オーサーシップのおかげで、個人による利用が進んでいる。

オーサーシップマークアップを使うと、認証済みのオーサーに対するビジビリティが上がるだけでなく、オリジナルのコンテンツの功績を直接作者に認めることが出来るようになる。その結果、別のサイトからコンテンツを盗用するサイトは、最終的にオーソリティが減っていく(その結果、ランキングに影響が出る可能性がある)。

パブリッシャーは、時間を割いて、オーサーシップマークアップとschema.orgのarticleマークアップを適切に実装するべきである(articleは、SERPで「in-depth article」(詳細な記事)として提示される確率を上げる)。

7. セマンティック検索 = 内部の構造化データ

内部の構造化データ(信頼されているソースによって検証され、認証されたデータ)は、推測や推奨等、様々な用途に活用される可能性がある。グーグルは、この手の「ビッグデータ」の利用を極めている。ただし、結果に対して活用する際のあらゆるデータの法則 — GIGO(ゴミを入れたら、ゴミしか出てこない)を忘れないでもらいたい。

そのため、スパム丸出しの手法を利用する行為も、グーグルに無効な情報やゴミのような情報を与える行為も認められない。こんなことをしていては、グーグルに信頼してもらえなくなる。SEOに携わる者として、どのようなマイナスな影響が押し寄せるか、よく理解しているはずである。劣悪な情報ほどひどいものはない。

8. セマンティック検索 = 検索の未来

内部の既に明らかになっている事実、そして、「コンテキスト」または「知識ベースの区分」により、コンピュータ(および検索エンジン)は、新たな情報を引き出すことが可能になる。また、有望な推論メカニズムと共に用いることで、未来の知的な「スタートレック」型コンピュータが誕生する。最低でも、既にグーグル等の検索エンジンは、「セマンティックネットワーク」またはナレッジグラフを行き来して、基本的なつながりを導いている。

このポテンシャルについてよく考えてもらいたい(SFの世界の話と思われていたこと)。そうすれば、検索の未来が見えてくるかもしれない。

9. セマンティック検索 = schema.orgのオントロジー

検索エンジンが、schema.orgのオントロジー(または、コンピュータ内のボキャブラリーやコンセプトの描写)を活用する際、このようなコンセプトは、事実上、言語には依存していないことになる。

その良い例がDARPA TIDES プログラムである。また、グーグルは、様々な言語で「リッチスニペット」をサポートしている — このページを参考にする限り、中国語、チェコ語、オランダ語、英語、フランス語、ドイツ語、ハンガリー語、イタリア語、日本語、韓国語、ポーランド語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語、そして、トルコ語に対応しているようだ。

そのため、別の言語圏の消費者をターゲットにしているなら、リッチスニペットの対応言語を確認するべきである(ターゲットのオーディエンスなら、その国の言語で構造化マークアップを実装することが可能だ)。

10. セマンティック検索 = ユーザーの意図を理解する

検索エンジンは、セマンティック検索を使って、ユーザーの意図をより正確に理解する。これは、最も重要なポイントの一つに挙げられる。

ユーザーの居場所、検索履歴、デバイスのタイプ、日常的な習慣等は、ユーザーが質問した際に、検索エンジンがその意図を理解する上で、全て役に立つ。

「コンテキスト」が追加されると、検索エンジンは、クエリを絞り込み、抽出した情報を明確に定義し、答えに対する検索のスペースを限定し、そして、当然ながら、適切なタイミングで、適切な答えをユーザーに提供しやすくなる。

台頭著しいインターネットならではなの「物事」等の要素を加えていくと、検索エンジンにとって、どれだけ有益であるか、そして、検索の要素として、どれだけ重要なのかが見えてくるのではないだろうか?これ自体、記事のトピックになる。

Both Search & Social Entity Search Engines want to precisely define user intent and output (attractive) structured data displays

検索 & ソーシャルのエンティティ検索エンジンは、共にユーザーの意図を正確に明示し、(魅力的な)構造化データを出力することを望んでいる

ユーザーの意図をより正確に特定すると考えられているシグナルは他にも数多くある。このタイプの(または、少なくとも、さらに分かりやすい)シグナルを意識し、オーディエンスをターゲットにする際に考慮してもらいたい。

まとめ

要するに、セマンティック検索は、検索業界の一大ムーブメントとして頭角を現しており、SEOのベストプラクティスを活用したいと望むなら、絶対に理解してもらいたい。恐らく、セマンティックSEOは、SEOの関係者がこのコンセプトを活用する仕組みを描写する用語として、使われるようになるのではないだろうか。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「10 Reasons Why Search Is In Vogue: Hot Trends In Semantic Search」を翻訳した内容です。

セマンティック検索の関連記事を多く紹介してきましたが、ここまでセマンティック検索の基本を理解できる記事は初めてかもしれません。これを読めば中長期的には無視できないどころから、検索の主流となっていくことが容易に想像できるセマンティック検索、その基本概念を理解しつつ、サイトで対応できる所は少しずつ取り組んでいきたいところです。– SEO Japan [G+]

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エンティティ&セマンティック検索が導く未来のSEO

今後の検索マーケティングを乗り切る上で欠かせないのがエンティティ/セマンティック検索の概念と理解。少し前に紹介したエンティティを制する者が未来のSEOを制すというセマンティック検索の専門家へのインタビュー記事の続編を今回はご紹介。もはや従来の「検索」を超える様々な場面でユーザーに最適な回答を提供する「アンサー」エンジンに進化しつつあるGoogleの本質を理解できる素晴らしい内容。 — SEO Japan

先月、私はベテランのセマンティック検索のストラテジストであるバーバラ・スターにインタビューを行った。この記事の中で、エンティティ検索に焦点を絞り、検索の未来を想像してもらいたいと読者の方々にお願いした。スター氏と私は、関連性の高い、コンピュータが認識可能な「エンティティ」を利用して、具体的で、よく絞り込まれたクエリに対する答えを提供する「アンサーエンジン」について議論を行った。

ハミングバード

10月26日、グーグルは、ハミングバードアップデートを実施し、アンサーエンジン化をさらに進めた。ダニー・サリバンは、ハミングバードアルゴリズムに関するライブブログの中で、古いアルゴリズムのパーツを維持しながらも、グーグルが、急速にセマンティックウェブのテクノロジーを採用していると指摘していた。これは、「テキストリンク」から、「答え」に進化するためのグーグルのソリューションである。このシステムは、検索用語ではなく、ユーザーの意図に焦点を絞るセマンティックテクノロジーに重点を置いているため、より正確な結果を、より早く提示することが可能になる。

グーグルのアンサーエンジンへの方針転換を振り返ってみよう。まず、ナレッジグラフを導入し、続いて、音声検索、そして、グーグルナウが登場した。全て答えを提供するための取り組みであり、時には質問を予測することも出来る。答えを提供するため、グーグルは、キーワードではなく、エンティティに頼る。

そもそも「エンティティ」って何?

エンティティとは、人物、場所、そして、物事を指す。エンティティを紹介する上で、グーグルのナレッジグラフがエンティティグラフであり、これは、セマンティック検索(あるいはエンティティ検索)を活用する最初の試みであったことを理解してもらいたい。

それでは、「エンティティ検索」とは何なのだろうか?簡単に言うと、エンティティ検索とは、検索クエリに答えるために、認証された情報源を割り当てつつ、ボットが、ユーザーの意図を正確に理解するためのメソッドである。

data_humans_machines

非構造化データ vs 構造化データ

過去20年間、インターネット、検索エンジン、そして、ウェブユーザーは、非構造化データに対処しなければならなかった。非構造化データとは、所定のデータモデルによる整理、もしくは、分類を行っていないデータのことである。このように、検索エンジンは、ウェブページ内のパターン(キーワード)を理解することは可能だったものの、ページに対して意味を与えることは出来なかった。

セマンティック検索は、各情報をエンティティとしてラベル付けして、データを分類するためのメソッドを提供する — これが、構造化データと呼ばれるものだ。 大量の非構造化データを含む小売の製品データを例にとって考えてみよう。データの構造化を進めると、小売店やメーカーは、非常に詳細で正確な製品データを検索エンジン(マシン/ボット)に見てもらい、理解してもらい、分類してもらい、そして、認証した情報の文字列として、まとめてもらえるようになる。

セマンティック検索やエンティティ検索が、改善するのは、小売製品のデータだけではない。schema.orgのschemaの種類に注目してもらいたい — このschemaは、構造化されたデータによるウェブ(固有の識別子を持つエンティティ)を作るための技術的な言語であり、機械による認識が可能になっている。機械が理解することが可能な構造化データは、曖昧ではなく、信頼性が高い — ウェブ上のその他のつながりを持つデータソースと比較して、照合を行うことも可能である。

構造化データ、 トリプル & トリプルストア

セマンティック検索は、フェイスブックのオープングラフプロトコルのようなボキャブラリ、もしくは、RDFaやマイクロデータのようなシンタックスを使って、構造化データを作成する。構造化データは、トリプルストアからのインポートおよびエクスポートが可能である。この点を詳しく説明していこう…

トリプルストアとは、トリプルの保存および回収を行うためのデータベースである。トリプルストアには、大量のトリプルを保存することが出来る。

トリプルとは何だろうか?簡潔にまとめると、Subject(主語)、Predicate(述語)、そして、Object(目的語)を含む、あらゆる文を構成する3つのパーツの組み合わせである。トリプルとは、基本的に、主語-述語-目的語で構成された、リンクで結ばれたエンティティのことである。主語は、人物/物事であり、動詞が示す行動を遂行する。述語は、主語が実行する行動である。そして、目的語 は、行動の対象となる人物/物事である。

トリプルの例を挙げる: ケラー夫人は、代数を教えている。

ケラー夫人 → 主語 → エンティティ

代数 → 目的語 → エンティティ

教えている → 述語または関係 → エンティティを結びつける

トリプルは、Uniform Resource Identifier(URI: 情報資源の場所を示す記述方式)として表現される。アンサーエンジンは、トリプルストアの大規模なデータベースにアクセスし、無数の主語、目的語、そして、述語を結び、関係を形成する。その結果、内部で認証されたデータ、そして、信頼された文書(構造化データ)を結ぶ関係を確認して、クエリに対する正確な答えが提供されるようになる

リンクから答えへ

グーグル、ビング、ヤフー!等の機械が理解することが可能なschemaタイプを使って、この論理とテクノロジーを拡大していくと、IBMのワトソンコンピュータのような、キーワードやアンカーテキストリンクを利用することなく、質問に答えることが可能な「アンサーエンジン」が生まれる。

構造化データは、ページのコンテンツの意味に関する詳細な情報を、容易に処理して、ユーザーに提示することが可能な方法で、検索エンジンに提供する力を持つ。

データの理解 vs データのインデックス

ここで、再び、「エンティティとは何か?」と言う質問に戻ろう。グーグルのナレッジグラフにおいて、エンティティとは、セマンティックデータのオブジェクトであり(schemaのタイプ)、それぞれのエンティティが固有の識別子を持つ。また、意味を表す現実の世界のトピックの属性に基づいた、特性の集合体であり、当該のトピック、そして、その他のエンティティとの関係を現すリンクでもある。

2010年7月、グーグルがメタウェブを買収した時、データベース「フリーベース」には、1200万点のエンティティが存在した。2012年6月の時点で、グーグルのナレッジグラフは、5億点のエンティティを記録し、エンティティ間の関係は35億点に達していた。その後の16ヶ月間で、大幅にボリュームはアップしているはずだ。

機械が認識することが可能な構造化データをウェブに加えることで、データを「インデックス」する能力に対して、データを「理解」する検索エンジンの能力は大幅に高まり、アンサーエンジンを介して、質問に対してより正確な答えを獲得する上で、2つの大きな進歩をもたらすようになる:

  1. ユーザーの意図を理解する上で、遥かに優れたメソッドを用いることが出来るようになる
  2. 巨大な構造化データのデータベースから、ユーザーに対して最も信頼性が高く、最も正確な答えにマッチする、認証された構造化データを引き出すことが出来るようになる。

キーワードのインデックス vs 自然な言語の理解

SEOのエキスパート、セマンティックのストラテジスト、そして、検索エンジンは、– 「ウェブサイトを支援して、非構造化データをインデックスさせる」取り組みから「機械が認証することが可能な構造化データをウェブ上で提供して、ウェブサイトを支援する」取り組みへと移ろうとしている。

エンティティの抽出

例を挙げるため、そして、少し深く掘り下げるため、以下にイメージを掲載する。このイメージから、「Place」(場所)に対するschemaのタイプの階層、そして、そのバリエーションを多少見ることが出来る — Courthouse(裁判所) vs. Embassy(大使館) vs. Apartment Complex(アパート) vs. Canal(運河)。このように、エンティティの抽出が、セマンティック検索を動かす中心的な取り組みであることが、このイメージには鮮明に表れている。そのため、エンティティこそが、検索のビジビティの未来そのものだと言っても過言ではない。オーソリティ、信頼性、ファインダビリティ等もその中に含まれる。

schema.org Place hierarchy

schema.org “Place” 階層 – Protege

セマンティックコミュニティ、学界、W3C、情報学者、グーグル、ビング、ヤフー!、企業の優れたウェブサイト、SEOのエキスパート、ウェブディベロッパー、ウェブデザイナー、インタラクティブエージェンシー等は、セマンティックテクノロジーを使ってツールを作り、セマンティックマークアップをウェブに実装して、セマンティック検索の改善に既に着手している。

セマンティックマークアップを使ってデータとコンテンツを見えるようにする

過去3年の間に口を酸っぱくして言ってきたことだが、セマンティックマークアップを使って、全てのビジネスのデータとデジタルコンテンツに検索エンジンが容易にアクセスすることが可能な環境を作るべきである。

ビジネスのデータは、リッチメディアの動画コンテンツ、製品のレビューや評価、場所や連絡先情報、専門分野の詳細、特売、製品の情報等で構成されている。繰り返すが、schema.orgのschemaのタイプをチェックしてもらいたい。

セマンティックマークアップをサイトに実装すると、ビジネスのデータを検索エンジン、ウェブアプリ、カーナビ、タブレット、モバイルデバイス、アップルの地図アプリ、Siri、イェルプの地図、リンクトオープンデータ等のマシンが読めるようになるためだ。

セマンティックマークアップは、ビジネスのデータをまるでチョコレートのように検索エンジンに提示する — 検索エンジンは、大いに気に入り、最後まで食べきる。検索エンジンは、データを隅から隅まで理解し、SERPでのユーザー体験を向上させるため、データを集める情報を心得ている。また、検索エンジンが、構造化データを使って、より関連性の高い検索結果を提供する一方で、CTRが上がるため、ウェブマスターもまたメリットを得ることが出来る。

最後に

セマンティック検索が、浸透するにつれ、セマンティックマークアップを利用することで、グーグルがナレッジグラフに対して必要とするエンティティの情報をグーグルに与えることが出来るようになり、その結果、検索エンジンは、様々なデバイスでユーザーのクエリに、より適切な答えを提供するようになる。セマンティックマークアップの採用が増加しても、キーワードに焦点を絞ることは可能だ。ただし、未来のSERPでビジビリティを確立するには、セマンティック検索を理解し、そして、受け入れて、正しく構造化データを利用する能力を高めていく必要がある。

検索エンジンは、ユーザーのクエリに対して、より正確な答えを提供するため、機械が読むことが可能なコンテンツを求めている。 ユーザーは、デスクトップ/ラップトップよりもスマートフォン/タブレットを優先し、パーソナライズドされた答えを求めている(Monetate – 2013年第一四半期 ショッピングサイト)。

そのため、SEOの関係者は、セマンティックテクノロジーおよびエンティティ検索のコンセプトを理解しなければならない。まずは、バーバラ・スターが投稿した「検索が台頭する10の理由」を参考にして、すぐに実行に移せる10点の作業に取り掛かってもらいたい。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Future SEO: Understanding Entity Search」を翻訳した内容です。

部分的に理解が難しい点もありましたが、パラグラフ毎にトピックが整理されており初心者にも理解しやすい記事だったと思います。検索エンジン自体が 「ウェブサイトを支援して、非構造化データをインデックスさせる」取り組みから「機械が認証することが可能な構造化データをウェブ上で提供して、ウェブサイトを支援する」方向性に移りだしているとはいえ、ウェブサイトの構造化対応は今後必須となっていくのでしょう。進化し続ける検索エンジン、我々も頑張って勉強して最前線の検索マーケッターとして走り続けていきたいものです(大変ですが・・・)。– SEO Japan [G+]

上級者向けSEOガイド9/9 : YouTube&スライドショー、モバイル&ローカル、ソーシャルメディア連携

少し前に連続して紹介した上級者向けSEOガイド、全て投稿したと思っていたら、最後の1本を忘れていました汗。ということで、慌ててここに紹介したいと思います。これまで紹介してきた内部最適化、外部リンク構築等のダイレクトなSEO手法に限らない、YouTubeからプレゼン資料、モバイルにローカル、ソーシャルメディア連携までトラフィック増加に役立つ様々な手法とティップスを一挙に紹介してくれている最後にふさわしい記事になっています。 — SEO Japan

ウェブだけでなく、その他の検索のバーティカルで、サイトを運営しているなら、良質なトラフィックを活用することが出来る立場にいる。バーティカルは、SEOにおいては頻繁に取り上げられるトピックではないが、コンバートしやすい、ターゲットの絞られたトラフィックを獲得することが可能である。

このチャプターでは、ローカル、モバイル、スライドショー、ユーチューブ等をピックアップして、説明していく。


1. モバイルフレンドリーなウェブサイト – CSS

モバイルのユーザー専用のレイアウトを表示するための選択肢が、数多く存在する。ただし、「m」のサブドメイン等、重複するページを利用する問題が消えるわけではない。

そのため、重複するコンテンツの問題を解決し、より良いモバイルのユーザーエクスペリエンスをもたらす、動的なCSSを利用するメソッドを手順を追って説明していく。主に2つのプロセスに分けられる。

1. ユーザーエージェントを特定する

2. 正しいCSSファイルを提供する

注記: このメソッドは、ワードプレス、またはその他のPHPベースのCMSに利用することが出来る。

ステップ 1 – ユーザーエージェントを検出するコードを作成する

a. まずは、通常、ヘッダーに表示される、次のコードの列を利用する。

<link rel="stylesheet" type="text/css" media="all" href="" />

‘href’の部分は空である。ここにPHPを加えていく。

b. このPHPを利用する。

<?php

if(preg_match('/(up.browser|up.link|mmp|symbian|smartphone|midp|wap|phone|android)/i', strtolower($_SERVER['HTTP_USER_AGENT']))) {

echo "**LINK TO MOBILE CSS FILE**";

}

else {

echo "**LINK TO NON MOBILE CSS FILE**";

}

?>

このPHPコードはベーシックなコードであり、モバイルブラウザを検知すると、モバイルのCSSファイルを供給する(次のステップで作成する)。検知しない場合(“else”)、通常のCSSファイルを供給する。

c. コードをまとめる – すると次のようなコードになる:

<link rel="stylesheet" type="text/css" media="all" href="<?php

if(preg_match('/(up.browser|up.link|mmp|symbian|smartphone|midp|wap|phone|android)/i', strtolower($_SERVER['HTTP_USER_AGENT']))) {

echo "**LINK TO MOBILE CSS FILE**";

}

else {

echo "**LINK TO NON MOBILE CSS FILE**";

}

?>" />

上のコードをコピーし、header.phpファイル(または、利用しているCMSに応じて、同じような場所)に貼り付ける。

その際は忘れずに“LINK TO … FILE” を実際の絶対パスに置き換えること。

ステップ 2 – 固有のモバイルCSSファイルを作成する

ここでは2つの選択肢が用意されている。

オプション 1 – CSSファイルを新たに作成する。サイトがどれだけ複雑なのか、そして、CSSにどれだけ精通しているかに左右される。全てのクラスとidの要素を一から特定しなければならず、そのため、個人的には、この選択肢はお薦めしない。

オプション 2 (最善のオプション) – 既存のCSSファイルをコピーして、モバイルで利用することが出来るように変更を加える。この作業は、次のような基本的な作業を行うだけで済むことがある:

基本的な再設定

html, body {
        background: #fff;
        padding: 3px;
        color: #000;
        margin: 0;
        }

フロートを削除する(アイテムを単一のカラムで表示する)

* {
        float: none;
        }

フッターやサイドバーを隠すことが出来る

#sidebar, #footer {
        display: none;
        }

ヘッダーを正規化することが出来る

h1, h2, h3, h4, h5, h6 {
        font-weight: normal;
        }

イメージの大きさをコントロールする

#content img {
        max-width: 250px;
        }

全てのアイテムを中央に集める

.center {
        width: 100% !important;
        text-align: center;
        }

モバイル向けにリンクをフォーマットする

a:link, a:visited {
        text-decoration: underline;
        color: #0000CC;
        }
a:hover, a:active {
        text-decoration: underline;
        color: #660066;
        }

iPhone特有のスタイルを加えることが可能

@media only screen and (max-device-width: 480px) {

        html {
                -webkit-text-size-adjust: none;
                }


2. オンラインスライドショーの最適化

スライドは、オンラインであまり利用されることがないコンテンツの一つに数えられる。動画、イメージ、ニュース、そして、ブログのコメントを最適化している人は大勢いる。しかし、スライドショーは競争の激しいマーケットで、実は上位にランク付けされるポテンシャルを持っている。

「startup」で7位に表示されているランド・フィッシュキン氏のスライドショーを確認してもらいたい。

スライドショーを上位にランクインさせるために、できることが幾つかある – そして、スライドショーへのビジターを増やし、ことによると、リファラーのトラフィックをサイトにもたらすことが出来る。

1. ターゲットのキーワードを選ぶ)

フィッシュキン氏は、次のキーワードを選んでいる:

[marketing for startups]

[inbound marketing for startups]

2. タイトル、URL & オンページの要素を最適化する

スライドをアップロードする際は、タイトルのフィールドが<title>タグとURLになる。そのため、必ずターゲットのキーワードをタイトルに組み込む必要がある。

フィッシュキン氏が作成したタイトルは、個性的ではあるものの、キーワード「inbound marketing for startups」が含まれている。

ご覧のように、タイトルとURLにこのキーワードが含まれている – 長さも理想的である。

3. スライドショーをクリック可能にする

スライドの一番下にリンクを組み込む必要がある。SEO的な価値はないものの、大量のリファラーのトラフィックをもたらす可能性がある。

4. ウェブサイトにスライドショーをエンベッドする

ランド・フィッシュキン氏は、スライドショーをSEOmozのブログにエンベッドしている。

5. プレゼンテーションをSlideshareのホームページに掲載する

Slideshareを利用すると、初日に大勢のユーザーに共有され、見てもらえた場合、プレゼンテーションをホームページに掲載してもらえることがある。その結果、さらに多くのページビューとトラフィックを獲得することが出来るようになる。

  1. 共有する準備が整ってからスライドをアップロードすること。
  2. スライドを投稿したらすぐにソーシャルネットワークで共有し、当該のネットワークの知り合いに共有してもらおう。
  3. bitly.comを使って、容易に共有することが可能なリンクを作る。

6. プロフィールを最適化する

スライドショーのプロフィールには、リンクを加えることが出来る。これはfollowedリンクではないが、それでも、リファラーのトラフィックをもたらす価値がある。

おまけのアドバイス: その他のプレゼンテーションサイトを試してみよう:

Slideshare以外にも多くのスライドショーのサイトが存在する:

www.slideboom.com

www.authorstream.com

www.sliderocket.com

www.prezi.com

www.scribd.com

www.myplick.com

Slideshareほどユーザーは多くないが、それが故に目立つことが出来る可能性もある。


3. ユーチューブを使ってサイトにトラフィックをもたらす

注記: このセクションで紹介するアドバイスの一部は、「ホワイトハット」の範疇を若干超えている。リスクの許容範囲および判断については、皆さんにお任せする。私は単純に技術的な事実を指摘しているだけであり、このような利用を常に推奨しているわけではない。しかし、オプションがあることを知っておく点は重要である。

それでは、ユーチューブで動画の視聴回数を増やし、リファラーのトラフィックを呼び込む方法を紹介する。

また、質が高くない動画を使って、アカウントを埋めたくなる気持ちは分かるが、長い目で見ると、出来るだけ質の高いコンテンツを利用した方が望ましい結果を得られる。

順番は重要ではないので、以下の手順を「パート」と呼ぶことにする。

パート 1 – 複数のアカウントを作る

リフォーム業界に関連するサイトを運営していると仮定する。会社の名前は「Quality Hardware」である。

その場合、次のブランドページを用意しておきたいところだ:

  1. /qualityhardware

また、その他の人を形容するアカウントも作る:

  1. /diyguy
  2. /homerepairman
  3. /toolshandyman
  4. /hammersandnails

1つのスプレッドシートにまとめ、アカウントと進捗状況を記録していく。

パート 2 – 3-4本動画を作成する

宣伝しているウェブサイトの要点を表現する動画を3-4本作成する。

質が高く、短い動画を心掛ける。

パート 3 – 動画に少し変更を加える(アカウントごとに変更する)

次に同じ動画を複数のアカウントに投稿していく。その際、ユーチューブの自動検出システムに同じ動画としてフラグを立てられることがないように、少し変更を加えていく必要がある。変更を加える方法は幾つかある:

  1. 音楽を変える
  2. 背景の色を変更する
  3. タイミングを少し変える(こうすることで、異なるプレビューのイメージを得ることが出来る)
  4. キャプションの色を変える

パート 4 – アップロードする

準備が整ったら、若干変化を加えた動画を全てのアカウントに投稿する。同じ動画を利用するのは3つのアカウントに留めておこう。

つまり、7つのアカウントを運営し、4本の動画を持っているなら、7つのアカウントに展開していくことになる。

  1. 最適化されたタイトル、ディスクリプション(概要)、そして、タグを利用する – 最適化のベストプラクティスを用いて、キーワードを絞る。
  2. また、クリック可能なリンクを動画自体にオーバーレイ表示させるアイデアも検討してもらいたい。
  3. 動画を文字に起こす(ユーチューブの自動文字起こし機能は、通常、質が低いため、自分で作成し、アップロードするべきである)。

キャプションをアップロードする

1. 既にキャプションがあるかどうかを確認する。

a. ユーチューブのアカウントにサインインする。

b. 動画にアクセスする。

c. 「Caption」(字幕)にアクセスする

2. キャプションが既に存在するなら、クリックして、読んでみる。

フレームごとに分割されている – 通常、自動文字起こしツールによる作業は質が低い(笑えるぐらい)。

次のように「Download」をクリックする。

4. 編集して、新しい字幕ファイルをアップロードする。

パート 5 – リファラーのリンクを組み込む

リファラーのリンクを組み込む際は、ディスクリプション(概要)内に掲載することになる。次の手順に従って、リンクを動画に含めよう:

  1. ディスクリプションの冒頭に導入する。さもなければ、奥深くに埋まり、ユーザーに見てもらえなくなる。
  2. 「http://」を含む全てのURLを掲載する – こうすることで、クリック可能になり、nofollowリンクとして有効になる。
  3. グーグルのURLビルダー - http://support.google.com/googleanalytics/bin/answer.py?hl=en&answer=55578を使って、各リンクの成果をより具体的に計測する。
  4. サイト内の深いページにリンクを張る場合は、URL作成のベストプラクティスを採用し、キーワードと記述的なワードをURLに組み込む努力をしてもらいたい。

パート 6 – 再生回数を早く増加させる。

オーガニック & 自然なマーケティングを私は常に提案している。そのため、以下のウェブサイトの利用を薦めているわけではない。しかし、実在することは確かであり、利用するかしないかは皆さん自身で判断してもらいたい。

次の無料のサービスは、手っ取り早く視聴回数を増加させる上で役に立つ。動画の視聴回数はユーチューブにおいて、重要な要素の一つに数えられる。

http://vagex.com/

http://view2.be

http://enhanceviews.net

http://u2bviews.com/

当然だが、公正ではないオプションを利用する前に、自然且つ長期的なメソッドを一通り用いて、動画への注目を高める努力をしてもらいたい。

パート 7 – その他のユーチューブのランキングの要素

  1. お気に入り
  2. コメント
  3. 共有
  4. グッド!
  5. 登録
  6. ページ/動画への外部リンク

おまけのアドバイス:

次の方法は事前に準備する作業が少し多いものの、ユーチューブの動画の再生回数を速やかに増やす上で効果が見込める。

  1. 再生回数が多く、また、ランキングの高い、似ている動画を探す。
  2. 当該の動画のタイトル、ディスクリプション(概要)、そして、タグを確認し、自分の動画にフィットするように少し変更を加える。
  3. Post your video
  4. 次に自分の動画、そして、参考にした動画へのコメントを要請する。ユーチューブが、2本の動画のつながり、そして、願わくば価値を見出してもらうことを期待する – ユーチューブが、再生回数の多い動画と新しい動画を関連付け、新しい動画のランクを上げる可能性がある。

また、動画をウェブサイトにエンベッドしているなら – 自動再生を回避するべきである。ユーザーに嫌がられるだけでなく、エンベッドされた動画の再生回数がカウントされないと言うデメリットがあるためだ。


4. ローカル検索のテクニック

多くのローカルSEOのガイドは、リスティング全体で同じNAP(名前、アドレス、電話番号)を利用する、または、サイテーションの数を増やす等の一般的なアドバイスを終始している – このガイドでは、この手の基礎を皆さんが既に心得ていると仮定して、話を進めていく。

アドバイス #1. WHOISの情報 – NAPと一致していることを確認する。

 http://whois.domaintools.com/を使って、whoisを確認する。

アドバイス #2. ローカルのリスティングに登録する際は、実際のビジネスの場所から登録する。

アドバイス #3. GPSのデータサービスを使って、リスティングを修正する。以下に私が知っているサービスを幾つか挙げる。

http://mapreporter.navteq.com/

http://mapinsight.teleatlas.com/mapfeedback/index.php

それでは各サイトのプロセスを説明する

NAVTEQ

まず、加えたいリスティングが既に存在するかどうかチェックする。シアトルにあるこのピザレストランを例にとって説明する。

次に新しいリスティングを加える、または、既存のリスティングを編集していく。

情報を入力する。

TELEATLAS

Teleatlasでも同じようなプロセスを実施する。

アドバイス #4 – マイクロフォーマットのhCardを使って、連絡先の情報を表示させる。

hCardsは、人物や団体に関する情報をセマンティックに表示するために幅広く利用されている。

http://microformats.org/wiki/hcard

hCardをこのピザレストランのために作るとしたら、次のようなコードを用いることになるだろう:

<div class="vcard">

 <a class="fn org url" http://www.piecoras.com/">Piecoras</a>

 <div class="adr">

   <span class="type">Work</span>:

   <div class="street-address">1401 East Madison Street</div>

   <span class="locality">Seattle</span>,  

   <abbr class="region" title="Washington">WA</abbr>&nbsp;&nbsp;

   <span class="postal-code">98101</span>

   <div class="country-name">USA</div>

 </div>

 <div class="tel">

  <span class="type">Work</span> +206-322-9411

 </div>

 <div>Email:

  <span class="email">info@piecoras.com</span>

 </div>

</div>

hCardを作るため、このコードをテンプレートとして利用してもらって構わない。


5. フェイスブックのオープングラフをインストールする

これは高度なガイドである点を思い出してもらいたい。大半のウェブサイトは、残念ながら、フェイスブックのいいね!ボタンをウェブサイトに完全に統合しているとは言えない。ここからは、細部にこだわり、基本的なアプリのアカウントの作成、そして、オープングラフのメタタグの導入等、いいね!ボタンを完全にインストールする方法を手順を追って説明していく。

このガイドでは、いいね!ボタンをウェブサイトに導入するメリットを理解していると仮定する。詳細な説明はフェイスブックの文書で確認してもらいたい –  http://developers.facebook.com/docs/reference/plugins/like/

このプロセスは6つのステップに分けられる:

        1. フェイスブックアップ IDを作成する

        2. いいね!ボタンのコードを取得する

        3. オープングラフのタグを入手する

        4. いいね!ボタンのコードを統合する

        5. オープングラフのコードを統合する

        6. デバッガを使って確認する

尚、このセクション全体で、フェイスブックにログインする必要がある点に注意してもらいたい。 :-)

ステップ 1: フェイスブックアップ IDを作成する

フェイスブックページのアプリにアクセスし、“create a new app”をクリックする。

https://developers.facebook.com/apps/

ここでは、アプリを作成するための基本的な情報を入力する。アップ ID #のみを獲得する。

アップの名前にウェブサイトの名前を利用することも出来る。Continueをクリックする。

次の画面にアップ ID #が表示されているはずだ。番号をテキストエディタに保存しておこう。

アップを作成する残りのプロセスに取り掛かる。先程も申し上げたように、目的はあくまでもアップ IDを獲得することだが、フォームの入力を最後まで行う必要がある。

アイコンを加えることが出来る。

フォームの入力を完了し、変更を保存する。これでアップのIDを取得するステップは終了した。続いて、いいね!ボタンのコードを取得する段階に進む。

ステップ 2: いいね!ボタンのコードを取得する

いいね!ボタンおよびオープングラフのフォームは次のURLに用意されている:

http://developers.facebook.com/docs/reference/plugins/like/

はじめに、いいね!ボタンのコードを獲得する。非常に簡単に手に入れることが可能である。

“URL to Like”を空白にしておく(ボタンがどのページに配置されているにせよ、フェイスブックに動的にこの欄を埋めさせるため)。後はデザインと機能の選択を行うだけだ – ボタンのサイズ、顔を見せるかどうか等、皆さんの判断に任せる。

次にコードを取得する。

「Get Code」をクリックすると、次のウィンドウが表示される。

(私がこの記事を綴っている時点では)ワードプレスはHTML5と完全に互換しているわけではないため、XFBMLフォーマットを選んでおきたい。 恐らく、皆さんの多くがワードプレスを利用していると思うので、このフォーマットが現時点では最善の選択だと言える。

正確なアップ IDをドロップダウンメニューから選択する必要がある(ステップ 1で作成したID)。

ここでは、コードの3つのセクションを全てコピーし、テキストエディタに保存しておく(アップ IDと共に)。

アップ IDがマッチしていることを再確認しておこう。

これでコードを保存した。次にオープングラフのタグを取得する工程に移る。

ステップ 3: オープングラフのタグを入手する

オープングラフのタグは、ウェブサイトのヘッダーに挿入する。オープングラフのコードを獲得したページ(スクロールダウン)と同じページを利用する。

http://developers.facebook.com/docs/reference/plugins/like/

ここでは3つのフィールドに記入する。残りは空白にしておく(やはりフェイスブックに動的に記入してもらうため)。

ドロップダウンからウェブサイトのタイプを選択する。ウェブサイトの名前を入力する。

アップ IDを覚えているだろうか?IDを「Admin」に貼り付ける。

ステップ 4: いいね!ボタンのコードを統合する

繰り返すが、皆さんがワードプレスを利用していると仮定して話を進める。コードの導入部の大きな塊を「body」のすぐ下に配置していく。 ワードプレスの大半のユーザーにおいては、Editor -> header.phpファイルを採用することになる。

まず、Appearance -> Editorにアクセスする。

そこから、header/phpファイルに向かう。

オープニングの<body> タグを見つける。

一つ目のコードの塊をコピーして、[body]タグのすぐ下に貼り付ける。

次に、htmlタグ内に2つ目のコードを貼り付ける。フェイスブックの文書によると、このコードは、インターネットエクスプローラの一部のバージョンでの互換性を確立する効果があるようだ。

3つ目のコードはいいね!ボタンの部分である。今までのコードはいいね!ボタンを助ける補足のコードである。

Quicksproutでは、いいね!ボタンを右側のサイドバーに用意している。

大半のワードプレスのユーザーは、ワードプレスのウィジェット内に搭載することになる。そこで、Appearance -> Widgetsにアクセスしていく。

テーマによっては、“right sidebar”、“post sidebar”、あるいは、“pages sidebar”と呼ばれるサイドバーが用意されている可能性がある。基本的に、いいね!ボタンを掲載したいページの全てのウィジェットに対して、同じ作業を実施しておきたい。一つのサイドバーにボタンを加えれば済む人もいれば、2つ、または3つのサイドバーを利用する必要がある人もいるだろう。

“Text” ボックスを“available widgets”からドラッグして、落とす。テキストボックスを使うと、HTML等を使って、コードを挿入したり、作成したりすることが可能になる。これは多目的のウィジェットであり、いいね!ボタンのコードに最適である。

タイトルを入力することも出来る。すると、テキストエリアに見出しが加えられる。

いいね!ボタンの3つ目の部分をコピーし、“Text”ウィジェットに貼り付ける。

- ツイートボタンやピンタレスト等、その他の要素をテキストボックスに加えることも可能である。

ステップ 5: オープングラフのコードを統合する

最後のステップは最も技術が要求される手順である。しかし、ここまで辿りついたなら、諦めないでほしい。完全にオープングラフを導入することで得られるメリットを考えると、努力する価値はある。

PHPを統合するため、オープングラフのコードを新しいファイルに移し、php.fileの拡張子を使って名前をつける。このファイル自体を利用するわけではないものの、こうすることで、テキストエディタは、シンタックスとマッチさせるために色をつけるため、コードが見やすくなる。

心配する必要はない。基本的に、オープングラフのタグを完成させるために切り取り & 貼り付けを繰り返し、最終的にワードプレスのheader.phpファイルに配置するだけだ。

次のような.phpファイル内のコードが表示される。

1. テーマのタイトルタグのコードを取得する。

当然だが、タイトルタグと同じオープングラフのタイトルタグを作成する。いいね!ボタンが利用される際に、ウェブでページが表示される構造をコントロールする必要がある。

これはワードプレスのテーマのheader.phpファイルである。<title>と</title>の間のアイテムをコピーする。

テーマのheader.phpファイルに再びアクセスし(Appearance -> editor)、<title>タグを探し出す。タイトルタグの間のコードをクリップボードにコピーする。実際のコードは重要ではない。タイトルがウェブサイトで正しく動いていると仮定する。このコードは、テーマまたはSEOプラグインによって、若干異なる可能性がある。正確にコピーすることが肝要だ。

これは、コードが割と標準的であり、Yoastのワードプレス用のSEOプラグインを利用している典型的な例である。Yoastの素晴らしいプラグインを利用すると、タイトルタグのコードは常に次のように表示される:

<?php wp_title(‘ ‘); ?>

タイトルタグのコードを、次のように、オープングラフのタグ内のタイトルのプロパティの間に貼り付ける:

これは、オープングラフのタグのタイトルのプロパティにYoastのタイトルタグのコードを貼り付ける方法である。

2. 次にURLのプロパティを埋めていく必要がある。ここでは、現在のページのURLを動的にこのフィールドに挿入していく。

以下のコードのスニペットを利用する:

<?php echo $_SERVER[“HTTP_HOST”] . $_SERVER[“REQUEST_URI”] ?>

このコードを切り取り、オープングラフのタグのURLのプロパティにそのまま貼り付ける。

3. 次に、フェイスブックの指示に背き、イメージのフィールドを空白のままにしておく。なぜかと言うと、こうすることで、コンテンツを共有してくれる人には(大抵)表示させたいイメージを選ぶオプションが与えられるためだ。

4. サイトの名前を入力する。

5. アップ IDを覚えているだろうか?ここでも“app_id”フィールドにIDを入力する。

これでオープングラフのタグの準備が完了した。

7. オープングラフのコード全体をウェブサイトの<head>に貼り付ける。

再びheader.php (Appearance -> editor)にアクセスする。コードの<head>エリア内でその他のメタタグ(メタディスクリプション等)のすぐ下に貼り付ける。

これで最も難しいステップはクリアした。次にデバッグを実施する。

ステップ 6: オープングラフのテスト & デバッグ

このステップは絶対に必要なわけではないが、テスト用のツールが存在するので紹介しておく。また、オープングラフのコードのソースを確認し、ざっと目を通し、全て適切に表示されているかどうかチェックすることを薦める。

デバッガにアクセスするには、次のURLを訪問する:

http://developers.facebook.com/tools/debug

デバッグを実施したいページのURLを入力して、実行する。


6. Click to Tweetを作成する

引用または短いアイデアをリストアップした文書を持っていると仮定する。その場合、ボタンをクリックするだけで、そのまま引用をツイートすることが出来たら、言うことはないはずだ。実は、 http://clicktotweet.com/と呼ばれるツールを利用すると、その願望を実現することが出来る。

ステップ 1 – コンテンツを準備する

短いアイテムのリストなら何でも構わない。例えば、私は「ツイッターのパワーユーザーになるための100通りの方法」を取り上げた記事を投稿している - http://www.quicksprout.com/2012/01/30/100-ways-to-become-a-twitter-power-user/

この記事の中で、私はツイッターの事実を並べたリストを提供している:

  1. Seventy-two percent of power users publish a blog post once a month.
  2. Seventy percent comment on other blogs.
  3. Sixty-one percent write at least one product review a month.
  4. Sixty-one percent will leave comments on news sites.
  5. Power users are six times more likely to guest post.
  6. Five times more likely to run a blog.
  7. Seven times more likely to post to Wikis.

このリストをツイート可能なツイートに変えていく。一緒に試すことが出来るように、コンテンツを準備してもらいたい。

ステップ 2 – Click to Tweetを使って、リンクを作成する

1. ツイートを組み立てる。

  1. Quote
  2. Link
  3. Author

ここでは、それぞれ次のアイテムを利用していく:

  1. Quote – "Seventy-two percent of power users publish a blog post once a month."
  2. Link – http://bit.ly/JlMcWi  <–bitlyのリンク
  3. Author – via @neilpatel

すると次のようなツイートが出来あがる:

"Seventy-two percent of power users publish a blog post once a month." http://bit.ly/JlMcWi via @neilpatel

2. このツイートをClick To Tweetにつなげる。

3. Generate Link!をクリックする。

ステップ 3 – コンテンツ内にリンクを加える。

次のように各引用の後にハイパーリンクを加えるだけでよい:

<li>Seventy-two percent of power users publish a blog post once a month.</li>

<a href="http://clicktotweet.com/tL79h">Tweet this fact!</a>

どのように表示したいかに応じて、次のように、引用自体をクリック可能にすることも出来る:

<li><a href="http://clicktotweet.com/tL79h">Seventy-two percent of power users publish a blog post once a month.</a></li> – Click to Tweet This Fact!

全ての引用、または、事実に対してこの作業を行おう。


7. ユーザーがソーシャルネットワークにログインしているかどうかを確認する

次のコードを利用すると、サイト内で直接、ユーザーが、ツイッター、グーグルプラス、または、グーグルにログインしているかどうかを把握することが出来るようになる。フェイスブックについては、APIを介して作業を行う必要があるが、その他のネットワークに対しては、特殊な次善策が必要になる。

このメソッドを用いると、ログインしているソーシャルネットワークに応じて、コンテンツを異なる方法で表示させることが出来る。判断は皆さんにお任せする。

ユーザーのプライバシーを留意し、不安を与えるような行為は慎むべきである。また、このコードは第三者のソースに左右され、いつ壊れてもおかしくない。この点はその他のメソッドにも言えることだが、今のところ問題なく動作している。

ステップ 1 – ヘッダーにコードを加える

この例では、htmlの文書をテキストエディタを使って、設定する。機能を説明していくので、状況に応じて利用してもらいたい。

このコードを<head>セクションに加える。

注記: ワードプレスを利用しているなら、このコードをheader.phpファイルに貼り付けることが可能である。

それではコードを一つずつ見ていこう:

これは単純に基本のスタイルシートを呼ぶ:

<link rel="stylesheet" href="styles.css">

このセクションはツイッターとグーグルのAPIを呼び出す:

<script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/1.7.1/jquery.min.js"></script>        

<script type='text/javascript' src='http://platform.twitter.com/widgets.js?ver=1.1'></script>

このセクションは、ログインしているかどうかを表示する関数を加える:

<script type="text/javascript">

                

                        function show_login_status(network, status)

                        {

                                if (status)

                                {

                                        $("#" + network + "Status").html("Currently logged into <span class='red'>" + network + "</span>");

                                }else{

                                        $("#" + network + "Status").html("Not currently logged into <span class='green'>" + network + "</span>");

                                }

                        }

        </script>

次に<body>を加えていく。

ステップ 2 – ログインしているかどうかを表示するためのHTML

次のコードをHTMLに加える。

重要な部分を赤線で囲んだ。これは、ユーザーがログインしているかどうかを表示するidとクラスである。

以下にコードを掲載する:

<div class="container">

        <section>

                <div class="row">

                        <div class="page-header">

                                <h1>Detecting Social Networks Logged Into</h1>

                        </div>

                                

                        <p>You can see below it is detecting if I am logged into Twitter, Google or Google Plus.</p>

                        

                        <div id="TwitterStatus" class="outputStatus"></div>

                        <div id="GoogleStatus" class="outputStatus"></div>

                        <div id="GooglePlusStatus" class="outputStatus"></div>                

                                

                </div>

        </section>

</div>

加えるコードは残りあと一つだ。

ステップ 3 – ログインしているかどうかをチェックする機能

このコードをHTMLの下の方に追加する。

この部分は、グーグルとツイッターにユーザーがログインしているかどうかを答えさせる力を持つ。

コードを掲載していく:

<img style="display:none;" onload="show_login_status('Google', true)"

onerror="show_login_status('Google', false)" src="https://accounts.google.com/CheckCookie?continue=https://www.google.com/intl/en/images/logos/accounts_logo.png" />

<img style="display:none;" onload="show_login_status('GooglePlus', true)"

onerror="show_login_status('GooglePlus', false)" src="https://plus.google.com/up/?continue=https://www.google.com/intl/en/images logos/accounts_logo.png&type=st&gpsrc=ogpy0" />

<img style="display:none;" src="https://twitter.com/login?redirect_after_login=%2Fimages%2Fspinner.gif" onload="show_login_status('Twitter', true)" onerror="show_login_status('Twitter', false)" />

このコードは、イメージ(実際にイメージを表示するわけではない)を呼び出すことで、動作している。ユーザーがログインしている場合、‘true’を返し、ログインしていない場合は、‘false’を返す。

これが最終的なアウトプットだ。


8. グーグルプラスのバッジをインストールする

次に、グーグルプラスのバッジをサイトにインストールする手順を紹介する。このバッジから、個人のグーグルプラスのページにリンクを張ることになる。

準備: グーグルプロフィールのIDを探す

グーグルプラスのプロフィールページ - http://plus.google.com/ にアクセスし、ログインする。URLにプロフィールのIDが掲載されている。私のページのURLで確認してみよう:

この長い数字の列が私のIDだ。

IDを探し、保存しておく。

ステップ 1: バッジのプロフィールの設定ツールにアクセスする

次のURLを訪問する - https://developers.google.com/+/plugins/badge/personal-config

大勢の人達が、グーグルバッジのページにアクセスしようとする - https://developers.google.com/+/plugins/badge/  – しかし、実際には役に立つどころか混乱を招く可能性がある。

そのため、私はプロフィールの設定ツール - https://developers.google.com/+/plugins/badge/personal-configに直接アクセスすることを進める。

このページでは、容易にグーグルプラスのバッジに加える必要があるアイテムを作成することが出来る。

ステップ 2: プロフィールのIDを入力し、コードを取得する

準備段階で見つけたIDを覚えているだろうか?そのIDを下のボックスに貼り付けよう:

チェックマックと“looks good”がIDの隣に表示されている点を確認してもらいたい。

“badge”と言語を選択する。

上級者向けのオプション

グーグルはこの情報を明らかにしていないが、実は幾つか異なる表示のオプションを利用することが出来る。

オプション A – 名前を表示させる

幅 260が最適だと私は判断した。名前を掲載する場合、最も小さなサイズが260ある。

オプション B – 2つのバッジを並べて表示させる

このオプションはあらゆるサイトに利用することが出来るはずだ。最低限の余白付きで2つのバッジを維持する上で、最適なサイズは170である。

オプション C – 2つのバッジを重ねて表示させる

幅 100ピクセルは許容される最小のサイズであり、最低限の余白付きで2つのバッジを重ねて表示させるレイアウトとして、最も望ましい。

どのサイズを選んだにせよ、自動的にコードが生成されるはずだ:

このコードは2つのセクションで構成されている:

1. 全てのページの[head]に掲載されるJavaScript(全てのページにバッジを掲載すると仮定)。

2. 実際のボタンのコード。HTML内でボタンを表示させたい場所に挿入する。

それでは、実際にコードを加えていこう。

再び(このガイドで何度も実施してきたように)ワードプレスでAppearance->Editorの順にアクセスし、header.phpファイルを見つける。

ステップ 3: サイトにコードを加える

コードの最初の部分を<head>に貼り付ける。

出来れば、その他のJavaScriptのコードのそばに配置したいところだ。

コードの2つ目のパーツをボタンを表示させたい場所に貼り付ける。私のサイト(Quicksprout)の場合、グーグルプラスのバッジを掲載するなら、次の場所に表示させるだろう:

私はこの部分をウィジェットを使って管理しているため、ワードプレスでウィジェットにアクセスして、コードを加える。その方法を紹介する。

Appearance->Widgetsにアクセスする。

ボタンを置く場所に応じて、既存のテキストウィジェットまたは新しいウィジェットを使う。

コードをテキストウィジェットに貼り付ける:

注記: 貼り付けたものの、サイトにフィットしないなら、このステップでもサイズを調整することが出来る。


結論

最後まで辿りつき、このガイドで紹介したテクニックを実装することに成功した皆さんには、お祝いの言葉をかけてあげたい。SEOは、大変な仕事になることもあるが、見返りは得られるはずだ。優れたコンテンツを作成し、ソーシャルネットワークで活発に交流を行う取り組みに加え、このガイドのアドバイスの大半に従ってきたなら、きっと無我夢中で作業に打ち込んできたのだろう。しかし、その努力は必ず報われるだろう。

上級者向けSEOガイドの記事一覧はこちらから


この記事は、Quick Sproutに掲載された「Chapter 9: Search Verticals」を翻訳した内容です。

相変わらずの濃すぎる内容でした。。。かなりマニアックな世界に入りつつありますが、1つ1つどれもチャレンジする価値(=トラフィックが増える)は確実にあるはず。最後に少し間が空いてしまった今回のSEOガイドですが、新シリーズもありますので今後また新たに紹介していきたいと思います! — SEO Japan [G+]

マーケティング・ファンネルをSEOに活用する方法

ファンネルといえばガンダムを思い出す人も多そうですが、本来の意味は「じょうご(漏斗)」、集客から申し込みまでのコンバージョンプロセスを考える時に常とう手段で使われるメタファーですね。その過程で様々なチャンネルや手法が利用されるわけですが、今回はマーケティング全般に幅を拡げた上でユーザーとの関係性をファンネルに落とし込み、かつSEOに焦点を当て、その価値と活用法を探ってみようという大人な記事を。 — SEO Japan

今月のコラムでは、コンテンツマーケティング戦略について探っていく — SEOに関連しているためだ。多くの企業が、マーケティングファンネルの購入の部分に必要以上に焦点を当てているが、これは間違いである。

PPCでは現金が配置を買う

SEOを取り上げる前に、まずは、対照的なアプローチとして、PPCを見ていく。有料検索の世界では、検索エンジンのオーディエンスにアクセスする権利を借りていることになる。つまり、ブランディングが目的ではないなら、コンバージョンとROIが最も優先される。そのため、購入する意思が高いキーワードから始めるのが妥当な方針だと言えるだろう。販売目的のキーワードをシリンダーの全ての段階に展開したら、セールスファンネルを上に移動し、欲望にマッチするキーワードを狙って、入札を始めるプロセスに移る。

限界まで入札を行ったら、信頼に密接に関わる検索クエリを購入する。このPPCのキーワードの選出プロセスは、マーケティングファンネルの一番上 — 認知 — にたどり着くまで継続する。セールスファンネルから着手し、上に向かって進むのは、ファンネルの下のセクションを初めに限界まで活用しない状態では、ROIの低いキーワードに入札するしか、選択肢がなくなってしまうためである。

潤沢な予算を持っていると仮定しても、購入向け、そして、キャンペーンやランディングページを最適化するためのキーワードには、限りがあるはずだ。そのため、 いずれ、支出を減らし、また、セールスに出来るだけ大勢のユーザーを向かわせることを目指したマーケティングファンネルの高い位置でのキャンペーンに歯止めを掛けなければならなくなる。現金が配置を買うため、PPCの場合はこの戦略が功を奏する。

Marketing Funnel

様々なマーケティングファンネルやセールスファンネルが考案されており、その中には非常に複雑なものもある。

上から、認知、信頼、欲望、セールス、顧客のサポート、維持 & アップセル

SEOにおいてはオーソリティが必要

自然な検索においては、現金でビジビリティを買うことは出来ない。その代り、オーソリティと関連性が貨幣の役割を果たす。オーソリティは、リンク、そして、ソーシャルメディアでのシェアから得られる。ここで注意してもらいたい点がある — 有料検索では現金とキーワードを結びつけることが出来るものの、リンクとキーワードの間には相互的な関係はほとんど存在しない。事実、最もコンバートする自然のキーワードは、リンクの価値がもっとも低い可能性がある。

最高のPPCのキーワードに対して、ページのコンテンツをSEOするほど、容易ではない。オーソリティが欠ける状態では、コンテンツは上位にランク付けしてもらえない。

オーソリティを理解する

自然検索では、– ページとドメイン — の2つのタイプのオーソリティが存在する。ページのオーソリティは、文書に向けられたリンクの本数から得られる。オーソリティの要素を幾つか挙げていく:

  • 文書に向けられた内部リンクの本数
  • サイトのウェブの構造における、文書の配置
  • 文書に向けられた外部のリンクの本数
  • 文書にリンクを張るドメインの数
  • 文書にリンクを張るページそれぞれのオーソリティの量(外部リンクの本数で割る)

ドメインのオーソリティ、または、サイトワイドのオーソリティは、ページのオーソリティの総計である。同じように、このタイプのオーソリティにおいて重要な要素を挙げていく:

  • ウェブサイトが持つ全てのページオーソリティの合計
  • 外部からのリンクを受けているページの合計
  • ウェブサイトが新たにリンクを受け、人気が高くなっている点を証明する、新鮮さや速さ等のトレンド

ソーシャルメディアのリンクおよびブランドの言及の回数もオーソリティの構築に貢献する。コンバージョンの量、そして、メッセーンジャーの影響力が特に重要だと見られているが、インパクトに関して詳しいことは分かっていない。

要するに、オーソリティの大半は、外部から得られる。だからこそ、SEOのプロセスにおいて、リンク構築が重要視されているのだ。

リンクに値するコンテンツ vs コンバージョンの高いコンテンツ

オーソリティとリンクの価値を理解したら、リンクに値するコンテンツについて検討し、SEOの最適化戦略を立案する工程に移る。

eショッピングサイトでは、コンバージョンの高いページは、リンクに値しないと言う不都合な事実が存在する。例えば、ビリヤードの機器を販売しており、ボール、キュー、備品、そして、台が多数掲載されたカタログを持っていると仮定しよう。各製品のページをそのキーワードで上位にランクインさせることは重要だが、大量の被リンクが集まる可能性は低い。

反対に、適切に球を打つ方法等、ベーシックなhow to記事から、トーナメントに向けて、テーブルのサイズを変えていく方法等の上級者向けの情報を含む、記事、そして、参考になる資料が多数提供されたブログをウェブサイトで運営していると仮定する。面白い記事は、多数のリンク、そして、ソーシャルシェアを獲得することが出来るかもしれないが、多数の製品の販売につながる確率は低い。セールスページを上位にランクインさせたいため、ブログの記事をコンバージョンの高いキーワードに対して最適化したくはないはずだ。

次にソフトウェアのスタートアップ会社を例にとって考えてみる。毎年、大規模な製品を1点リリース、または、アップグレードして、オーソリティの高いニュースメディアのリンクを獲得している。それは良い傾向だが、その他の364日間はどんな調子だろうか?このスタートアップが、検索エンジンが見返りを与える、新たなリンクとソーシャルシェアを継続的に獲得するには、どうすればいいのだろうか?

コンバージョン率が最も高いのは製品ページであり、一方、最も多くのリンクが寄せられるのは、製品やサービスを買うかどうかは別として、ビジターが読みたい、参考にしたい記事や参考になる情報である。そして、マーケティングファンネルで、リンク構築のポテンシャルが最も高いのは、ファンネルの最上階に位置する認知レベルである。

SEOがインバウンドマーケティングになる

カタログページの最適化だけ、あるいは、優れたガイドや指南書の作成だけでは不十分であり、ウェブサイト全体のコンテンツと宣伝の双方に取り掛かる必要がある。

マーケティングファンネルの各階層に対して、次の質問に答えていってもらいたい

  • どのキーワードがフィットするか?
  • どのようなタイプのコンテンツをビジターは期待しているのか?
  • どのコンテンツをビジターに見てもらいたいのか?
  • どの検索の意図をビジターは満たしたいのか?(ナビゲーショナル、インフォメーショナル、コマーシャル、トランザクショナル、エンターテイメント)
  • マーケティングファンネルをどのように下ってもらうのか?
  • コンテンツを宣伝することは可能か?どのように宣伝するのか?

次に、各レベルに対するコンテンツ計画を、続いて、獲得および維持計画を策定していく。以下に例を挙げる:

ビジターを「認知」から「信頼」に移ってもらう

  • 参考になる情報、業界のニュース、そして、製品のニュースを通して、ビリヤードの愛好家を集める。
  • テキストの記事、動画、オンラインセミナーを提供する。
  • ホームページとソーシャルメディアのアカウントでコンテンツを宣伝する。
  • リンクの獲得を目指した価値の高いコンテンツに関して、影響力の高い友人にeメールで報告する。
  • eメール経由でブログに購読してもらう、または、限定の勉強になるコンテンツ、そして、特売情報を掲載する週刊のニュースレターに登録してもらって、名前とeメールアドレスを獲得する。
  • ファンネル全体に取り組む。

Marketing Funnel

各レベルに対するコンテンツ計画を作り、その後、SEOを行う。

リンク構築と外部への宣伝を組み合わせるのは、難しい。だからと言って、諦めてもらいたくない。また、SEOに特化したコンテンツの作成も中止してもらいたくない。マーケティングファンネルの全てのレベルで良質なコンテンツを用意し、ビジターを認知から購入に向けて、進んでもらう必要がある。この中には、記事、ガイド、ケーススタディ、ホワイトペーパー、動画、オンラインセミナー、スライドショー等が含まれる。

ドメインのオーソリティのおかげで、リンクがなくても、高いランキングを獲得することが出来る可能性がある。ドメインのオーソリティが確立されていくと、作成し、キーワードを意識して最適化したページは、上位にランクインし、さらに、トラフィックを獲得するようになるかもしれない。時間はかかるかもしれないが、その努力に値する見返りを得られることが出来る。

また、カスタマーサポートを無視するべきではない。充実したヘルプのセクションは、自然なトラフィックの源として貢献する効果が見込める。顧客に参加する機会を与えてもらいたい。投げ掛けられた質問に対する答えをブログで提供したり、コンテストに参加させたり、あるいは、褒美として、参加者限定のコンテンツを用意したりする等、手を打つべきである。そして、リンクを顧客のソーシャルメディアのアカウントで容易にリンクをシェアすることが可能な環境を作って、顧客をファンに変えるべきである。

繰り返すが、まずは良質なオンラインマーケティングプログラムを策定し、次にSEOに取り掛かる必要がある。キーワードのリサーチによって、具体的な記事やページに関するヒントを得られたら、マーケティングに真摯に取り組みつつ、いち早くこのようなコンテンツを配信していく必要がある。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「How To Use The Marketing Funnel For SEO & Inbound Marketing」を翻訳した内容です。

簡潔ながら、中々に「わかった」記事だったと思います。この種のマーケティングファンネルは最近流行のインバウンドマーケティング的発想の根本に位置するものとも思いますが、その中でSEOを単なる検索エンジンでの上位表示手法として捉えるか、またはSEOをより深く理解し、その検索視点の発想を様々な局面で活かせるかどうかで、インバウンドマーケティングの成果も大きく変わってくるんだろうな、、、としみじみ感じた内容でした。 — SEO Japan [G+]

エンティティを制する者が未来のSEOを制す

今後の検索における最重要その一つとしてエンティティ検索に関する記事を何度か取り上げてきましたが、今回はセマンティックウェブの専門家がエンティティやSEO含めた検索エンジンの未来についてインタビュー形式で答えた、わかりやすくて勉強になる記事を。ハミングバードアルゴリズムでキーワードの重要性が薄れるという話がありますが、これを読むともう少し本質レベルで理解が深まります。 — SEO Japan

SEOの未来を想像してもらいたい。– キーワードやその類義語の利用について、考える必要がない未来だ。未来のSEOでは、このような戦略は時代遅れになる。未来の検索エンジンは、内部で、信頼されている文書にリンクする認証済みのデータと照合し、クエリに対する答えをユーザーに提供する。

killer seo new1未来の検索に対してウェブサイトを最適化するには、SEOの当事者は、よく絞り込まれた、焦点が絞られ、あるいは、範囲が限られたクエリに答えるウェブページ上で、関連する、機械が認識することが可能な「エンティティ」を作成する必要がある。

エンティティを作るため、セマンティックウェブのテクノロジー、そして、構造化データの利用が進む。すると、検索エンジンは、ページの内容をより正しく理解し、それぞれのクエリに対して、より妥当な検索結果/答えを提供することが可能になる。

この記事では、未来のSEOを行う理由を説明し、そして、その方法を紹介していく。

検索 & SEOの未来を語る

先週、グーグルグラスやグーグルナウ等、最近のグーグルのイノベーションを考慮した上で、検索 & SEOの未来について、良き友人であり、仕事上の仲間でもあるバーバラー・スターと議論を交わした。その際、その見解をこの記事で紹介することに同意してもらった。

セマンティックストラテジストとしてのバーバラ・スターの経歴は目を見張るものがある。キャリアの早い段階で、バーバラ・スターは、High Performance Knowledge Bases(HPKB)プロジェクト — コンピュータが、知識を取得し、提示し、操作するテクノロジーを進歩させるための国防高等研究計画局(DARPA)のリサーチプログラム — に参加した。また、DARPAにおいては、PAL プログラム(後にSiriになる)を含む、その他のプロジェクトにも貢献してきた。

2009年にスターに出会った時、SEOと検索エンジンのテクノロジーの関係について会話を交わした。時間の経過とともに、この会話は、検索およびセマンティックウェブの過去の事実、そして、今後の可能性を語る議論へと姿を変えていった。その後、この議論は、検索エンジンでキーワードを利用する理由に関する議論へと発展し、最終的に、エンティティ検索、そして、String Entity Optimization(文字列のエンティティの最適化: SEO)のコンセプトが導き出されたのであった。

グーグルやその他の検索エンジンは、IP、シグナル、そして、アルゴリズムにとても敏感であり、次に検索にもたらされる変化を推測することは、SEOの関係者にとって、容易ではなかった。今回の投稿では、スターと私が意見を出し合い、たどり着いた見解を紹介する。当然だが、グーグルが今後どのような取り組みを行うのか、私達には分からない。しかし、グーグルやその他の検索エンジンが、現在、採用している検索およびセマンティックテクノロジーに関しては、基本的なコンセプトを見出すことが可能であり、ここから、検討する価値のある、実現可能な取り組みを明らかにすることが出来る。

検索でキーワードを利用する理由

: なぜ、これほどまで長い間、私達は検索でキーワードを利用してきたのでしょうか?

バーバラ・スター: キーワードは、検索の歴史において、人為的な影響を受けるアイテムとして、進化を遂げてきました。キーワードは、音声検索やジェスチャー検索等のメカニズムが成熟していなかった時代、キーボードのような非効率的な入力メカニズムしか存在しなかったため、利用されていました。当然ですが、音声検索等、行動による結果を機械で提供するには、まだまだ解決するべき課題は残っています。

つまり、キーワードのみのクエリは、最終的になくなると、私は考えています。クエリ全文を入力するのが大変だったため、そして、音声認識、タッチスクリーン等、効果的なテクノロジーがなかったため、キーワードは存在したのです。しかし、現在、検索エンジンは、長い文や本格的なフレーズを好む傾向が見られます。このようなフレーズは、クエリ内の前後の関係、そして、ユーザーの意図に関する情報を(直接クエリの「明確」な要素を介して)得られるためです。私なら、デバイス、居場所等、「状況」に応じて、「黙示的」な要素を様々なサブカテゴリに分類します。

また、ハードウェアの面では、ムーアの法則が関係しています。かつて、源となるコンピュータのパワーが不足しており、また、検索エンジンにはパフォーマンス等を意識させる必要があったため、この奇妙なキーワードシステムを利用せざるを得なかったのです。当時、このシステムに勝るテクノロジーは存在しませんでした。言うまでもないことですが、グーグルが、キーワードの宣伝および収益化に長けていたことも理由の一つです。

delivery search

検索 [delivery]

「キーワード」に答える「アンサーエンジン」など、夢にも思いませんでした。前後の関係がない状態で、どこからともなく突然、誰かに「delivery」(デリバリー)と言ったら、変人扱いされてしまいます。しかし、現在の検索エンジンは、ユーザーが検索の履歴や場所等、コンテクスト(背景)を提供している場合、食べ物に関連するレストランのカルーセルが表示されます。また、ユーザーによってこの結果が有益ではないと判断されると、2番目のアルゴリズムが稼働し、eコマースタイプのデリバリーの結果を提供します。この際、ナレッジグラフのエンティティが用いられます。ここから、グーグルが「コンテクストそのもの」を引き出すのです。

: キーワードが重要ではなくなる日はやって来ると思いますか?

バーバラ・スター: SEOの関係者の間では、キーワードにほとんど依存しない構造は、大きな混乱を招くかもしれません。しかし、多くの検索が、1時間後には対象から外れるクエリを持つ、アンサーエンジンを構築するため、10年間を費やした私にとっては、それほど大きな変化ではありません。

Sindice.com等の検索エンジンを例にとって考えると分かりやすいと思います。Sindice.comは、ウェブ上のページをクロールし、HTMLから構造化データのメタデータを抽出し、そして、その他の部分を捨て、「エンティティ検索」として内部で直接検索を行うため、構造化データを維持します。そのため、エンティティ検索におけるページ上のキーワードは、この場合、関連性がある・ないの問題ではなく、検索エンジンによって、文字通り破棄されてしまうのです。

グーグルは、その他のシグナルを使って、信頼性を特定し、内部のエンティティグラフを確認し、検証します。セマンティックに対する注目は大きく、尚且つ、自然であり、ユーザーの意図を理解する観点から、そして、特定の状況下の特定のユーザーに適切な結果を返す観点から、グーグルは「シグナル」に注目しているのです。エンティティとして考えられていない場合、エンティティ検索では、見つけてもらえません。この点において、 「状況」の領域、そして、グーグルプラスと調和する「ソーシャル」の領域を拡大することが出来るかもしれません。

エンティティ検索 & String Entity Optimization

: これはSEOの関係者が、理解に苦しむコンセプトなのかもしれません。SEOが「エンティティ検索」内にフィットする仕組みを説明してもらえませんか?

バーバラ・スター: グーグルのナレッジグラフがエンティティグラフである点を理解すれば、「エンティティ検索」がSEOに適用される点は、明らかです。そのため、グーグルに「エンティティ」として扱ってもらえない場合、ナレッジグラフ(またはカルーセル)、グーグルナウ、グーグルグラスに存在しないことになります。当然、クエリに対する答えとして結果に表示してもらえなくなります。単純にコンテクストおよび全体像から漏れているのです。

そのため、先程も申し上げた通り、ブランド/クライアントが、グーグル、ビング、そして、台頭するセマンティック・アンサー・エンジンにおいて、見つけて欲しい場所で、必ずエンティティとして認識してもらう必要があるのです。

SEOの関係者なら、エンティティのランク付けにおいて、トレンドのエンティティから発想を得られるかもしれません。これは、計測上の基準において、エンティティにシフトチェンジするグーグルの意向が初めて表面化したサービスであり、新たなセマンティックウェブのツールが開発されるようにつれ、より取り上げられる機会は増えていくかもしれません。

google trends

トレンドの例

グーグルウェブマスターツール内の構造化データの結果も初期の計測基準に挙げられます。このツールは、今後登場するツールと比べると、まだまだ荒削りだと言わざるを得ません — ついでに言うと、ナレッジグラフもまた生まれたばかりです。

私: 今後3年の間に、検索エンジンのユーザーおよび検索エンジンにどのような変化が起きると思いますか?

バーバラ・スター: グーグルを筆頭に検索エンジンは、最終的な目標である未来のスタートレックのようなコンピュータに向けた取り組みを始めています。今後、検索は、ますますセマンティック化し、人工知能に主に関連する本質的なコンセプトを活用するようになるでしょう。

私: 検索エンジンとSEOは、どのような要素を検討するようになるのでしょうか?

バーバラ・スター: 検索結果、そして、ユーザーのクエリにおいて、セマンティック、そして、構造化データの利用がさらに増えるでしょう。

  • 音声検索、そして、この取り組みにおける大幅な改善の影響を受け、キーワードで構成されるクエリはますます減り、質問がそのままキーワードになります。
  • クエリを理解して、より妥当な検索結果や答えを提供する取り組みが強化されます。
  • 装着可能なデバイス、そして、いつの日か、埋め込み可能なデバイス — グーグルグラス等の装着可能なアイテムの検索から、時計等の別の装着可能なアイテムにデバイスにアクセスすることが可能 — が多数登場します。
  • ホームエンテータイメント機器、テレビ等、全てのディスプレイにアクセスする究極の「デバイス」の選択が行われます。そして、恐らく、ユーザーのデバイスで開始された、音楽、TVのチャンネル、視聴可能な映画等、カテゴリー全体に対する検索が行われようになるでしょう。
  • シグナルが、検索エンジンに向けて、ユーザーのデバイスに「プッシュ」されるため、インターネットとのやり取りがより緊密になります。
  • グーグルグラス等のソーシャルプロフィールの活用について、遥かに深い議論が交わされるようになるでしょう。

私: String Entity Optimazation(すなわちセマンティックSEO)は今後どのように展開していくのでしょうか?

バーバラ・スター: ここで再び、ナレッジグラフ、エンティティ検索、そして、「インデックス」から「理解」への関連する方針転換に触れる必要があります。

現在、検索エンジンとソーシャルエンジンの大半が、エンティティ検索を活用しています。そのため、ユーザーの意図の理解が活用される仕組み、そして、エンティティグラフ検索との関係が鍵を握ります。エンティティと見なされていない場合、エンティティ検索では、見つけてもらえません。

: SEOの当事者は、エンジンがこの方向に全力で進む前に、どのように取り組みを改善すればいいのでしょうか?

バーバラ・スター: SEOに対する質問は、次のように言い換えることが出来ます — よく絞り込まれた、つまり、焦点が絞られ、範囲が限定されたクエリに応える、適切なエンティティを作成するにはどうすればいいのでしょうか?このタイプのクエリは、答えとして、具体的な結果/エンティティを求めています。

SEOの関係者は、エンティティへの文字列のマッピングを理解する必要があります。

エンティティのschemaで定義されている、検索エンジンの内部の構造化データにより、エンティティが見つけられ、表示される点、そして、同じく検索エンジン内部の構造化データからエンティティがもたらされる点を理解する動きが活発化しています。つまり、キーワードについて心配する必要はもうないのです。ユーザーに対して、何を「伝える」のか、そして、検索エンジンが興味を持つエンティティや「物事」にどのように関連付けるのかについて、検討する必要があります。検索エンジンは、ある理由のために、このような「物事」に関心を寄せます。

先程挙げたSindice.comを思い出して下さい。この検索エンジンは、ウェブ上のページをクロールし、構造化データのメタデータをHTMLから抽出し、そして、ページの残りを捨て、構造化データを維持します。内部で、直接このデータに検索をかけるためです(エンティティ検索)。

繰り返しますが、今後は、キーワードや類義語を何度もページ上で利用する方法に関して、気を揉む必要はありません。何の役にも立たないからです。エンジンが、ユーザーにクエリに対する答えを提供する文書にリンクする内部で有効なデータを認証すると、このデータを、答えとして、信頼し、認証したソースとして利用するようになります。

: 今回は、貴重なご意見を有難うございました。変化はすぐそこまでやって来ており、セマンティックマークアップを理解することが、今後、ますますSEOにとって、ベストプラクティスとなるのではないでしょうか。 新しいSEOの詳細: String Entity Optimization(文字列のエンティティによる最適化)– 今後、再び二人でコラムを提供する可能性があります。

セマンティック SEOの参照情報

グーグルの公式ブログ: ナレッジグラフの導入

サーチエンジンランド: コンテンツを探す時代から、コンテンツが探す時代へ

アーロン・ブラッドリー氏のブログ: 懐疑的なSEO

デビッド・アマーランド氏の著書: グーグルのセマンティック検索

セマンティックウェブテクノロジーおよびリンクトデータ: SemanticWeb.com

リンクトデータ: LOD クラウド

Mozのブログ: キーワードからコンテクストへ — 新しいクエリのモデル

グーグル+のコミュニティ: セマンティック検索マーケティング

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Future SEO: String Entity Optimization」を翻訳した内容です。

内容も明瞭で具体例も多数上げられ非常にわかりやすい記事でした。「キーワードを意識した文章を書く必要が一切なくなる」日が本当に来るのかも含め、5年後のSEOは今とは全く違ったものになっていることは間違いなさそうですし、サイト全体、各ページ、各コンテンツレベルでの構造化整備がこれまで以上にSEOの基本かつ必須作業になりそうです。そもそも検索の舞台自体もPCやスマホ以外にその幅を拡げ続けていきそうですし、その過程で検索の方法や概念自体も大きく変わっていくのでしょうね。とはいえ、やっぱりPCを前に集中してキーワード検索する時間は一定以上は残ると思うのですが、、、そんなことを考えている時点で時代遅れのSEO屋でしょうか。 — SEO Japan [G+]

ハミングバードはリンク構築を絶滅の危機に追い込むのか?

ハミングバードに関連する多くの記事が出ている米国と比較し、日本ではリリース時はウェブメディア全般的に数多く取り上げられましたがその後はSEO的なインパクトも薄かったとあってか話題になることがありません。とはいえ、従来のキーワードを多分に意識したSEO戦術を駆使してきたウェブマーケッターであれば、その長期的な影響力は気になる所です。今回はハミングバードとリンク構築に関連した考察記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

Did Hummingbird Eat Link Building?

ハミングバードはリンク構築を葬ったのか?

パンダが質の低いコンテンツを踏み潰し、ペンギンが質の低いリンクを凍らせ、今度は、ハミングバードがリンク構築を食い散らかそうとしているのだろうか?

ハミングバードは、単なるアルゴリズムのアップデートではない。どちらかと言うと、整備を一新し、見えないところで、グーグルをより早く、そして、より賢くするための取り組みである。また、ハミングバードの導入によって、今後さらに多くの変化が導き出されることになる。

今回は、リンク構築における、ハミングバードの影響について探っていく。

オンラインマーケッターにとってハミングバードとは?

塗装ではなく、新たなエンジンが搭載されたと考えるべきである。このエンジンは、誰も気づかなかったが、30日間にわたって既に稼働しており、検索結果の90%に影響を与えている。ハミングバードは、全てのユーザーに、より早く、より適切な結果を与えることを目指している。この点に関しては、ダニー・サリバンが、分かりやすく説明(日本語)している:

グーグル曰く、ハミングバードは、既存のパーツと新しいパーツで構成された新しいエンジンであり、10年前のテクノロジーを用いて10年前の需要に応えるためではなく、現在の検索の需要に応えることを念頭に置いて、整備されている。

その他のアルゴリズムのアップデートとは異なり、ハミングバードの発表が行われた日、設立15周年に関する記事をブログに投稿したグーグルは、SEOコミュニティを非難することも、是正することも、指導することもしなかった。その代わり、以下のポイントを含む、直感的なユーザー体験の改善を介して、ユーザーの生活を向上させることに焦点を絞っていた:

  • ナレッジグラフのアップデート(比較および絞り込み)
  • 会話型の、異なるプラットフォームをまたぐ検索
  • モバイル検索体験の改善

ハミングバードは、ユーザーを何よりも重要視したアルゴリズムだと言えるだろう。

ハミングバードはSEOを永久に変えたのか?

ハミングバードは、グーグルが設立当初から進んできた方針をさらに(大きく)前進させている — つまり、ユーザーに出来るだけ早く、絶対的な最高の結果を提供する取り組みだ。

このアップデートでは、検索クエリの裏側にある意味をより深く理解し、適切な結果を提供することを目標の一つに挙げている — 例えば、家で[pizza]を検索する場合、レシピを探している可能性があるが、携帯電話で[pizza]と検索を行う際は、近場のピザ屋を急いで探していると考えられる。また、会話型検索も重要視されている — 「グーグルと交わす[会話]をもっと自然に流れるようにする必要がある」(グーグルの設立15周年を祝う記事より)。

つまり、先見の明のあるSEOのエキスパート、そして、オンラインマーケッターは、今までと同じゴールを目指せばよい。オーディエンスが探しているものを、早く、容易に手に入れられる環境を作り出す必要があるのだ。

ハミングバードはリンク構築を完全に葬ったのか?

そういうわけではない。被リンク構築は健在だ。しかし、リンク構築の定義は、変える必要がある。Distilledを設立したウィル・クリッチロー氏が言っているように、「リンク構築と言う名称は、妥当ではない」。その理由を説明していく。

品質の低いコンテンツにペナルティを与え、阻止することを目指したパンダ、そして、質の低い「リンク構築」に歯止めをかけたペンギンを思い出してもらいたい。ハミングバードは、この2つのアップデートとは、一線を画している。ダニー・サリバンが、上述した詳細な記事の中で指摘しているように、ハミングバードが検索結果の特定を行うために利用する200点のシグナルの中には、今もページランクが含まれている。しかし、リンク構築は、今までの取り組みとは姿を変えている。

今までのリンク構築は終わった。それでも、リンク構築は続いていく。

ハミングバードがリンク構築に与える影響

直接的な変化は少ないが、間接的な変化は広範に及ぶ。

SEOの当事者は、リンクを含む要素を利用して、グーグルをだまし、自分のウェブサイトが、実際よりも信頼されており、有益だと考えさせることが可能であった。しかし、ハミングバードによって、検索結果の絶対的なフォーカスが再びエンドユーザーに移り、もはやグーグルを騙すことは出来なくなった。平均レベル以下のコンテンツに対するリンク構築は、失敗する。どれだけ多くのリンクを向けさせたところで、グーグルは、直帰率の高さ、自然なソーシャルシェアの欠如を含む、その他の各種の品質のシグナルに気がつく — 恐らく、ハミングバードによって、グーグルは今まで以上のスピードで、このようなシグナルを検知しているのだろう。

SEOの取り組みは、すべてエンドユーザーに焦点を絞るべきである。リンク構築を行う上で、ユーザーに対して、真の(大きな)価値を提供することに、力を入れるべきである。そのサイトは1000本のリンクを獲得する価値はあるのか?1000サイトのリンクの候補先にメールを送りつけ、リンクを要請することで、価値は得られるのか?リンク構築を活用して、全ての段階でより多くの価値を提供するには、どうすればいいのか?

具体的なニーズ(つまりロングテール)を満たすこと、そして、長期的に信頼してもらう(詳細)ことを意図した、質の高いコンテンツについて考えてもらいたい。

ハミングバードの導入後、グーグル+の重要性は上がったのか?

グーグル+の代表者は、次のように指摘している — 「グーグル+は、グーグルのユーザー体験を改善するソーシャルネットワークの要です。」グーグル+の代表者は、ハミングバードに関する話をした際、グーグル+には触れなかったものの、状況を考慮すれば、両者の間に何かしらの関係があることが見えてくる。好きか嫌いかに関わらず、グーグル+の重要性はますます高くなるはずだ — グーグル+を軽視していたなら、考えを改めるべきである。

ハミングバードの導入後にリンク構築を変えるべきではない理由

ハミングバードの登場を理由に、リンク構築の公式を「更新」する方針は、大きな誤りである。例えば、「50%はブランド名のリンク、30%は部分的に一致するリンク、20%は完全一致のリンク」と言う公式を基にリンク構築を行ってきたと仮定する。しかし、ハミングバードが導入されたことを受け、この公式を「70%はブランド名のリンク、20%は部分的に一致するリンク、そして、10%を完全一致のリンク」のように、多少安全な公式に変えた方が無難だと考えたくなるかもしれない。

このような柔軟性にかけるリンク構築の公式は、危険な時代遅れの考え方に基づいている。そうではなく、次のような新しい「公式」を試してもらいたい:

  • 素晴らしいコンテンツを作成する
  • 業界のインフルエンサーと知り合いになる
  • 適切なオンラインのコミュニティに貢献する
  • 適切な場合、有益なコンテンツのシェアを友達に頼む
  • リンクの大半を受動的に(つまり自然に)獲得することに力を入れる

まとめ

リンク構築は、今でも重要ではあるが、万能型のお決まりの戦略は、危険である。リンク構築を全体的なマーケティング、そして、コンテンツマーケティングの計画に組み込む方針こそが、長期的に有効な唯一の戦略であり — 新たなチャンスを生み出す。

(ストックイメージ: Shutterstock.com ライセンス契約の下、編集を加えて利用)

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Did Hummingbird Eat Link Building?」を翻訳した内容です。

変えるべきなのか、変えないべきなのか、わかるようでわからない内容といいますか、1プロフェッショナルの雑感といった記事でしたね。ハミングバード襲来後も、まだまだテクニックに頼った意図的なSEOは内部しかり外部しかり通用する部分は多分にあると思いますが、中長期的にコンテンツ・イズ・キングが建前でなく本音で言い切れる世界にはなっていくのでしょう。短期的にはテクニックに頼ることも重要ですが、Google、そしてユーザーの意図を見極めた上でウェブマーケティングに取り組んでいきたいですね。 — SEO Japan [G+]

ハミングバードがB2Bのサイトに与える影響

Googleのハミングバードアルゴリズムに関する記事を多数紹介してきたSEO Japanですが、今回はB2Bサイトの視点からハミングバードの影響力を考えてみたB2Bマーケッターには気になる記事をサーチエンジンランドからご紹介。 — SEO Japan

先日デビューしたハミングバードアルゴリズム(日本語)は、B2B企業が、検索においてサイトを宣伝する手法を大きく変えることになるだろう。多くの大規模なB2B企業は、SEMよりも、従来的なマーケティングの手法に多くの資金を投資する傾向が見られる。なぜなら、B2B業界は、インターネット上の競争がさほど激しくないためだ。

数千ドルを支払って、基本的なSEOの取り組みを済ませると言う考えは、B2Bの企業にとって、今後、効果的とは言えなくなる(もともと効果的ではなかったのだが)。

前回のコラムでは、SEMを行う価値がないと考えているB2Bに対して、SEMを実施する方法を説明した。また、先日は、自然なCROシステムの構築について、コンバージョンを重要視するクライアントに向けて、コラムを投稿した。 今後は、コンテンツマーケティングとSEO戦略の歩調を合わせ、ハミングバードが注入された検索の世界で、勝負しなければならない。 

google hummingbird

B2Bサイトにとってハミングバードとは?

詳細に入る前に、まずはハミングバードがB2Bサイトに与える影響について説明する。2つの会社、工業オートメーションサービスのプロバイダと工業オートメーション機器のメーカーを例にとって説明していく。

この2つの会社では、ハミングバードが導入される前、キーワード戦略で、ともに[industrial automation](工業オートメーション)をターゲットにしていた。双方の会社に関連する、優先順位の高い、ロングテールのキーワードの多くに、このフレーズが含まれていたためだ。

[industrial automation]に対する最適化を行うことで、[industrial automation services]、[industrial automation equipment]、そして、[industrial automation consulting]等のキーワードフレーズに対して、上位にランクインする効果が見込めた。ロングテールのバリエーションに対して、上位に食い込むことに特に問題はなかった。 

しかし、ハミングバードの導入により、キーワード[industrial automation]は、どちらの会社にとっても、ターゲットにするほどの価値はなくなった。ハミングバードのアルゴリズムは、検索のユーザーの意図を基にサイトを評価し、会話の中で現れる関係に応じて、ページのランク付けを行う。

メーカーの職員が、[industrial automation](工業オートメーションについて話す際、通常は、人件費の削減、稼働時間の向上、運営管理、または、信頼性の回復等に言及している。基本的に、– 工業オートメーションの機器やサービスを提供している会社ではなく、このような目的を達成する方法に関する記事を求めていると言えるだろう。

この点に気づいていない方に知ってもらいたい点がもう一つある。これは、グーグルがハミングバードアルゴリズムを作り出した理由そのものでもある。そもそも、機器やサービスは、別々の会社が提供する完全に異なるアイテムであり、同じ用語で上位にランクインするべきではない。ショートテールの検索結果もまた多様であり、ユーザーを十分に関連するコンテンツに導くことが出来なかった。 

一方、メーカーの職員が、工業オートメーションの機器やサービスについて話をしている場合は、例の2つの会社のいずれかを取り上げている可能性が高い。B2Bサイトがメリットを得られるのは、このケースである。

グーグルは、意図を巧みに見分けることが可能になるため、[industrial automation](工業オートメーション)を取り上げるサイト、そして、サービスや機器に関連するキーワードを狙うサイトの間の競争は少なくなる。ハミングバードは、B2Bの会社が競争する上で、公平な世界を作り出したと言っても過言ではない。ホワイトハットなSEO戦略を実践してきたなら、戦略に少し調整する必要はあるものの、全体的にこの新しいアルゴリズムからメリットを得られるだろう。

キーワードのランキングを維持する

キーワード[industrial automation]に対して、今後も上位にランクインしたいと仮定する。ショートテールのキーワードを検索するビジターに対する関連性は低くなったものの、このフレーズに関するコンテンツを作成することによって、業界を引っ張るリーダーとしての地位を確立する効果は期待できる。しかし、ハミングバードの登場により、ハードルは高くなった。

ここで頼りになるのが、コンテンツマーケティングと分析である。先程も指摘した通り、工業オートメーションを話題に上げている人達は、工業オートメーションのメリットと利用について、会話を交わしている可能性が高い。再び2つの会社の例に注目しよう。過去のコンテンツ戦略は、サービスや製品に関連するコンテンツを主にに取り上げ、同時に、[industrial automation]で上位にランクインすることを狙うものであった。

今後は、[industrial automation]のトピックに関して(製品やサービスとは異なる)新しいコンテンツを作成する必要がある。このショートテールのフレーズを検索し、話題にする人達に対して、品質の高い情報を提供することに力を入れてもらいたい。まずは、アナリティクスを使って、グーグルがキーワードのデータの提供を中止する前に、ユーザーがサイトを探すために用いていたキーワードを確認しよう。また、サイトの検索の利用にも注目してほしい。

[industrial automation]を含むキーワードを探して、製品やサービス以外のユーザーの関心事を発見しよう。次に、このキーワードを使って、新しいコンテンツに対するトピックのリストを作成していく。このトピックは、ブログの記事、ソートリーダーシップ(新たな考えを示すための秘策)、ソーシャルメディアの投稿を含むあらゆるオンラインコンテンツマーケティングの形式に用いることが出来る。

キーワード戦略を多様化する

ショートテールのキーワードに狙いを絞ることに力を入れていたなら、今こそ、方針転換するべきである。タイトルタグ、ヘッダー、そして、コンテンツに調整を行い、ロングテールのキーワードをターゲットにしてもらいたい。

このようなショートテールの用語を、ユーザーに価値を提供するコンテンツに再び割り当て、ロングテールのキーワードを製品ページやサービスページに活用しよう。こうすることで、ハミングバードに準拠するだけでなく、総合的にユーザー体験を改善し、より関連性の高い検索を呼び込むことが出来るようになる。キーワードの方針を評価する上で、直帰率が良い目安になる。直帰率が下がったなら、正しい方向に進んでいると言えるだろう。

結果

このコラムで紹介した戦略とセオリーを私はしばらく実践している。過去1年間に渡って、検索のトレンドが変化するにつれ、私は自分が考える検索の未来を見据えて、戦略を調整するようになった – その未来こそがハミングバードであったのだ。

ハミングバードの告知が行われたのはつい最近であったが、実際にグーグルがこのアルゴリズムを導入したのは約1ヶ月前(日本語)であった。ハミングバードが導入されて以来、私が上述した戦略を実践に移した全てのサイトで、自然のトラフィックが平均して20%増加している。また、ショートテールのキーワードに対するランキングも改善されているが、その一方で、上位にランクインするページは、製品やサービス中心のサイトから、ソートリーダーシップやブログの記事に変わっていた。

(イメージ: Shutterstock.com – ライセンス契約の下、利用している)

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Hummingbird’s Impact On B2B Sites」を翻訳した内容です。

ハミングバードにより、Googleがより文章の意図や意味を理解できるようになったため、単純な特定のキーワードフレーズを意識したSEOやページ制作は意味がなくなった、、、というB2Bに限らない趣旨の内容でした。最終的な検索エンジンの目指す姿、そしてSEOの未来形ではあるのでしょうが、さてさてこれがどこまで現状現実的なのかは正直私もわかっていなかったりもする私でもありました。皆さんの意見はいかがでしょう? — SEO Japan [G+]

年末前にリンクプロフィールを大掃除する5ステップ

Googleからペナルティ警告を受けたサイトも日本で普通に出てくるようになりましたが、ウェブマスターツールの充実とGoogleのサポート強化の結果、リンクプロフィールを整理し、再申請によりペナルティが取り消されるケースも増えてきました。そうはいっても、まだペナルティが解除されず悩んでいるサイトも多いと思いますし、大量に張られたリンクリストを前に諦めているウェブマスターもいるのではと思います。今回は、そんな悩めるウェブマスターのために、ウェブマスターツールを活用してリンクプロフィールを精査し、再申請を成功させるための手法をステップ・バイ・ステップでまとめてくれた素晴らしく実用的な記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

長年に渡り、オンラインビジネスを営む中、一人でリンク構築に対応してきた人もいれば、悪徳SEO「業者」に任せっきりだった人もいることだろう。どちらにせよ、リンクプロフィールを整理する必要があるかどうか、悩んでいるのではないだろうか。そこで今回のコラムでは、リンクプロフィールが、問題を抱えているかどうかを特定する方法、そして、問題を分析する方法、そして、問題を解決する方法を5ステップのプロセスを介して紹介する

その前に:

不自然なリンクの警告 = 問題

このメッセージを受け取ったら、問題を抱えていることになる。ステップ 2から読み始めてもらいたい。

An Unnatural Link Warning from Google Webmaster Tools

グーグルのウェブマスターツールに届いた不自然なリンクの警告

ステップ 1: グーグルを使ってチェックする

当然だが、グーグルにeメールを送って、質の低いリンクを持っているかどうか尋ねることは出来ない。しかし、グーグルのウェブマスターツール内のリンクリストから手掛かりを得ることは可能である。以下に新しいナビゲーションからこのリストにアクセスする方法を紹介する:

Webmaster Tools Links List - New Navigation

ウェブマスターツールのリンクリスト – 新しいナビゲーション

ダウンロードする前に、スタッツを確認しよう:

google webmaster tools links to your site

「サイトへのリンク」のサンプル

合計199000本以上のリンクに対して、76000本は、あまりにも多い気がする。このような配分になっているなら、整理する必要があるかもしれない。

また、この画面で、「最も多くリンクされているコンテンツ」にも注目してもらいたい。リンクの大半が、ホームページに直接向けられているなら、問題を抱えている可能性がある。

最後に、最もリンクされているコンテンツの下の詳細をクリックする。ソースのドメインが、リンクの本数に対して、極端に少ないように思えるなら、所謂「ランオブサイト(ROS)」リンクを得ていると思われる。このタイプのリンクは、特に何も価値を加えず、広告、ブログロール、リンクのリスト、あるいは、フッターのいずれかであるため、ペナルティの対象になることが多い。

Look at how many links you have by domain to spot run-of-site links.

ドメインごとにリンクの数をカウントし、ROSリンクを探し出そう。

私が「可能性がある」や「かもしれない」等の言い回しを用いている点に注意してもらいたい。リンクの「良し」「悪し」をを判断する明確な基準がなく、当事者が判断する必要があるためだ。丸で囲ったページは疑わしいが、最終的には、このコンテンツは、302リダイレクトの形式を取ったアフィリエイトリンクであることが(広範のプロセスで)判明した。

ステップ 2: 情報を集める

それでは、問題を抱えている可能性が高い、あるいは、問題を抱えている点を指摘する警告を受け取ったと仮定する。何から手をつければいいのだろうか?グーグルは、グーグルの公式ブログで、まずはグーグルのウェブマスターツール内のリンクリストから着手するよう薦めている。リンク数の最も多いリンク元にアクセスし、次の2つのレポートをダウンロードする:

all-domains-download

エクセルでレポートをまとめ、列Aを昇順で並べ替え、重複をなくす(一つのレポートでしか利用することが出来ないため、First discoveredのチェックを外す 必要がある):

remove-duplicates

これで重複リストが出来上がった。次に2つの作業を実行する:

  1. XenuのLink SleuthやScreaming Frog等のヘッダーチェッカーを利用する。200や301以外のリンクを除外し、別のリストに出力する。後程必要になるので削除しないこと。
  2. 技術に自信があるなら、リンク内の、あるいは、メタrobotsタグ内の「nofollow」コードをチェックするスクリプトをリストに実行してみよう。結果を別のリストにまとめる。

これで、リストは、followedリンクと200と300のステータスコードを持つリンクに絞られたはずだ。ここから手動でチェックしなければならない。

ステップ 3: 自力でリンクをチェックしていく

  1. ページをウェブブラウザに読み込む:Download the Disavow Links Template
    • ページが読み込まれないなら(404/Not Foundエラーが表示されたら)、メモして、次のリンクに移る。先程利用したヘッダーチェッカーが適切に機能していたかどうか再確認する。ただし、リストを集めて、ヘッダーチェッカーをかけてから、リンクを見直すまでに、数日間から1週間がかかることがある。この期間に廃れるリンクが現れる可能性がある。
    • ページが全くコンテンツを読み込まず、また、エラーメッセージも表示されなくても、チェックする必要がある。リンクが同じ色のテキストに隠されていたり、見えないフレームの内側に配置されていたり、CSSを介してページの外側に置かれていることもあるためだ。
  2. ページのソースを見る。大半のブラウザでは、右クリック、または、CTRL + Uでチェックすることが出来る。
  3. ドメイン名で調査/検索を行う。リンクにwwwがない場合、wwwを外して検索する。
    • 見つからなかったら、当該のリンクを「削除したリンク」と記す。
    • 見つかったら、優れたリンクかどうか確認する。
  4. まず、「nofollow」を検索する。
    • 「head」タグ内で見つかったら、「No Follow」と記し、次のリンクに移る。
    • 本文のタグ内で見つかったら、リンクとhrefタグが同じかどうか確認する。
      • 同じだったら、「No Follow」と記し、次のリンクに移る。
  5. リンクがページ上にあり、nofollowedではないなら、リンクの場所を確認し、HTMLタグをチェックする。
  6. 以下の条件のいずれかに当てはまる場合、「否認」と記す。
    • 関係のないリンクの集まりの一つ。
    • 右側または左側のサイドバー、もしくは、フッター(つまり、メインのコンテンツ以外)に掲載されている。
    • リンクがコメント内に掲載されている。
    • リンクがページに表示されていない(つまり、隠されている)。
    • ページのどこかに「リンクを投稿する」や「記事を投稿する」等のリンクが存在する。
    • ページ自体が、チンプンカンプン、スパム、SEO(キーワードを大量に利用している、サイトのPRを表示している、あるいは、SEOフレンドリーと明言している)を行うためだけに存在するように思える。
  7. 最後に、上の全てのテストをパスしたら、次は「嗅覚」テストに移る。
    • リンクは、サイトのビジターに価値を与えているか?それなら、恐らく問題はない。
    • リンクは、他の目的のために記事に押し込まれたように見えるか?見えるなら、恐らく問題あり。
    • 有料リンクのように見えるか?見えるなら、恐らく問題あり。
  8. リンクを「否認」または「OK」と記し、上の条件を基に理由を入力する。入力が終わったら、次のリンクに進む。理由をスキップするべきではない。グーグルのレスポンスを受けた後、同じプロセスを2度、はたまた3度繰り返す可能性があり、再びチェックしなければならない状況は避けたい。

ステップ 4: ドメインかリンクかの判定

ステップ 4は、混乱を招く。これまで、グーグルがレポートしたリンクのリストを全て集めて、チェックを行ったものの、まだ終わりではない。まだ、2つの作業が残されている:

  1. 全てのドメインのリストをダウンロードする:
    all-domains-download2
  2. 既存のリストに照らして、ドメインをチェックしていく。

全てのドメインをダウンロードすると、website.comのように、ベースのURLでリストが構成されている点に気づくだろう。作成済みのリストに照らして、URLのリストをチェックするため、スプレッドシートに新しい列を加え、名前を「ベースドメイン」にする。

新しいワークシートを開き(重要)、リンクのリストをシートにコピーする。[データ]、[区切り位置]、[区切り文字]の順にアクセスし、区切り文字を[/]に指定する。こうすることで、一掃し、場合によっては、見つけて、wwwを置き換える必要のあるベースドメインのリストが生成される。

How to Delimit by / in Excel

区切り位置機能の集中講座

次に最後のリンクまでカーソルを移動する。その下に、グーグルのドメインのリストを貼り付ける。

列 Aを降順で並べ替え、重複を取り除く。すると、リンクのリストでまだ取り上げられていないドメインのみが残る。ステップ 2とステップ 3と同じ要領でドメインをチェックしていく。

ステップ 5: 一掃 & 吟味する

このプロセスを終えると、4つのリストが手元に残るはずである:

  1. 削除したリンク: サイトから削除されたリンクであり、当該のサイトが今も存在する、あるいは、リンクが掲載されていたページは削除されたものの、ドメインは健在であるケース。誰かに連絡を取り、リンクを削除することに成功したら、このリストに掲載する。
  2. 削除したドメイン: もう存在しないドメイン、あるいは、コンテンツがないドメイン。
  3. No Follow: リンクまたはリンクが掲載されていたページがnofollowになっているケース。もしくは、リンクとウェブサイトの間に302 リダイレクトが存在するケース。
  4. 否認: 削除することは出来なかったものの、マイナスの影響を受けたくないリンク。

リンクの削除を助けてくれる様々なサービスが存在する。グーグルは、ウェブマスター自身が行うべきだと指摘している。しかし、大方、ウェブマスターに接触して、リンクを削除して欲しいとお願いするのは、無駄骨に終わる。とても時間がかかり、成功する確率は低い — ウェブマスターが実際に返事をくれるサイトは、リンクを掲載しておきたいサイトであり、nofollowを加えておいてもらうだけで十分かもしれない。

削除することが可能なディレクトリ、または、支払いの中止、nofollowの追加が可能な有料リンクを知っているなら、行動に移してもらいたい。しかし、この選択肢を持つウェブマスターは少ない。また、この手のサービスは、リンクごとに料金を要求するため、最初にリンクを絞り込むことで、チェックする必要のあるリンクの本数に応じて、資金を節約する効果が見込める。

再審査リクエストおよび否認レポートを適切に作成する方法については、リンクの否認に関するデマを一刀両断(日本語)も参照してほしい。リンクプロフィールを整理する取り組みがうまくいくことを、心より願っている。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Five Steps To Clean Up Your Links Like A Techie」を翻訳した内容です。

非常に具体的、かつ再申請を成功させるための情報が満載で、最近増えている「ペナルティ解除サービス」を余裕で凌駕する再申請の準備がこれを実践するだけで実現できそうな内容でした。ウェブマスターツールのインターフェースが英語で解説されていますが、基本日本語もメニュー構成等、ほぼ同じかと思います。私の経験でも一度や二度の再申請でペナルティが解除されるケースは逆に珍しいですし、ここに書かれている内容を地道に行って再申請を繰り返していけば、あなたのサイトのペナルティもいつかきっと解除されるはず・・・そう信じて頑張りましょう。 — SEO Japan [G+]

Googleハミングバードと思われる特許を分析

Googleのハミングバードアップデートに関する記事を多数紹介してきたSEO Japanですが、今回はGoogleがハミングバードに関連していると思われる特許を取得していた、ということで、その内容をSEO by the Seaよりご紹介。ハミングバードに関する理解がより深まる?かもしれない記事です。 — SEO Japan

グーグルが15回目の誕生日を祝う中、ハミングバートと呼ばれる新しいアルゴリズムが導入された。ただし、グーグルは、ページランクを含む、その他のランキングシグナルを全て置き換えたわけではないようだ。新しいアルゴリズムの告知では、グーグルが数週間前から既にハミングバードの利用を始め、検索の90%に影響が及ぶ可能性があることが伝えられた。

A screenshot from the patent showing different elements and databases in use to better understand queries.

ハミングバードは、検索ボックスに入力するような短いキーワードのマッチングの代わりに、音声入力で用いる、長い自然の言語のクエリの理解に秀でた、クエリの拡大または拡張のアプローチとして、描かれている。

例えば、[What is the best place to find and eat Chicago deep dish style pizza?](シカゴのディープディッシュスタイルピザを探して、食事する場所はどこが一番いい?)等のクエリは、ハミングバードに最も適していると言える。このタイプのクエリでは、グーグルは、類義語を使って、クエリ内のその他のスキップ不可なワードを分析する取り組みと組み合わせて、クエリのルールを置き換え、クエリの用語のコンテクスト、そして、当該のクエリに取って代わるクエリを理解し、検索された用語を再編成(または交換)することで、より質の高い結果を提供することが出来る。

グーグルは、[What is the best place to find and eat Chicago deep dish style pizza?]を確認し、このクエリの結果を求めているユーザーは、「place」(場所)の代わりに「restaurant」(レストラン)を利用すると、より満足する可能性が高いと理解する。 

「place」の代わりに「restaurant」を利用する判断は、検索結果に共起、つまり、共に現れる用語(当該の用語の検索が行われた場合)、あるいは、クエリのセッションで共起する用語に焦点を絞る、交換ルールに基づき、類義語または代わりのワードとして考慮されると見られる。

あるクエリと別のクエリの関係等、異なる検索のエンティティの分析により、一連の検索結果の中からあるページを選び、そのページに滞在した時間等の基準に応じて、検索結果に対するユーザーの満足度が改善されていると特定されるようだ。

Different elements and aspects of expanding queries are illustrated in the screenshot from the patent.

今週、グーグルは、最近seobythesea.comに投稿した記事(上にリンクを掲載)で取り上げた3点の特許をベースとした特許を公開した。私がこの記事の中で取り上げていた特許は、本日発表されたハミングバードアルゴリズムにとてもよく似ていた:

共起する用語を基に類義語を特定
発明: Abhijit A. Mahabal、Takahiro Nakajima、Zachary A. Garrett、Kenji Inoue
付与先: Google
米国特許番号: 8,538,984
付与日: 2013年9月17日
申請日: 2012年4月3日

概要

以下の目的のために、コンピュータの保存メディアにエンコードされたコンピュータプログラムを含む、メソッド、システム、そして、装置:

  • もともとの検索クエリの具体的なクエリ用語を特定する
  • もともの検索クエリの中では具体的なクエリとは接していない、他の非隣接クエリとの関係における、具体的なクエリの類義語の候補を特定する
  • 具体的なクエリと類義語の候補を含む用語のペアに対して、その他の非隣接クエリの用語のそれぞれの信頼値を識別する、保存されたデータにアクセスする
  • 保存されたデータにおいて、その他の非隣接クエリの用語が、基準を満たしているかどうかに応じて、信頼値を特定する
  • 他の非隣接クエリの用語が基準を満たした信頼値の特定を基に、もともとの検索クエリを変更して、具体的なクエリの類義語の候補を盛り込む判断を下す

この特許は、共起の計測は、候補の用語/類義語のペアを、当該の用語が共に現れる頻度、関連するユーザーのクエリ(クエリのセッション内の続きのクエリ等)に対して現れる頻度、または、関連するクエリの結果で共に現れる傾向の頻度を基に評価するために用いられると説明している。

グーグルは、類義語のデータベースから複数の類義語を検討し、クエリ全体のコンテクストにどれだけフィットするかを確認する。例えば、用語「car」と「auto」は、とりわけ、 [car mechanic]や[auto mechanic]等のクエリで用いられている場合、類義語と考えられることが多いものの、[railroad car]や[railroad auto]等のクエリのコンテクストでは、類義語扱いされない。

[railroad car]を検索した人物が、この用語の結果に加えて、あるいは代わりに[railroad auto]の結果を望んでいる確率は低い。先程リンクを張った「交換ルール」に関する記事の中でも指摘しているように、類義語にも同様のルールが策定され、ともに類義語または代わりのワードのデータベースを作るために用いられる可能性がある。このデータベースには、共起のデータ等を基にした、用語が類義語または代わりのワードに値するかどうかにおける自信のレベル、そして、同じクエリ内のその他の用語に関わるルールを基に、類義語または代わりのワードかどうかにおける自信のレベルに関するデータが含まれると考えられる。

This image from the patent shows how two different candidate synonyms might be compared to other terms within a query to choose the best synonym to expand the original query with.

2005年にグーグルが申請した特許には、同様の領域が多く取り上げられており、また、関連する特許として、特許の審査官によって言及されている — クエリのコンテクスト内でクエリの用語の類義語を特定。この特許に関しては、グーグルに付与された後、 「グーグルがクエリ内のワードの類義語を使って検索を拡大する仕組み」で説明している。このタイプのクエリの拡大における概念は、長年、グーグルで検討されてきた。

ハミングバードとの関係

キーワードを検索ボックスに入力する行為自体は、問題視されていないものの、音声でクエリを入力する際、ユーザーはキーワードのマッチングを諦めているように思える。検索ボックスには[chicago style pizza restaurant]のようなクエリが入力されるものの、携帯電話での音声検索においては[What is the best place to find and eat Chicago deep dish style pizza?]等のクエリが用いられる傾向が強い。

この特許では、前後関係を考慮してクエリが用いられ、当該のクエリ内の別のワードを類義語や代わりのワードで置き換えることが可能な他のワードを正確に理解する仕組みの例が豊富に紹介されている。

ハミングバードのアルゴリズムは、この特許の説明とは若干異なる仕組みで動く可能性はあるものの、共通点は多数見受けられる。これは、ハミングバードの特許なのだろうか?皆さんの意見を聞かせてもらいたい。


この記事は、SEO by the Seaに掲載された「The Google Hummingbird Patent?」を翻訳した内容です。

特許取得者に日本人らしき名前の人が記載されていたのが(日系人かもですが)気になる私でした。ハミングバードのアルゴリズムに直接使われている保証はありませんが、Googleが進化する過程で必要な考え方であり、技術なのでしょうね。記事の最後にも書かれていましたが、今後Googleがその舞台をPCからモバイル、そしてGoogleグラス等のハンドフリーデバイスに拡げ、音声入力がキーワード入力以上に当たり前になってくる時代がいつか来るのでしょうし、ハミングバード、そしてそれを支える様々なGoogleの技術や特許が新時代のGoogle検索の根幹を担っていくのでしょう。 — SEO Japan [G+]

スマホSEO講座完全版(テクニカル編)

スマホとPCユーザーの比率がサイトによっては逆転するようになった今日、スマホユーザーを意識したサイト作りはSEO含めて欠かせません。とはいえ、レスポンシブデザインで対応すればよいという話ではなく、様々な考慮すべき要素がそこには存在します。今回は特にテクニカルな視点からスマホサイトにおいて考慮すべきSEO要素について簡潔かつ詳細にまとめ上げてくれたサーチエンジンランドの素晴らしい記事を紹介します。 — SEO Japan

Google mobile app logo先日、SMX Advancedで、私はテクニカルSEOのパネルの司会進行を務めた。このパネルでは、グーグルのマイリー・オイエ氏は、グーグルがモバイルのコンテンツをクロールし、インデックスし、そして、ランク付けを行い、モバイルデバイスのユーザーに提示する仕組みを基にモバイルサイトのテクニカルSEOのベストプラクティスについて説明した。

また、オイエ氏は、モバイルのユーザー体験が、スマートフォンの検索ユーザーに対して、結果をランク付けする際の要素の一つであることを認めた先日の発表についても、言及していた。

今回は、このモバイルSEOに関する詳細、そして、サイトのモバイルユーザー体験を検索を考慮して、構築する方法(そして、モバイルユーザーに喜んでもらう方法)を紹介していく。

レスポンシブデザイン、ダイナミックサービング、それとも、モバイルURL?

モバイルのユーザー体験を一から構築しているなら、まずは、この問いに対する答えを見つける必要がある。既にモバイル向けのユーザー体験を作り上げているなら、自分のサイトに当てはまるセクションまで飛ばしてもらって構わない。この3つの選択肢は、全てユーザーおよびグーグルに有効に働く。そのため、インフラ、コンテンツ、そして、オーディエンスに応じて、最善のアイテムを採用してもらいたい。

実装するアイテム URL コンテンツ
レスポンシブデザイン デスクトップとモバイルに対して、URLは一つ 基本的に、全てのユーザーに同じコンテンツを提示するものの、デバイスとスクリーンのサイズを検知して、レイアウトを構築していく。スクリーンのサイズが小さくなると、表示するイメージやテキストの量が減る、あるいは、ナビゲーションが簡素化されることもある。
ダイナミックサービング デスクトップとモバイルに対して、URLは一つ 異なるデバイスのユーザーに異なるコンテンツを提供する。
モバイル URL デスクトップとモバイルに対して、異なるURLを利用 モバイルおよびデスクトップのユーザーエクスペリエンスは、全く異なる可能性がある。

 

レスポンシブデザイン

デバイスを検知し、レイアウトを調整するレスポンシブデザインは、万能型の戦略である。デバイスのタイプに関わらず、URLは一つであり、レイアウトの調整は自動的に行われる。これは、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、そして、巨大なモニターの全てに有効である。 クロールは効率よく行われ、ユーザーは、リダイレクトがもたらす遅れを経験することはない。そして、検索エンジンは、一つのページをインデックスして、ランク付けを行うことが出来る。

ユーザーにとっても、グーグルにとっても、実用的であり、誰もが得をする。

グーグルは、CSSやJavaScript等のリソースのクロールをブロックする手法を薦めていない。なぜなら、グーグルは、レスポンシブなページの要素を構築する必要があるためだ(このようなリソースをブロックしない方が良いとグーグルは薦めている)。

唯一問題視されるのは、ページの読み込み時間である。モバイルデバイスでページが速やかにダウンロードされる点、そして、重いコンテンツ(動画、結局モバイルユーザーには表示しない広告等)を大量に読み込んでいない点を確かめてもらいたい。サイト上のコンテンツが問題になっているなら、ダイナミックサービングの利用を検討してみるべきである。

コンテンツのフォーカスについても考える必要がある。最終的に、デスクトップバージョンと比べて、モバイルバージョンに表示する/隠す内容が大幅に異なるなら、モバイルのURLを別に用意した方がよいだろう。

ダイナミックサービング

この方式では、サーバーは、コンテンツを返す前にデバイスを特定し、(レスポンシブデザインと同じように)一つのURLで応答する。レスポンシブデザインとの違いは、URLに読み込まれるコンテンツが、デバイスのタイプによって、大きく異なる可能性がある点である。

デスクトップバージョンのコンテンツを全て読み込むと、モバイルページの読み込みが遅くなる場合、ダイナミックサービングをお薦めする。ただし、実装の難易度は高くなる。

ダイナミックサービングの実装に関しては、Vary: User-Agent HTTP レスポンスヘッダーを利用してもらいたい。異なる状況で異なるコンテンツを提供しているためだ(Akamai等、一部のCDNは、このヘッダーを利用するページをキャッシュしない可能性がある。それでも、グーグルはVaryの利用を薦めており、また、このヘッダーを無視するように、Akamaiを設定することが可能だ)。

モバイル URL

馬車に乗り、バターを素手で撹拌し、折り畳み式の電話機を使っていたころ、モバイルデバイスのユーザーにレスポンシブデザインを用いているサイトは一つもなかった。当時の可哀想な折り畳み式の電話機は、ページをリクエストするものの、巨大なコードが向けられていることに気づき、何もできずに降参するばかりであった。

そのため、当時は、モバイルに対するベストプラクティスとして、モバイルページを別に用意する方法が求められており(通常は、m.のサブドメイン)、モバイルデバイス向けにコーディングが行われることが多かった(XHTML mobile profile/WAP 2.0、WML/WAP 1.2、または、cHTML(iMode))。

グーグルのモバイルウェブインデックスは、このようなページを保存しており、フィーチャーフォンのユーザーは、このページを検索することが可能である(今でも可能)。モバイル XML サイトマップは、このタイプのページをリスティングする上で用いられている。

しかし、このような未来志向の時代においては、モバイルのURLを別に持っている場合、マークアップを利用している確率は低い。恐らく、小さなスクリーンで見やすくするために、別にページを作っただけなのだろう。

グーグルは、URLが異なると、異なるページだと判断するため、グーグルに、デスクトップとモバイルのページの関係を理解してもらえるように、複数の作業を実施することが出来る。デスクトップでの検索と同じように、モバイルの検索ユーザーに対しても、サイトのビジビリティを確立することが目標である。

グーグルは、デスクトップのユーザーとスマートフォンのユーザーを単一のインデックスから探す。デスクトップとモバイルのページの双方がインデックスに存在する場合、双方のページを集め、適切なバージョンを採用する(下のランキングのセクションでこの点を詳しく説明する)。

この方法は、新しい選択肢が生まれているものの、今でも有効である。技術的に計測が簡単であり、これから紹介するアドバイスに従っていれば、ユーザーと検索エンジンの双方にとって効果的である。

とりわけ、モバイルユーザーに提供しているコンテンツが、デスクトップのユーザーに提供しているものと大きく異なる場合、このオプションの利用は合理的だと言えるだろう。

モバイル URL & リダイレクトのマッピング

まずは、検索エンジンとユーザーを考慮して、モバイルのページとデスクトップのページが適切にリダイレクトされていることを確認する必要がある。デスクトップのページにアクセスするモバイルユーザーエージェントは、モバイルバージョンにリダイレクトし、一方、モバイルページにアクセスするデスクトップのユーザーエージェントは、デスクトップのバージョンにそれぞれリダイレクトしなければならない。単純なことだと思えるかもしれないが、実際には、多くのサイトが怠っている

私はこの手法を常に薦めているが、モバイルユーザーをモバイルページに、そして、モバイルのデバイス以外のユーザーをデスクトップのバージョンにリダイレクトすることが、なぜ重要なのか、よく問われる。SEOに関係なく、現在は、モバイルデバイスが、コンテンツの利用と共有の主役になっている。例えば、Aさんは、飛行機に乗るために列に並ぶ時、記事を読んでいると仮定する。その後、Aさんは、ツイッターを介して、(モバイル)リンクをシェアし、オフィスで仕事をしているBさんがリンクをクリックする。

もし、このサイトがデスクトップ版にリダイレクトしない場合、Bさんは、モバイルページを見ることになる。これは、Bさんのユーザー体験にとってマイナスであるだけでなく、広告を表示しないため、収益にも良くない影響を与える。

ラップトップで開いた、ABCニュースのモバイルページのスクリーンショットを掲載する:

Mobile URL

Mobile URL

次に、デスクトップのURLで同じ記事を見た際のスクリーンショットを提供する。遥かに、ユーザーフレンドリーであり、広告も表示されている。

Non-Mobile URL

グーグルボット-モバイルのために特別な作業をする必要はない。モバイルブラウザとして、クロールを行うためだ。つまり、グーグルボット-モバイルも、通常のグーグルボットも、リダイレクトが適切に配置されていれば、リダイレクトされる。

デバイスのタイプに応じたリダイレクトを怠るだけでも、言語道断だが、それよりもさらに許せない行為がある。それは、モバイルユーザーをホームページにリダイレクトする行為だ。モバイルバージョンのページを用意していないなら、モバイルユーザーがデスクトップのページにアクセスした際に、デスクトップのページをそのまま見せてあげるべきである。モバイルデバイスのスクリーンを考慮していないページに、モバイルデバイスでアクセスすること自体、既に愉快ではないが、それでも、完全に関係のないページに飛ばされ、全く、情報にアクセスすることが出来ない状況よりは、まだよい。

モバイルページを持っているものの、デスクトップ向けのページを用意していない場合は、どうだろうか?モバイルバージョンのないデスクトップページのケースと同じように、モバイルバージョンを見てもらうべきである。

ちなみに、グーグルは、タブレットのユーザーに関しては、モバイル版ではなく、デスクトップ版にリダイレクトすることを薦めている。これは、グーグルが持つ、ユーザーの好みのデータを考慮した方針である。

また、モバイルページをrobots.txt経由のクロールからブロックするべきではない。こうすると、グーグルは、デスクトップとモバイルのページをクラスタにマッピングすることが出来なくなってしまうためだ。

モバイル URL & メタデータの追加

先ほども申し上げた通り、グーグルは、単一のインデックスを用いて、コンテンツをデスクトップのユーザーとモバイルのユーザーに提供しているものの、デスクトップとモバイルのページをまとめて、適切なバージョンのページをユーザーに与えている。そこで、モバイル版のページとデスクトップ版のページの間のリダイレクトに加え、メタデータを追加して、グーグルにシグナルを送り、マッピングを明確に示すことも可能である。

rel=canonical

モバイル版とデスクトップ版の双方にこのデスクトップのタグを利用することが出来る。このタグは、インデックスおよびランク付けのシグナル(外部のリンク等)を統合して、コンテンツの重複がもたらす混乱を回避する。

<link rel=”canonical” href=”http://www.example.com/desktop-version/my-new-favorite-show-is-scandal/”/>

rel=alternate media

この属性を利用すると、デスクトップとモバイルのURLをマッピングすることが出来るようになる。デスクトップのページでこのタグを使って、モバイル版を特定する(デスクトップ版を特定するために、このタグをモバイル版に用いることはない)。

デスクトップのページに、以下のコードを導入しよう(max-widthには、対応する値を入力する):

<link rel=”alternate” media=”only screen and (max-width: 640px)” href=”http://m.example.com/my-new-favorite-show-is-scandal/”/>”

alternate in the XML サイトマップでalternateを指定することも可能である。

モバイルURLのカノニカル版を指定する必要がある(ブラウザのアドレスバー内のURLを単純に投入するのはやめよう。任意のパラメータを含んでいる可能性があるためだ)。

SMX Advanced Mobile SEO

rel=next/prev

ページ番号を付与したコンテンツを持っている場合、rel=nextとrel=prev属性を利用することが出来る。ただし、ページにリストアップされている項目の数がモバイル版とデスクトップ版で異なる場合、この属性を使って、付随するページをまとめることは出来ない。コンテンツがマッチしないためだ。

SMX Mobile SEO Pagination

Vary: User-Agent HTTP ヘッダー

デバイスのタイプに応じて、リダイレクトを行っているのであれ、単純に異なるコンテンツを表示しているのであれ(ダイナミックサービング)、Vary: User-Agent” HTTPレスポンスヘッダーを返すように、サーバーを設定するべきである(ダイナミックサービングのセクションを参照)。

ランク付け & モバイルデバイス

スマートフォンでグーグル検索を行う場合、デスクトップで検索を行う場合と同じインデックスで情報を探すこといなる。グーグルは、デスクトップとモバイルのページをまとめているため、結果では次のような現象が起きる:

  • ユーザーにURLのデスクトップ版が表示される。
  • ユーザーが結果をクリックすると、グーグルは、デスクトップ版のページではなく、モバイル版のページを読み込む(ページの読み込みが早くなるため、ユーザー体験が改善される)。

(クエリのタイプ、ユーザーの居場所、デバイスのタイプ等)あらゆる要素によって、ランキングのシグナルは異なる。モバイルの検索ユーザーに関しては、ページのモバイルユーザー体験がシグナルに盛り込まれる(ランキングのシグナルを突き止めようとする人がいるが、シグナルは、クエリによって、そして、ユーザーによって大きく異なるため、ランキングシグナルを固定化すると、最終的に負けを見ることになるかもしれない)。

理想的なユーザー体験を阻むモバイルの問題は、モバイルの検索ユーザーに対して、上位にランクインするサイトの力を妨げるものの、デスクトップの検索結果のランキングには悪い影響を与えるわけではない。

これから挙げていくランキングのシグナルは、スマートフォンでの検索特有のシグナルである:

モバイルオンリーのページ

グーグルは、デスクトップおよびモバイル版のページに対して、インデックスおよびランキングのシグナルを統合しているため、モバイルオンリーのページは、シグナルの数が少なく、デスクトップ版のページを持つページほど上位にランク付けしてもらえない可能性がある。

ページの読み込み時間

マイリー・オイエ氏は、スマートフォンで読み込まれるページのローディングが1秒遅れることで発生するインパクトを調査したケーススタディを懲戒していた。この調査は、1秒経過するごとに、ページビューが9.4 %下がり、直帰率は9.3%増加し、コンバージョン率は3.5%下がると指摘している。

グーグルは、最高のユーザー体験をもたらすページにユーザーを導くことを望んでおり、読み込みが遅いページは、ユーザー体験を阻害してしまう。そのため、遅いページも上位にランク付けしてもらえない可能性がある。

オイエ氏によると、1秒以内に上半分のコンテンツを表示することが求められているようだ(現在のモバイルデバイスでの平均読み込み時間は、7秒間)。

リダイレクト

ページのリクエストに対して、モバイルデバイスが接続を確立するまで、0.6秒間かかる。つまり、リダイレクトを行う度に、0.6秒間が読み込み時間に加算されていく。

Mobile Latency Due to Redirects

リダイレクトが絶対に必要なケースもある。しかし、ターゲットのページに直接リダイレクトし、リダイレクトチェーンやループを除去する必要がある。

また、先ほども触れたように、モバイルユーザーをデスクトップのURLから、モバイルのホームページにリダイレクトさせてはならない。モバイルのユーザー体験を考慮すると、これはURLが存在しないことに等しいため、URLのランキングに悪い影響を与えかねない。同様に、ページが存在しない旨を伝えるエラーメッセージを、スマートフォンのユーザーに見せるべきではない。

オーバレイとポップアップ

ユーザーにアプリをインストールしてもらいたい気持ちは分かる。それほど素晴らしいアプリなのだろう。モバイルサイトよりも遥かに優れているのだろう。また、収益も得られるのかもしれない。なぜなら、モバイルの収益モデルはいまだに解明されていないからだ。気持ちは分かる。

しかし、グーグルは、検索エンジンのユーザーに答えを与えようと試みており、アプリのインストールを薦めるオーバーレイ等の障害物は、答えを早く提供する試みを遅らせてしまう。マイリー・オイエ氏は、プレゼンの中で、「“アプリのダウンロードを求める”インタースティシャル広告を用いて、余計なクリックをユーザーに強制する方針を見直す」よう薦めていた。

Mobile Overlays

言いたいことは分かる。アプリのダウンロード数が減ってしまうのだろう。しかし、ページが上位にランクインしなくなると、ビジターは減り、結局、ダウンロードの数は減ってしまう。モバイルページのレイアウトを調整して、もっと上手にアプリを展示してみよう。

下の例では、The Car Connectionは、検索エンジンのユーザーが求めるコンテンツ、そして、アプリのインストールを求めるメッセージ(閉じることが出来る)の双方を上半分に掲載している。

Mobile App Prompt

サポートされているコンテンツ

モバイルページでは、モバイルデバイスでサポートされているコンテンツのみを提供する必要がある。ユーザーが閲覧することが出来ないコンテンツ(あるいは、ユーザーが再生することが出来ない動画)のみをページで提供している場合、グーグルは、ユーザーを速やかに答えに導くことが出来ず、上位にランク付けしない可能性がある。

まとめ

  • モバイルとデスクトップのユーザーに対して、同じURL(レスポンシブデザインまたはダイナミックサービング)、もしくは、異なるURL(モバイル限定のページ)を与える。
  • デバイスに応じて動的なコンテンツを提示するページ、あるいは、デバイス特有のURLにリダイレクトするページに、Vary: User Agent HTTP ヘッダーを利用する。
  • カノニカル属性を利用する(デスクトップ版に対して)
  • モバイルとデスクトップに対して、別々のURLを利用するケース:
    • デスクトップとモバイルのユーザーを共に適切なページにリダイレクトする。
    • 該当するページを持っていない場合は、ユーザーをリダイレクトさせるべきではない。
    • タブレットのユーザーをデスクトップのバージョンにリダイレクトする。
    • デスクトップのURLのカノニカル属性を利用する。
    • rel=alternate mediaをデスクトップ版で使って、モバイル版を指定する。
    • ページが速やかに読み込まれることを確認する。
    • 不要なリダイレクトを減らす。
    • アプリを宣伝するインタースティシャル広告を介して、検索エンジンのユーザーがコンテンツにアクセスする試みを邪魔するべきではない。

以上の内容を踏まえて、モバイルを十分に活用してもらいたい。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「The Definitive Guide To Technical Mobile SEO」を翻訳した内容です。

まさに充実の内容、これを80%以上対応できればスマホSEOも基本OKといえるような記事でした。スマホユーザーのアクセス比率が多いことはわかっていても、意外と何もできていないサイトが実はまだまだ大半ではと思います。スマホ対応サイトを用意する際に、ここに書かれてるSEO要素も考慮することでスマホサイトのアクセスも確実に増えるはず。 — SEO Japan [G+]

Googleハミングバードが被リンク構築に与える6つの影響

Googleがハミングバードなるアルゴリズム更新を行ってから数週間が立ちました。Google自身にとっては根幹的な仕組みのアップデートであったものの、SEO的には余り影響がないようだ、ということだイマイチ話題になっていません。主として対話型の検索により対応できるようになった更新のようですが、そう聞くとリンク関連の影響度はさらに少ない?と思ってしまいそうになりますが、今回はあえてその難問?にサーチエンジンランドが答えた気になる記事を。 — SEO Japan

「グーグルのハミングバードは、リンクにどのような影響を与えるのか?」

この問いに対する答えを求める人達は多い。

この新しいアルゴリズムを深く理解するまでには、まだまだ時間がかかるものの、既に私は幾つか手掛かりを見つけることに成功した。このコラムでは、その手掛かりを披露していく。

この記事に関しては、タイトルを疑問形式で、本文を回答形式で提供する。恐らく、2日以内には、グーグルの検索ボックスに上の問いを入力すると、あるいは、グーグルの音声機能を使って検索すると、このコラムのURLが検索結果の上位に表示されるようになるだろう。

このような宣言を行うことで、私はリスクを背負うことになる。何回か推測を誤ったこともある。しかし、私が投稿した多数のコラムに目を通しているならご存知だとは思うが、グーグルの望みに関しては、15年間にわたり、ほぼ正確に言い当ててきた自信がある。信じて損はないはずだ。最大の手掛かりは、今まで報じられてきた情報を無視し、グーグルのシニアバイスプレジデント/フェローに名を連ね、ソフトウェアエンジニアであり、そして、グーグルの中心的なランキングチームを統括するアミット・シンガル氏のコメントのみに焦点を絞ることで得られる:

変化が求められていた。大勢のユーザーが、関連するワードを検索ボックスに入力するのではなく、長い質問を定期的に入力するほど、グーグルに依存するようになったためだ。

まず手掛かり #1。検索エンジンのユーザーは、質問を入力している。グーグルは、– 早く、正確に、そして、出来ればgoogle.comを去られることなく、答えを提供することを望んでいる。

手掛かり #2。モバイルデバイスを利用する検索エンジンユーザーが増え続けている。

参考する調査結果にもよるが、モバイルデバイスで行われている検索の割合は、5割、または、それ以上を占めていることが多い。精度よりも全体的な現実の方が重要である — ユーザーはPCよりもモバイルデバイスを利用することが多い。

暗示された手掛かり #3。検索エンジンのユーザーが、質問形式で長い検索クエリを入力し、このタイプの検索が携帯機器で行われているなら、キーパッドではなく、音声による検索が増える可能性が高い — 特に車を運転している間。例えば、「最寄りのスターバックスはどこ?」と言う問いは、2秒間で電話機を介して尋ねることが出来る。一方、手で文字を入力するには20秒間かかり、路上から視線を外さなければならない。

ハミングバードに関する考え & 見解

上述した手掛かりを基に、ハミングバードを理解する上で役に立つ(ことを願う)詳しい情報と見解を提供していく。

ダニー・サリバンが投稿したGoogleの最新アルゴリズム「ハミングバード」徹底解剖(日本語)をまだ読んでいないなら、まずはこの記事に目を通してもらいたい。この記事の中で、ダニー・サリバンは次のように指摘している:

SEOは、ハミングバードの登場後も生き残る。事実、グーグルは、SEO業者やパブリッシャーが、心配するべき、新しい、もしくは、異なる要素が増えるわけではないと明言している。アドバイスの内容は、今までと同じであり、オリジナルの、質の高いコンテンツを提供することが求められている。今まで重要であったシグナルは、今も重要である。ハミングバードは、あくまでも、グーグルが、新しく、そして、希望的観測ではあるが、より優れた仕組みで、シグナルを処理するために利用されているに過ぎない。

グーグルの主張を信じていない人は多い。それはそれで構わない。しかし、常識的に考えれば、オリジナルで、奥が深く、主題に関連するコンテンツをサイトに投稿していれば、グーグルにとって重要なシグナルを作り続けることが出来る点は明白である。ハミングバードによって、優れたコンテンツが、直ちに劣悪なコンテンツとして見なされることはない。グーグルが長年に渡り利用し、そして、改善してきた手法を介して導きだれたオーソリティと評価は、今後も重要である。

上のコメントは、以前重要視されていた要素は、今後も重要視され、また、一部においては、さらに重要だと見なされる、と示唆している。グーグルは、昔からコンテンツが最も重要だと口を酸っぱくして言っている。そして、ロングテールのフレーズおよび会話型検索の台頭により、信頼されるコンテンツは、今後も勝利の決め手として、重要なカギを握るだろう。

ビル・スロースキ氏が投稿した記事によって、この見解は裏付けられている。この記事で、スロースキ氏は、ハミングバードアルゴリズムと思われる特許を取り上げている。「グーグルは、ページランクを含む、その他のランキングシグナルを全て置き換えたわけではないようだ」と言う同氏の考えに私も同意する。

幾つか注目するポイントと見解を補足する:

  • グーグルは、ハミングバードによって、ここ12年間で最大の変化がもたらされると明言している。
  • ハミングバードは、キーワードへの依存を減らすグーグルの取り組みの一環である。
  • ペンギンとパンダは、既存のアルゴリズムへの追加であったが、ハミングバードは、アルゴリズムをまるまる交換する取り組みである。ペンギンとパンダは、ハミングバードアルゴリズムに組み込まれている。
  • ハミングバードは、検索結果のランキングを決める際に、200以上のシグナルを確認する — ページランクもその一つだと考えられる。
  • リンクは、今度もページランクに影響を与える。つまり、信頼できる被リンクは、ハミングバードの主な構成要素の一つだと言うことだ。
  • グーグルプラスは、検索のユーザー体験に影響を与えるものの、ユーザー、そして、検索によって差がある。

分かっている点を総合的に判断し、グーグルのハミングバードがリンクに影響を与える可能性がある、6つのポイントを想定した。

1. 強固な被リンクを持つ、良質なコンテンツを提供しているだけでは、十分ではなくなる可能性がある

聞くに耐えない指摘だが、グーグルが、長い検索フレーズを期待し、直接質問に対する答えを提供するなら、その問いに対する鋭い答えを用意し、4位に位置する答えがページに含まれているとしても、エンドユーザーに見てもらえなくなる。なぜなら、グーグルが既に質問に答えているためだ。

例えば、NFLの素晴らしいスタッツをサイトで提供しているとしても、私が「Peyton Manning Stat」(ペイトン・マニング スタッツ)と検索すると、結果ページを去ることも、別のページをクリックすることなく、グーグルが次のような答えを提供してくれる:

pmstats

よくやった、ペイトン!

上の結果はエンドユーザーにとってはプラスに働くものの、グーグルの戦略が実行に移されることで、トラフィックを失うNFLのスタッツサイトのことを思うと、気の毒で仕方がない。同時に、私はプレゼンで「グーグルにはトラフィックを与える義務はなく、グーグルに送ってもらうトラフィックにビジネスが左右されるなら、リンク/トラフィック戦略を多様化した方が良い」と少なくとも150回は指摘してきた。

2. リメイクが必要なコンテンツを見つける

よく考えずに全てのコンテンツ(リンクのアンカーテキスト)をQA形式に変えるべきではないものの、コンテンツに目を通して、どのページが、具体的な質問に対する答えを提供しているのか、また、さらに編集を加えて、明白なセマンティック QAシグナルをHTML内で送ることが出来るのか確認してもらいたい。

次のように、allintitle:とsite:オペレータを使って、グーグル検索を行い、サイト上の質問/答えを主体としたコンテンツを探し出す:

allintitle:how site:ericward.com

allintitle:”how do” site:ericward.com

allintitle:”how can” site:ericward.com

注記: 日本語のサイトの場合は、allintitle:に「方法」等を使うと良い。

howcan

ハミングバードが望むコンテンツは少ない

このテストを行った結果、コンテンツに調整を加える必要があることが判明した。19年間に渡り、私は大量のコンテンツを作成してきたものの、タイトルタグの周辺に「how can」(方法)と言うワードを使った記事をほとんど書いていないことに、少しショックを受けた。「信じられない、恥を知れ」– ハミングバードがそう言っているように思えた。

3. リスクを避ける

次のように、質問形式で、意図的にコンテンツをリンクに張りたくなる欲求を堪えるべきである: ツイッターはリンク構築にどのように影響を与えるのか?

私には猛省が必要だ。。なぜ、このようなアンカーを避ける必要があるのだろうか?グーグルは、「完全に新しいアルゴリズム」を投入する際はもちろんのこと、アルゴリズムの調整が行われる度に、当該のアルゴリズムを操作しようとする試みへの対策を講じている。同様に、QA形式でブログの全ての記事を書きたくなるかもしれないが、– 実際に質問に対する答えを提供することを目的としている場合を除き、避けるべきである。

4. 今後も品質に力を入れる

ハミングバードは、自然且つ適切なリンクプロフィールを重要視している: つまり、(ページランク 7のソースだけでなく)関連するソースからのリンクが寄せられているか、新鮮さを失わないコンテンツからリンクが寄せられているか、著名な、評価の高いウェブサイトからリンクが寄せられているかどうかに注目している。信頼とオーソリティは、今後も重要なカギを握る。どうすれば信頼とオーソリティを得ることが出来るのだろうか?そのためには、ユーザーが問題を解決することが出来るコンテンツ、できれば、ユーザーに何かを教えることが出来るコンテンツを提供する必要がある。

5. とにかくオーサーシップ

間違いない。今すぐ実行に移してもらいたい。

最後になるが…

6. 選択肢を把握し、利用する

グーグルのリンク屋敷で遊ぶつもりなら、利用するリンクがどの部屋にあるのか知る必要がある。

これは常識だが、コンテンツ配信において、様々なグーグルのプロパティを活用している人は意外に少ない。数年前までは、私はほとんど動画を利用しなかった。その後、動画のコンテンツを — SEOの目的ではなく、サイトで視聴するコンテンツを提供して、ニュースレターの購読を売るために、作成するようになった。以下の検索結果を見てもらいたい:

Linking Strategies Q A   Google Search

2時間に及ぶ生のハングアウト オン エアが、1900万のページの中で、4位にランクインするとは思わなかった。ここで学んでもらいたいポイントがある。 ハングアウトはグーグルが所有するテクノロジー(無料)であり、ストリーム(無料)し、録画(無料)し、グーグルが所有するユーチューブにホスティング(無料)される。グーグルが提供する検索結果の目的の一つが、ユーザーをコンテンツにすぐに送り込むことであり、コンテンツがグーグルが所有するウェブサイトに掲載されているなら、コンテンツとリンクをグーグルが所有するサイトに集め始めるべきである。

最後になるが、携帯電話で同じ検索を実施したところ、私の動画は4位ではなく1位を獲得していた。以下にこの検索結果のスクリーンショットを掲載する

mobilecap

PCでは4位であったものの、モバイルでは1位を獲得していた。

ハミングバードは今後もグーグル検索を動かしていく。受け入れるしか道はない。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「How Will Google Hummingbird Impact Links? Here Are 6 Ways」を翻訳した内容です。

単にリンクを増やすだけでは不十分、といったリンクマニアの皆さんにはがっかりという記事でしたが、Q&A形式で記事を書くことが評価されるコツ、というのはアルゴリズムの内容を考えると大事ではありそうですね。とはいえ、世の中のQ&Aサイトの順位が上がったという話も余り聞きませんし(実はトラフィック増えているのかも・・・)、そもそもQ&Aサイトはコンテンツの品質が問題になった過去もありますし、単純にQ&Aを多く掲載すれば良いというわけでも無さそうです。記事でも品質やオーサーシップの重要性が触れられていますし、当たり前といえば当たり前ですが、リンク+コンテンツの品質が重要、かつコンテンツをユーザー目線で書くことが重要、と、無難にまとめておきましょう。 — SEO Japan [G+]

コンテンツマーケティング、SEOの未来、SEOツールの使い方 – SMX East 2013 3日目

SMX East 2013、最終日の内容は今後のSEOの鍵を握るコンテンツのマーケティング活用、そしてSEOの未来について。SEOの各種ツールの紹介もあり、またも見逃せ内容です。 — SEO Japan


セッションリスト

ディスカッション:高品質、低品質なコンテンツとは?
ディスカッション:2014年、SEOの行く先は?
SEOツールボックスの中身を大公開!

ディスカッション:高品質、低品質なコンテンツとは?

原題:Conversation: Content: The Good, The Bad & The Ugly

ペナルティの激しさと比例して聞こえる回数が増えた感のある、「コンテンツマーケティング」。象徴となるセリフ、「コンテンツ イズ キング」が冒頭でいきなり禁句とされていました。(笑)
ありきたりの答えではなく具体例を、というメッセージと理解しましたが、果たしてその内容はいかに。スピーカーへの質問をセッション中にメールで送信し、その場で答えてくれるという非常にインタラクティブなセッションでした。

Moderator: Matt McGee, Editor In Chief, Search Engine Land & Marketing Land (@mattmcgee)
Speakers:
Casie Gillette, Director of Online Marketing, KoMarketing Associates (@casieg)
Jenny Halasz, President, Archology (@jennyhalasz)
Arnie Kuenn, President, Vertical Measures (@ArnieK)
Andrew Melchior, VP and Founder, Avalaunch Media (@atraine)
Dan Shure, Owner, Evolving SEO (@dan_shure)

Matt>各位、これからの90分間は「コンテンツイズキング」を禁句とする。

コンテンツのクオリティとは?
Casie>ユーザーが求めるものによって異なる。制作者ではなく、ユーザーが決定する。
Dan>誰かが他の記事よりあなたの記事を選んだこと。つまりはリンクしたことはその記事への投票になり、Googleが見ている。コメントなどのインタラクション。ユーザーがクオリティを決定するから、ユーザーがシェアしたい、利用したいものを作る必要がある。
Arnie>集中すべきことはユーザーが何を求めているか。それを元にしてコンテンツを作成するべき。

記事のタイトルは気にしてる?
Jenny>なぜ?から始まる記事を書く。何かの疑問に答えているので、それを望んでいるユーザーにはインパクトが強い。ユーザーの疑問を調査して、それに対するアンサーコンテンツを作成。
Andrew>画像はFacebookでテキストの7倍シェアされる。メディアによって形式も大事。
Jenny>多くの種類、多くの角度からのアプローチしたコンテンツ。
Andrew>同じコンセプトでも違う形式で。e-ブック、インフォグラフィックなど、同じ内容を違う形式で。
Casie>形式が違うと内容も若干変わるから、重複にはならない。

形式をどうやって選ぶ?
Dan>オーディエンスを決定する。それに最適な形式を選ぶ。
Arnie>競合の分析。彼らがうまくいっている分野とそうでない分野を調べたうえで決定。
Casie>キーワードフォーカスは必要。まず検索して、どの分野(形式)のコンテンツが上がってくるか。

どんな形式がうまくいっているか調べている?
Andrew>ソーシャルをよくチェックしてうまくいっているものがないか調べている。業界によって。競合分析において、どんな人々がうまくいっているコンテンツについて話しているか調べる。ここでもユーザーが大事。
Jenny>タイムリーは大事。
Arnie>Mozツールを確認して、どこのサイトにリンクしているか、されているかをみて、そのリンク先のコンテンツタイプを調べる。

スモールビジネスの場合、どうやってラージビジネスより良いコンテンツを作る?
(質問者はデータ修復のスモールビジネスを行っている。)
Jenny>量ではない、質。時間と人材がないのはわかるが、質に重視すること。多くのコンテンツをつくる必要はない。データリカバリーのスペシャリストとして、ローカルのニーズに合わせたコンテンツを作成する。

そのために人材など増やすべき?(上記質問の続き)
Arnie>簡単なアドバイスだが、自分自身のことについて書いて、Webで発見されるようにする。あなたに興味持った人がどんな質問があるかを知って、それに答えるコンテンツを作る。
Andrew>もう一度経営者として考える。一日のうち数時間をコンテンツ作成に費やすか、誰かを雇うか、どちらがコストがかかり、どちらが成果があがるか?
Matt>とても古いマックを持っているからデータ修復には興味ある。僕のためにコンテンツを作ったら教えてね。(笑い)

ランキングのためにコンテンツを作成しているか?ユーザーのためか?正直に言ってどっち?
Arnie>いや、ランキングのためには作ってないよ。
Casie>両方ある。バランスが大事。トラフィックのため、ランキングのためのバランスを取っている。
Andrew>クライアントが求めているものによる。もしクライアントがランキングを求めていたら必要かもしれないが、キャンペーン用のコンテンツの場合だったらユーザー目線で作った方が良いよね。
Jenny>逆にランキングのためのみにコンテンツを作っている人はいないんじゃない?
Dan>まずはとりあえず始めること。ブログでいいからそこから始める。結局ブログをはじめても続かないクライアントが多い。ブログコメントなどもいい。リンクを貼るのではなく質問して反応があったりしたりして、そこからあなたのコンテンツが広まる可能性があるから。
Jenny>多くの企業がブランディングをブログですることなんて!って思ってるけど、実際は非常に重要。ブログはティーンのためと思ってる人が多いけど、そんなことはない。

高品質のライティングを書くリソース(ライター)は?どうやって見つける?
Casie>インハウスでやってる。外部で見つけるのは難しい。
Arnie>ピンポイントで雇っている。エージェンシーを通して、高学歴の人を探したりしてるけど、非常に難しいね。
Jenny>クライアントと直に話し、共同で作成している。クライアントが実際に書いている。その分野のプロだから、外部のライターより記事の質は良いはず。
Dan>トランスクリプション。ミーティングやスピーチなどをレコーディングして、それを文字にするとかもいいかも。

ベーシックなページに何かスパイスを与えるとすれば?
Casie>ビデオ。何かを説明する動画などはいいと思う。
Arnie>e-コマースの場合はレビュー、フィードとかかな。

クライアントのためにソーシャル上の調査をしてる頻度は?
Andrew>何回とかを決める必要はない。コンセプトをまず作って、それを満たすコンテンツを作る際に必要な時、必要な量をやっている。あとは契約内容とかによる。
Dan>コンテンツとトラフィックの二軸で自分が書いたコンテンツを分析する。

成功を測るKPIはどう設定している?
Casie>形式による。Whitepaper(白書)だったらダウンロード数。一般的に言えばページビュー。
Dan>サーチボリュームを見る。実際に人々がそれについて知りたかったかを確認する。
Jenny>他の人がその記事についてどうコメントしているかを見る。
Arnie>コンバージョン。そのコンテンツからの流入でどのくらい決定したか。
Casie>どのくらいの人がメインサイトに行ったか。

良いエディトリアルカレンダーとは?
Arnie>フリーテンプレート使っている。年間、マンスリー、デイリーでイベントを書き込み、その日に誰かがコンテンツを作成してくれるかが大事。
Jenny>会社でその日に何が起こったかを書く。過去のイベントが確認できるようにする。

自分のビジネスと全然関係のない記事を書いたところ、反響が多かった。シグナルは有効?
Jenny>そのまま作成してもいいけど、どうやって徐々に内容をシフトするか。あなたのビジネスに。
Casie>ソーシャルシグナルは、それだけではあまり効果はない。そんなに気にしないほうが良い。他のシグナルとのバランスが大事。
Arnie>ソーシャルシグナルはそんなに大きなインパクトはないと思う。だから僕だったら、自分の会社に役に立つようなコンテンツを作るな。

どの程度シグナルは有効?
Arnie>他のシグナルとのバランス。単体では有効でない。
Casie>コネクション構築にはとても有効。
Dan>ビジビリティの効果は多い。
Jenny>どの程度そのコンテンツの内容があなたの業界に近いかによる。

どのくらいの頻度で新しい形態のコンテンツを作るべき?
Arnie>リソースによる。
Jenny>競合と業界による。もし競合がブログをやってなかったらなど。その業界でまだやっていない形式のコンテンツがあったらすぐにやるべき。ただ、気を付けてほしいのはどのくらいの期間、優良なコンテンツとしてWeb上に残るのか?

うまく機能しないコンテンツは修復?削除?
Jenny>検索エンジンにとってクラップな場合は削除すべき。
Andrew>ちょっとした修正をすれば有効な場合もある。タイトル、ヘッドラインとか。

コンテンツ作成で重要なことを一言で。
Dan>インタラクション。
Casie>オーディエンス。
Jenny>コンテンツを興味深いものに。

具体例がちらほらとでていましたが、ユーザーの役に立つコンテンツを作成するという、いかにもマーケティング的な考えが目立ちました。
個人的に興味のあった、「競合他社に対するネガティブな内容を書いて掲載したことはある?」という質問が採用されずに残念です。(直接手を上げて聞けばよかったです。。。)
一口にコンテンツと言っても、気にするところは多々あるようです。しかし、自前のリソースでも決して不可能ではないため、まずはできることからコツコツと始めたいと思います。


ディスカッション:2014年、SEOの行く先は?

原題:Conversation: Where’s SEO Going In 2014

SEO業界の重鎮と呼べるメンバーがそろったディスカッションセッション。今後のSEOへの展望を大いに主張していました。例年に続き、今年も色々とあったSEO業界。来年のSEOはどういった方向に向かうのでしょうか??

Moderator: Danny Sullivan, Founding Editor, Search Engine Land (@dannysullivan)
Q&A Coordinator: Jenny Halasz, President, Archology (@jennyhalasz)
Speakers:
Greg Boser, Independent, Consultant (@GregBoser) (Q&A Speaker)
Rhea Drysdale, CEO, Outspoken Media, Inc. (@Rhea) (Q&A Speaker)
Duane Forrester, Sr. Product Manager, Bing (@DuaneForrester) (Q&A Speaker)
Brian White, Program Manager, Search Quality, Webspam, Google

Danny>データの品質についてWMTで取得できるデータはより詳細になってる。
Rhea>キーワードデータに限って優先順位をつけたのでは?
Brian>全体的にWMTのデータを改良し続けてきた。セキュリティの観点からも。

Duane>キーワードの偏重について。今のスタンダードは?これからのスタンダードは?対応している人はどのくらいいる?
Rhea>どうやってユーザーがあなたを見つけるか。今のところKWは重要じゃない?
Duane>でも変わりつつある。
Greg>KWデータは大量にある。ターゲットデータはクラップだけど。
Brian>良いSEOを行う上では常にどうやって今の状況に適応するかが課題。新しく変わった環境に適応し続けた人がSEOで良い結果を出してきた。それはこれからも変わらない。

Danny>セキュリティサーチ。Googleで個人情報が検索ででてきたら。アクシデントで情報を送ってしまったら。クッキーデータなどはどうなるか?考える必要がある。

Danny>ハミングバードは全てを変えた。リンクはもう意味がなくなった。エンティティに話は変わりつつある。実際に導入したのはいつ?(笑い)
Brian>いつかはわからない。私は担当外だから。しかし、全てのコンセプトを変えたと思う。ユーザーが意味していることはなにか?を主軸に置く。今のところ大きなアップデートではないかもしれない。個人的にはGoogle Nowの方がすごいと思う。ユーザーの意図を予測してしまう。
Danny>エンティティ。predictivity(予測性)。人が何について語っているかにフォーカスする。また、何が知りたいかを知る。フライトの場合、便名やスケジュールが必ずある。それがエンティティ。フライト時間など全てをパーソナライズした情報にして検索結果に表示する。
Greg>確かにこれらのアイデアは非常に素晴らしいが、ネガティブな側面として、そういったデータの構築にすごい時間がかかるということがあげられる。
Duane>Bingは同様の機能としてSnapshotを開始している。ナレッジグラフと呼べるだろう。ぜひ試してみてほしい。

Greg>今後はオーガニック検索を楽しむべき。スニペットなどでいろいろな付加情報を付けられる。リレーションを築くこともできる。単純に順位を上げるためではなく、こちらに注力すべきだ。
Rhea>今後のことといえば、モバイルは非常に重要になる。
Brian>Googleスポーツより、Yahooスポーツの方がいいよね。(笑い)

Danny>PCがすべての質問に答えることができるようになったらどうする?
Brian>これ日本語だとなんていうの?なんて質問にすぐ答えてくれるようになれば素晴らしい。まだ精度は低いと言わざるをえないけど。
Greg>セマンティックではユーザーがGoogleに情報を提供できるようになるとも言える。5年間でほぼ全ての質問に応えられるようになるくらい情報が集まるようになると思う。
Duane>そのためには質問の意味をまず理解しなくてはならない。たった一つの答えを出す前に。これは「いくつか候補を出しました。お好みはどれ?」という現在のプロセスと全く異なるものだ。つまり、それをかなえるためには非常に長い時間がかかる。

Danny>SEOはなくならない。ユーザーがどのように情報を欲しがっているか、どう提示すればいいか考える必要がある。ハミングバートについては今のところ混乱のほうが多いね。コンフューズしている。
Brian>リンク獲得よりもコンテンツの品質。何よりも重要。
Rhea>今までの行動を変えるべき。ずっとリンク獲得をしてきたけど、新しいことを学ばなければいけない。この変更をあなたとあなたの会社のメンバーに促すべき。
Duane>例えば、フォードはオートモービルの会社からライフプロダクトの会社へシフトしている。同様に、あなた自身も変わらなければいけない。

参加メンバーとトピックから大いに期待していたセッション。しかしながら、ディスカッション特有の、様々なトピックが次々と生まれる状態に、正直ついていくのがやっとでした。。。(今回のSMXで一番悔いが残るセッションです。)
ハミングバードのリリース直後ということで、”Change”という言葉をよく聞きました。ダニー・サリバンの「SEOはなくならない」という発言には勇気づけられましたが、そのためには、自らが「変化」する必要が何よりも求められることになりそうです。


SEOツールボックスの中身を大公開!

原題:What’s In My SEO Toolbox?

SMX 2013のトリとなったセッションは、SEOのツールについて。初めて聞くものが非常に多かったですが、よく聞くものでもそんな使い方が!と目からウロコの情報までありました。
アメリカのSEOはインハウスが主流のようなので、彼らのような人材を多くの企業が抱え込んでいるのかもしれません。こうしたツールを使いこなすレベルの高い人材の多さが、アメリカのSEO業界全体のレベルを引き上げているのでは。日本とは事情が違うため一概には言えませんが、自分の能力を上げるために非常に参考になるセッションでした。

Moderator: Elisabeth Osmeloski, Director of Audience Development, Third Door Media, Inc. (@elisabethos)
Q&A Coordinator: Andrew Melchior, V.P. & Founding Partner, Avalaunch Media (@atraine)
Speakers:
Zachary Notes, SEO Manager, Uncommon Goods (@zacknotes)
Dan Shure, Owner, Evolving SEO (@dan_shure)
Aris Vrakas, Global Director of SEO, Orbitz Worldwide (@arisrock)

Dan Shure, Owner, Evolving SEO (@dan_shure)

WekipediaとSEMRush Toolbar
(http://www.semrush.com)
キーワードサーチに使用。

Followerwonk
(http://www.serverinsiders.com/domain/followerwonk-com.html)
トラフィック分析。

Amazonブックサーチ/なか身!検索
対象のキーワードに関連しそうな本を検索。なか見!検索で目次を表示し、まだ対象としていないキーワードを探す。サーチサジェッションも有効。

Google Correlate
(http://www.google.com/trends/correlate)
キーワードを入力するとそれに関連したキーワードを提示。期間なども選べる。対象を日本にしなければアメリカの情報になってしまうので注意。
例えば、手袋を買った人は一週間前に何を買ったか?今後数週間先にどのようなワードが伸びるか?などを調査できる。

Zachary Notes, SEO Manager, Uncommon Goods (@zacknotes)

Googleが明日アルゴリズムを変更したらどうするか?どうやって全体図を見るか?

背景
ブルックリンにある雑貨屋さん。2,500以上のアイテムを扱っている。

キーワード追跡にMozをフル活用する。
1.ランキングリポートで、全体のキーワードランキングヒストリーをCSVでエクスポートする。

2.キーワード、日付、Google US(ランキング)以外を削除する。(スプレッドシートにコピー後)
3.上記3つを選択し、ピボットをかける。
4.列を日付、行をキーワード、Valueをランキングにする。
 *Value field settings でcountからsumに変更する。
5.全てを選択し、新しいシートに値で貼り付ける。日付の書式を変える。
6.0を50に置換する。(0は50位以上を意味する。)また、ブランクはまだそのランキングのトラッキング開始されていないことを意味する。
7.リストの下部に対象のキーワードの平均値を求める。
8.日付と平均順位でグラフを作る。
9.日付ごとの全キーワードの平均順位のグラフが完成する。

獲得したリンクの追跡をするためBuzzStream(CMS)を使用する。
・タグ、リンクステータス、獲得日などでソートが可能。
・リンク詳細(アンカー等)、コンタクト方法(E-mailアドレス等)、SEOステータス(ページランク等)などの詳細なデータを獲得できる。
・Googleのサーチタームを組み込むことができ、ドメインやステータスなどをリストに追加してくれる。

ランキングされるべきキーワードを見失わないために。
我々のサイトのナビゲーションは全てのカテゴリーをリスト化しようとしているが、限界はある。そのため、いくつかの商品でナビゲーションが不足している。ランディングページがなければ、サーチトラフィックを失うことになる。そのため、ランディングページを自動的に生成するシステムを作成した。

Aris Vrakas, Global Director of SEO, Orbitz Worldwide (@arisrock)

SEOのタスクは非常に複雑だ
・対象ページが数百万にも及ぶ。
・Googleボットの動向を常に追う必要がある。
・原因と結果の分析。
・ROIの算定。
・SEOリポート作成。なぜ変更が起こったか理解しなければいけない。

My toolbox(ツール)
・バックリンク分析:Moz,Opensiteexplorer,MajesticSEO
・競合分析:Opensiteexplorer
・ランキング分析:GWT(プラットホームも兼ねる)
・CTR分析:GWT,SEOClarity
・ログのストレージとデータテーブル:Hadoop,Hive

My toolbox(プラットフォーム)
・SEOClarity
・ad-hoc analysis
・インハウス用(公表できず)

ツールの数は非常に多い
SEOツールを用意したら、それらをワークフローに組み込まなければいけない。

エンタープライズにおけるツール活用の進化
歩伏前進、歩く、走るの3段階に分けて考える。

歩伏前進(基本機能を理解する)
・より深いランキング分析。それぞれのデータは何を意味しているのか?
・バックリンクサービス

歩く
・自身のツールを構築する。
・スプレッドシートとピボットを組み合わせたデータを作成する。
・リポートが可能な形態を構築する。
・手作業の多い分析。
この時点では多くのデータを追跡できるようになっているため、分析のプロセスを効率化する。SEOツールを用い、クイック分析、アラート、自動発見・追跡機能を使い、全てを一つにまとめる。

走る
・荒いデータを構築(毎日が望ましい)
・全てのデータを一つの場所に。
・データを統合し、アプリケーションを追加でき、内部レポート資料が作成できるSEOツールを使う。
自分自身のWebサイトの情報と競合のWebサイトの情報を一つにまとめることができれば、あなたはそれを使って何ができるようになるだろうか?

ツールの購入と構築
インハウスSEOはあなたが想像している以上に大変な仕事になる。プラットフォームの購入は機能に制限があるが、迅速に用いることができるのが利点だ。もちろん、並行して自分自身のツールを構築することができる。

リポーティングにどれだけの費用をかけるか?
SEOを急速に行うことは問題が起こった時に迅速に対応するということだ。サイトに何か問題があった時にレベニューのロスは積み重なっていき、やがて甚大になる。レポーティングアラートはROIを加速させることになる。

大きく考え、多くを行わない。

最後のスピーカーのアリス(SMXでのプロフィールはOrbitz所属となっていますが、現在はAmazonのSEOマネージャーだそうです。)とはセッションの前々日に一緒にご飯を食べる機会がありました。(その時はスピーカーだとは知らなかったのですが。。。)彼から話しを聞く限り、アメリカでは非常にSEOのツールが普及しているそうです。日本ではまだまだ普及していないSEOツールですが、”Think big. Not many do.(大きく考え、多くを行わない)”を実現するため、今後増えていくかもしれません。
このセッションで今回のレポートは終了となります。(実はもう一つセッションを受けましたが、内容が薄かったため割愛しています。)英語力・SEOの知識ともに充分とは言えないため、上手くお伝えすることができなかった部分も多々あると思います。
稚拙な文章で恐縮ですが、最後までお付き合いただき、まことにありがとうございました!

コンテンツの話は各人の具体的なアドバイスや意見が聞けて中々に参考になりました。SEOの未来の話は、どうしてもこのような曖昧な内容になりがちですが、キーワードやリンクに意味がない、という発言は、実態としてはまだまだそこまでいってはいないと思いますし、ある種検索エンジン側の理想として捉えておくのが現状では無難かと思います。ツールは相変わらずのアメリカ人的なマニアックな内容でした。今回は弊社の菅尾が全て取材報告を行ってくれましたが、最後で謙遜してはいますが、初回から十分すぎる内容だったと思います。今後も定期的に取材レポートを続けていく予定ですので、よろしくお願いいたします。 — SEO Japan [G+]

セマンティックSEO、エンティティ検索、オーサーシップ、ウェブ構造化 – SMX East 2013 2日目まとめ

先日行われた検索エンジン関連最大規模のイベント、SMX Eastを弊社スタッフが取材したレポート記事、2日目は今後のSEOには無視して通れないセマンティックやエンティティ検索等、ウェブの構造化に関する話題。オーサーシップ関連の具体的なアドバイスも満載です。 — SEO Japan

セッションリスト
なぜ構造化データとセマンティックSEOは重要なのか?
エキスパート達から学ぶ構造化データ
基礎からから学ぶオーサーシップとトラブルシューティング
検索の未来技術、エンティティ革命がやってくる!

なぜ構造化データとセマンティックSEOは重要なのか?

原題:Why Structured Data & Semantic SEO Are Important

SMX East 2013の2日目はセマンティック関連の情報が中心です。今回はセッションルームが5つほどあり、それぞれのテーマに沿ったセッションが行われていましたが、この日は終日セマンティックのセッションルームに滞在していました。初回のセッションでは、構造化データの重要性とその影響について話されています。

Moderator: Elisabeth Osmeloski, Director of Audience Development, Third Door Media, Inc. (@elisabethos)
Q&A Coordinator: Annie Cushing, SEO and Analytics Consultant, Annielytics.com (@AnnieCushing)
Speakers:
Mike Arnesen, SEO Team Manager, SwellPath (@mike_arnesen)
Aaron Bradley, Internet Marketing Manager, InfoMine, Inc (@aaranged)
Jon Henshaw, Co-Founder & Chief Product Officer, Raven Internet Marketing Tools (@RavenJon)

Mike Arnesen, SEO Team Manager, SwellPath (@mike_arnesen)

現在のWebの問題とはなにか?
コンテンツが何を意味しているか?それを理解することは非常に難しい。検索結果で一番になるべきサイトが表示されないという状況が多々ある。検索エンジンがサイトの意味を理解しきれていないことが原因。

どうやって意味を伝えるか?
セマンティックがすべてを変える。セマンティックマークアップから取得されるデータは多岐にわたる。

データとはなにを意味するか?
対象、属性、関連性。これらは全てサーチエンジンに伝えたいこと。

ドキュメントからデータへ
ドキュメントは読むだけ。データはあなたがイメージするどんな形にも変えることができる。また、データはコンバインすることができ、それぞれの独立したピース比べ、より魅力的になる。

セマンティックマークアップ
Schema.orgをはじめ、いろいろある。

セマンティックSEOとは?
「ユーザー」と「ユーザーが望み、必要としている情報」を結びつけることによって、検索の可視化を増加させるために、「オープンな構造化されたデータ」を提供すること。

トラフィックを落としたくない(セマンティックによって)
トラフィックは落とし得る。しかし、オープンデータを供給することで、信頼性を高めることができる。信頼性の高いリソースはプロモートされるべきものだ。

Googleの見解の変更
「高品質なサイト」の順位が上がるという記述から、「ユーザーとアプリケーション両方にとって高品質なデータ」を持つサイトがランキングがあがる、という記述に変更された。

セマンティックは最も新しいテクノロジーだ
より効率的なWeb構造を構築することができる。

あなたのサイトをリソースにする。

Aaron Bradley, Internet Marketing Manager, InfoMine, Inc (@aaranged)

大きな変化
Strings(文字列)からThings(物事)へ。

主語>述語>目的語
United Flight U323→は出発時刻がある→16:10
Acme 8 GB USB drive→は値段がある→$9.99

Schema.orgは主語と目的語の関連性を強める
商品→は名前を持っている→Acme 8 GB USB drive

Strings vs Things
Schema.orgはGoogleがクエリ以上の意味を決定することを可能にする。
(”フランスのGDP”というクエリに、GDPの他、人口、国旗、地図などを出す。)

従来のSEO
従来のSEOはキーワードを最適化する。最適化の対象は常にキーワードに注力していた。
認識例)ブレンダー、Acme、John Doe

セマンティックSEOに向けて
エンティティはセマンティックSEOの構成要素だが、あくまで構成要素にすぎない。
認識例)ブレンダー(画像とURL)、Acme(“ACME”表記の会社のロゴ、URL)、Jone Doe(画像)

セマンティックSEO
最適化の対象は、文字列(Strings)のマッチングから物事(Things)の関連性へシフトする。
認識例)Jone Doe(画像)がACME(ロゴ)という会社を作り、ブレンダー(画像)はその会社の製品の一つ。
上記のように、関連する情報(テキスト、画像、地図)を認識し、検索結果に返す。

Jon Henshaw, Co-Founder & Chief Product Officer, Raven Internet Marketing Tools (@RavenJon)

Geo-Tag Generator
Webサイトの情報が格納されている位置情報を検索エンジンに伝え、ローカル検索に有利にする。
(http://clck.io/geotag)

Open Graph Generator
FaceBookでいいねを押したユーザーとあなたのWebサイトをつなげる。
(http://clck.io/opengraph)

ボットのためにセマンティック要素(semantic elements)を付加する
Header, Footer, Nav, Main, Section, Article, Aside

コードバリデーション
構築したコードの確認を行う。
(http://clck.io/validate)

schema.org
schema.orgを使用することはGooglebotに愛を伝えるのと同じだ。
3つの主要な属性は、itemscope、itemtype、そしてitempropである。

マイクロデータ(Microdata)
マイクロデータの属性はほぼ全てのブロックレベルエレメントに追加できる。もっとも典型的なものは、key semanticとblock elementsである。例えば、section,article,div,span そしてpだ。

セマンティックによる最も大きな変化は、検索エンジンがWebサイトの理解を深めることであり、マークアップによってそれがもたらされるということです。
個人的には”あなたのサイトをリソースにする”と”StringsからThingsへ”のセリフがこの変化を端的に表していると思います。
技術というより概念であるため、少々理解が難しい分野ではありますが、あらためてその重要性を認識し、情報収集の必要性を感じたセッションでした。


エキスパート達から学ぶ構造化データ

原題:Structured Data Superstars

セマンティックセッションの2回目は実践的な内容が中心です。
意味はわかったけど、導入事例は?導入するとどうなるの?といった疑問に、NYタイムズの事例とリッチスニペットの表示で答えてくれています。
まだまだ理解することが精一杯の私にとっては非常にありがたい内容でした。

Moderator: Elisabeth Osmeloski, Director of Audience Development, Third Door Media, Inc. (@elisabethos)
Q&A Coordinator: Alex Bennert, SEO Consultant, Independent (@alexbennert)
Speakers:
Warren Lee, SEO Manager, Adobe (@seocubed)
Evan Sandhaus, Lead Architect, Semantic Platforms, NY Times (@kansandhaus)
Chris Silver Smith, President, Argent Media (@si1very)

Evan Sandhaus, Lead Architect, Semantic Platforms, NY Times (@kansandhaus)

NYタイムズ
セマンティック対応作業のケーススタディー。全てのHTMLをセマンティック対応にしている。rNews。Schema.orgを使用。

なぜ、我々はセマンティックマークアップを必要としているのか?
ニュース記事の画面を見たとき、人間はどこが記事でどれが写真かということを認識できる。ただ、検索エンジンはわからない。

マークアップだけでは不十分
マークアップはただのツール。そのため詳細な計画(設計図)が必要。

構造化データの必要性
構造化データがなければ、検索エンジンやSNSが魅力的なレイアウトで自分のサイトにリンクを返してくれない。言い換えると、構造化データによって、検索結果に画像やリッチスニペットが表示されるようになり、それは非常に魅力的なことだ。

rNews
rNewsは機械が読めるメタデータをWebドキュメントに組み込むためのデータモデル。rNewsを使用することにより、以下のようなベネフィットが期待できる。

アルゴリズムにより作られるリンク(検索結果画面)がより優れたものになる
魅力的な形式でリンクを返してくれる。(リッチスニペットや画像を一緒に表示してくれる。)

優れたツールサポート
・バーティカルサーチ
・コメントプラットフォーム
・適切なマネジメント

詳しい分析
より詳しくサイトを分析し、その分析結果を関連付けて検索エンジンに表示してくれる。

rNewsについて
2010年の9月から取り組みはじめたが、実際にNYタイムズへの取り込みを開始したのは2011年の11月になってから。
世界中の支社を回って公演している

Warren Lee, SEO Manager, Adobe (@seocubed)

リッチスニペットにサポートされているもの
レビュー、音楽、製品、人物、組織、記事、レシピ、イベント。。。

HTMLマークアップを使用するべき場合
・Googleがあなたのサイトのイベントやレシピといった類のデータの認識をどのようにコントロールしているかを明らかにしたい場合。
・HTMLマークアップをすべてのデータに対し、一貫して加えることができる場合。
・サイトの構造が頻繁に変わる場合。
・Google以外の検索エンジンにもあなたのサイト内容を理解してもらいたい場合。

データハイライターを使用すべき場合
・あなたのサイトがイベントのデータを表示している場合。
・構造化データとスニペットの挿入を検討しているが、HTMLマークアップをアップデートするリソースがない場合。
・HTMLのマークアップよりクリックで追加したい場合。
・HTMLのマークアップが不可能な場合。

考慮すべき点
・スニペットにはイベントのデータも組み込むことができる。
・レビューは他人の行動の原因になれる。(良いレビューがあるサイトはクリックされる。)
・CTRが向上する

CTRと流入のテスト
ある製品の検索結果画面で、スニペットの有無で調べた場合、有の結果はCTRとVisitsが20%増加した。

オーサーシップについて
Hcardは優れているが、オーサーシップの方が大事。CTR以上の価値を産む。商品を売るのではない、あなたが商品になる。

Chris Silver Smith, President, Argent Media (@si1very)

構造化データの実装
検索エンジンが完全にサポートする前に実装しておくべき。一部ではあるが、すでに効果はでている。

アドバンテージ
・検索エンジンのサイトに対する深い理解。
・より関連した検索結果。
・詳細なデータを検索結果に反映。 例)レストランの場合、詳細なジャンルの説明、地図、レビューなどを掲載できる。
・地図情報を入れることができる。
・アイキャッチになる。(リッチスニペットがある場合はない場合と比べ、15-50%CTR上昇というデータ。)
・SERPのリンク数が増える(付随する情報がリンクになっているため)。CTRの増加。

考慮すべき点
・Schema.org(記事、ビデオ、画像。)
・オープングラフ(Facebook用)
・構造化データがない場合、Googleが持つ情報が表示されてしまう。

ロゴ
会社やレストランのロゴにもスキーマを入れる。Webマスターブログでも推奨。

パンくずリスト
Googleも好む。テストツールもある。

オーサータグ
アイキャッチになる。プロファイルページからGoogle+にへの流入も期待できる。

ハイブリッドリッチスニペット
レシピページ、オーサータグ、パンくずリストなどを全て取り込む。

パブリッシャースニペット
パブリッシャーの詳細な情報を提示。

ミュージックリッチスニペット
レビューなど。ミュージックファイルを置いているサイトに有効。

イメージマークアップ(画像に対するマークアップ)
画像検索用。競合率の高い「ウェディング」で検索した場合、一番に表示される画像はオープングラフを使っている。(だから1位だと思う。)

プロダクトマークアップ(製品に対するマークアップ)
オープングラフを使っているところが多い。(会社によって若干異なる)

テーブルやリスト
リッチスニペットに表示できる。データの結果など。(エクセルの表のようなイメージで。)

その他
・Twitter Cards
・マークアップヘルパー
・Data Highliter
・WMTで自分のサイトの構造化データのレポートが確認できる。(一部)

Q&Aとその他

Q.Data HighliterはHttpsのサイトでは動かない。SEOにとってよくないか?
A.Googleはhttpsを推奨しているから問題ないと思う。

Q.Data Highliterの導入を試みているが、すべてのページに導入しないと動かない。全部デザインを変えるのはシステム的に不可能。どうすればいい?
A.もしもプラットフォームの問題で組み込めないのならしょうがない。Schema.orgを使うというような対応が必要。ある程度のカスタマイズにするか、包括的に全部変えるか将来的に決断が必要。

Googleの中の人の発言。
リッチスニペットはスパム利用にされている場合もある。そういった認識がなくてもGoogleがそう判断してしまったら良くない結果が起こる。あまり情報を詰め込みすぎない方がいいかもしれない。

NYタイムズほどの大規模なサイトで導入が進められている事実と、その大変さに非常に驚きました。リッチスニペットはリターンの速さと効果の高さから、一番取っ付き易い事柄かもしれませんね。まだまだ、導入しているサイトの方が少ない中、思い切って先行してみてはいかかでしょうか?


基礎からから学ぶオーサーシップとトラブルシューティング

原題:Authorship: Step-By-Step & Troubleshooting

リッチスニペットと同様、検索結果のリンクに表示することができるオーサーシップ。Google+の利用を促してFacebookに対抗しようとしてるのでは。。。と穿った見方がないわけではありませんでしたが、しっかりとセマンティックの理念のもと、考えられた技術のようです。

Moderator: Elisabeth Osmeloski, Director of Audience Development, Third Door Media, Inc. (@elisabethos)
Q&A Coordinator: Mark Traphagen, Director of Digital Outreach, Virante, Inc. (@marktraphagen)
Speakers:
John Carcutt, Director of SEO and Social Media, Advance Digital (@johncarcutt)
Janet Driscoll Miller, President and CEO, Search Mojo (@janetdmiller)
Pierre Far, Webmaster Trends Analyst, Google (@pierrefar)
John Shehata, Executive Director of Search, Social Media, ABC News (@JShehata)

John Shehata, Executive Director of Search, Social Media, ABC News (@JShehata)

オーサーシップとは?
特定のドメインのサイトであなたが作成したコンテンツとGoogle+のプロフィールと結びつける。(検索結果にも表示される。)

設定方法は?
1.Google+のプロフィールを作る。
2.よく撮れた顔写真を使い、プロフィール欄を埋める。
3.Googleのサイト(https://plus.google.com/authorship)に行き、e-mailでサインアップして、確認のメールを送ってもらう。

確認方法
リッチスニペットツールを使い、確認を行うことができる。

Googleにとって重要な理由
・大量の情報。現在のWeb上の90%の情報が過去2年間でつくられている。オーサーシップはその中でスパムではないとGoogleに伝えることになるので、Googleにとっては情報精査の上で役に立つ。
・検索結果の品質の向上につながる。マット・カッツも、情報の真の作り手がわかることはGoogleにとって非常に有益、と発言している。
・検索結果の促進。social endorsement(ソーシャルからの保証)が表示されれば、より多くのクリック数につながる。

あなたにとって重要な理由
・証明されたプロフィールに結びつけられた情報は、それらがない情報に比べ、検索結果の順位は上昇する(エリック・シュミット)
・あなたのWeb上の評判が検索結果にも影響する。
・可視性の増加→CTRの向上→ページビューの向上(CTRが150%アップというデータもある)
・検索結果にオーサーが強調される。→よりその記事が読まれる。
・90%以上のテクノロジー系のライターがGoogle+アカウントを取得している。
・Google+アカウントの作成→Google+の増加→ランキングアップ

オーサーシップハッキング
オーサーシップを作成した他のサイトにコンテンツをコピーされ、その結果インデックス数が落ちたという事例がある。

オーサーランク(Author Rank, AR)
コメント数、アベレージPR、サークルの数、パブリッシングサイトのオーソリティ、+1やシェア数などによって決定。計算するためのツールは今のところない。

ARを高める10の方法
・オーサーシップを主張する。フォームをアップデートし、Google+のセクション欄をすべて埋める。
・Google+をコンスタントに使用する。コメント欄の返信など、つながりを強くさせる行為をする。
・サークルを構築する。ハイクオリティのオーサーを加える。コミュニティに参加する。
・より多くのエンゲージメントを作る。画像投稿や、Q&Aへの参加など。
・あなたのGoogle+ページへのリンクを増やす。
・特化させる。同様のトピックに対し、多くのコンテンツを作成する。
・他のSNSでのあなたのファンを認識する。
・いくつかのプロフィール写真を試し、どちらがよいか比べる。
・すべてのSNSで同じプロフィール写真を使う。
・シェアされるような、優れたコンテンツを作成する。

Google+のステータス
メインとなるキーワードをステータスの最初に含める。

写真は明るいものを使うこと
暗い背景使っている人がいるがおすすめはしない。
色々な色の背景で実験をし、赤が一番だったと主張している友人がいるが。(笑い)

まとめ
検索ランキングのためではなく、オーサーシップのため。トラストのため。

John Carcutt, Director of SEO and Social Media, Advance Digital (@johncarcutt)
(オーサーシップのケーススタディー)

背景
6人で1000人以上のオーサーを担当。

直面した課題
・アーリーアダプター
・技術的な問題
・マストレーニング

アーリーアダプター
初期の段階では以下のような課題があった。
・写真家はGoogle+を好んで使ってくれる。
・レポーターはそうでもない。
・e-mail認証が問題となったケースもある。

技術的な問題
実施の依頼を2011年の中ごろに依頼したが、始まったのは2013年の初頭。2年かかった。

マストレーニング
多くの人に使い方を教えなければいけない。我々が取り組んでいることは、
・それぞれの市場毎に、1年に1回のトレーニングを行っている。(実際に会っている)
・サイト運営(http://www.advancessg.com)
・月に一度のニュースレター。

ネガティブ面
・シンジケートコンテンツ
・ARの売買
・オーサーシップのオーナーシップ

シンジケートコンテンツ
別のメディアで同じ記事が作られた場合、本当のオーソリティが作られない。

ARの売買
今のところ機能してしまうかもしれない。ただ長くはもたない。

オーサーシップのオーナーシップ
ある著者が会社を離れた場合に起こり得る。会社は過去記事のby○○(○○の部分に著者の名前が入る)を変更しない。しかし、その著者は会社を離れた以降も継続してオーサーシップを高めてしまうが、同時に前の会社に貢献してしまうことになる。
また、所有権の問題を避けるため、複数人で共同のオーサーシップを作ることを推奨していない。

Janet Driscoll Miller, President and CEO, Search Mojo (@janetdmiller)

・オーサーシップの種類

PDFオーサーシップ
オーサーシップをコンテンツから引用。メタデータの引用ではない。
< 表示例>
[PDF]2014年のSEOはこうなる!!
www.aaa.com/bbb….
by John Doe 2013/10/01

ワードオーサーシップ
ByがGoogleがコンテンツ経由でオーサーシップを引用する唯一の手段ではないコンテンツの中に著者を紹介する部分がありそこから引用されるケース。
< 表示例>
[doc]2014年のSEOはこうなる!!
www.aaa.com/bbb.docs
by John Doe 2013/10/01

パワーポイントオーサーシップ
オーサーシップをコンテンツから引用。メタデータの引用ではない。
< 表示例>
[PPT]2014年のSEOはこうなる!!
www.aaa.com/bbb.pptx
by John Doe 2013/10/01

ブックオーサーシップ
著者情報の代わりに、本の情報がオーサーシップになる場合もある。
*リンクの下に本の画像が表示され、出版社、出版年、本の内容の説明などが表示される。

・オーサーシップの注意点

表示される著者の人数は一人
現在のUIでは一つの記事、ブログポストなどには一人の著者しか載せることができない。一人以上の著者を載せることができるように改善を試みているらしいが。

表示される内容があなたが望むものかを確認する。
テキスト内の”by”に気を付ける。オーサーを表す以外のところで”by”が使用されていた場合、その”by”以下の情報が表示されてしまう場合がある。著者でなく、編集者名や”コメント by”になってしまう場合も。
また、リッチスニペットにビデオを表示させるつもりが、オーサーシップが表示されてしまうということにならないようにする。

著者名は完全一致
Google+には本名で登録し、記事を書いたときにニックネームなどを用いた場合、オーサーシップは表示されない。

・オーサーランク(AR)

ARはPRとSEOにとって何を意味するか?
オフラインでレポーターを探した場合、それがSEOにとって良い影響を与えはしない。

それでは、どのようにして探すか?
・そのサイトがオーサーシップを適用しているか。
・そのオーサーはGoogle+プロフィールをもっているか?
・確認方法は「Site:そのサイトのURL 著者名」を入力。

何を目的として選ぶか。
SEOの価値→その著者はGoogleからの評価は高いか?
関係構築を目的→その著者の読者はあなたの記事に興味がありそうか?あれば、その読者からSEO的な価値を認めることができる。また、著者ではなく、サイト(パブリッシャー)のレベルを確認する。

上記の点に注意して、オンライン上での最適なパートナーを見つけよう!

・パブリッシャー:コンテンツを守れ!

重複コンテンツ(ケーススタディー)
あるサイトから一字一句そのままコピーされ、すべてのコピーにオーサーシップが適用された。リンク数やドメインオーソリティから、本サイトが本物であることは明らかではあったが、トラフィックが下がってしまった。パンダアップデートの時期と重なっていたため、適用されたと思われる。

コンテンツを守るために
・コンテンツを監視する。
(http://copyscape.com)
・強いオーサーシップを構築する。

Q&Aセクションにて
会場にGoogleの中の人がいて、「パンダはオーサーシップを見ていない」と発言。スピーカーはそれでもパンダの影響を主張したが、時間がないため、打ち切りに。

Pierre Far, Webmaster Trends Analyst, Google (@pierrefar)

オーサーシップについて
・人が書いたものだけを認識する。(機械が書いたと思われる文章にオーサーシップは与えない。)
・”by”を使うことで検索エンジンは理解しやすくなるから使って。

記事を書いた人全部をマークアップ
今のところ、UIはサポートしてない。だけど入れて。

オーサーはGoogle+とリンクしている。
Eメール認証の場合、オーサーとプロフィールメールを一致させている。

オーサーのプロファイルページはGoogle+とリンクしている。
記事→プロフィール→Google+

人か組織か
rel=authorは人、rel=publisherは組織、またはビジネス

Q&A

Q多くのブログがあるサイトのオーサーはだれになる?
A.そのサイトにはオーサーシップはない。(John)。
 単一の筆者の時のみオーサーシップは適用される。(Perre)

Q.筆者は同じだが、いろんなトピックを書いてる。大丈夫だろうか?
A.誤解があるようだ。筆者は単一である必要があるか、記事の内容は多岐にわたってもカバーされるので問題はない。(John)

Q.ランキングへの影響は?
A.オーサーシップは検索結果のシグナルになっていない。(Perre)

オーサーランクの高め方やオーサーシップの様々な種類など、ここまで進んでいるのかと感心してしまいました。本名・顔表示がほぼ必須条件のため、個人で行う際にはハードルもあるとは思いますが、ブランディングを上げるためには非常に有効な手段ですね。しかしながら、リッチスニペットと同様、オーサーシップを悪用する事例もすでにあるそうです。やはり、本場は色々な分野で先進的なようで。。。


検索の未来技術、エンティティ革命がやってくる!

原題:The Coming “Entity Search” Revolution

長かったセマンティックシリーズの最後は、これまた重要な概念である”エンティティ”について。初回のセッションと比べ、よりSEOへの影響を話してくれています。今起こっていることよりも、これから起こることが中心になっていますが、SEOの将来を考える上で、非常に参考になるセッションでした。

Moderator: Danny Sullivan, Founding Editor, Search Engine Land (@dannysullivan)
Q&A Coordinator: Ric Dragon, CEO, DragonSearch (@ricdragon)
Speakers:
David Amerland, Author, Speaker, Analyst., David Amerland (@David Amerland)
Jonathan Goodman, President, Halyard Consulting (@halyardconsult)
Reva McEachern, Principal Technologist, REVA Digital Media LLC (@revadigital)

David Amerland, Author, Speaker, Analyst., David Amerland (@David Amerland)

エンティティについて
エンティティは言葉ではない。言葉に付随する概念だ。

従来のSEO
過去のSEOはprobability(可能性、確率)だった。検索は、キーワードが含まれているクエリに対し、統計的に導き出された「(検索者にとっての答えとなり得る)可能性のある返答」を返していた。この検索結果で「成功」するためには、我々はサイコロを振らねばならず、望んだ目を出すために(その確率をあげるために)、いろいろなテクニックを使ってきた。キーワードやリンクやアンカーテキストなどだ。

セマンティックSEO
セマンティックではstatistics(統計学の概念)は影をひそめる。従来の、「10個のリンク(Webサイト)を表示させる」という検索結果は変化している。よりパーソナルになり、著名な人物の顔写真が表示され、さらに正確になっている。

検索自体が変化している
モバイル、音声、ローカル、予測(GoogleNow)、機能的(Map)など。情報は飛躍的に変化し、検索もそれに伴って変化している。ボリューム、速度、種類、正当性など、ビッグデータの要素が非常に重要な役割を持っている。

エンティティは新しいドライバー
エンティティは異なるデータポイント間のつながりを暴く、「関連性のある情報の地図」を作成する。これは非常に大きな変化だ。エンティティは他のデータをの関連性を見つけるための、信頼のあるポイントという存在になる。

エンティティは色々な方法で作られる
トラステッド(信頼のある)サイト(Wikipedia、Freebase、Metaweb)から、通常のWebページから、ソーシャルwebから。

テクニカルな話題
構造化データでGoogleに伝える。ローテキストに意味を埋め込み、リンク間で関連性をつなぐ。それらが合わさり、エンティティとなる。

SEOにとってはチャレンジ(課題)だ
「(統計的に考えてあっているのでは?という)提案」ではなく、「答え」を提供するようになる。間違えられない。リンクなどの要因で上げることはできない。
*Googleがオーサーシップ、高品質のサイトを優遇する理由とつながる。参照される情報元はランキング上位からか?(勝手な予想)
アメリカの大統領は?(クエリ)に対しての答えとして、バイオグラフィー、最近のポスト、関連したエンティティを提供するようになる。
一つのクエリに対する答えが、より広く関連したデータになり、これは以前は不可能なことであった。

SEOにおける課題(箇条書き)
・検索のUIが変わる。画像検索、スクリーンレス(音声など)
・キーワードへの依存が減少する。
・現在のオンページSEOのテクニックが通用しなくなる。
・検索結果での不動産(位置)情報・ページの減少。
・統計的な関連性への依存の減少。

エンティティを新しいドラーバーとして利用するには(意識を変える。)
オーソリティー、トラスト(信頼性)、レピュテーション(評判)、インフルエンス(影響)などが重要になってくるが、それらを構築・獲得するためにはどういった作業が必要か?考える必要がある。

まとめ
Volume(ボリューム),velocity(速度),variety(種類),veracity(正当性)を考える。それらにconnection(関連性), sosical discovery(ソーシャル上での露出、発見される方法),social buzz(ソーシャルで話題になる方法), authorship &rank(オーサーシップオーサーランク)を加える。

Jonathan Goodman, President, Halyard Consulting (@halyardconsult)

Freebase(フリーベース)とは?
・Metaweb社(Googleに買収された)が作成する、永遠に拡大するDB。
・4000万以上のトピック。
・リレーショナルテーブル。
・MQL(Metadata Query Language)を用いたクエリ、APIを用いたアプリケーションの構築が可能。
・データ改良のために数千ものコミュニティが参加。
*Wikipediaに似ているがデーターベースそのものとして機能する。セマンティック検索への利用が見込まれる。

NodesとEdges
フリーベースはデータの再構築を行わずにデータを拡大させることができる。
Node(データポイント)をEdges(コネクター)でつなぐ。

Topic
トピックはNodeであるが、すべてのNodeがトピックではない。実在の人物、分類、コンセプトなどがなり得る。

Types
トピックは多くの関連したタイプを持つことがある。「半澤直樹」というトピックに対し「テレビ番組」、「〇〇ノミネート」、「受賞作品」などのタイプをつけることができる。

Properties
それぞれのタイプはプロパティー(属性)の一群を持つ。「テレビ番組」というタイプには「シーズン○○」、「初回放送日」、「番組作成者」、などの属性をつけることができる

クエリ(http://www.freebase.com/query
クエリ作成画面のキャプチャを用いたデモを披露。そこでは「FIFA」を検索し、結果はフットボールアソシエーションとそれに関連する情報が表示された。

・使用例

Small Demons(https://www.smalldemons.com
フリーベースを用いたサイトの例。フリーベースが本の内容から音楽、人食べ物、場所などの情報を引っ張ってくる。

Yatedo(http://www.yatedo.com/
人を検索するエンジン。関連する情報。画像、ビデオ、ニュース、本、などを表示。

RichSeam(http://richseam.com
好きなアーティストから関連して音楽の情報を提供。

検索は。。。
セマンテックとImplied Intent(暗示された意図)がキーになる。個人の過去の検索歴・購入歴などが反映。過去にUKで検索した人にとって、マンチェスターはイギリス。アメリカで検索した人にとってはマンチェスターはアメリカ。あなたの検索は他の人と全く違うようになる。

SEOは。。。
死なないが、かなり難しくなる。Sphere Infuence(影響の範囲)を構築しなさい。全てのセマンティック情報をマークアップを構築するべきだ。2015年にはバックリンクが全く意味がなくなっているだろう。

おまけ
Google I/O 2013: The Freebase APIs
http://www.youtube.com/watch?v=r-VL7NKJqcs
Freebase Query Editor 2.0

Reva McEachern, Principal Technologist, REVA Digital Media LLC (@revadigital)

属性と関係性
データはただのリストの状態のままでは、それ自体には価値がない。関連性を持って初めて価値がある。これが、ナレッジグラフとソーシャルグラフが真に提供しているものだ。(サーチエンジンジャーナル)

活動の領域のレベルを上げる
よりよいワードが欠けている人や、過度のSEO対策をしている人がいる。これらの人々に対し、素晴らしいコンテンツやサイトを作ろうとしている人たちがいる。我々は検索エンジンをより賢くし、関連性をよりよいものにしようとしている。現在の活動の領域のレベルをあげようとしているんだ。(マット・カッツ)

数から見るGoogle
・4億2500万人のGmailユーザー。
・5億人のGoogle+ユーザー。(3億4300万人がアクティブユーザー)
・検索結果の26.4%がキーワードを含まない。

things→データがより多くの意味を持つようになる

ソーシャル、リンク、ナレッジ
テキスト・リンクからthings(ものごと)へ。データがより多くの意味を持つようになる。ソーシャル、リンク、ナレッジの全て組み合わさったデータが、スイートスポット。

ナレッジグラフ
事実から答えへ。答えを出すための事実。帰納的な知識の発見手段。複雑な問に対する答えを提供。
セマンテックマークアップ、Wikipedia、Freebaseなどから構築される。

ソーシャルグラフ
意見から好みへ。好みを発見するために意見を参考にする。友人により認証されたコンテンツ。自身の好みに仕立てられたコンテンツ。
Google+、オーサーシップ、エンゲージメントなどから構成される。

セマンティックマークアップ
Schema.orgはBing、Google、Yahoo!、Yandexなどの検索エンジンなどがWebページのより深い理解を可能にするマークアップ言語。
GoogleのリッチスニペットはMicrodataやShema.orgによって構造化されたデータをもとに表示されている。

Google+
オーサーシップを表示させたい場合は、作成したコンテンツとGoogle+のプロフィールを結びつける。
Googleローカル検索で自分の店の所在地を表示させたい場合もGoogle+に認証させる。

オーサーシップタグ
WebページからGoogleプロフィールへリンクすることで結びつける。そのリンク内に”rel=author”のパラメータを必ず組み込む。その後、プロフィールから新しく作成したページにリンクを貼る。

パブリッシャータグ
ホームページをGoogle+のプロフィールに結びつける。

オーサーランク
・あなたのビジネスに関係した人をサークルに加える。
・定期的にあなたのビジネスについての記事を投稿する。
・あなたのビジネスに関係したコンテンツに+1をする。

マーケターにとって必要なこと
Googleは複雑な問に対する正解を提示することができるようになっており、ユーザーのエンゲージメントをより長い期間、維持できるようになっている。
口コミはデジタル化され、それによってソーシャルとSEOによって拡大し、最適化されている。

Q&A

Q.KWはいつまでもつ?今はまだ効いているようだが。
A.考えを変えるべきだ。キーワードを元にコンテンツを作ることはコンテンツの質に影響する。そういったコンテンツの質はあまりよくないから結果として順位は下がる。ゲームはやめて、ビジネスパートナーになるという考えに変更するべきだ。(Jonathan)
コンテンツキングという時代も終わった。ハミングバードが終わらした。検索者はキーワード検索から、意味を調べるようになる。「ホンダの車種」を探すのではなく、「一番燃費のいい車」を探すようになった。(David)

候補ではなく「答え」を提供するということで、検索の用途そのものが変化してしまいそうです。Google Glassなどで検索する場合は、確かに一発で答えがでてくれるとありがたいですね。
世界中から集めた知識をもとに、あらゆる疑問に瞬時に答えてくれるエンジン。SF映画にでてくるAIのように聞こえるかもしれませんが、絵空事ではなく、その時代はすぐにやってくるのかもしれません。

SEO Japanでもセマンティックエンティティ検索関連の濃い記事は何度か紹介してきましたが、セッションレポートでQ&A形式で単発的に様々な質問に対する答えをまとめたこの記事の方が意外と理解が深まるかもしれない、、、と思った内容でした。いまいち理解しきれていない、導入に足踏みしている方もまずはオーサーシップや軽めの構造化からチャレンジしたくなるような?レポートだったのではないでしょうか。 — SEO Japan [G+]

コンテンツの4分類とリンク獲得力との関連性

これからのSEOは単純な外部リンク施策でなくコンテンツマーケティングが大事、とはいわれますが、後者にしても結局かなりの部分で被リンクを集めることが目的だったりするのもまた事実。「コンテンツの質が重要」ともいわれますが、今日のソーシャル中心のウェブにおいて、コンテンツのカテゴリ毎にリンクの獲得力に差があるのもまた事実。今回はそんなコンテンツとリンクの関係を図表にし、解説した記事を。あなたのコンテンツ構築の参考になるヒントがあるはず。 — SEO Japan

理想を言えば、検索エンジンは、コンテンツの「強さ」でランク付けを行うべきである。検索エンジンのアルゴリズムは、良質な文法、優れたデザイン、そして、配送費と製品を検知することが出来るほど賢くあってもらいたい。ビジュアル検索サービスのLike.comをグーグルが買収したことで、良質なデザインを特定することが出来るようになると考えられるものの、専門家の多くが、この方針への直接的な行動が、必ずしも差し迫っているわけではないと考えているように思える。

事実、優れたコンテンツが上位へのランクインの近道だとつぶやく、まるで反対の世界にこの業界は押し込められている。 検索においては、それぞれの分野が異なる特徴を持ち、優れたコンテンツを検索エンジンのランキングに反映させる力は、ウェブサイトのタイプによって、大きく左右される。サイトに対するポテンシャルは、サイトによって異なるものの、あまり魅力的ではない分野のサイトが、より魅力的な分野のサイトを簡単に上回る可能性がある — これはその他の分野とは異なり、大きな制限がないだけである。

コンテンツのリンクの有効性とは、良質なコンテンツが直接リンクをもたらす力であり — また、コンテンツが、別のサイトでも同じように優れている場合、リンクを獲得し、上位にランクインする力にどれぐらいの違いがあるかを示す。この投稿 — サイトのタイプの分類の後 — では、特定の分野が、多数のリンクを獲得する際にプラス、もしくは、マイナスに作用する理由と経緯を詳しく説明していく。まずは、図の左側に位置する最も魅力の高い「ソーシャルなブログ」を取り上げ、最も恐ろしい「ソーシャルなタブー」を最後に紹介する。

1. ソーシャルで、フレッシュなコンテンツに力を入れたサイト

このタイプのウェブサイトは、記事を用いる従来型のブログとは異なるカテゴリーに振り分けられることもがるが、常時アップデートされ、そして、頻繁に新しいコンテンツが投稿されるため、ブログ扱いされることもある。 I Can Has Cheezburgerは猫の写真を頻繁に投稿している。面白く、ユーモアに溢れた写真が大量のリンクをもたらす。同じように、New York TimesTechCrunchも毎日複数の新鮮なニュース記事を投稿している — その多くは、質が高く、報道する価値があるため、他のブロガー達がこぞってリンクを張る。

このタイプのブログは、コンテンツを常時アップデートしているため、ビジターは頻繁にサイトにアクセスし、毎回、新たな発見をする。つまり、その他のタイプのコンテンツとは異なり、継続的にリンクをもたらすポテンシャルを持っていると言えるだろう。New York Times等のサイトは、1つのブログから多数のディープリンクを集める可能性がある — この類のリンクを得るポテンシャルがあるこそ、インターネット上で最もリンクを張ってもらえるサイトとして君臨しているのだ。

2. ソーシャルで、静的なコンテンツを持つサイト

このタイプのウェブサイトに該当するのは、話題にされるものの、再びアクセスしてもらい、新しいコンテンツを見つけてもらうためのフレームワークに欠けた製品サイトである。このようなウェブサイトの多くは、ブログを持っているものの、製品に焦点を絞っているため、先ほど紹介したソーシャルなブログと比べると、バイラルな効果を生み出す力は劣る。時折、良質なインフォグラフィックや関連する記事を投稿して、リンクを集めることが出来るものの、ソーシャルなブログとは異なり、怒涛のリンクの波を作ることは、不可能に近い。

しかし、この類のソーシャル製品ウェブサイトは、インターネット以外の場所で話題にされることがあり、ウェブサイトが存在するだけで、質の高いコンテンツに対して複数のリンク — オンライン、オフラインの双方 — が寄せられることもある。Best BuyFry’sSony等がこのタイプのウェブサイトに該当する。CafepressSavingsZappos等のインターネットeコマースサイトも同様に優れた製品記事にリンクを向けてもらえることがある。大学のウェブサイトやウェブアプリのスタートアップ等もこのカテゴリーに振り分けられる。

3. 割とソーシャルなサイト

割とソーシャルな静的なサイトは、分野が関連しているために、リンクを引き寄せるタイプのサイトである。例えば、このタイプのサイトは、家の建て方、Tシャツの縫い方等のガイドを作るものの、引き寄せられるのは一定のタイプのユーザーのみであり、バイラル化する力はない。そして、上述した2つのタイプのサイトよりも、得られるリンクの本数が少ない。ユーザーベースが広ければ広いほど、そして、話題に上げてもらえればもらえるほど、リンクを獲得する力は高くなる。

ウェブサイトのタイプのフローチャートにおいて、好ましくないタイプに向かうにつれ、獲得可能なリンクは — たとえコンテンツが優れていても — 少なくなる。例えば、Burial Insurance,MedigapStreamline Refinanceのサイトが、特定の基準に基づいて、リアルタイムで保険の価格を比較することが出来たら、便利なサイトになるはずである。しかし、少数の多岐にわたるニュースサイトを除くと、ほとんどリンクは期待できない。一方、「ソーシャルで、静的なコンテンツを持つサイト」のカテゴリーに進み、旅行比較サイトに注目すると、比較機能だけで大量のリンクを獲得していることが分かる。

このような保険の比較機能が存在すると言うことも可能である — 誰も話題にしていないため、知らないだけである — ただ単に気にしていない、そして、知人の中にその情報を必要としている人が少ないためだ。

4. タブー

インターネットには「地下」が存在する — カジノ、ローン、ポルノ等の分野である。このタイプのサイトは、最高のコンテンツを作るポテンシャルを秘めているものの、そのコンテンツが人気を得ることはない。ポルノやカジノ等の一部のサイトは、 — 特に親しい友人のみに良し悪しを伝える — 独特の「密かな」バイラル化をもたらす力を持っている。しかし、このタイプの知識の壁により、一般的に広まる可能性は低くなる。 つまり、コンテンツからリンクを獲得することは不可能であり、検索エンジンが、どのサイトが優れているのかを判断する手掛かりが存在しないことになる — なぜなら、コンテンツを好きなことを公言する人がほとんどいないためだ。

そのため、コンテンツの作成が、このような分野で勝敗を分けることはない — リンク構築の取り組みに資金を相互的に投じる力を除けば、オンページのコンテンツとは関係のないリンクでリンクプロフィールの95%を操作しているサイトが、勝利を収めることが多い(ある意味、とてもクリエイティブだと言うことも出来る)。

教訓

それでは、ウェブマスターやSEOの担当者は、ウェブサイトの4つのタイプのカテゴリーから何を学ぶことが出来るのだろうか?自分のウェブサイトにとって、最も重要なポイントに焦点を絞って、時間を費やすべきである。ソーシャルで新鮮なコンテンツに力を入れているなら、– 検索エンジン経由のトラフィックを得るため、そして、ウェブサイトを成功に導くため — 優れたコンテンツを構築することだけに時間を注ぐべきである。ソーシャルの度合いが薄いウェブサイトの場合は、– 少なくともリンク構築に関して — オンページのコンテンツの作成に多くの時間を投じることで、ユーザーがサイトに戻ってくるかどうかを評価しなければならない。

下の表は、SEOの担当者として、リンク構築にどれだけの時間を費やすべきかを表している。科学的な根拠に基づいているわけではないものの、ずる賢く、操作する力をリンクに変える取り組み、そして、コンテンツをリンクに変える取り組みにどれだけ力を入れるべきかを判断する材料にはなる。残念ながら、この2つの取り組みの間には大きな違いがあり、賢くこの2つの道を行き来することを私は薦める。

 

ポルノやカジノ関連のウェブサイトを作るつもりでも、ユーザーを維持するために優れたコンテンツを提供しなければならない。しかし、コンテンツを通してリンクを獲得することは出来ない。 そのため、このタイプのウェブサイトのデザイナーは、SEO部門から完全に切り離すべきである。

一方、例えば、病気やローンを取り上げるサイトの場合、コンテンツに関する要求はほとんどない — 無難なコンテンツを作り、多少オンページSEOに力を入れ、ユーザーをコンバートするデザインを実装するだけでよい。このタイプのサイトのビジターの大半は、頻繁にアクセスするわけではないため、オンページのコンテンツは、基本的に不要である。

ローン関連のウェブサイトにおいても、SEOのスタッフは、質の高いコンテンツの作成について、デザイナーと会話を交わす必要はない — ユーザーをコンバートするサイトの構築に力を入れるだけである。リンク構築スタッフは、自分達のウェブサイトとは関係なく、ウェブサイトでリンクを操作する方法を探るべきである — 提携、リンクディレクトリ、アーティクルディレクトリ、そして、言うまでもないが、有料リンクが、例として挙げられる。タブーのウェブサイトでは、– 有料リンクかどうかに関わらず、操作こそが、リンク構築そのものである。


この記事は、Ross Hudgensに掲載された「Content Link Efficacy: Understanding Why Great Content Fails」を翻訳した内容です。

キレイに整理されており色々ヒントになる点が多い記事だったのではないでしょうか。サイトやビジネスの種類によってコンテンツを活用してもリンクが得られにくいケースはあると思いますが、ここに書かれている分類をヒントにその中でも何かリンクを獲得していけるような(と書くと、SEOのためだけに聞こえますが、結果ソーシャルで拡がりユーザーを獲得していける)コンテンツ企画を考えていきたいものです! — SEO Japan [G+]

検索順位を決める最重要要素、ペンギン時代のリンク構築、グーグルグラス – SMX East 2014 1日目まとめ

最近、イベント関連のレポートを全く行っていなかったSEO Japanですが、私(滝日)に変わって弊社スタッフが検索関連イベントでも最大級のSMX Westを視察&レポートにまとめてくれたので、ここに紹介します。まずは1日目のまとめからですが、ペンギン時代のリンク構築に始まり、検索順位に影響を与える最重要要素やグーグルグラスのレビューまで気になる内容が満載。 — SEO Japan

ポスト・ペンギン時代のリンク構築

原題:Penguin-proof Link Building

先日ニューヨークで行われた”SMX East 2013″のレポート記事を掲載します。今回は弊社代表滝日の代理としてアイオイクス SEO事業部の菅尾が書かせていただきます。初回セッションは”ペンギンプルーフ・リンクビルディング”。ロジャー・モンティをはじめ、効果的なリンクビルディングの手法についてスピーカーが話します。

Moderator: Elisabeth Osmeloski, Director of Audience Development, Third Door Media, Inc. (@elisabethos)
Q&A Coordinator: Mark Traphagen, Director of Digital Outreach, Virante, Inc. (@marktraphagen)
Speakers:
Thom Disch, CEO, Handi-Ramp (@thomdisch)
Roger Montti, Owner, MartiniBuster (@martinibuster)
Neal Rodriguez, Managing Director, Shovecom (@notifyneal)

Roger Montti, Owner, MartiniBuster (@martinibuster)

アジェンダ
1バックグラウンド(ペンギンアップデートとは?)
2ペンギンにつかまらないためのリンク
3ペンギンアップデート対策

自然なリンクとはなにか?
コンテンツ内(引用や推薦部分)にある、独立した個人の編集者(コンテンツの作者)の選択の一部としてそのコンテンツ内に設置されたリンク。

背景
個人的な意見だが、2003年ころからGoogleはリンクの価値を下げ始めた。そこで、SEO業者がとった行動は、さらに多くのリンクを貼るということだった。
“自然”や”不自然”をいった言葉は、統計的なデータから生まれたものだ。まずは、”通常”となり得る基本線を作ること。そして、その”通常”から外れたリンクは、スパムだと認識される。

ペンギン対策の基本的な考え
上記の通り、リンクとはサイテーション(引用)だ。そのため、誰にとっての有益性をどうつくるか、ということを考える必要がある。なぜなら、誰かの役にたって初めて引用され(リンクがもらえる)のだから。Googleにとっての理想とは?を常に考えるべきだ。

不自然なリンクの具体例
・SEOフレンドリーなゲストポスト内のアンカーテキスト
・SEOフレンドリーな記事のフッター部分のリンク
・SEOフレンドリーなウェジット内のリンク
最適化されたアンカーテキストの過度な多用は、意図的に検索結果を操作するためのものとして認識され、結果、不自然なリンクの警告を受けることになる。

ゲストポストについてのGoogleの見解
“もしもあなたのサイトやあなたのクライアントサイトに記事を投稿し、その記事内にあなたのサイトへのリンクが含まれていた場合は、私は確実にnofollowをつける。なぜなら、そういったリンクは真に自然なリンクとは言えないからだ。”
(John Mueller)

ゲストポスト(アーティクルマーケティング)について
・その業界における、”本当の”慣習を理解する。
・最適化されたアンカーテキストとコンテンツ内のリンクは避ける。
・PR記事のような形態は避ける。

インフォグラフィックとウィジットのGoogleの見解
Q.ウィジットやインフォグラフィックに埋め込まれたコードはどう扱うべきか?
A.nofollowを付けることを勧める。特にウィジットにはね。インフォグラフィックについては、その規模にもよるが、rel-nofollowをリンクに設置することを勧めるよ。
(Matt Cutts)

ゲストポスト戦略を採用するために
1.アルゴリズムを操作しようとしないこと。
2.メジャーなパブリッシャーにも使われている、その業界のバイライン(署名)の基準を採用すること。
3.ゲストポストを唯一のリンクストラテジーにしないこと。

自然リンクの獲得方法
まだ着手していないニッチを探し出し、そのニッチのニーズを満たす有益なセクションを作ること。基本的な考え方は、”そのサイトにリンクをはるコンペリングな理由を作る”ということだ。
*コンペリングとは、興味、関心を非常に魅力的な方法で呼び起こすこと。

トラベルサイトの例
1.ベジタリアン用のグルテンフリーな食事を徹底的に調べる。ベジタリアンへの食事を出すレストランにインタビューする。ベジタリアンにリーチする記事を書く。
2.ベジタリアン協会などの関連する組織にに参加する。
3.それらの協会などのブログロールすべてにコンタクトを取り、リンクを設置してもらうように頼む。

Thom Disch, CEO, Handi-Ramp (@thomdisch)

インハウスの観点から更なる事例を。

ペンギンについて
ペンギンを完全に説明できる人はいるだろうか?非常に難しいことだと思う。なぜなら、ペンギンに違反してるがランクはそのままという例があるからだ。すべてに通じる完全な説明などない。

リンクについて知ってること
リンクは検索エンジンにとっての貨幣と考えられる。多くを獲得することは非常に困難だ。Googleはあなたに、リンクを獲得しようとするという姿勢を持たず、リンクを獲得してほしいと思っている。


リンクを貼る理由

誰かがあなたのサイトにリンクを貼る理由は何か?それは、何らかの理由でベネフィットがあるからだ。リンク売買に関しては、お金がベネフィットということになる。

Googleがアルゴリズムに求めることは?
最高のユーザーエクスペリエンスを提供すること。

ペンギンを受ける場合
上記、リンクを貼る理由とGoogleが求めることが一致すればリンクパワーはカウントされる。逆に一致しない場合はペンギンと判断されてしまう。

ペンギンになるようなリンク
-リンクエクスチェンジ/ネットワーク
-ペイドリンク
-無関係なコンテンツからのリンク
-ブログポストスパム
-記事やプレスリリースのスパム

リンク獲得のプロセス
あなたの市場において、どんなことがあなたの会社を素晴らしいものにするか?(あなたの会社の価値は何か?)それを考えたのち、以下のサイクルを回すことだ。
 1.戦略を立案する(マーケットニーズをつかむ)
 2.コンペリングするコンテンツを作成する
 3.そのコンテンツをプロモートする
最終的には祈るのみ。(笑)

事例の紹介
セミナーに行くと有益な理論はよく聞くが、実例が少ないため、私は事例を紹介したいと思う。基本的な考えは、「我々は情報とコンテンツをビルディングするのであって、リンクをビルディングするのではない」、ということだ。

バックグランド(事例)
HandiRamp社は以下の3つの商品を取り扱っている。
1.車いすや障がい者用リフト用のタラップ
2.機械を操作する用のタラップ
3.転倒防止用の板

コミュニティサービスの場合
1.障がい者用製品用のタラップの市場を調べる。
-保険は家の修繕などは対象外
-多くの人が予算が足りないにもかかわらず、依頼してくる。
2.これらのニーズをみたすコンテンツを作る
-無償でタラップを家に設置するボランティア活動の組織の記事を載せる。
-それらの記事が集まるにつれ、そういった組織のリストを作成する。
3.人々にこのコンテンツを知らせる
-プレスリリースなど。

ユニークなコンテンツの場合
1.競合以上により多くの知識を持っている分野は?
-タラップ業者の規模は世界No.1。
2.ニーズは?
-商品に関する情報を与える。営業が毎日コンテンツを作る。
3.敵の敵は味方
-中国製の安い製品を売ってる会社が登場。
-メイドインUSAのブランドを強く訴える。

市場を作るようなコンテンツの場合
1.現状をデータで示す。
-転んでけがをする人がとても多い(具体的な数をだす。)
2.この問題を解決するためのコンテンツを作る。
-Web上で注意を呼びかける。
-ユーザーが転びやすい場所などのビデオを投稿できるサイトを作成する。

もっとも簡単なリンク獲得方法
リンクはすでにあなたのサイトにある。つまりは内部リンクだ。全ての内部リンクの修復を行う。外部リンクにエラーがあった場合は修復を依頼。(できない場合は301で適切なサイトをつける。)

Neal Rodriguez, Managing Director, Shovecom (@notifyneal)

パンダ・アップデートの被害にあい、Googleに対して怒り心頭の様子。

リンク獲得の有効な手段は?
ソーシャルが有効だと思う。LinkedInが特に。自分の分野のコミュニティに参加すること。どんなリンクビルディングにとっても。グループに属すること。その分野のSNSに参加してネットワークを作る。有益な情報を提供しつづけることで、他のメンバーからリンクを獲得する良い機会になる。
しかしながら、SNSは非常にタフでもある。常に情報を交換すること、チェックすることは難しい。
自分が属している市場に自分にとってのベストなアプローチすること。そのコミュニティの一員として有益なポジションをとることで、自分が参照されるポジションをとること。

2012年春の発表以降、粗悪なリンクは無価値どころか害を与える存在になりました。いかに良質なリンクを獲得していくかが、今のSEOにおける一つの課題ですね。正直、目新しい情報というわけではありませんでしたが、まだまだ猛威をふるっているペンギンアップデート対策について、改めて考えるセッション内容でした。


デジタルマーケティングの分散化でGoogle依存を脱却せよ

原題:Life Beyond Google: Diversifying Your Digital Marketing

初日第二回目のセッションは、Googleに頼らないWebマーケティング手法について。
検索以外のトラフィックも獲得できれば、ビジネスチャンスの拡大も期待できます。コンテンツの作成フローからYouTubeやSlideShareなどを使った手法について、具体例と併せて紹介します。

Moderator: Matt McGee, Editor In Chief, Search Engine Land & Marketing Land (@mattmcgee)
Q&A Coordinator: Will Scott, President, Search Influence (@w2scott)
Speakers:
Matt Ballek, Director of Strategic Distribution Services, Magnet Media (@MattBallek)
Brandon Hassler, Senior Account Manager, 97th Floor (@brandonhassler)
Ted Ives, Principal, Coconut Headphones (@tedives)

Ted Ives, Principal, Coconut Headphones (@tedives)


チャネルの選択について


上記の用に全てのチャネルをダイアグラムにし、今回のマーケティングプランで最も必要なものを、整理された選択肢から決定する。非サーチには、Eメールマーケティングやソーシャルメディアなどを含む。

マーケティングコンテンツプロセスをデザイン化・明文化することから始める。
・どのようなドキュメント・メディアをどのようにして作成するかを決定する。
・すべてのソーシャルチャネルを通して、それらを結びつける。
・上記プロセスを可能な限り自動化する。

B-to-B
ホワイトペーパー、プレゼンテーション、ポッドキャスト、テスティモニアルにフォーカスする。

B-to-C
調査、プロモーション、コンテンツ、クーポン、テスティモニアルにフォーカスする。 

その他、考慮すべき点
・シンジケートコンテンツ。少なくとも一日一回コンテンツを作成しているのであれば。
・ここ一年でペイドサーチからコンバージョンのあったKWを見つけ、2分間のビデオを作る
→会社内のエキスパートへのインタビューなど。
・Eメールマーケティング。現在行っていないのであれば、直ちに行うべきだ。
・複数のwebサイトの立ち上げ。リスクマネジメント(ペナルティを受けた際の)。マイクロサイトを作り本サイトへの流入を図る。本サイトが会社への連絡先なら、マイクロサイトは特化したトピックのコンテンツという具合に。

Matt Ballek, Director of Strategic Distribution Services, Magnet Media

YouTubeマーケティングについて
Facebookに次ぐ、巨大なSNS。上手に利用するコツは、最適化とプロモーションをしっかりやること。

最適化(Optimization)
検索しやすく、されやすくする。プラットフォームの情報、レイアウトを最適化する。

プロモーション(Promotion)
Paid, Earned, Owned。どの種類も使って、告知を行う。

YouTubeのアルゴリズムに影響する要素。
・ビュー数
・トラフィック数(ソースの種類も。モバイルから?PCから?)
・アベレージ視聴時間

オーディエンスの種類
ヴューアー、ファン、スーパーファンの3つに分類される。また、ビデオを見た後の行動もそれぞれ違っており、それゆえ、コンテンツの内容も変更すべき。まとめると、以下になる。(種類、アクション、コンテンツ内容)
 ・ヴューアー、視聴orRSS、チュートリアルやイントロダクション系の内容
 ・ファン、コメントやいいね、Q&Aや企業ニュース
 ・スーパーファン、シェアや拡散、ボーナスビデオ(コラボレーションビデオなど)
ビデオはショートコマーシャルなどに最適。YouTubeは使うべき。

Youtubeのホームページについて
昔は、ビデオの再生ボタンのみであったが、最近はいろいろな情報が付随している。いいねボタン、視聴時間など。

コメントリスト欄
オーディエンスとのコミュニケーションに最適。Google+も同時に活用するべき。

YouTube記事のまとめ
作成(キーワードサーチ、コミュニティ調査)
最適化(ホームページ)
プロモート(ペイド、ソーシャル)
エンゲージ(コメントの返信、レポート)

Brandon Hassler, Senior Account Manager, 97th Floor (@brandonhassler)

Googleについて
Googleはトラフィック獲得の巨大なソース。多くの金額が投資されている。マーケティング手法の中でも優先的に取り組むべき。

Google以外について
とはいえ、最近のGoogleの取り調べは厳しくなっている。Googleのみに依存することは非常にリスキー。そのため、まだ卵の状態ではあるが、将来性のあるチャネルも使うべき。今回はSlideShareとPinterestの二つを紹介。

SlideShare(スライドシェア)の事例
(http://www.slideshare.net/DrugRehabdotorg/celeb-drugmeltdown8slideshare1?from_search=1)
プレゼンテーションのシェアサイト。優良なプレゼンテーションがシェアされている。このサービスにリンク、ソーシャルシグナル、トラフィック獲得の良いソースとなるインフォグラフィックを切り分けたものを投稿する。SlideShareから訪問した人は、FBやTwitterに比べ、本サイトにとどまる時間が長い。

ラスト1枚について
最後に会社のロゴで終わるスライド(インフォグラフィック)をよく見るが、非常にもったいない。サイトへの流入を促すリンクを、魅力的なデザインで作成する。

シェアを促す(ツイッター)
ツイッターのロゴをスライドのどこかに載せて、クリックすればツイートできるようにする。また、各スライドごとにユニークな内容がつぶやけるように、ツイートの内容を変える。(インフォグラフィックをスライドに切り分ける利点でもある。)

Pinterest(ピンタレスト)
Pinterestによくある写真の例。ビューが多いが、流入が少ないというケースがほとんど。流入を促す、インフォグラフィックのノウハウをここでも使う。

インフォグラフィックスの内容(記載する情報)
・固有の、業界に関連した情報
・一枚の絵(画像)に大量の情報
・もっとも興味深い内容である必要はない。

Pinterestが求めるもの
・日々の生活やインスピレーションに訴えるすぐれたアイデア
・ステップやインストラクション
・生活を通じて、人々をガイドする画像

“DIY Starbucks-Holiday Recipes-”の例
(http://www.trendhunter.com/trends/starbucks-holiday-drink)
自宅でスターバックスの味を再現するレシピのインフォグラフィックを作成し、Pinterestに投稿。大きな反響があった模様。(210,000のリピン)

サイズは非常に重要
このような、ガイド的な画像は、横幅が500ピクセル、縦が2,500ピクセルが最適。5,000ピクセル以上にはしない。

中身がよく見えなくてもよい
この例で言うと、レシピの具体的な文字は読みづらくなってしまうが、それでよい。なぜなら、本サイトに行って読んでもらうから。
そのため、Pinterest上ではタイトルさえ読めればいい!言い換えると、タイトルが大事になるので、訴求力のあるものにする。
今回のインフォグラフィックでは、もっと大きなサイズが最適なため、それが置いてあるサイトへは151,733のビューがあった。

投稿の最適な時間
ピークタイムの前。食事の準備、仕事の終わった直後。5:00amと5:00pm(東海岸時間)が最適。
さらにGoogle+などと連携してもっと多くのユーザーを獲得する。

Q&A

Q.Google以外のチャネルというトピックだったが、実際の売り込み方は?
A.安全性、Googleのみの依存は危険だということをアピール。また、ケーススタディーも有効。コンテンツクリエイションが大事だとマット・カッツが言ってたという感じで。

Q.Googleはリスキーだと考えるか?
A.そういう傾向はあるが、依然として非常に大事。コンテンツクリエーション、オーガニックに注力すれば比較的安全。

Q.ビデオを作成したが低パフォーマンス。いつ削除の判断をすべきか?
A.ケースバイケースだが、そんなにあせって削除する必要はない。そのビデオへのリンクがある限り誰かが利用しているということだから、削除すべきではない。

Q.インフォグラフィック作成のためのツールや、作成プロセスは?
A.インハウスでやってる。タイムリーなものをよく作る。Googleのツールや、ハッシュタグでトレンドを調べたりはする。毎日何が起こっているのかをチェックして、その時期にあった内容にしている。

Q.Instagramはどう思う?
A.非常にいいと思うけど、リンクを貼ることができない。Vineと一緒。しかし、トラフィックは期待できる

Q.イーコマースビジネスにもインフォグラフィックは有効?
A.有効だと思う。商品ごとの多角的な内容にするべき。その商品が消費者にどう役立つかを記載。

検索結果からの流入の効果・規模は全てのビジネスにおいて重要であり、投資の対象となっているはずです。しかし、その分Google依存が強いことはそのままリスキーな方法とも言えてしまいます。検索結果の上位表示の獲得競争は激しくなる一方ですが、これらかメジャーとなり得るサービスに目を向けることは、ますます重要になっていくのではないでしょうか?


検索ランキングで最も重要な要素は何か?

原題:What Are The Most Important Search Ranking Factors?

検索結果に影響を与えるファクターとはなにか?過去に比べ種類も増え、存在の認識も高まっていますが、まだまだ謎の方が多いです。セッションの最後にはダニー・サリバンも加わり、全てのSEO関係者が気になるこのトピックについて、議論を交わしています。

Moderator: Danny Sullivan, Founding Editor, Search Engine Land (@dannysullivan)
Q&A Coordinator: Ric Dragon, CEO, DragonSearch (@ricdragon)
Speakers:
Matthew Peters, Data Scientist, Moz (@mattthemathman)
Marcus Tober, CTO, Searchmetrics Inc. (@marcustober)

Matthew Peters, Data Scientist, Moz (@mattthemathman)

どのファクターが大事か?
Googleが言っていること、実際のアルゴリズム、SEO業者が言ってること、良いランキングのサイトの特徴。これらすべてを考慮した調査を行う。

調査概要
2013年6月の中旬に行う。対象のサイトはローカルビジネスからラージビジネスまで。企業のインハウスSEO担当者、SEOコンサルタントなど多くの人の協力。相関関係。多くのKWが対象。TOP50内のランキングでパーソナライズはなし。

相関関係と因果関係について
相関関係は因果関係にはならないが、ヒントにはなる。
・リンクが多い→ランクアップ。相関関係と因果関係がある。常に関連性はある。
・ページ内に多くの関連ワード→ランクアップ。相関関係はあるが、因果関係はない。しかし、ページ内に多くの関連ワード→高品質→リンクが集まる→ランクアップ。という形にはなり得る。

サマリー
調査結果は、ドメインレベルオーソリティ、ページレベルのリンクマトリックスが一番大事ということになった。

アンカー
完全一致と部分一致のアンカーでは同様の相関関係。(完全一致が部分一よりも効くというわけではないか。)
内部リンクの相関関係は外部リンクの相関関係と比べ非常に低い。(内部リンクが多いとランクがあがるということは言えない。)

ページ内のキーワード使用率
相関関係は高い。ページ内のキーワード率が高いこととランキングは間接的に関係がある。

関連性とランキング
関連性はランキング決定要素のファーストステップ。複数あるサイトの中で、検索語と関連性のないサイトは順位が上がらない。

サイトスピード
ユーザーの行動の観点からサイトスピードが遅いと順位には悪影響。
 -3秒以上表示にかかるサイトでは、訪問者の40%が離脱する。
 -1秒ごとにコンバージョン率が7%下がる。
サイトスピードを計測するサービス。zoomph(http://zoompf.com/free

ブランドメトリックス
相関性は高い。あなたのブランドについて誰かがWeb上で言及しているか、話されているか。

ドメインレベルKW
EMDのサイトは全体的にランキングが下がった。(マット・カッツも言及)。その後復活したことから、低品質なサイトのみが対象となったと推測している。

ソーシャル
Google+が一番相関が高かった。FBのシェア同様、+1はランキングのファクターではない(マット・カッツも言及している)が、SEO的には有益といえる。アンカーの獲得、クローリングの優先などが期待されるからだ。
「より多くの+1、シェア、ツイートの獲得」は、「高品質のコンテンツ」、と相関があり、「高品質のコンテンツ」は、「リンク数」と相関関係がある。「リンク数」と「ランキング」には因果関係が認められるため、「より多くの+1、シェア、ツイートの獲得」は「ランキング」に間接的に影響している。
「ページレベルのリンク」と「ソーシャルシェア」にも相関がみられる。

まとめ
リンク数とページレベルのファクターが大事。ソーシャルはランキングに関係ないが、関連性はある。

将来的には。。。
品質、オーサーシップ、構造化データ、ソーシャルの重要性は高まる。
EMD、ペイドリンク、アンカーの価値は下がる。

Marcus Tober, CTO, Searchmetrics Inc. (@marcustober)

ランキングファクター
多くのランキングファクターが存在している。昔と違うところは、それをみんな知るようになってきている。
ランキングを上げるためにはファンが大事。(一般人がスターになるのと同様)。つまり、クリック、ライク、プラスなどを獲得する必要がある。

クリックするコンテンツは関連性のあるもののみ。

Googleは常に工事中。
常にアルゴルズムのアップデートを行っている。完成しているわけではない。そのため、ランキングファクターは今後も変化する。EMD、パンダ、ペンギンなどによって、非重要視されたファクターがあるように、今後もこのようなことは起こる。

Google VS Bing
Googleはより多くのファクターを使っている。GoogleはバックリンクをBingより重要視する。

ソーシャル
+1を追う時間があったら、コンテンツ作成に時間かけろ。それぞれのシグナルは関連性がある。SEOは複雑になってるから、単独のものを追うのではなく、全部のバランスが大事。リンク、ソーシャル全部大事。その結果、GoogleでもBeingでもランキングを上げることができる。

Google+よりもエンティティ(By ラリー・ページ)
ソーシャルとSEOは一緒に考えるべき。


モデレーターのDannyが登壇しディスカッションに。

Danny Sullivan, Founding Editor, Search Engine Land (@dannysullivan)

サーチエンジンランドで、ランキングファクターの一覧の図を作成。
(http://searchengineland.com/seotable/)

Q.ロケーションはランキングに影響するか?
A.Dannyは影響するといっているが、Marcusは5%くらいしか影響しないと反論。(ちなみに、Marcusはドイツ人。国によって状況は異なるか。)

Q.ハミングバードについて
A.先週発表された新しいアルゴリズムだが、ここ最近でランキングが変化した人はいるか?(会場への質問。答えはパラパラ)
ハミングバードの影響は毎日起こるアップデートのひとつくらいにとらえている。(今のところ)大きなインパクトはなさそう。

Q.ナレッジグラフについて
A.すでにナレッジグラフの対象になっているキーワードとの競合は、確かに厳しい。スモールビジネスだったら自分がエンティティになってしまえばいい。(Matthew)
もしなれなかったとすると、それがあなたのビジネスで、価値を生み出さないから、結局そのビジネスはうまくいかないと思う(Marcus)

Q.モバイルランキングについては?
A.モバイルとPCの75%は一緒。Google PlayとiTunesを出す違いくらい。(Marcus)
 ユーザーエクスペリエンスにとっては専用のサイトを作った方が絶対に良い(Matthew)

Q.グッドコンテンツとは?
A.新鮮さは非常に大事。SNSの中でのポジションにも影響するだろう。最新の情報を提供できるようになることが大事。(Marcus)
 
Q.ロングテール対策は?
A.内部リンクが大事。大きいサイトだと大変だけど、頑張って修復しよう。(Marcus)

Mozの発表に関しては、8月後半のWhiteboard Fridayの内容と似ていましたので、ご存知の方も多かったかもしれません。ソーシャルファクターが重要になっていくと言われて久しいですが、まだまだ主要な要因とはなりえていないようですね。ファクターの話ではありませんが、ハミングバードの影響はアメリカでもそれほど大きくないというのは興味深い発言でした。


検索マーケッターが語るグーグルグラス

原題:Glass Act: Search Marketers Talk Google Glass

初日最後のセッションは巷で話題(?)のGoogle Glassについて。スピーカーは全員Googleから製品を支給されており、Google Glassを通して見える映像を会場のモニターに写してくれました。使用した感想についてのトーク中にはかなり意見が別れ、非常に興味深い内容でした。

Moderator: Jeffrey K. Rohrs, VP, Marketing Insights, ExactTarget (@jkrohrs)
Q&A Coordinator: Michelle Robbins, Vice President of Technology, Third Door Media, Inc. (@MichelleRobbins)
Speakers:
Jeffrey K. Rohrs, VP, Marketing Insights, ExactTarget (@jkrohrs)
Reva McEachern, Principal Technologist, REVA Digital Media LLC (@revadigital)
Matt McGee, Editor In Chief, Search Engine Land & Marketing Land (@mattmcgee)
Barry Schwartz, News Editor, Search Engine Land, RustyBrick (@rustybrick)
Danny Sullivan, Founding Editor, Search Engine Land (@dannysullivan)

デモンストレーションと機能
・ウォータープルーフ。シャワーを浴びながら写真が撮れる。
・ホームスクリーン。時間と”Glass”の文字が表示されている。(下記写真参照)

・眼鏡のサイド部分。(柄のレンズにかなり近い場所)にタッチスクリーン。ここでスワイプなどをして操作する。
・コンテンツ(つぶやきなど)が横から挿入される。
・音声メッセージ。しゃべったことがテキスト化され、そのまま送信ができる。すべて音声のみで実演。
・タッチパネルをスライドすると、コンテンツもスライドする。
・自分がどこにいるのかを認識(位置情報)。
・デフォルトで表示されるコンテンツは短いが、もっと読むなどをクリックしてさらに情報を送ってもらえる。
・”シェアする”などのコマンドもある。
・スマホの画面のように横にスライドする。(ホームページを移動できる)
・電話する、メールを送るなど。
・天気予報、カレンダーなどを表示。カレンダーにはイベントの内容も書き込める。
・近くの情報(レストラン等)を提示。タッチしてより多くの情報を表示。
・音声で、写真を取る。”OK glass, take a picture”としゃべればOK。
・すぐにシェアできる。ここではTwitterを使用。
・写真にキャプションも追加できる。しゃべった言葉が文字になり、写真に表示される。
・検索も音声で。”チャイニーズレストラン”と発音。電波が悪かったみたいで表示されず。
・電話とつなげてアプリを使うことができる。
・地図。ホテル名などで検索。自分のいるところから道順を教えてくれる。基本的に自分がまっすぐ進む方向が、地図上で上になるように、自分が向きを変えると地図の向きも変わる。

*基本的にあんまりサクサク感はない。(レポーター感想)

以下使用した感想
Danny
・レンズを付けてサングラスになる。(Googleグラス自体のレンズは通常の眼鏡と比べて非常に小さいが、オプションのレンズをつけて普通のサングラスのように使うことができる。)
・サイクリング中に音声で写真、動画が取れるのは楽しい。
・音声とスワイプでシェアするのはキーボードよりもかなり早い。
・ドライブしながら、ダンスしながら、いろいろなシーンでビデオをとるのは面白い。
・これが未来に起こる最終形態かはわからないが、自分の手を動かさずにいろいろできる時代はくるだろうね。

Reva
・コンテンツ作成に大きな影響を与える。(写真や動画など)
・同じような作業(Googleグラスを使っての)でも人によってそれこそ見る角度が違うから非常に面白い。
 
Barry
・イーメールの返信も早い。すべてのレスポンスが早くなる。
・ニッチトピックの検索機会が増えるんじゃないか。検索する機会が増えるから

Matt
・カメラは非常に使える機能の一部。
・椅子にすわりながら様々な情報を得ることができる。
・なにか他の作業をしながらできる。

その他(ネガティブ面など)
・バッテリーの消費が早い。(Barry)
・Googleグラスでインターネットサーフィン・テキスト送信はあんまりしない。(Reva)
・フェイストゥーフェイスのコミュニケーションが減ってしまうかも。すぐ近くにいても、Googleグラスで会話してしまう可能性がある。(Reva)
・ビデオなんか見てるととすぐに電池なくなる。(Matt)
・アプリの数も少ないかな。(Matt)
・いろいろな問題もあるが、スマートフォンが世に出た時にも似たようなこといわれてた。(Jeffrey)
・明らかなのは、すべての人に必要なものではない。(Matt)
・初めてGoogelグラスを見た人は大きいと思うか?小さいと思うか?大体半々。(Matt)
・グラスの柄の部分を通常の眼鏡のように折りたためない。(Barry)
・(若い人たちには悪用する場合も?という質問に対し)すべてのテクノロジーがそうだ。いつの日か普通になる日がくると思う。(Danny)
・(自然検索における影響は?という質問に対し)個人的にはそんなに変わらないと思う。検索結果画面はPCとモバイルと非常に似ているよ。(Matt)
*基本的に検索結果はテキストベース。今のところ。
・正確にわからない情報も教えてくれる。例えば、ホテル名がわからないときでも一部の情報を伝えれば、Googleが教えてくれる。(Danny)
・ロケーション関連の情報はより重要になるね。(Danny)
・子どもは直感的に操作していた。子どもはすごい。色々な使い方を思いつきそう。(Danny)
・将来的には様々な形態でウェアブルの製品がでてくるだろうね。それらがすべてユニークながら同時に連携していて、情報のつながりももっと強くなる。(Danny)
・タグ付けとかどうなるんだろうね?(Reva)
・Googleは顔認識をGlassに投入するらしい。(Jeffrey)
・たとえばモバイルがもっと小さくなったらでディスプレイも小さくなる。グラスはその点で優れてるね。(Danny)
・Googleはこの製品の教育に非常に金をかけている。各地で人々を集めデモンストレーションをし、この製品の使い方をレクチャーしている。コマーシャルも増えてきた。プライバシーの問題はあるが、それはスマホも一緒だ。Googleの製品はあんまり好きじゃないけど、個人的にはアイウォッチはするつもりはない。自分の体で傷つけちゃうかもしれないからね。(Matt)

Samsungから腕時計型のデバイスが発表され、にわかに注目を浴び始めたウェアラブルデバイス。身につけられる製品として、Appleも開発を急いでいるそうですね。まだまだ製品としての欠点は多い模様ですが、非常に魅力的な製品だと感じました。ウェアラブル製品が検索のアルゴリズムに影響を与える可能性は低いと思いますが、ユーザーの検索行動には大きな変化が起こると思います。スマートフォン対応が今のSEOにとって重要なトピックの一つとなっていますが、Google GlassもSEOと無関係といったわけではない、というのは時期尚早でしょうか??

最後、バリー・シュワルツに借りてGoogle Glassをかけてみました!
個人的には今回のSMXで一番の思い出です。(笑)

中々に充実の内容でした&今後は私がレポートする必要もなさそうなレベルでまとめてもらえました。今後はレポート系の記事は若手に任せようと思います m(__)m と、いうことで、2日目、3日目のまとめにもご期待ください! — SEO Japan [G+]