Googleが人工衛星製造打ち上げのSkybox ImagingをTerra Bellaと改名、画像分析もレパートリーに

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Googleは2014年に、人工衛星を作って打ち上げるSkybox Imagingを買収したが、今日(米国時間3/8)同社はその名前をTerra Bellaに変えた、と発表した。名前を変えただけでなく、同社によると、小型の画像用衛星を軌道に打ち上げるだけでなく、得られた画像の分析にもこれからは力を入れていく、という。

SkyboxのファウンダーDan BerkenstockとJohn FenwickとChing-Yu Huは、今日、こう声明している: “衛星技術の開発に指導的な役割を果たしてきたことを誇りに思うが、われわれのビジョンが空に箱を打ち上げるだけには終わらないことを、最近では理解している。Googleがオンラインの検索に革命をもたらしたように、われわれはこれから、物理的世界に変化のパターンを探すことの、パイオニアを目指したい。未来へしっかりと焦点を合わせるために、われわれのこの新しいビジョンを、新しい名前—Terra Bella—のもとに追求していきたい”。

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ファウンダーたちによると、今の彼らはGoogleのそのほかの地理空間的データソースや機械学習の能力にアクセスできるから、同社も単なる原始画像の取得提供に終わらないサービスを提供できる。ただし、それがどんなサービスであるかは、これからのお楽しみだ。同社のチームとGoogleのスポークパーソンは、数か月後にはさらにニュースを提供できると思うので、今後も引き続きご注目をお願いしたい、とだけ言っている。

なお、チームはTerra Bellaになっても、画像解析だけに専念するわけではなく、スペースクラフトの製作は続ける。今すでに10数基の衛星を作っており、それらは今後二年以内に打ち上げるそうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google、いよいよ独自衛星保有へ―衛星スタートアップ、Skyboxを5億ドルで買収

今日(米国時間6/10)、Googleは衛星テクノロジーのスタートアップ、Skybox Imagingを買収したことを確認した。われわれは先月、この買収の動きをスクープしている。ただし買収金額はわれわれが予測したよりも低かった。情報源によれば10億ドル近いということだったが、実際の買収額は5億ドルだった。

買収手続が完了すると、Skyboxの社員の役割はかなり変わる。基本的にはアクセスとエネルギー事業部に属すが、衛星画像処理に関しては地理情報事業部と緊密に連携して働くことになる。また長期的にはGoogleのインターネット・アクセス拡大プロジェクトLoonにおいてTitan Aerospaceなどと共に衛星の利用を研究する。

Skyboxは買収を確認する声明の中で、同社が開発、打ち上げた衛星がすでに情報を収集中だと述べている。

われわれは世界最小の高精細度画像衛星を開発、打ち上げている。この衛星は美しく有用な写真とビデオを日々送ってきている。…これまで以上に大きな目標に向かって進むことを助ける力のある大企業に参加することが適切なタイミングだと考えた。

SkyboxとGoogleは情報(特に高精度の位置画像情報)を共有し人々のために役立てるという共通の目標を持っている。そのためにはGoogleは自動走行車を独自に開発しているし、われわれは独自の衛星をゼロから作った。

大企業や官公庁に地図データを提供するGoogleのEarth Enterprise事業部は大規模災害の救援活動も行っている。

Earth Enterpriseのホームページによれば、このサービスはテラバイト級のピクセルおよびベクターの地理データをユーザーに提供する。ユーザーは自社サーバー内でGoogle Maps APIを利用して自由にデータを処理できる。成果物はGoogle Earthデスクトップ、モバイルアプリ、独自アプリなどを通じてユーザーのネットワーク内で安全に利用できる。

GoogleはSkyboxの今後の衛星打ち上げスケジュールについては明かしていないが、おそらくこの夏に最初の打ち上げが行われるものと見られる。そしてGoogleの壮大な野心からすると、その後に数多くの打ち上げが続くことだろう。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+