Samsung、Tileに対抗する忘れ物防止タグ発表――スマート・トラッカーはLTE-M対応

Samsungだけに、すでに普及しているTileと同程度の機能のスマートトラッカーでは満足しないようだ。同社の新製品は一見したたところではTileその他の忘れ物防止タグに似ているが、LTE対応も含めて可能なかぎりのスマート機能が盛り込まれている。

このトラッカーは位置判定にあたってGPSベースの他にIoTデバイス向けのLTE-M接続能力を備えている。バックパックや鍵など重要なアイテムに取り付けておいた場合、従来のBluetooth接続のトラッカーと比較してはるかに多様な状況に対応できる。つまり屋内や地下などGPS信号が届かない場所でも遠距離からのトラッキングが可能になる。

このデバイスはSamsungの既存のSmartThings(同社のIoT製品全体をカバーする商標だ)アプリに対応し、Android版とiOS版が利用できる。トラッキングはリアルタイムで更新される。またジオフェンス機能もあり、特定の区域に入ると接続する。スマートホームの場合、自動的にシステムに帰宅を告げることができる。またペットの首輪に装着しておくと設定した区域が出たことを教えてくれる。

このスマート・トラッカーは9月14日から出荷される。アメリカでは当面AT&T版が先行するが、Verizon版も年内に発表される予定だ。価格はさほど安くない。99ドルだが、料金には12ヶ月分のLTE-Mサービスの契約が付属している。無料期間終了後は月5ドルとなるので注意が必要だ。

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滑川海彦@Facebook Google+

SamsungのスマートテレビがSmartThingsを統合化、テレビがホームオートメーションのハブになる

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SamsungとSmartThingsの提携で、テレビから家の中のいろんなものをコントロールできるようになる。

今やインターネットに接続されたデバイスが世の中に氾濫している。標準的なセキュリティシステムもあれば、“電脳照明”があり、やかんまでネットに接続されている。でも現状ではまだ、これらの“電脳XXX”を一箇所でコントロールできる共通の統一言語がない。製品ごとに、機種ごとに、それぞれ専用の制御インタフェイスを使わざるをえない。そんな現状の中でSmartThingsは、ホームオートメーションないしホームインテリジェンスのインタフェイスの統一化・共通化を目指している。最初はまずAmazon Echoとパートナーし、そして次はSamsungのスマートテレビ(Smart TV)が、そのSmartThingsをサポートする。

今回のパートナーシップにより、2016年製以降のSamsung SUHD TVから、今およそ200あまりあるSmartThings対応デバイスをコントロールできる。

この統合により、SmartThingsのアプリケーションには両社が共同開発したテレビ用のインタフェイスが存在することになり、テレビ画面上のそのインタフェイスから、部屋の明かりのon/off、ホームシアターのコントロール、屋外に設置したセキュリティカメラからの信号の受信や表示、などなどができるようになる。

IoTの今の最大の問題は、完成度の高い製品種類が少ないことではない。インタフェイス言語が統一されていないから、いろんなIoT製品〜ホームオートメーション製品を買うたびに、別々のコントロールアプリを使うことだ。一つ二つなら我慢できるが、五つ十となると、もう人間の手にも頭にも負えない。またSmartThingsのような統一言語でも、家の中の対応機種のコントロールは一箇所から簡単にできることが望ましい。たとえばAmazon Echoから、あるいはスマートテレビから…。

Amazon EchoがSmartThingsを統合したことによって、さまざまなデバイスを音声でコントロールできるようになったが、でもテレビは依然としてアメリカの家庭の中心的な存在だから、スマートテレビとの統合によってホームオートメーション/ホームインテリジェンスのコントロールはなお一層便利になるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

Amazon EchoがSmartThingsのホームオートメーションをサポート

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AmazonはホームオートメーションのSmartThingsとパートナーして、そのさまざまな自動化技術を、Amazonの音声によるパーソナルアシスタントデバイスAmazon Echoからコントロールさせたいらしい。

SmartThingsのブログの、なぜかGoogleのキャッシュでしか見られない記事によると、近くAmazon Echoは、Alexaに声をかけてやるだけで、SmartThings互換デバイスを動かせるようになる。それは、ふつうの家電器具などをSmartThingsのPower Outletにつないだものでもよいし、また同社のスイッチやライトでもよい。

デモビデオも今はプライベートになっているが、パスワードを見つけるのは簡単だった。”Alexa”だ。それによると、そこらにAmazon EchoとSmartThingsデバイスの両方があれば、Alexaに命じるだけでそれらのon/offができる。照明の、明るさ調整すらできる。

ブログ記事はSmartThingsのサイトからは消えているから、いつ何が公式になるのか、よく分からない。

Amazon Echoは2014年11月にデビューし、招待を希望したPrimeユーザだけに提供された。形はやや細いペーパータオルみたいだが、電源を入れてWiFiに接続すると、家の中のどんなことにも答えてくれる。

中にはマイクロフォンがあり、人間ユーザがそれに向かって”Alexa”と呼びかけると、コマンド待機モードになる。Googleの検索みたいに質問に答えるだけでなく、Amazonの買い物カゴに品物を加えたり、ジョークを言ったりする。

今年の6月からEchoは合衆国なら誰もが179ドルで買えるようになり、その後、デベロッパのためのAlexa APIも公開された。いろんなIoTデバイスが、音声でEchoを利用できるようになるのだ。実際の用途は、ちょっと今、思いつかないけど。

Amazon Echoがスマートホームとの結婚を夢見たのは今回が初めてではなく、最初はWinkとくっついて、Wink Hubとその互換デバイスを操作しようとした〔ほとんど電球のon/offのみ〕。

SmartThingsが隠してしまったブログ記事によるとAmazonは、Echoによるスマートホームコントロールを、もっと幅広く考えたいらしい。

そのブログ記事には、こう書いてあった:

SmartThingsがAmazon Echoと仲良しになりました!

Amazon Echoはインターネットに接続されたスピーカーで、人間の命令や質問に反応します。背が高くてハンサムな黒人のパーソナルアシスタント、を想像してください。

彼に“Alexa”と声をかけ、質問や命令を続けます。すると彼は、音楽をかけてくれたり、ニュースを読んでくれたり、天気予報を教えてくれたり、…そしてこれからはSmartThingsのライトやスイッチ、そしてSmartThings Power Outletから電源をとっているどんな器具でも、コントロールできます。

[出典: ZatzNotFunny]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

“物のインターネット”をモバイルで汎用化するSmartThingsに投資家が殺到, アプリは大きく改良されて新バージョンへ

家のドアやライトなどをまだ物のインターネット(Internet of Things, IoT)に接続していない人も、iPhoneアプリSmartThings使えば、簡単にそれができる。それだけではない。このアプリの最新バージョンは、家がインターネットに接続されたら何ができるのか、その全貌と未来を消費者に教育してくれるのだ。

ニューバージョンはiOS 7用だが、使い勝手が良くなり、家にスマートで(==電脳で)ワイヤレスでインターネットに接続された物をインストールする場合の、いちばん一般的なケースをまず消費者に提供する。また、外出時に家に何が起きているかをスマホに伝えるための、プッシュ通知のさまざまな使い方も教えてくれる。

このアプリを最初に開いたときは、SmartThingsの多様な使い方をカテゴリーにわけて紹介する。“家庭と家族”、“明かりと家電製品”、“損害と危険性”などなどのカテゴリーだ。それぞれについて、典型的なユースケースとデバイスを例示する。ユーザがそれらのデバイスを持っていなければ、SmartThingsのShopへ行けばすぐに買える。

そんやり方は、SmartThings対応のデバイスを買えるだけでなくて、そのアプリのいろんな使い方、その可能性を、消費者に教える効果もある。

この新バージョンでIoTの構成をする場合、新たにデバイスとそのアクションを加える過程が改良され、複数の照明器具や家電製品などをグループ化して加えることができる。そしてそれらすべてをアプリからコントロールし、たとえば部屋がしばらく無人だったらそれらをoffにする、などのことができる。

そしてセットアップが完了すると、”Hello, Home”と呼ばれる通知センターで、家中で起きているすべてのことが分かる。そのためのアプリのモードの切り替えも、ユーザが迅速にできる。

SmartThingsのニューバージョンは、パワーユーザがすごく複雑なルールの設定をできるようになったのと同時に、初めて使うユーザが容易にセットアップできるようにもなった。IoTの普及に欠かせないのが、このようなバランス感覚だろう。

今日に至るまでの助走として同社は先月、Greylock PartnersとHighland Capital Partnersから1250万ドルを調達した。この投資ラウンドに参加したそのほかの投資家は、First Round Capital、SV Angel、Lerer Ventures、CrunchFund、Max Levchin、Yuri MilnerのStart Fund、David Tisch、A-Grade Investments、Chris Dixon、Vivi Nevo、Alexis Ohanian、Loic Le Meur、Martin Varsavsky、Kal Vepuri、Ryan Sarver、Jared Hecht、Steve Martocci、Emil Michael、Aaron Levie、Zorik Gordon、そしてNathan Hanksだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))