ようやくTwitterの「モーメント」が誰でも利用可能に

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ああついに、ついに!、Twitterはモーメントというストーリー作成機能を公開した。この機能は本来最初から備わっているべきものだったのだ。本日Twitterは、誰でもサービスにアップロードされたツイートと写真を使って、自分自身のストーリーを作ることのできる、モーメントプラットフォームを公開したことを発表した。

私たちはこの日が来ることは既に知っていた:より広いインフルエンサーとブランドを巻き込むために、Twitterがモーメントへのアクセスを拡大することを8月に発表していたのだ。その際に、同社はモーメントを一般ユーザーにも「ほどなく」公開することも約束していたのだ。

かつて、モーメントはProject Lightningというコードネームで呼ばれていた。人びとにTwitterを利用するまた別の理由を与えようとする試みの一環として、最初のモーメントは1年前に立ち上げられた、ユーザー数の伸びの鈍化を受けてからの、挑戦の光の中でのことだ。この機能が思い出させるのは、いまや他のモバイルでは人気のある、SnapchatのStories機能のような短い形式のコンテンツである。

もちろん、モーメントが開始1日目から一般利用者向けの機能でなかったことは、なにやら違和感を抱かせた。ツイートの集合をまとまりのあるストーリーとして集める手段への要求は既に存在していて、Storifyのようなサードパーティが、とっくの昔に目的を果すためそれぞれのツールを用意していた。

さらに、クラウドソーシングによって、Twitterは「tweetstorms」(ツイートのシリーズとして語られていたより古いアイデア)のような他の試行を活用しても良かったし、それらをモーメントに移行してもよかったのだ。クリックと利用者の数を増やす可能性があった筈である。一般利用者向けのモーメントはバイラルなヒットやミームへとつながっていく可能性すらあった。(おそらく、ツールが一般に公開されたことで、それらはまだ可能だろう)。

あなた自身のモーメントを作成するには、プロフィールページの新しい「モーメント」メニューをクリックする。

ここでは、既に作成したモーメントの一覧を見ることができて、新しいモーメントを作るボタンも表示されている。ツールを使えば、既存のツイートまたはお好みの画像から、写真やビデオを利用して「カバー」を設定することができる。その後、追加するツイートをさまざまな方法で見つけることがでる。

お気に入りのツイート(「いいね」をしたツイート)を使ったり、アカウントを指定して、あるいはTwitterを検索して、またはツイートのリンクを直接使って、あなたはモーメントに加えるためのツイートを参照することができる。今のところ明らかになったところでは、モーメント作成のインターフェイスはStorifyの作成ツールよりもはるかに迅速に使えるようにみえる。そして作成できたら、あなたのモーメントをツイートを使って共有することができる。他の人はTwitter上であなたのモーメントをめくってみたり、ウェブの他の場所に埋め込んだりすることができる。

モーメントは現在誰でも利用できるようになりつつある、そしてTwitterはあなたが始める際に役立つハウツーガイドも同時にリリースした – 当然モーメントの形式だ

訂正:当初Project Glacierと書いたのは、昔Tech Crunchの書いた冗談で、Project Lightningが正しいものだった。うっかり間違ったコードネームを書いてしまったが、公開後に正しいものに訂正済である。

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(翻訳:Sako)

ソーシャルメディア・キュレーションサービスを展開するStorify、コラボレーション機能およびエクスポート機能を追加

ソーシャルメディアのキュレーションサービスを展開するStorifyが、新機能のリリースを行った。Storifyは、企業ブランドなどによる利用を増やしつつあるが、そうした利用者に大いに歓迎されそうな機能だ。

最も注目されるのは、共同編集(コラボレーション)機能だろう。これまではStorifyを複数の利用者で使おうとした場合、全員でひとつのアカウントおよびパスワードを共有する必要があった。もちろんこうした方法は望ましいスタイルではない。政治的な話をするときに、人とアカウントをシェアすることを気味悪く思う人も多いだろう。

この度の改良により、パスワードを共有してひとつのアカウントで作業するのではなく、別の利用者にもアカウントを利用する権利を付与できるようになった。また編集内容を間違って消してしまったり上書きしてしまったりするのを防ぐために、コンテンツをロックする機能も追加された。ところで当方では、新機能がリリースされる前に少し使ってみることができた。その時の様子では、誰かが編集しているときに別の人も同じ記事を編集しようとすると、編集中の人に通知が送られるようになっていた。この通知に応じて保存して作業を終了(別の人に編集権を渡す)したり、あるいはそのまま作業を継続することができる(この場合は編集権は移動せず、新たに編集しようとした人は、すぐには編集を行うことはできない)。将来的には、同じ記事についてでも、異なるセクションならば複数の人が同時に編集できるようにしたいと考えているそうだ。また、それぞれの人に応じたパーミッションレベルの導入も行いたいとのこと。

また、StorifyをPDFとしてエクスポートする機能も追加された。すなわちビジネス目的で作成したStorifyをクライアントに見せようと思った場合、メールで添付できる形にするために新たな編集作業を行ったりする必要はなくなったわけだ。

尚、これらの機能が利用できるのはStorifyの有料利用者だ。有料サービスというのは、今年になってから導入されたもので、VIPBusinessのプランが用意されている。共同ファウンダー兼CEOのXavier Dammanによると、有料利用者は130以上となっているのだそうだ。ジャーナリストやメディア企業が大いに興味を示しているStorifyではあるが、実は利用者の90%がパブリッシャーではないのだそうだ。実はそうした傾向を目にしてDammanは企業向けの有料サービスも構築することとしたのだそうだ。すなわち、既存のメディアには担い切れない部分があると、多くの人が考えているのだと考えたわけだ。

パブリッシャー以外にどのような人が利用しているのかと言えば、スポーツチームや大学などでも利用されているとのこと。そしてやはりメーカー・ブランドや、そのブランドの販売などを行うエージェンシーからの利用が多いのだそうだ(有料版のリリースにあたっても、そうしたメーカーからのストーリーを展開する場所としての役割を強調していた)。

「メディアとブランド、ないしコンテンツマーケティングが展開される場は多様になってきました」とDammanは言う。「ブランド側も独自のストーリー展開を試みるようになってきており、そうした中、ジャーナリストが利用していたツールを利用するようになってきているのです」。

そもそもはメディアによる利用を想定していたStorifyだが、時代の流れに乗って、その活躍範囲を広げつつあるということのようだ。DammanおよびStorifyの他のメンバーたちの多くもジャーナリストとしての経験を持つ。今後も双方にとって有益なツールを提供して行きたい考えだ。

ところで、今回の発表には有料利用者以外にも関係するものがある。すなわち、上に掲載したように、綺麗に並んだグリッドビューが利用できるようになっており、これは全利用者が使うことができるようになっている。

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(翻訳:Maeda, H)