[本稿のライターはVeanne Cao]
Phreeは、イスラエル拠点の
OTM Technologiesが開発したデジタルペンで、同社CEOに言わせると、いつでも、どんな表面の上でも使える。まあ、〈ほぼ〉どんな表面でも。われわれがイスラエルのラーナナにあるOTMのオフィスを訪ねたとき、共同ファウンダー・CEOのGliad Ledereが見せてくれたデモを見る限り、ガラスの上で書けなかったし、クラッカーなどの凸凹面でもあまりうまくいかなかった。
このスライラスは、Ledereが共同ファウンダーのOpher KinrotとUri Kinrotと共に発明した光学センサーを利用して、あらゆる対象物の動きを3次元で測定する。デバイス(ノートパソコン、スマートフォン、タブレット、VRヘッドセットなど)とはBluetoothで接続し、手書き認識ソフトウェアを始めとする、WindowsおよびAndroidベースのアプリケーションが利用できる。
OTMはAndroidおよびiOSのアプリも提供している。これを使うとスマートフォンを開くことなく、腕や壁やバナナの上ですぐにメモをとることができる。
Phreeとデバイスの間の通信にかかる時間はBluetoothの遅延時間を含めても15ミリ秒以下で、ほぼ瞬時と言える。スタイラスの先端は何レベルもの圧力検知することが可能なので絵筆として使用できる。こうした機能はイラストレーターにとって便利だろうが、Ledererによると、Phreeの主な用途は、技術者が会議でメモを取ったり、文書に注釈をつけたりすることだという。
魅力ある製品ではあるが、あなたがタブレットを持ち歩きたくないアーティストか、スプレッドシートに書き込むのが好きな会計担当役員か、手書き文字がデジタル化されるのを見たがる暇人でない限り、198ドルは少々高い。普通にスマホを開いてメモをとるのと比べてほんの数秒節約できるだけだ。しかも、財布、携帯、鍵に加えてポケットに入れておくものがまた一つ増える。
OTMは数か月以内に量産に入る予定で、現在はIndiegogo経由でPhreeを予約することができる。これまでに150万ドルを集めており、当初目標の1066%を達成した。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )