Meter Maid Monitorは駐車違反取締りを出し抜くサービス

今年のTechCrunch Disruptハッカソンでおそらく一番気に入ったハックは、非常にサンフランシスコらしい問題を解決するものだった。Meter Maid Monitorはハイテクなクラウドのマジックを使って、市内の2時間制限駐車スペースに止めた時の、メーターメイド[駐車違反を取締る婦人警官]とのバトルを自動化する。

「私はカストロ地区に住んでいる」と、このハックの作者、John Naultyは言った。「私は家で仕事をすることが多いのだが、近くの道は全部2時間駐車制限だ。つまり、同じ場所に2時間以上駐車したところをメーターメイドに見つかると、違反キップを切られる。ちなみに時計が動き始めるのは車を止めた時からではなく、メーターメイドが最初に来て車を見つけた時からだ。

Naultyは優れたギークらしく、自分の問題をこのハッカソンで解決することにした。

Naulty in full flow showing off

イタズラ好きを如何なく発揮するNaulty。大したものだ。

印象深いソフトウェアの数々Impressive software stack

Disruptive!

Disruptive!

Raspberry PiPi Cameraモジュールを載せ、動作感知機にはOpenCVを使った」とNautyはMeter Maid Monitorを作るための高度な技術が並ぶ長いリストをよどみなく読み上げた。「カメラで路上を走る車の写真を撮りAWSにアップロードする。そこではTensorflowが組み込まれた学習プラットフォームの走るEC2インスタンスが画像認識を行う。システムはメーターメイドのパトカーを認識するよう私が教え込んだ。今は、75%以上の確率でメーターメイドだと認識したら、Twilio経由で私にメッセージが送られてくるので、キップをもらう前に移動できる。

理解できただろうか?私もさっぱりだ。Naultyは親切にも普通のことばに翻訳してくれたのだが。要するに、写真を撮り、アップロードして、メーターメイドを探す。見つけたら、テキストメッセージを送って警察を出し抜く、ということだろう。

思った通りだった。実にサンフランシスコらしい。すごく気に入った。

都市交通局の駐車規制を欺こうとしている時以外のJohn Nautlyは、Nuageの開発エンジニアで、Neuro Tech Xのファウンダーでもある。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Meter Maid Monitorは駐車違反取締りを出し抜くサービス

今年のTechCrunch Disruptハッカソンでおそらく一番気に入ったハックは、非常にサンフランシスコらしい問題を解決するものだった。Meter Maid Monitorはハイテクなクラウドのマジックを使って、市内の2時間制限駐車スペースに止めた時の、メーターメイド[駐車違反を取締る婦人警官]とのバトルを自動化する。

「私はカストロ地区に住んでいる」と、このハックの作者、John Naultyは言った。「私は家で仕事をすることが多いのだが、近くの道は全部2時間駐車制限だ。つまり、同じ場所に2時間以上駐車したところをメーターメイドに見つかると、違反キップを切られる。ちなみに時計が動き始めるのは車を止めた時からではなく、メーターメイドが最初に来て車を見つけた時からだ。

Naultyは優れたギークらしく、自分の問題をこのハッカソンで解決することにした。

Naulty in full flow showing off

イタズラ好きを如何なく発揮するNaulty。大したものだ。

印象深いソフトウェアの数々Impressive software stack

Disruptive!

Disruptive!

Raspberry PiPi Cameraモジュールを載せ、動作感知機にはOpenCVを使った」とNautyはMeter Maid Monitorを作るための高度な技術が並ぶ長いリストをよどみなく読み上げた。「カメラで路上を走る車の写真を撮りAWSにアップロードする。そこではTensorflowが組み込まれた学習プラットフォームの走るEC2インスタンスが画像認識を行う。システムはメーターメイドのパトカーを認識するよう私が教え込んだ。今は、75%以上の確率でメーターメイドだと認識したら、Twilio経由で私にメッセージが送られてくるので、キップをもらう前に移動できる。

理解できただろうか?私もさっぱりだ。Naultyは親切にも普通のことばに翻訳してくれたのだが。要するに、写真を撮り、アップロードして、メーターメイドを探す。見つけたら、テキストメッセージを送って警察を出し抜く、ということだろう。

思った通りだった。実にサンフランシスコらしい。すごく気に入った。

都市交通局の駐車規制を欺こうとしている時以外のJohn Nautlyは、Nuageの開発エンジニアで、Neuro Tech Xのファウンダーでもある。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Waiterは、あなたに代ってカスタマーサポートの電話を待ってくれるサービス

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サポート電話で待たされるが好きな人などいないが、担当者が空いた時に電話をかけてくる会社はほとんどない。

その結果私たちは延々と待たされ、挙句の果てに電話をかけていることを忘れてしまい、相手に切られたり時間切れになったりする。いずれの場合も待った時間は無駄になる。

今日のDisrupt SFハッカソンで、 Ang LiJiang Chenは、あなたに代わって電話を待つAI ロボット、Waiterを作った。

しくみはこうだ。

まず、Waiterの専用番号にかけると、カスタマーサービスの番号をダイヤルするよう促される。するとWaiterは、企業とあなたとWaiterの3者通話を設定する。

img_1369ユーザーは、カスタマーサービスに必要な所定の操作(アカウント番号の入力等)を終えたら電話を切ってよい。あとはロボットが相手の出るのを待ち続ける。

その後Waiterは、“hello can you hear me” と何度も呼びかけを続け、担当者の声(hello、how are you 等)を検出したら、少し待ってくれるよう伝えてあなたにダイヤルする。

開発チームはこの “hello can you hear me” プロンプトを、チューリングテストになぞらえている。実際に担当者が出てきた時にだけユーザーを呼び出すために重要な手順だ。単に音を聞いているだけだと、保留音楽や広告に反応してユーザーを呼び出してしまうおそれがある。

システムは主にTwilioの電話会議と音声認識APIを使用して作られている。WaiterはGitHubにある(Pythonで書かれている)ので、誰でも専用バージョンを作れるが、有料版を作って独自にサービスを提供する計画もあるそうだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

国際ガールズデー特別寄稿:小4女子ですがTechCrunch Disruptに参加しました!

編集部:先日のTechCrunch Disruptハッカソンではカリフォルニア州サニーベールから来た小学校4年生のAlexandra Jordanが聴衆のお気に入り賞を獲得した。

JordanはSuper Fun Kid Timeという友だちと遊ぶ時間を予約するサービスを自分で考案し、コードを書き、プレゼンをした。ローンチは11月になる予定だ。10月11日は昨年国連によって正式に国際ガールズデーと定めれられた。そこでわれわれはこの日を記念してJordanにガール・ハッカーとしてDisruptに参加した体験を寄稿してもらった。

1月ほど前、パパと私はサンフランシスコに行ってTechCrunch Disruptのハッカソンに参加しました。とても楽しかったのですが、それはこういうわけです。

会場にはたくさんブースやお店が作られていて、私はあちこち見て歩きました。ものすごく広々とした会場で少しも狭くるしい感じはしませんでした。ほんとにたくさんの種類のコンピュータがありました。ハッカソンはプログラミングするのに最高の雰囲気でした。プログラミングするときは集中できる環境がとても大事です。たくさんのプロのプログラマーといっしょになれたのも素晴らしい経験でした。

あんなに大勢の聴衆の前でプレゼンをしたことでとても自信ができました。たくさんの人が私のSuper Fun Kid Timeというプロジェクトを気に入ってくれました。これは子どもたちが友だちと遊ぶ時間を調整するサービスです。私がこのプロジェクトを思いついたのは夏休みに入る前に遊びのスケジュールをきちんと調整するのを親はよく忘れるからです。私がTechCrunch Disruptでプレゼンをした後、まだローンチ前だというのに5000人もの人がSuper Fun Kid Timeに登録してくれました!

ブラジルとオーストラリアでは現地の人がその国のバージョンを立ち上げようとしています。

イベントの後、たくさんの人が私に連絡してきました。みんなとても親切に助けてくれようとしました。とても素晴らしかったです。コロラド大学の全国IT女性センター(National Center for Women in Information Technology)はコロラドを襲った洪水のさなかだったというのに、私にTシャツなどの記念品を贈ってくれました。Microsoftのダグはなんと新しいコンピュータをくれました。Good Morning Americaなどマスコミの人にもたくさんインタビューされました。.

1週間前にパパと私はニューヨークに行って別のハッカソンに参加しました。TechCrunch Disruptで知り合ったooVooという会社の人が招待してくれたのです。ooVooはSuper Fun Kid Timeに12まで同時に参加できるビデオ・チャット機能を追加するのを手伝ってくれました。このハッカソンは昼間の時間だけだったので私も始めから終わりまで参加できました。フロアが4つもあって、それぞれ違うことをやるのです。私はBBCの人にインタビューされました。私のお祖父ちゃんはBBCのファンなのでとても喜んでくれました。

私はプログラミングが好きです。じーっと座って考えるのが好きだからです。それとパパといっしょにプログラミングするのが好きです。 私は読書、作文、図画、数学、テレビ、言葉パズルも好きです。

私がプログラミングする動機は、立派な人になりたいからです。世界を良くすることを助け、新しい発見をし、女の子や女性が何でもできることを証明したいのです。私のインスピレーションの源は、パパ、家族、お友だち、そして女性のプログラマーです。私はテクノロジーの分野で活躍する女性にあこがれていますが、TechCrunchDisruptとooVooなどでそういう人たちにたくさん会うことができました。.

Super Fun Kid Timeの他にも将来とりくみたいアイディアがいくつかあります。その一つはSafe Tubeというものです。私のきょうだいは自閉症なのですが、ときどきYouTubeで不適当な動画を見ることがあります。

SafeTubeはこの問題に取り組みます。実はハッカソンでは最初こちらのプロジェクトを考えていました。それからRaspberry Piのプログラミングを学びたいです。私は動物が好きなので将来は獣医学に役立つようなテクノロジーを開発したいです。でも今はSuper Fun Kid Timeを一日も早くローンチすることに集中しなければいけないと思っています。なぜならとてもたくさんの人が待っているからです。

無事にローンチがすんだら、次に女の子のための放課後のテクノロジー・クラブのようなものを作りたいです。毎週1時間くらい女の子にコードの書き方を教えるものです。女の子が小さいうちにプログラミングを学んでおけば、後になってテクノロジーにくじけることがなくなると思います。

今まで女性はテクノロジー分野で遅れていました。これからは女性がテクノロジーで活躍することはとても大切だと思います。今まで参加をはばんできた障害を乗り越える方法を見つけなければなりません。それに女性は女性が作ったものが好きです。会社に女性のプログラマーがいなかったら女性の考えををプロダクトに生かすことができないでしょう。それでは成功でlきないと思います。

国際ガールズデー運動は今年の戦略的目標を女の子の教育の拡充に定めている。国際ガールズデーについてはこちらに詳しい

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


StoryKidは、文学博士2人が作った子供がお話を作るためのアプリ

子供はごっこ遊びが大好きだ。今日Disrutpハッカソンで紹介されたStoryKidというアプリは、これに注目して子供に視覚的ヒントとして一連の絵を見せ、それに基づいてお話を作らせようという新しい試みだ。StoryKidのターゲットは2~5歳の、おしゃべりはできるが書くにはまだ早い子供たちだ。開発したのはコロンビア大学の比較文学博士ふたりで、その目標は子供たちが物語や文学の世界に進むのを助けることだ。そして共同ファウンダーのTianjiao Yuが私に言ったように、これは親たちが自作のお伽ぎ話を作るアイデアがなくなった時にも使える。

Yu(写真左)はこのアプリを作るためにコーディングを学び、もう一人の共同ファウンダー、Lu Xiong(右)は、デザインとユーザー体験を必死で勉強してビジュアル要素を担当した。これを作った動機は、ふたりが学んだことを高等教育の象牙の塔から外へ持ち出すためだった。

「ふたり共、文学が専門でこの知識を誰にでも利用できるようにしたかった。アプリを作ることはそのための理想的な方法だとわかった」とYuは言う。StoryKidは、ふたりにとって文学を人々が利用しやすくするために必要なアイディア3つのうちの1つだ。残る2つは、新しいもの作るのではなく、既存の文学を発見することに関わる。現在開発を手伝ってくれる3人目のプログラマーを探している。

実際のところ、ハッカソンの週末で作られたこのStoryKidも、本来の目標からすると初期段階にすぎない。今日のデモで使った絵は、ビジュアル検索エンジンのNiiceから取ってきたものだが、約1月半後にアプリが正式公開される時には別の情報ソースも用意する予定だ。

またこのアイディアは、ファウンダーたちの文学的知識の多くを物語に取り込むことにもなる。「物語の要素を分析することに関する理論はたくさんある。われわれはそれを使って、人々と場所の関係や、2人の登場人物のつながりを考える手助けをしたかった」とYuは語る。

彼らは音声、ビデオ等の録画機能の追加や、画像を保存して電子書籍のように後でもう一度お話をするのに使うことも計画している。さらにはEvernote等のアプリともリンクして、「子供たちが何を考えているかを親が知るために」ウェブで見たり読んだりしたものを記録することも考えられる。

アプリは小さな子供が自分でお話を作ることを目標としているが、字の書ける年長の子供たちがお話を考えて書き残すためにも使うことができるだろう。

これは楽しいアプリを装った学業のようにも感じるが、「主なアイディアは楽むこと、そして文学を面白くすること」だとYuは強調する。私自身、自分の子供にこの種のアプリを与えて何を考えているのか知るのが楽しみだ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)