この立方体ロボットは、バネ仕掛けの「舌」を使って坂を登る

自分が弱々しい立方体になったところを想像してほしい。そして坂を登らなくてはならなくなったら。どうするか? もちろん、舌を使う。

MITのCSAIL(コンピュータ科学・人工知能研究所)の研究者たちは、金属製の舌を使って地面を這い回って進むことのできる小さな立方体ロボットを作った。舌は軸に沿って回転して短時間突き出し、瞬間的にロボットを宇宙空間へ飛ばして障害物を乗り越える。彼らはこれを“A Soft Cube Capable of Controllable Continuous Jumping”[制御可能な連続跳躍能力を有する柔軟立方体]と呼んでいるが、私はむしろ“Little Tongue Softy”[ベロ出しやわらか小憎]と呼びたい。

立方体にはカメラやセンサー等の興味深い装備が可能で、部屋に入ってひとっ走りしてからさほど苦労もなく戻ってこられる。楽しい小さなシステムで、円筒形や球体でなく立方体というのが実にユニークだ。

via Spectrum

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

対話的な3Dの(6面体の)音楽ビデオプラットホーム、Google Labsの実験作The Cube

それはThe Cubeと呼ばれる。そしてそれは、まさにトリップだ。GoogleのCreative Labsが作った“対話的なお話プラットホーム”The Cubeは、ブラウザの画面に現れる3Dのボックスで、ユーザがそれを操作できる。キューブの各面に、いろいろなビデオやオーディオなどがある。今日オンラインでデビューしたキューブは、インディーのダンスバンドPresetsのニューシングル、”No Fun”をフィーチャーしている。見たい面をクリックしてドラッグすると、一つの面、または複数の面の組み合わせを見られる。

Labsの連中がLSD漬けになったわけではない。目的は、多面的なプロモーションだ。The Cubeを動かせるのは、ChromeブラウザとAndroidのみで、そのPresetsのシングルをGoogle Playで買えるリンクがある(有効期間48時間)。このThe Cubeは、デベロッパというよりも明らかに、デザイナーたちのやる気をそそるオブジェクトだ。

それに、The CubeはYouTubeビデオみたいに埋め込みできるから、たとえば下のようにページに埋め込んでプレイできる。それは、浴槽の中の少女と、けばけばしい色のヘアでダンスする男のお話だ。

Googleが一風変わった対話的音楽ビデオを作るのは、これが初めてではない。Chrome ExperimentsがArcade Fireで二つやった。“The Wilderness Downtown“は、ユーザのアドレスとGoogle Mapsを使ってビデオをユーザの家の航空写真でカスタマイズした。“Just A Reflektor”はユーザの携帯とWebカメラを使って、ユーザの動きでアクションをコントロールした。

しかしThe Cubeは一回かぎりの実験ではなくて“プラットホーム”だそうだから、今後いろんなアートが登場するのだろう。これを考えたのはGoogle SydneyのCreative Labで、先月、地元のカンファレンスでデモをした。そして今回はThe Presetsが起用されたが、もちろん音楽以外にもさまざまな表現の可能性がある。

たとえば、六つ(6面)の画面が同時並行的に表示されるストーリーはどうだろう。あるいはデータの視覚化にThe Cubeを利用したら、すごくかっこいいかもしれない。

The Cubeの開発過程については、下の楽屋裏的ビデオを見てみよう。その前にまず、The Cubeを停止した方がよいかもしれないね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))