Twitterの株価は好調が続く、Dorsey効果は本物かそれとも一時的か?

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Twitterにとっては、たいへんな2週間だった。新しいCEOを迎え、デベロッパへの手厚い対応を約束し、社員を愛し(しかし一部はレイオフし)、元MicrosoftのボスSteven Anthony Ballmerに4%を持たれ、…そしてさらに

熱は市場にも伝染し、Twitterの株価は今日5%も上げた。

[findthebest id=”71WR80jzyBf” title=”Twitter Inc. (TWTR)” width=”700″ height=”503″ url=”https://w.graphiq.com/w/71WR80jzyBf” link=”http://listings.findthecompany.com/l/445483/Twitter-Inc-in-San-Francisco-CA” link_text=”Twitter Inc. (TWTR) | FindTheCompany”]

成長が堅実でないなどいくつかの理由から、不安定な株価という悪名をもらっていたTwitterは、30ドルという新しい基準値に達したのかもしれない。上場したときよりも、かなり高い。

今週は格下げという汚名を頂戴したにもかかわらず、株価は好調で、買い基調ですらあった。

[ぼくとしては、小さなものの大きな部分よりも、大きなものの小さな部分を持ちたい。Twitterを、もっと大きくできると確信している。]

Momentsが加わり、Polls(投票機能)が加わり、Twitterはフレッシュに生まれ変わったかに見える。これらの発表のタイミングも、効果的だった。

でも、こんな疑問が残る:

  • Momentsはどう貢献するか? やじ馬ユーザをアクティブユーザに変えることができるか?
  • これから優秀な人材がどんどん集まってくるか?
  • 今後も合理化のためのレイオフはあるか?
  • 次の“ビッグな”プロダクトは何か? いよいよ、そろそろ、メッセージングか?
  • Squareも近く上場する。Dorseyは二頭の馬を乗りこなせるか?

これらは、ちょっときつすぎる問いかもしれないが、でも今日の株価を見るかぎり同社は、Costoloが下(お)りたときよりもずっと、安定してきている。

次の四半期決算報告は来週(10/27)だが、成長については“もう少し時間をくれ”になり、売上については“鋭意努力中です”になるだろう。言い換えるとDorseyにはまだ、時間稼ぎの余裕がある。

つかの間の幻覚か、それとも本当の変化か? それは、もうすぐ分かる。

[原文へ]。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

TwitterのツイートがGoogle検索のデスクトップの結果にも載ることに

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5月にGoogleとTwitterがパートナーして、モバイルの検索結果にツイートが載るようになった。それは、両社どちらにとってもビッグな契約だった。

両社の関係はその後も良好らしくて、このほど5月のときのブログ記事に8月21日付けのアップデートが加わり、デスクトップの検索結果にもツイートが含まれる、と発表された:

Update, 8/21/2015: We’ve extended this to desktop now too, and in English everywhere.(当面英語、全世界対応)

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これはもちろん、ツイートの露出がより大きくなることなので、Twitterにとってはありがたい。検索で上のようなツイートを見つけた人が会話に参加したくなったら、Twitterのユーザがまた一人増えることになる。

Googleは検索がより充実し、Twitterはツイートがより広い世界へ広まる。これは願ってもない良縁だから、GoogleがTwitterを買収するという噂が、かねてから絶えなかったのだ。でもTwitterは最近、株価がIPO時すれすれまで低空飛行しているから(今日で$26.50)、噂は再燃するかもしれない。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Twitter、いろんな人の「最初のツイート」を探して共有できるサイトを公開

Twitterが「#FirstTweet」というミニサイトを足し上げた。遠い過去となってしまった自分の最初のツイートを簡単に呼び出すことができる。使い方は簡単で自分のTwitterハンドル(自分のでなくてもかまわない)を入力するだけだ。すると最初のツイートが画面に表示される。

ちなみに本稿執筆者の最初のツイートはこちら。何か含蓄のあることを言ったわけでもなく、面白くもない。

しかしたいていの人の「初めて」(#FirstTweets)がそんなものなのではないだろうか。Sam Biddleの言うことが的を射ているように思うのだ。

まあつまらないものであっても、取り敢えずTwitterは最初のツイートをシェアする仕組みも実装している。ツイートはいつでも簡単にシェアできるから当たり前だと思う人も多いかもしれないが、なんとTwitter上のみでなく、Pinterest、Tumblr、Google+、そしてFacebook上でもシェアできるようになっているのだ。自分のものがあまりにつまらないものである場合には、誰か面白いことを言った人のツイートをシェアすることもできる。

たとえばTwitterのCEOであるDick Costoloなんてどうだろう。

MicrosoftのCEOであるSatya NadellaもTwitterをやっている。

TechCrunchなら何か面白いことをツイートしているだろうか。

このサイトを使えば、最初に何を思ってサービスを使い始めたのかを思い出すことができるかもしれない。そして、自分の気持ちを思い出して面白がるのは一度きりのことだが、いろんな人の「初めて」を見てみて、いろいろと楽しむこともできるわけだ。とても面白いと思う。まだ金曜日なのであまりに熱中しすぎないように注意して利用したい(訳注:日本では三連休という人も多いだろう。Have Fun)。

原文へ

(翻訳:Maeda, H


明日はTwitterの満7歳の誕生日―次の7年に必要なのはオープンなコミュニケーションのプラットフォームという初志を貫くこと

今日(米国時間3/21)、Twitterは満7歳の誕生日を迎えたのを祝って、その歴史を要領よくまとめたビデオを発表した。紹介されているエピソードの多くはわれわれもよく覚えているものだ。この点についてはまた後で触れる。また今やTwitterの影響力が世界中で絶大であることも周知の事実だ。

しかし重要な質問はこうだ。「Twitterは将来どうなるのか?」

来る7年も影響力を維持するためには、Twitterはオープンなコミュニケーションのプラットフォームとなるという当初の使命を貫徹する必要がある。そのため、Twitterはあまりに多くの機能付け加えて、われわれの本音をリアルタイムでストリームするというサービスの核心をぼやけさせるようなことをしてはならないと思う。とはいえ、Twitterが収益を上げねばならないのは当然だ。従業員をただ働きさせるわけにはいかないし、サーバの運用にも大金がかかる。

Twitter上に流れた大事件のニュースについて繰り返すのは止めておくが、Twitterがメインストリーム・メディアの世界で独自の重要な位置を占めるようになったことだけは確認しておきたい。ESPNのニュース記事を読んでいれば、「スター選手がTwitterでこう言った」という引用に出会わない日はない。メディアにおけるTwitterの位置については、このことを見るだけで学者や評論家の千万言の分析にまさる。Twitterはもっとも重要でもっとも信頼性が高いリアルタイム情報源となっているのだ。さらにその重要性は日に日に高まっている。

何千万ものツイートの中には不用意な内容のために職を失ったり炎上して悪名を高めてしまうといった事件も起きる。それでもツイートには他のソーシャル・サービスにはない独特の親近感がある。何百万もの人々とあなたのとの間にはただツイート・ボタンがあるだけなのだ。

こういったツイートを読むと、TwitterはXeni(BoingBoingの共同ファウンダー、著名ブロガー)の苦闘や些事、その個人史のすべてを刻々と伝えることに役だっていることを感じずにはいられない。XeniのTwitterのフォロワーは彼女の感情や思考に直接に接触している感じになる。これはMyspace、Friendster、いやFacebookでさえ提供できない独特の力だ。それは生であり純粋であり今だ。そしてTwitterはそういう存在でありつづける必要がある。

Twitterが独自の音楽アプリを立ち上げる準備をしている噂がしばらく前から流れている。そのためTwitterがつまらないメディア企業に変貌してしまうのではないかという議論が蒸し返されている。

もちろんそんな懸念にはあまり根拠がない。この音楽アプリは(Twitterは噂についてノーコメントだが)、ツイートから出来る限り有用な情報を抽出してそのユーザーの好みを推測して音楽を推薦するスタンドアロンのアプリにすぎないと思われる。Twittertが最近買収した「6秒ビデオ」のVineについても同様のアプローチをしている。Twitterはビデオ分野にも進出したかったので既存のサービスを買収し、スタンドアロンのまま提供している。なるほどVineのビデオがTwitterのストリームに表示されるのは事実だが、ビデオを本当に楽しみたいのならVineアプリを使ったほうがよい。さまざまな分野のサービスをTwitter本体に取り込まず、独自アプリとして維持することによてTwitterのプラットフォームを保護しているわけだ。このやり方は成功しているし、今後とも続けるべきだろう。

Twitterはビジネスとしても早急に収益化に成功し、来年にも上場を果たしたいらしい。企業として当然の望みだからそれは止められないが、 われわれとしては「今何している?」という情報を140文字でストレートに共有できるプラットフォームではなくなるようなことはしないでもらいたい。その核心的機能が曇らされるようなことになれば心配だ。

TechCrunchのファウンダー、Michael Arringtonが2006年に最初にTwitter(当時はTwttrと表記されていた)を紹介)した文章にはこうある。

Odeoは今日(米国時間7/15)Twttrという新しいサービスを発表した。 これは一種のグループ送信SMSアプリケーションだ。それぞれのユーザーは自分自身の友だちネットワークを管理できる。ネットワークの誰かが “40404″にメッセージを送ると、友達全員がそれを読むことができる。

7年経ってもこの説明は核心を突いている。その定義に当てはまるサービスのままでいて欲しい。

こちらはTwitterの7歳の誕生日を祝うビデオだ。

[写真:Flickr]

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Twitter、iOS版およびAndroid版、そしてモバイルサイト版をアップデート。「発見」機能のさらなる強化が目的

3414271359_dfb8ec357b_zTwitterがiOS版およびAndroid版アプリケーション、およびモバイルサイトのアップデートを行った。面白そうなコンテンツが常に流れてくるように、また検索による発見を、より便利に行えるようにというところに主眼をおいたものだ。先月の記事にも記したように、Twitterでは昔のツイートも検索結果に表示されるようにしている。今回の変更ではこうした流れを一層強化する変更を行ったわけだ。

「強化」した内容といえば、古いツイートに加えて検索語に基づくトピックやユーザーのサジェッションも行うようになったことだ。リアルタイムのサービスにこうした機能が加わるのは、なかなか興味深いことではある。

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また、今回のアップデートによりサポートを停止された動画サービスもある(Mobypicture、Vodpod、およびPosterous)。繁体字は新たにサポートされるようになった。アップデート内容をまとめると、SXSWに備えて「発見」関連の機能に大幅な機能追加をしたということになるのかもしれない。

また、細かいところながら、Twitterからウェブリンクを開いた際、ウェブページの下にツイートが表示され続ける(iOSのみ。トレイの中にツイートが表示されるようになっている)のは面白いと思う。ウェブページをタップすることでツイートは消すことができる。

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iOS版のアップデート説明には次の用に記されている。

  1. 「検索」ではリアルタイムの情報をもとにより多くのツイートとユーザーを表示できるようになりました。また@ユーザー名や#(ハッシュタグ)を検索し、そこからツイートをすると、それらのユーザー名やハッシュタグが自動挿入されます。
  2. 検索バーに言葉を入れると、その言葉から始まる最近のトップニュースの候補を表示します。また、その中の1つをタップするとその検索結果を表示します。
  3. ツイートに添付されているリンクを開いた時に、画面下の3本線を引き上げると、そのリンクがついていたツイートが表示されます。
  4. ツイートの詳細には紐づくすべてのツイートが表示されるので、会話を見逃すことがありません。
  5. アプリからユーザーをブロックすると自動的に「つながり」タブから該当ユーザーからのアクティビティが消去されます。
  6. 「見つける」タブは下に引き下げることで新しい情報を読み込みます。
  7. 繁体中国語での利用が可能になりました。
  8. 端末の設定からではなく、アプリからログアウトできるようになりました。
  9. 不具合の修正を行いました。

検索を行った際の画面の様子を掲載しておこう。

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「election」(選挙)で検索したところでは、過去ツイートとして出てきたのはプロモーションのもののみだった。これがもう少し有効に機能するようになればと思う。いずれにせよ、Twitterは、発見機能を強化することでツイートしない人もリンクを眺めたり、人びとをフォローすることで楽しめるようにしたいと考えているわけだ。

[Photo credit: Flickr]

原文へ

(翻訳:Maeda, H)