ハードウェアのいろんなプロトタイピングを簡単にできる小さなボックス、TinyLab

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“Bosphorus Mechatronics”ほどクールな名前が、この世にほかにあるだろうか? ワイヤレスから回転機の入力まで、ありとあらゆるものを接続してトライできる小さなボックスも、それ以上にクールかもしれない。その、WindowsやLinuxからプログラミングできる基板はTinyLab(小さなラボ)という名前で、20以上のI/Oとストレージ、そしてArduinoをサポートしている、ハードウェアおたくの夢のプラットホームだ。

ファウンダのAhmet Sait Borlakはこう説明する: “Tinylabはとくに、楽をしたい人に向いている。ハードウェアいじりは好きだけど、ケーブルやシールドやハンダ付けなどで苦労したくない人なら、Tinylabを使うべきだ。プログラミングするだけだからね! Arduinoと完全互換のプラットホームだから、デフォルトのライブラリがそのまま使える。ディスプレイやボタン、リレー、センサーなど、よく使うものはすべて揃っている。IoTの世界で広く使われているいろんなモジュールのための、ソケットもある”。

このほか、XBeeとBluetoothによるワイヤレス通信もサポートしている。クラウドファンディング期間中のお値段は59ドル。発売は5月だ。

作ったのは、ベテランのハードウェアハッカーやメーカーたちだ(メイカーとも呼ばれる)。彼らはイスタンブールにショップと工房を合わせたようなものまで作り、それをMakerhaneと名づけている。彼らがTinyLabを作った動機は、いろんなものをトライしようとするたびに、Arduinoに毎回違うI/Oコネクタを付けて苦労しなくてはならない。毎回違うことをするのではなく、ひとつの標準的な基板を何度も何度も使えるようにしたい、と考えたからだ。

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Borlakはさらに話を続ける: “Arduinoは、ぼくらのヒーローだ。ほとんどのものを、Arduinoベースで設計しているから、よく使う共通的汎用的コンポーネントが、自然にできてくる。たとえばディスプレイの回路なんか毎回使うし、センサーのI/Oもだ。それなのに毎回新しい再利用性のないブレッドボードやスタッカブルシールドを使うのは、ほとんど拷問に近い。シールドを三つ以上重ねたいと思っても、ピンが重複していてできない。そんな苦痛をなくすために、Tinylabを考えたんだ。それは設計も自分たちでやり、実際に使ってみてとても気に入っている。だから、ほかの人たちとシェアしよう、と決めたんだ。教材としても、完璧だよ。MITのScratch言語と互換性があるから、学校の理科の実験なんかにも向いてるよね”。

かわいくて楽しいプロジェクトだし、しかも、とってもギークだ。前に紹介したUdooもそうだけど、ハンダ付けやシールドやコネクタ類と悪戦苦闘しなくても、ずっとおもしろいプロジェクトを作れる。つまり、プロトタイピングが容易にできるし、しかも、従来のやり方よりうんと楽しい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

これが世界一大きなジョイスティック(本誌調べ)だ!



Udoo Raspberry Piボードを作ったイタリアのクリエーター、Michelangelo Guariseが、先週末ニューヨークで行われたMaker Faireに、特別なお楽しみを持って現れた。世界最大と思われるジョイスティックだ。Udooチームが作った巨大なスティックと2つのフリスビーボタンを使えば、あらゆる年齢の子供がGuarise作の液晶画面でエミュレートされたゲームをプレイできる。

以前本誌でも紹介したように、UdooはRaspberry Piクローンの一つで、いくつものデジタルおよびアナログI/Oを備えたArduinoシステムだ。つまり、これを使えば簡単なインターフェースで数多くの電子ガジェットを制御できる。この巨大ジョイスティックを作るために、Udooが必要なわけではないが、ボードにリレーを直接つなげられることで、実装はかなり容易になった。

これは、Udooが米国内で初めて行った展示であり、今後同社はボードとソフトウェアをアップデートして、いくつか興味深い機能を追加するようだ。要するに、何かを作って使うことはハードウェアハッカーの願いであり大いなる楽しみだ。Udooのブースに列を作って嬉しそうにプレイする子供たちが何よりの証拠だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


ArduinoとLinux/Androidの合体マイコンボードUDOO, Kickstarterで資金を募集

初心者のハードウェアハッカーの多くが、Arduinoは難しいがLinuxやAndroidはやさしい、と感じているだろう。Kickstarter上の資金募集が今夜(米国時間6/7)締め切られるUDOOは、両者をミックスすることによって、Arduinoを扱いやすいものにすることをねらっている。そのデバイス(左図)には、ARMのプロセッサ(デュアルまたはクァドコア)と、Arduinoが載っている。そして、ARM側にLinux(+オプションでAndroid)を埋め込みタイプでインストールし、そのコマンドラインからArduinoをプログラミングするのだ。〔ArduinoのプロセッサもARM。〕

UDOOの上には、ARMのcortex-A9プロセッサとArduino Dueマイコンボードがある。Dueの54本のI/Oピンのほか、オプションのSATA接続などそのほかのピンやコネクタがある。したがってArduino側とLinux側の両方にいろんなシールドやアクセサリ、周辺機器などを接続して、高度なシステムを組み立てられる。多彩なアップグレードが可能なRaspberry Pi、と考えるとよいかもしれない。

UDOOにはWi-Fiモジュール、USBポート、それに1GBのRAMがある。Linux/Androidを動かすプロセッサがデュアルコアなら$109ドル、クァドコアなら129ドルだ。目標額にはすでに25時間で到達している。

これは、ギークたちがかねてからよく知っているツール(Linux/Android)を使ってArduinoを利用する、といううまいやり方だ。UDOOの連中が言うには、二つの世界が合体して、豊かな相互運用性を持つより高度な世界を作り、二つのプラットホームのファンたちをどちらも満足させるのだ。



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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))