次のChromebookは、持ち主のスマホが近づくと自動的にアンロックされるかもしれない

パスワードは本当に頭に来る。将来はパソコンにログインしなくてよくなるかもしれないが、Chromebookはそんな機能を標準塔載する最初のパソコンになるかもしれない。Android PoliceがChrome OSデベロッパープレビューの中にヒントを見つけた(via 9to5Google)。最新ビルドに入っていたコードが、自分のアカウントに登録しておいたAndroid端末が近くに来ると、Chromebookがアンロックされる仕掛けを示唆している。

この「Easy Unlock」なる機能には、グラフィックベースのわかりやすい説明画面まで用意されているが、実際の機能はまだ提供されていないので、たとえあなたが最先端のデベロッパーでも、自分用にビルドして新機能を試すことはできないだろう。それでも、これがGoogleの単なる思いつきでないことはわかる。

Googleは、パスワードの代わりに物理的認証を使うことをかなり前から考えており、昨年1月にはパソコンのUSBポートで使う暗号カードの開発に取り組んでいることを本誌が報じた。この種の認証には特殊な専用ハードウェアよりもスマートフォンの方が手軽なのは明らかであり、さらにGoogleは、本物の人間かどうかを検出する自社製のCAPTCHAソフトウェアを騙す方法も見つけていることから、ハードウェアによる解決には、今後ログインだけに留まらない応用の可能性がある。

これがChrome OSの一般向けリリースに実装される可能性は十分にあるが、次のChromebookが出てくるのはまだ数ヵ月先になるだろう。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Google、位置情報ベースの画期的セキュリティー設定システムの特許を出願

今日(米国時間8/22)、Googleはモバイル・デバイスのアンロック方法を大きく改良する可能性のある特許を出願した(Engadgetの記事)。

これはデバイスの位置情報センサーからの入力を利用してユーザーがデバイスを起動した位置によってセキュリティー設定を柔軟に変えるテクノロジーだ。家や職場のような安全な場所では簡単にアンロックできるようにし、逆に外出先などではセキュリティーを厳しくするといった使い方ができる。

このシステムは交通機関の中や喫茶店などで置き忘れたり盗まれたりした場合に許可を受けない第三者がデバイスアンロックしてユーザーのデータにアクセスするのを難しくするのが狙いだ。これは大いに便利な機能になりそうだ。現在の画面ロック・セキュリティーは安全性を第一にデザインされているので日常使いやすいとはいえないものが多く、結局利用されないという傾向がある。家の中や職場など、比較的安全性の高い場所では簡単にロック解除できるようにすることは、画面ロック・セキュリティーの採用を促すことになる。

この特許ではいわゆる「安全なエリア」を2つ設定し、3つのセキュリティ設定を登録することができる。つまり家庭、職場、それ以外といった3箇所にそれぞれ異なるセキュリティ設定ができるわけだ。これは同時に捜査機関、金融機関などセキュリティーが職業上決定的に重要な組織でも大いに役立つだろう。

位置情報を利用するこのようなコンテキスト・テクノロジーはGoogle NowやKeepの最新版などで最近Googleが熱心に追求しているものだ。将来は用途に応じて別々の携帯を使う必要が生じるかもしれない。大手テクノロジー企業はその方向で研究を進めているようだ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+