Appleは、来年発売予定のスマートウォッチ用プラットフォーム、WatchKitを公開した。Apple Watchでは、時計と接続したiPhone内にWatchKitエクステンションを持ち、Watch自身にはUIエレメントを保存しているアプリが、発売時点でサポートされる。主要な作業はiPhoneが行い、出力(通知等)やユーザーからの入力(タップその他のアクション)はApple Watchが受け持つ。
興味のあるデベロッパーは、Xcode 6.2 beta、およびWatchKitを含むiOS 8.2 SDKを入手する必要がある他、iPhoneで使うWatchKitエクステンションを開発するためには、iOS 8.2 betaも必要になる。
同時にAppleは、同社のウェアラブル用ソフトウェアを作る人たちのためのデザイン・ガイドラインおよびヒューマンインターフェース・ガイドラインも提供した。そこには、様々な種類のインターフェースに向けた提案やテンプレート、Apple Watchの新しい独自のバブルベースメニューのためのホーム画面用アイコンを作る際のヒント、サイズとレイアウトスタイルの提案、フォントやテキストサイズに関するヒントなどが書かれている。Apple Watchは全く新しいカテゴリーの商品なので、この上に作られるアプリで使われるデザイン言語は、スマートフォンやタブレットで使われていたものとは大きく異なる。
WatchKitアプリの主要コンポーネントには、高度な機能のためのUI一式、ソフトウェアで起きていることに関する情報を一目で見られる “Glances”、メッセージにすばやく返信したり接続したスマートフォン端末を制御するための、アクション可能な通知等が含まれている。
大量の処理要求がiPhoneに向けられることになるのは興味深いが、Apple Watchのバッテリー消費を極力抑えるためには理にかなったやり方だ。これがApple Watchの自主性にどう影響するのかを知るにはまだ情報が足りないが、Appleは、接続したデバイスとは別にApple PayにWatchを使う方法を検討してるので、Watchアプリが何らかのオフライン機能を持つと思われる。
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook)