Trulia、引越し先のご近所情報をクラウドソーシングで提供するツールを開発

オンライン不動産サイトを運営するTrulia(かつてのライバルであったZillowに買収されている)が、引越し予定の場所に関するさまざまな情報を提供してくれるサービスを立ち上げた。情報提供に利用するのはNeighborhoodsというサービスで、周囲のトピックスや安全情報に加え、これまでも利用していたWhat Locals Sayというツールを使って集められた住民の意見や、Truliaスタッフが集めるデータや写真(ドローンによる撮影なども行う)が閲覧できるようになっている。

現在のところ、サンフランシスコ、オークランド、サンノゼ、オースチン、およびシカゴエリアにおける300箇所の情報を提供している。2018年中に、さらに1100箇所の情報を追加していきたい考えだそうだ。情報はTruliaのモバイルアプリケーションおよびウェブにて提供されている。ただしウェブ版の使い方はややわかりにくく、情報の一覧性も低いようだ。触ってみたところではうまく使いこなせなかった。しかしモバイルアプリケーションはなるほどよくできている感じだった。提供される情報のリンクをシェアできるようになったりすれば、さらに便利に使えるようになるのだろう。

  1. Trulia-Neighborhoods_-Home-Page

  2. Trulia-Neighborhoods_-Explore-the-Area

  3. Trulia-Neighborhoods_-What-Locals-Say

引越し先の情報が欲しいというのは、間違いなく多くの人が感じていることだろう。Truliaによれば、家を購入する際には、家自体のみならず近隣の情報も重視するという人が85%にのぼるのだそうだ。実際に家を買うとなれば、自分の目で確かめてみたいという人の方が多いかもしれない。しかしNeighborhoodsのようなツールを使えば、自分の好みにあうのかどうかを簡単にチェックしていくことができる。もちろんTruliaは通勤時間や、犯罪発生率などの情報ももっていて、それらとあわせて候補地を見ていくことで、効率的に引越し先を決めることができるかもしれない。

「Trulia Neighborhoodを使えば、引越し先にどのような生活が待っているのかを簡単に知ることができるのです」と、シニアバイスプレジデント兼ゼネラル・マネージャーのTim Correiaは言う。「家を買おうとする人にとってはこうした情報の入手が非常に重要であり、皆さんそれぞれに大きな苦労をなさっています。大きなニーズがある中、情報をよりわかりやすく、かつ簡単に提供するのはとても重要なことであると考えます。それにより、家を買おうとする人に大きなメリットを感じてもらえるようになると思うのです」。

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(翻訳:Maeda, H

Google、住宅ローン比較ツールをカリフォルニア州で公開

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Googleは、カリフォルニア州の認定住宅ローン・ブローカーになった。同社は今日(米国時間11/23)、カリフォルニアの住宅購入者向けに住宅ローン比較ツールを公開した。他の州も近く対応する予定。

今日の発表はさほどの驚きではない、なぜなら同社はこのサービスを開始する意志を今年5月に表明していたからだ。

これが消費者向けの公共サービスだけではないことは注目に値する。これは商用サービスであり、Googleが言うように「Google Compareへの加入は、柔軟な『コストパーリード(CPL)』モデルに基づいている」。ただし、料金の支払いはランキングや加入資格に影響を与えない、と同社は言っている。

Googleはこのサービスを ‘Compre’ ブランドの下で展開する。同ブランドのサービスには自動車保険比較ツールある。また、Googleは類似の住宅ローン比較サービスを英国ですでに提供している。

このサービスを実現するために、GoogleはZillowおよびLending Treeと提携した。金銭面の条件は明らかにされていないが、おそらくGoogleは、貸し手のデータを直接ではなく、Zillowのローンマーケットプレースを通じて入手していると考えられる。

「この提携によって、住宅ローンと融資会社に関する業界で最も正確な情報をリアルタイムで借り手に提供し、同時にZillowグループの融資会社はリーチを増やすことができる、という貴重な機会を得られる」と、Zillowグループの住宅ローン担当副社長、Erin Lantzが今日の発表で語った。

実際に住宅ローンを探す際のユーザー体験は実にシンプルだ(同じGoogleのサービスで自動車保険を探す手順と似ている)。Google Compareは、郵便番号、住宅の価格、頭金等の基本情報の入力を促した後、その家に何年住むつもりかを聞く(30年ローンを希望するのか変動金利でもよいのかを知るため)。最後に、ユーザーの好みに基づいて融資会社を推奨し、ローンに関わる手数料の詳細を提示する。

その後の融資会社との連絡はユーザーに任されているが、会社から電話をかけてもらうよう、Googleのサイトからその場で依頼することができる(電話番号を相手に知られない方法を使用する)。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook