まだまだ健在だったRay OzzieのチームコミュニケーションツールTalkoをMicrosoftが買ってSkypeに統合

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Microsoftが、会議用の便利な機能を揃えたモバイルメッセージングアプリTalkoを買収する。このアプリを作ったRay Ozzieは、2010年までMicrosoftのChief Software Architectだった人物。Microsoftによると、買収の対象はTalkoの技術とチーム、買収の条件(価額等)は公表されない。Talkoの社員はSkypeに加わり、Talko自体は閉鎖される。しかし、Ozzieが再びMicrosoftに加わることはない。

開発に数年を要したTalkoは、2014年にローンチし、従来の会議電話をVoIPによるクラウドベースの会話でリプレースすることをねらっている。ライブの会話を録音でき、ほかにも、会話内にブックマークを作れる、ユーザにタグをつける、後から会話内に非同期でフォローアップメッセージを吹き込み、それを共有できる、などの機能がある。

Microsoftの発表によると、Talkoの技術と人材を獲得したことによって、SkypeとSkype for Businessの機能および能力を“強力に”拡大する。一方TalkoのWebサイトには、アプリとサービスを2016年3月に完全に閉鎖する、とある。それまでに既存のユーザは、過去の会話(音声、テキスト、写真)をエキスポートできる。

Talkoのどの機能がSkypeに統合されるのか、に関してはまだ発表がない。チームが知識と能力をSkypeのチームに持ち込む、という言い方だけだ。

Microsoftへの身売りを決めた理由について、Talkoは率直に語っている:

“…コミュニケーションアプリは全体としては成功しているが、個々に見ると二極化している。ごく少数のアプリがヴァイラルな成長を遂げている一方で、その他大勢は成長のないニッチに落ち込んでいる。Talkoには高い価値と利用の楽しさがあると信じており、チームはこれまで、ユーザの要望に逐一応じてきたが、利用者は熱心なニッチにとどまっている。もっと大きなインパクトを与えうるアプリだと、われわれは信じているので、そろそろやり方を変えるべき時だ。”

Lotus NotesのファウンダOzzieがMicrosoftに会社を売るのは、これが初めてではない。前は2005年にGroove NetworksをMicrosoftに売り、その後MicrosoftのChief Software Architectになった。

ZDNetによると、これはMicrosoftの、今年の20個目の買収である。

 

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。