米国時間1月27日に行われるApple(アップル)の決算報告では、きっとインドのことが言及されるだろう。
Appleは、2020年12月で終わった四半期にインドで150万台あまりのiPhoneを販売した。調査会社CounterpointとCyberMediaによると、それは前年同期比で100%の増加(2倍増)であり、同四半期は史上世界最大のスマートフォンメーカーにとって最高のものとなった。
前世代のiPhone11とiPhone XR、iPhone12そして新しいiPhone SEの売上が好調で、Appleは同四半期にインドでの市場シェアを倍増させ、4%に達したという。。
Counterpointによると、Appleは2020年にインドで320万台以上のiPhoneを出荷し、前年比で60%増加したという。
売上の伸びは、Appleが同国でオンラインストアを立ち上げてから数カ月後に訪れた。インド向けストアにはさまざまな支払方法とアップグレードオプション、AppleCare+、さらにiPhone 11の購入者にはAirPodsがおまけされるといった収益性の高いサービスが用意されていた。2021年末には、インドで直営店もオープンする予定になっている。
Appleは10年以上前から、インドでの高価な携帯電話販売で苦戦してきた。同国で販売されるほどんとのスマートフォンの価格は100〜200ドル(約1万400〜2万800円)の間だ。その間、Samsung(サムスン)やXiaomi、Oppo、Vivoをはじめとした中国スマートフォンベンダーグループが、手頃な価格のスマートフォンでインド市場を席巻していた。
そうであるにもかかわらず、最近のAppleは、世界で最も急速に成長しているスマートフォン市場のひとつであるインドへの関心を高めており、同社の同社の契約メーカーが地元でiPhoneの一部機種とアクセサリーを組み立てている。これは2年以上前に始まった取り組みだ(しかしAppleが契約する製造業者の1つWistronのインド工場における最近の暴動事件は、インドでの現地生産を拡大しようとする同社の課題となっている)。
インド国内で生産することで、客が負担していた輸入関税もなくなりAppleはインドで一部の旧世代iPhoneの価格を引き下げることができた。ちなみに同国で製造していないiPhone 12 Pro Maxの価格は、米国では1099ドル(約11万4000円)であるのに対して、インドでは1781ドル(約18万4600円)となっている。またAirPods Proは米国では249ドル(約2万5800円)だが、インドでは発売時341ドル(約3万5300円)、AirPods Maxは米国では549ドル(約5万6900円)だが、インドで815ドル(約8万4500円)で販売されている。ただし、インドの販売価格が米国ほどだったとしても、平均年収2000ドル(約20万7300円)の国ではあまり変わらないだろう。
Convergence CatalystのチーフアナリストであるJayanth Kolla(ジャヤンス・コラ)氏によると、多くの外国企業がインドで製品やサービスを世界で最も安価、もしくは無料で提供しているが、Appleは大金を支払う余裕のある人口のごく一部にのみ焦点を当てているという。
そうであるからといって、Appleがインドの価格戦略に変更を加えなかったわけではない。Apple Musicの月額利用料は米国では9.99ドル(約1040円)、インドでは1.35ドル(約140円)であり、Apple Music、TV+、Arcade、iCloudを含むApple Oneは、インドでは月額2.65ドル(約270円)で利用することができる。
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カテゴリー:ハードウェア
タグ:Apple、インド、スマートフォン、iPhone
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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)