アップルのQ2売上は新型コロナの影響で対前年比横ばい

米国時間4月30日、Apple(アップル)は第2四半期の収支決算を報告した。投資家の予測を上回ったものの、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックは同社のビジネスに大きな影響を与え、iPhone、iPad、Macの売上は前年同期から減少した。時間外取引でのアップル株に大きな変化はない。

同社はQ2の売上が583億ドル(約6兆2500億円)だったことを発表し、投資家が予測していた545.4億ドル(約5兆8480億円)を上回った。この数字は対前年比1%増に当たる。

2月に同社は、前回の決算報告で示したQ2ガイダンスを修正し、新型コロナウイルスパンデミックの影響によって以前の予測を達成できないだろうと語った。630~670億ドル(約6兆7550億円〜約7兆1840億円)としていた売上予測の数値は変更しなかった。アップルは今回の発表でQ3に向けてのガイダンスを公表しなかった。

同社の1株あたり利益は2.55ドルで、投資家予測の2.26ドルを超えた。アップルは同社の株式買い戻しプログラムを500億ドル増額し、配当を6%引き上げることも発表した。

iPhone、iPad、およびMac部門の対前年比売上は減少し、「ウェアラブル、ホーム、アクセサリー」部門だけが上昇した。ハードウェア全体では前年同期より減少した。iPhoneの純売上高は289.6億ドル(約3兆1050億円)で、2019年Q2の310.5億ドル(約3兆3300億円)を下回った。

波乱の3月を終え、多くのテクノロジー株が4月に好調を取り戻している。アップルは世界のハードウェアサプライチェーンの複雑さゆえに、広告主導の他社よりも困難な状況にある。

「世界中のアップルチームと、この困難な時期に強い回復力を発揮した当社のビジネスと財務の実績を誇りに思う」と同社CFO(最高財務責任者)のLuca Maestri(ロカ・マエストリ)氏が声明で語った。

画像クレジット:Denise Taylor / Getty Images

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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