ウォルマートのグローサリーアプリのダウンロードが新型コロナで過去最多に

新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックによるかつてないオンライングローサリーショッピング需要の高まりを受け、グローサリーピックアップ・配達サービスのアプリがチャートで上位にきている。そしてWalmart Grocery(ウォルマート・グローサリー)のダウンロードは過去最多となった。アプリ調査会社App Annieの最新分析によると、4月5日時点の米国のショッピングアプリの中で1位となり、Amazonのダウンロード数を20%上回った。

App Annieによると、Google PlayとApple App Storeのデータ合計でWalmart Groceryアプリは少なくとも2日にわたって1位の座を獲得した。App Annieのデータは4月7日に計算されたが、Walmart Groceryは4月9日現在もGoogle Playで1位、Apple App Storeでは2位となっている。

Walmart Groceryアプリへの関心の高まりは、Walmart Groceryを独立したアプリとしては終わらせてWalmartの旗艦モバイルアプリとウェブサイトに吸収するという同社の計画を複雑なものにするかもしれない。ロックダウンや外出自粛が広く行われるようになる前の3月上旬にWalmartは、オンライングローサリーショッピングサービスをWalmart.comウェブサイトやWalmartモバイルアプリに取り込む新たな戦略を発表していた。

目的は、顧客をそうしたサービスに移行させた後に、Walmart Groceryを徐々になくすというものだ。

この計画にはいくつかのメリットがある。まず、2つではなく1つのWalmartアプリの宣伝に費用をかけられるというものだ。また、グローサリーの買い物客が他のアイテムも買ったり、Walmart買い物客がサイト内をブラウズしながらグローサリーのオプションを発見したりして、全部門の売上アップにつながるかもしれない。加えて、Walmart Groceryアプリの数百万もの顧客がメインのアプリにシフトしてアプリストアでの順位を上げることも考えられる。

しかし新型コロナ危機で状況は少し変わった。4月5日現在、Walmart Groceryアプリのデイリーダウンロードは2020年1月と比較して平均460%伸びている。これはそれまで1度もオンラインでグローサリーを注文したことがなかった多くの新規顧客を、Walmart Groceryが獲得したことを示している。

Walmartにコメントを求めたところ、同社の広報はWalmartはまだアプリの統合を計画している、と述べた。「我々は顧客のフィードバックに細心の注意を払っており、ピックアップと配達がかつてないほど重要であることを認識し、調整を図っている」

新型コロナの影響で需要が急増しているショッピングアプリはWalmart Groceryだけではない。

Apptopiaが3月に発表したレポートではWalmart Grocery、Instacart、Shiptもチャート上位にきていた。

App Annieによると、全体的に小売配達は活況を呈していて、3月29日から4月4日の週で、ショッピングアプリは世界中で1億600万回ダウンロードされた。これは2020年1月の週平均より15%多い。米国のダウンロードだけでも1440万回で、1月の週平均より20%アップした。Walmart Groceryの方が増加幅はかなり大きいが(460%)、Amazonもデイリーダウンロード回数の平均は1月に比べ20%増加している。

Walmart内部の従業員向けアプリですらダウンロードが増えている、とApp Annieは指摘した。Walmartのスケジュールシステムを使った従業員専用のMe@WalmartアプリのAndroidでのダウンロードは、3月22日の週はその4週間前に比べて220%増えた。新型コロナパンデミックで、店舗で働く人の需要増加を反映している。

Walmartは3月、急増するeコマース注文・配達の需要に対応すべく、店舗と配送センターで新たに15万人を採用する計画だと述べた。その発表以来、同社は1日あたり5000人ほどを新規採用していて、当初の計画の15万人を超えるかもしれないとのことだ。同社にとってこうした従業員の採用は一時的なものという位置付けだったが、状況はすぐに「普通」には戻らなさそうだ。オンライングローサリーを初めて使った人は、簡単でリスクの少ない買い物方法だとわかり、ロックダウンが解除された後でもオンライングローサリーを利用するかもしれない。

新型コロナウイルス 関連アップデート

[原文へ]

(翻訳:Mizoguchi