インメモリキー-ヴァリューストア(KVS)データ構造(NoSQL)Redisをオープンソースで提供しているRedis Labsが今日(米国時間7/21)、Bain Capital VenturesとCarmel Ventures率いるシリーズCのラウンドで1400万ドルを調達したと発表した。同社の前からの投資家Silicon Valley BankとTamar VenturesのマネージングパートナーZohar Gilonも、このラウンドに参加した。
これはこの前の1500万ドルのシリーズBに次ぐもので、Redis Labsの調達総額はこれで総額4200万ドルに達した。
同社によると、新たな資金は営業とマーケティング努力の拡大、およびエンタープライズユーザーベースの一層の強化に投じられる。
2011年に創業された同社は今日さらに、今年の前半で新たなエンタープライズ顧客600社を獲得したことを発表した。今や顧客は多様な業種業態に広がり、著名な企業としてはGroupon, TD Bank, Verizon, HipChat, DBS, Ring Central, Menards, Twitch, flydubaiなどの名が挙げられる。
Redis Labsは現在の成長市場であるインメモリデータストアで、その成長に乗じて業績を上げている典型的な企業のひとつだ。同社は最近、高価なRAMではなくSSDを利用するRedisデータストアとしてRedis on Flashをローンチした。IoTに注目する企業が増え、リアルタイムのデータ分析の高効率化が求められるようになると、Redisのような高速なデータストアへのアクセスがますます重要になる。
今日の発表声明でRedis LabsのCEOで協同ファウンダーのOfer Bengalは語る: “今は、過去のどんな時期にも増して、企業は大量のデータ集合を高速に処理できるソリューションを必要としている。われわれがRedis Labsを創業したのは、Redisの力をエンタープライズ向けに拡大し、複雑巨大なデータの管理を単純化したいという彼らのニーズに応えることを、使命とするためだ。Redisの真価を理解するエンタープライズとデベロッパーがこのところ増えているので、今回のシリーズCの投資により、ハイパフォーマンスなRedisソリューションの、さらなるイノベーションとそのデリバリ能力を、拡大強化していきたい”。
オープンソースをベースとするエンタープライズ企業の通例として、Redis Labsもその中核的データベース技術は無料で提供している。しかしクラウドからの完全な管理サービスプロダクトRedis Cloudや、そのRedis Labs Enterprise Clusterのサポートなどは、同社のメインの収益源である。