国産サービスのツイキャスやTwitterが買収したPeriscopeをはじめ、スマートフォン1つで動画のリアルタイム配信を実現するサービスに注目が集まっているが、本日ディー・エヌ・エー(DeNA)がリリースした「Mirrativ(ミラティブ)」が面白い。このサービスは、スマートフォンの画面をそのまま配信できるのだ。
Mirrativの配信用アプリはAndroidでのみ提供しており、利用は無料。iOSアプリも「Coming Soon」となっているが、アップルの開発者向け規約の関係からAndroidとまったく同じ機能を提供するというのは難しいかもしれない。ただし閲覧についてはウェブブラウザでも可能なため、AndroidだけでなくiOS端末でも閲覧可能だ。ただしPCからの閲覧は現時点では許可していない。またサービス開始当初は、配信時間を20時〜24時に限定するという。
動画の配信者は、アプリを立ち上げて3タップで画面の配信が可能。音声のオン・オフ設定のほか、インカメラの映像も同時に配信可能(テレビの中継などにある「ワイプ」を思い浮かべて欲しい)。また一時的に動画を表示せずに音声だけで配信するといった機能も備える。
閲覧者は配信を見ながらコメントを投稿できるほか、画面をタップして、星のようなキラキラとしたエフェクトのついた「スタンプ」を飛ばすこともできる。画面は配信する内容に合わせて縦横どちらでも閲覧可能。リアルタイム配信の内容は、Mobageでのサービス監視を行ってきた新潟のカスタマーサポートセンターが担当するという。
サービスのデモを見せてもらった際はゲームのプレイ実況を配信をしていたのだけれども、それ以外にも用途はいろいろありそうだ。
DeNAでもプレスリリースで「ゲームアプリで遊びながらの実況やEコマースのサイトで視聴者のアドバイスをもらいながらの買い物、さらには新しいアプリの使い方解説など」と提案している。事業を手がけるDeNAの赤川隼一氏も「ニコ生やUstreamとは少し使い方が違って、よりパーソナルなところを見せられるのではないか。ただ最終的にはユーザーに使い方を提案してもらえばいい」と語っていた。