Raspberry Pi Foundationが、新しい機種を発表した。そのRaspberry Pi 3 Model A+は、基本的にはRaspberry Piの中心的機種Bシリーズの、回路基板を小さくしたものだ。定価は25ドルで、Raspberry Pi 3 Model B+よりも10ドル安い。
機種についての記述は少々ややこしいが、しばらくご辛抱を。最良のRaspberry Piをお求めなら、3 Model B+を買うべきだ。それはプロセッサーが1.4GHzのARMv8クワドコアで、Wi-Fi, Bluetooth, Ethernet(最大300Mbps), USB 2.0, そしてHDMIがある。
今度のPi 3 Model A+は小型の機種のようで、Model B+の利点の多くを備えていて仕様も似ているが、RAMは1GBではなく512MB、ポートはUSB 2.0のみでEthernetポートはない。
しかし大量のRAMもEthernetも要らないニーズなら、それ自身としては実にまともなミニコンピューターだ。前にRaspberry Piで遊んだ人が見ても、最近のモデルは長足の進歩を遂げている。相当ヘビーなタスクでもこなせる、強力なプロセッサーだ。
たしかに、ビデオのトランスコードや大きな圧縮ファイルの解凍、ゲームのエミュレーションなどはラップトップの方が速いかもしれないが、24/7動きっぱなしのファンのないコンピューターなら、ほかにもっと安いのはない。Dockerはその上で快調に動くから、コンテナを使った方がメンテナンスは楽だろう。
もっと厳しい場所でRaspberry Piを使いたいなら、スリムなデザインで低電力型のRaspberry Pi Zeroが良い。ただしかなり遅い。Raspberry Pi Foundationは、同じ機種が必要なユーザーのために古い機種も売っている。でもそれらを買うことは、あまりお勧めしない。