ハンガリー生まれのキャタピラー車Codieは子どもがプログラミングして動かすロボット、iOSやAndroidから操作

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子どもたちにプログラミングを教えるロボット企業Codie Labsが今日(米国時間12/8)の午後TechCrunch Disrupt Londonのステージに立ち、同社のプログラマブルな走行ロボットCodieを披露した。このロボットのプログラミングと操作(運転)はiOSやAndroidのアプリで行う。はるばるブダペストからやってきた同社は、最初この本誌主催コンペの展示場に小さなスペースを与えられただけだったが、来場者と本誌ライターが展示企業の上位に同社を選んだため、本会場の大舞台に立てることになった。

András Hollóが彼のいくつめかのスタートアップとして2013年2月に、友人のÁdám Lipéczと共に起業したCodie Labsは、6歳から15歳までの子どもたちに、プログラミング入門の機会を与える。プログラミングのためのインタフェイスは、さまざまなアクションを表しているカラフルなブロックをドラッグ&ドロップで積んだり並べたりするもの。まるで積み木のような感覚でプログラムを構築し、そのプログラムどおりにCodieロボットを動かす。

このロボットは表面はすべて木製、駆動はキャタピラー方式なので、やや凸凹しているところでも走行する。内部には近接センサやマイクロフォン、ラインリーダー(line reader, 線を読む)があり、このリーダーがさまざまなマークなどを読む。前面についている二つのLEDライトも、プログラミングにより色を変えられる。

おちびさんロボットCodieは、意外と走るのが速いが、動きは子どもが書くプログラムからコントロールできる。また画面に表示されるジョイスティックを操作して‘運転’もできる。

子どもたちは、表面に”move”、”turn”、”decide”、”wait”、”sound”などとアクションが書かれたブロックをドラッグしてプログラムを組み立てる。アクション以外の、スピードや距離、色、輝度なども、プログラムからコントロールできる。

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また、”if, then, else…”のような論理構造(条件分岐とループ)もこのプログラミング言語で表現できる。

ひとつのプログラムが完成したら、名前をつけて保存できるから、あとからの再利用も可能だ。

Codie Labsはハンガリーの機関投資家や個人のエンジェルからUSドル換算で25万ドルの資金を得ている。プラス、Indiegogoのクラウドファンディングで今年の春96000ドルを獲得し、予約販売で500台あまりのCodieが売れた。

Hollóによると、ただし現物を出荷〜発送できるのは今年のクリスマス、ないし、来年早々だ。お値段は199ユーロ。

来年は本格的にシード資金を調達して、マーケティングと流通チャネルの開拓に充てたい、と彼は言っている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。