CNBCの報道によると、Amazon(アマゾン)はAlexa(アレクサ)のボイスアシスタントへのアクセスと、アクティビティ中のフィットネストラッキングを提供するワイヤレスイヤフォンを開発中だ。このイヤフォンは、より上質なサウンドを再生できる新しい大型のEchoデバイスと組み合わされて、米国時間9月25日にシアトルで開催される同社のハードウェアイベントで発表される可能性がある。
このイヤフォンはAmazonにとって重要な新製品となり、また同社の個人向けのヘルスケア/フィットネス機器への最初の進出となるだろう。同社はスマートホーム製品やスマートスピーカーをはじめとする、幅広いコネクテッドデバイスのカテゴリーで製品を開発したり購入したりしているが、Apple(アップル)やSamsung(サムスン)などがこの分野に多額の投資をしているにもかかわらず、個人のヘルスケアに関してはそれほど積極的ではなかったようだ。
CNBCの記事によると、Alexa搭載イヤフォンの新製品には加速度センサーが搭載され、距離や消費カロリー、ペースなど、Apple WatchやFitbitのようなフィットネス系ウェアラブルに期待される機能をすべて提供するという。
フィットネス機能以外にも、この新製品はAlexaを家の外に持ち出すためのポータブルな手段を提供する。Amazonは他のヘッドフォンメーカーと提携してサードパーティー製品へのAlexaの統合をすすめており、さらにはAlexaを自動車に搭載する実験もおこなっているが、その成功の大部分は家庭用のアシスタントだ。
さらに、この新型イヤフォンは100ドル(約1万1000円)以下で販売されていると伝えられており、オーディオブランドやヘッドフォンメーカー、そしてAppleのAirPodsのような潜在的なライバルと比較しても、大きな価格的優位をもたらすだろう。記事によると、新型イヤフォンは独自のデータ接続機能を持たず、iPhoneやAndroidデバイスとの接続を利用するという。
またCNBCによると、Amazonは既存製品よりも大型のEchoデバイスを用意しており、これにはウーファーが内蔵され音質が改善されているという。これは、Amazonがハイエンド版のEchoデバイスを来年発売するという、7月のBloombergの報道とも合致する部分がある。これらの新製品の一部、あるいは全部が水曜日のイベントでデビューするかもしれないが、あるいはサプライズの発表があるかもしれない。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)