フェイスブックがOculus Questにソフトウェアサブスクリプションプランを導入

Facebook(フェイスブック)のOculus Storeにサブスクリプション価格が導入され、VR開発者が同社のOculus Questヘッドセット上でコンテンツを収益化する新たな方法を手に入れた。

開発者は有料または無料のアプリに有料サブスクリプションを追加できるようになり、フェイスブックは標準的なパーセンテージの手数料を同時に引き上げると見られている。Oculusとそのプラットフォームの開発者たちは、最近同社が発売したQuest 2ヘッドセットの成功に乗ってきた。フェイスブックはその販売数を公表していないが、299ドル(約3万3000円)のこのヘッドセットは、すでに他のOculusヘッドセットより売れていると述べている。

サブスクリプション価格の設定は驚くべきことではないが、一部の開発者は定期的な収入を得るのに十分な数の契約者がいると考えている。フェイスブックが最初のOculus Riftを出荷したのはちょうど5年前だが、その時は消費者の早期成功をつかむまでには紆余曲折があった。同社にとっての大きな課題は、ユーザーに魅力的なものを提供すると同時に、VR開発者が持続的に活動できるようにダイナミックな開発エコシステムを構築することだった。

ローンチ時点ではすでに少数の開発者が「エクササイズ」や「瞑想」「ソーシャル」「生産性」「DJ」など、さまざまな種類のアプリのサブスクリプションを開始している。サブスクリプションに加えてこの新たな収益化の道により、ユーザーは有料アプリを無料で試せるようになる。

最大の問題は、Questのユーザーのうちどれだけが毎月のサブスクリプションを正当化するほどデバイスを利用しているかということだが、コアなユーザーを収益化したいと考えている開発者にとって、これはOculus Storeに欠けていると感じたもう1つのユーティリティでもある。

関連記事:間もなく登場するOculus Quest 2はPCの無線ストリーミングに対応し仮想オフィスも実現

カテゴリー:ハードウェア
タグ:FacebookOculusOculus Questサブスクリプション

画像クレジット:JOSH EDELSON/AFP / Getty Images

原文へ

(文:Lucas Matney、翻訳:塚本直樹 / Twitter

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。