フォードがオール電化SUVのMustang Mach-Eの価格を約30万円引き下げ、完全な競争力維持狙う

Ford(フォード)は、自動車市場がますます混雑し、落ち着かなくなってきている中で競争力を維持しようとしている。次期電気自動車「Mustang Mach-E」(マスタング マッハ-E)のクロスオーバーモデルの価格を3000ドル(約31万7000円)も値下げした。

値下げは販売店と共有され、米国時間9月29日にMachE Clubオーナーフォーラムに投稿され、すでに車両を予約した顧客を含むすべての人にこの価格が適用される。TechCrunchがフォードに文書を確認した。

すでに予約をしている顧客は10月中旬までに、価格変更を考慮して注文の変更ができるという。初期ロットのMach-Eは年内に納車される予定だ。

「魅力的な価値は常にの車両ブランドの特徴です。偉大なオール電化の走行距離とパフォーマンスに加えて、ダイナミックな価格変動が見られるセグメントで完全に競争力を維持するためにMach-Eの価格を調整しました」とフォードは価格シート上で説明しているが、これは広報担当者がTechCrunchに送った言葉と同じだ。

自動車メーカーが車の価格を調整するのは当たり前のことだ。しかし、Tesla(テスラ)が長い間独占してきた市場であるEVの世界では、価格は頻繁かつ迅速に変動することがある。テスラのような直販モデルを採用しているEV企業にとって価格の変更は簡単だ。一方、フォードやGMのようなディーラーモデルを採用しているレガシー系自動車メーカーにとってはより複雑になる。

フォードは、9月29日からGTを除くすべてのMach-E車のベースモデルの価格を引き下げた。同社のMach-Eプレミアムモデルは3000ドル値下げされた。CA Route 1モデルを2000ドル値下げし、「select」と「first」のエディションを1000ドル値下げした。

同社は昨年11月、電動クロスオーバーを発表した。この車は、フォードとMustangにとって初めてのシリーズで、フォードの電気自動車専門組織であるTeam Edison(チーム・エジソン)から生まれた最初の車であり、初の電気自動車であるMustangだけでなく、SUVでもある。

画像クレジット:Kirsten Korosec

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(翻訳:TechCrunch Japan)

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TechCrunch Japan

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