ポケモンGOで「ずる」をする者は、この人気ゲームから永久追放されることが、改訂された利用規約の文言からわかった。ゲームの開発者であるNiantic Labsは、アカウント停止となる理由について、「不正な位置情報の操作、エミュレーターの使用、改造・非公式ソフトウェアの使用、サードパーティーソフトウェアを使用したPokémon GOへの不正なアクセスなどが含まれており、また、これらに限定しない、他の手段も含みます。」と書いている。
今回の変更およびユーザーがアカウント停止に対する申し立てをするためのフォームについて、最初に報じたのはThe Vergeだった。
ユーザーがサードパーティーソフトウェアその他の方法で不正行為をしたことを、同社がどうやって判断しているのかは不明だ。誤判定に対してユーザーが申し立てする方法が用意されているのは、そのためかもしれない。
この変更に先立ちNianticは、プレーヤーを不当に有利にするサービスを執拗に排除してきた。例えば今月始めには、ポケモンが出現する場所を教えるサードパーティー製追跡サービス ― ゲーム内蔵の追跡システムよりずっと簡単に見つけられるよう作られていた ― を中止に追い込んでいる。
不正プレーヤーの永久追放や追跡サービスの中止に加え、Nianticはいわゆる “farming” サービスも標的にしていると、The Guardianは伝えている。プレーヤーがゲームプレーを自動化できるようにするボットサービスで、アイテムの収集やポケモンの捕獲、卵の孵化等を行う。その種のサービスの一つ、Necrobotは既にサイトを閉鎖しており、他の同業デベロッパーに対して法的措置がなされていることに言及している(ただし同社自身はレターを受け取っていないと書いている)。
現在進行中の不正行為の問題は、階級が大きくかけ離れたユーザー層を作ってしまうことにある ― モンスターを集めたりジムで戦ったりすることを楽しむだけの一般プレーヤーと、持っているポケモンやユーザーアカウント自身が非常に強力なため、ジム(プレーヤーが戦う場)を乗っ取り、以後決して倒されることのない人々だ。
Nianticは後者のような行為を喜んでおらず、サイトにこう書いている:
「私たちは、Pokémon GOが現実世界のすべての方々とプレイヤーにとって、公平に楽しくかつ安全にプレイできるゲームであってほしいと思っています。今後も、不正防止システムのさらなる改善と最適化を重ねながら、みなさんとともにゲームの質を上げていくことに努めてまいります。」
同社は不正行為防止対策の微調整を進めることも約束している。
ご存じの通り、このゲームは史上最もバイラルなサービスの一つでり、膨大な利益を生んでいる ― 開始から1ヵ月で全世界売上2億ドルを突破した。しかし、システムの不備に迅速な対応ができなければ、ゲームの将来は危ぶまれる。そのためには世界中からボットや不正プレーヤーを排除するだけでなく、アプリ自体のバグをなくし、サーバーを安定に保つことが重要だ。
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook)