ポッドキャストのリスナーがボイスメッセージを残せる機能をAnchorが公開

Spotifyは2月にAnchorを買収した。これはSpotifyにとっては有効な手だった。気が利いていて急速に成長しているAnchorは、Spotifyがポッドキャスト事業を構築するのに大きな役割を果たすだろう。とはいえ、大規模な買収の後でもAnchorは自己満足に陥ることなく、自社のサービスの強化を続けている。

Anchorは、ポッドキャストを始めるハードルを下げる優れたツールを提供している。同社は最近、興味深い機能を追加した。リスナーが番組提供者に対して、ボイスメッセージで音声フィードバックを送れるというものだ。

この機能を使うには、以前はAnchorアプリが必要だった。現在はアップデートされて、番組のプロフィールにあるリンクをクリックすると最長1分間のフィードバックを録音することができるようになっている。フィードバックがあると番組提供者に通知が送られ、Anchorアプリかダッシュボードからオーディオファイルにアクセスできる。Episode Builderを使うとオーディオファイルを番組に直接追加できる。

リスナーはサインアップしてログインしないとメッセージを残すことはできない。Anchorは、これは匿名性を減らす試みであり、実際の人物とメッセージを紐づけることで多少なりとも責任を持たせるものであるとしている。

この機能はすでにCasey Neistat & Candace Poole’s Couples TherapyやPopular Science’s The Weirdest Thing I Learned This Weekなどの一部のポッドキャストで利用されていたが、現在はリスナーのエンゲージメントを推進する方法を求めているすべてのユーザーに公開された。親密でありながら一方通行になりがちなメディアには、好ましい機能追加だ。

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(翻訳:Kaori Koyama)

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TechCrunch Japan

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