本日(米国時間7/12)Microsoftは、汎用人工知能技術の開発に重点を置く新しい研究所を設立したと発表した。場所はMicrosoftのレドモンド本社内で、科学者100名以上からなるチームが、自然言語処理から機械学習、知覚システムまで様々な分野のAIを研究する。
単一の作業に特化することなく様々な分野の問題に効率よく取り組むことのできる汎用AIを作ることは、多くの先端企業が目指しているゴールだ。例えばGoogleは、自社のGoogle Brainプロジェクトおよび2014年に買収したDeepMindの成果を利用して、汎用性の高いAIを開発しようとしている。DeepMindは現在Googleの親会社でもあるAlphabetの子会社になっている。
Microsoftの新たな挑戦はMicrosoft Research AIと呼ばれ、社内のAI専門家に加えて、認知心理学など関連分野の専門家を積極的に採用してチームを強化していく、とBloombergは書いている。新研究所はMITのCenter for Brains, Minds and Machines[脳・知性・機械センター]とも正式に提携する。産学協同による研究はAI開発分野では珍しくない ―― Microsoft、Google、およびUberを始めとする各社は学術組織に協力を約束することで関連する学問を専門にする学生を採用候補として確保している。
研究所の設立に加え、Microsoftは会社全体の監督機関として、AI倫理監視委員会を設置する。これもまた業界のトレンドを追うものだ。Microsoftは、DeepMind、Amazon、Google、Facebook、およびIBMと倫理的AI開発のための会社間契約を結んでおり、GoogleとDeepMindにも独自のAI倫理委員会がある
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook )