メルセデス車は2022年からDolby Atmosオーディオをオプション提供

より没入感のあるDolby Atmos(ドルビーアトモス)を搭載したクルマが欲しいときに、Lucid Air(ルーシッドエア)を買う必要はなくなる。メルセデスは、最新のSクラスに搭載された最新のインターフェースMBUX、またはオプションの「Burmester(ブルメスター)3D/4Dサウンドシステム」を採用した全モデルに、アトモスオーディオを搭載する。実際に運転する機会があるかどうかはともかく、同レベルの音楽を立体的に拡大された音場で聴くことができる。その音質はメルセデスが主張する「ライブコンサート」のようなサウンドではないかもしれないが、通常のステレオ再生よりもワンランク上のサウンドになるはずだ。


4Dシステムには31個のスピーカーが搭載されており、そのうち6個のスピーカーが上方から3D効果を生み出す。また、フロントシートには4つの「耳近傍」スピーカーが設置されていて、4つのシートにはそれぞれ2つのサウンドトランスデューサー(別名エキサイター)が設置されている。まあ1750Wの総出力(18.5Lのサブウーファーを含む)が投入されれば、オーディオ処理方式に関係なく満足できる可能性が高いだろう。

ただ、すぐにアトモス搭載車を買いに走ることはできない。この装備は、2022年夏にまずメルセデス・マイバッハ(Mercedes-Maybach)に搭載され、その後すぐにSクラスにも搭載される予定だ。他のモデルも追随するだろうが、アトモスを搭載したAクラスの販売はすぐには期待できないだろう。

編集者注:本記事の初出はEngadget。執筆者のJon Fingas氏はEngadgetの寄稿ライター。

画像クレジット:Daimler

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(文:Jon Fingas、翻訳:sako)

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TechCrunch Japan

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