元Appleのトニー・ファデル、スマホ中毒に警鐘

先週末、元Apple の記述者で消費者向けガジェットの伝説的エキスパートでもあるTony FadellがWiredに論説記事を寄稿した。その中でFadellは、スマートフォンメーカーは、端末の使用頻度の高さとそれがもたらす危険性を、ユーザーにもっと周知すべきだと警告した。

健康的な食事を例にとって考えてみよう。われわれは科学者や栄養士から、タンパク質や炭水化物をどれだけ摂取すべきかを教えられている。標準化された体重計で体重を計り、どれだけ運動すべきかの基準もある。

しかし、デジタルの「栄養」に関しては、何が「野菜」で何が「タンパク質」や「脂肪」なのかを誰も知らない。「肥満」や「低体重」とは何なのか? 健康的で適切なデジタル生活とはどんなものなのか? メーカーとアプリ開発者は、栄養表示のように規制当局が介入する前に、この責任を果たすべきだと私は思う。興味深いことに、ここ米国にはデジタルデトックスのクリニックはすでにある。そこに子供を入れた友人も何人かいる。しかし、そうなる前に人々を救うための基本ツールが必要だ。

長時間画面を見ていたり、インターネット/スマートフォン中毒が肉体的にも精神的にも健康を害することは数多くの研究結果が指摘している。最近では人々のスマートフォン依存の高まりには別の組織も関わってきているが(そう、君たちFacebookのことだ)、画面そのものを実際に作っている人たちは、ユーザーに自分たちの利用時間をもっと意識させる機会が豊富にある。

Fadellは記事の中で、Appleのような会社がこの種の機能を作れるのではないかと問題提起している

ユーザーには自分がどれだけスマートフォンで時間を費やしたかを正確に知る手段と、希望すれば利用時間を抑制する仕組みがあるべきだ。物理的な体重と同じように、デジタル体重を測定するための「秤」が必要だ。デジタル消費データは、カレンダーに行動記録が書かれたようなものになるかもしれない。クレジットカードの請求書のように項目を分けて、一日にメールや投稿を読むためにどれだけ時間を費やしたかが一目でわかるとよい。歩数や心拍数や睡眠の質を追跡する健康アプリを想像してもらいたい。

この利用情報があれば、それをもとに各自が目標を立てられる。毎日歩く歩数の目標をおくのと同じだ。Appleは、ユーザーがデバイスを”listen only”(聞くだけ)モードや “read only”(読むだけ)モードに簡単に設定できるようにすることもできる。こうして絶えず送られてくる通知の雑音に惑わされることなくEブックを読むことができる。

9to5Macが紹介した2月のBloombergの記事は、Appleにはデジタル健康機能を構築する能力があるだけでなく、子供たちのためにこの機能を実装する意志があり、追加機能として子供たちがどれだけの時間画面を見ているかを親が知ることもできる、と書いている。

プラットフォーム上で過ごす時間よりも意義のあるつながりを優先するアルゴリズム変更を行ったFacebookとは異なり、Appleの収益はユーザーが端末を使った時間とは無関係だ。だから、将来Apple製品にはデジタル健康機能が付加されるかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook