全国のベーカリーをD2C化する群馬拠点のパンフォーユーが九州パン市場に参入、アジア圏も狙う

群馬県を拠点とするパンフォーユーは6月9日、福岡県を拠点とするベンチャーキャピタルであるGxPertnersからの資金調達を発表した。第三者割当増資による調達で調達額は非公開。

今回の資本提携により、GxPertnersがGP(無限責任組合員)を務めるファンド(九州オープンイノベーション1号投資事業有限責任組合)のLP(有限責任組合員)をはじめとする九州地域の事業会社との連携を進め、同地域での事業拡大を目指す。さらにアジア圏で日本のパンの需要拡大を見越し、九州地区の流通の利用を検討しつつ海外展開も計画している。

パンフォーユーは、独自のパン冷凍技術と物流網を持つ2017年1月設立のスタートアップ。月額3996円で全国各地のベーカリーから月1回パンが届く個人向けのパン宅配サービス「パンスク」、月替わりで最大8種類を届けてくれる企業の福利厚生を利用した法人向けパンサービス「オフィス・パンスク」、小ロットから冷凍パンを発注できるOEMプラットフォーム「パンフォーユーBiz」などの事業を手掛けている。

一般社団法人日本食品分析センターの検査によると、同社のパン冷凍技術は焼成のあとに1日常温で置いたパンよりも品質が高いことが実証されているとのこと。ベーカリー側は、冷凍庫を用意して同社の技術使ってパンを冷凍すれば、品質を保ったまま全国の消費者に届けることが可能になる。現在25店のベーカリーと提携しており、2020年中に47都道府県の各地域で営業しているベーカリーとの提携を目指す。

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TechCrunch Japan

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