数年前から、オンラインで「専門家」を活用する方法が話題になっている。企業やセクターのリサーチであれ、投資目的であれ、効率的に情報を得るために「専門家の頭脳を吸い上げる」にはどうすればいいかということだ。この分野を手がける主な企業としては、GLG、Third Bridge(サードブリッジ)、Guidepoint(ガイドポイント)、Alphasights(アルファサイツ)などが挙げられる。新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で、会議やイベントなど専門家の意見を聞く手段が壊滅し、全世界がリモートワークの実験場と化している今、これらのプラットフォームは以前よりもずっと実質的な価値が高まっている。
だから、専門家ネットワークと一次調査のプラットフォームであるproSapient(プロサピエント)が、Smedvig Capital(スメドヴィグ・キャピタル)が主導するシリーズA投資ラウンドで1000万ドル(約10億4000万円)の資金を調達したことは、驚くに値しないだろう。このラウンドには、著名な投資家であるGuy Hands(ガイ・ハンズ)氏や、既存の投資家である24 Haymarket(24ヘイマーケット)も参加した。これにより、proSapientが現在まで調達した総額は1800万ドル(18億7000万円)となった。同社はこの資金を使って国際的に事業を拡大していく予定だ。
proSapientは、基本的には専門家ネットワークを管理するSaaSプラットフォームだ。主にデータを収集する投資家やコンサルタントを対象としている。このプラットフォームは、専門家とプロジェクトをマッチングし、トランスクリプトを提供する。顧客は電話や対面でインサイトを収集したり、独自の調査を開始したり、少人数の専門家グループと小規模な戦略プロジェクトを実施することに利用できる。検索やメッセージのフィルタリングもできる。このプラットフォーム上で協業も可能だ。現在、欧州と米国で100社以上のクライアントにサービスを提供しており、前年比100%以上の収益を上げていると、同社は主張している。
proSapientの共同設立者であるMargo Polishchuk(マーゴ・ポリシュチュク)氏は、声明で「今回の資金調達ラウンドは、プライベートエクイティおよびコンサルティング業界をリードする一次調査プラットフォームになるという当社の戦略的目標を促進するものです」と述べている。
Smedvig Capitalでマネージングディレクターを務めるRob Toms(ロブ・トムス)氏は、次のようにコメントしている。「私たちは、マーゴ(・ポリシュチュク)とJordan(ジョーダン)に協力し、彼らの素晴らしい成長と国際的な拡大を継続するための力となれることに興奮しています。彼らには、素晴らしいチームと市場における強固な地位があり、そしてビジネスの方向性について明確なビジョンを持っています」。
さらに、proSapientは先日、Just Eat plc(ジャストイート公開有限会社)の元グループCFO(最高財務責任者)であるMike Wroe(マイク・ロー)氏を会長に指名した。
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タグ:proSapient、資金調達
画像クレジット:proSapient
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(翻訳:TechCrunch Japan)