今朝(米国時間12/6)のFinancial Timesの報道によると、Ericssonの通信機器のソフトウェアの問題で、世界中にサービス停止が起きている。その中にはイギリスの携帯電話企業O2や、日本のSoftBankも含まれる。
Ericssonは、プレスリリースで非を認めた。被害が生じた企業のモバイルネットワークで使われているEricssonの機器の一部のソフトウェアに、欠陥があったようだ。Ericssonは、複数の国で被害があったことを示唆したが、次のような言い方で影響を最小化しようとした: “限られた数の顧客へのネットワーク障害”。FTの記事は、限られた数どころか世界中で数百万のモバイル顧客が被害に遭った、と報じている。
いずれにせよ同社は、最初の分析では、被害が生じた機器の、証明の期限が切れているソフトウェアに問題の原因がある、と言っている。Ericssonの社長でCEOのBörje Ekholmによると、現在早急のサービス回復に努めているが、現時点で使える携帯電話を持っていない人びとに対しては処置が遅れる、という。
Ekholmは声明でこう言っている: “問題を起こした欠陥ソフトウェアは不使用にされた。私共は弊社の顧客だけでなく、彼らの顧客にも謝罪する。今は、被害が最小に抑えられ、サービスの回復ができるかぎり早くなるよう、懸命の努力をしている”。
同社のプレスリリースは、サービスの回復に終日努めている、とあるが、O2のサービス供給停止マップを見ると、ロンドン圏域とイギリス全体でまだ問題がある。
同じくAT&TとVerizonのサービス停止ページは、アメリカでも問題が続いていることを示している。しかしEricssonの説では、機器のソフトウェアに問題があったのはアメリカ以外の国々なので、アメリカは無関係だそうだ。
(なお、Verizonは本誌のオーナー企業だ。)
〔参考記事〕