映画『ソーシャルネットワーク』の原作者がウィンクルボス兄弟の本を書いた

ボストン拠点の出版社、Little, Brownは、キャメンロン・タイラーのウィンクルボス兄弟を描いた新しい書籍の出版に合意した。双子の兄弟は2008年にハーバード大学のクラスメイト、Mark ZuckerbergをFacebook黎明期の件で訴訟したことで知られている。後に二人は示談金をbitcoinに投資してさらに巨額の富を手に入れた。

ビジネス誌のThe Booksellerによると、新作のタイトルは”Bitcoin Billionaires” で、兄弟がシリコンバレーでベンチャーファンドを募集しようとして失敗した話(誰もZuckerbergを怒らせたくなかったから、というのが二人主張)から、bitcoinの話を初めて聞いてスペインのイビザ島に出かけた話まで内容は多岐にわたる。報道によると彼らはbitcoinの価値を信じ、2012年当時出回っていた額の1%を集めたという。

この本が映画化されるかどうかは現時点では不明だが、可能性がないわけではないのは、著者であるハーバードの同窓生 Ben MerzrichがThe Accidental Billionaires[『フェイスブック(Facebook)』青志社]の著者でもあるからだ。

その本は後にアーロン・ソーキンの脚本で、Facebookの創立時を描いたアカデミー賞受賞作品 『ソーシャルネットワーク』となった。事実、Mezrichが今春彼の最新作を出版社に売り込んだとき、New York Postは、「すでに映画化の動きがあるらしい」と報じている。

そんな中、Winkevoss兄弟はFortune誌で新たな注目を集めており、本日公表された40 Under 40 Listに載った。「金融とテクノロジーの最先端」にいる若きキーマンたちを選んだリストだ。受賞理由は、現在36歳の兄弟は彼らの設立したニューヨーク・LA拠点のWinklevoss Capitalで、世界で最も影響力のある暗号通貨ファンドを運営していることだ。二人は2015年に設立したデジタル資産交換所、Geminiもも率いている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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