特定の文字列を含むメッセージを受信するとiPhoneがクラッシュするという奇妙なバグについて、Appleは修正を準備していると発表した。このバグは攻撃者がUnicodeのアラビア文字と記号を含むテキスト・メッセージを送りつけるとiPhoneがクラッシュするというもので、この情報は当初、Redditで報告され、その後ウェブ全体に広まった。
MacRumorsの記事によれば、このテキスト・メッセージを受信したiPhoneはクラッシュし、すぐに再起動するという。その後、メッセージ・アプリをリストビューで開くたびにiPhoneはクラッシュする。会話ビューで開けばクラッシュしない。しかし新しい会話を始めようとするとまたクラッシュする。
MacRumorsはこの問題をiOS 8.3がインストールされたiPhoneで確認している。
クラッシュの連続からの回復方法もいくつか提案されている。その一つは、会話ビューならアプリを開けるので、Siriや写真など他のアプリを使って自分に対してメッセージを送るか、あるいは誰かに頼んでメッセージを送ってもらうことだ。 メッセージ・アプリが開けたら問題のテキストを含む会話スレッドを削除する。AppleCareのサポートもユーザーがこの問題を解決するのを手助けしてくれる。またユーザーの報告によれば、AppleCareの担当者は「Appleが対策中だ」と語ったという。
ただしすべてのiPhoneにこのバグが存在するわけではない。iOSのバージョンと設定の組み合わせでバグが出現するらしい。iPhoneがテキスト・メッセージによる攻撃でクラッシュするというバグは今回が初めてではない。2013年にも特定の文字列がSafariとメッセージ・アプリをクラッシュさせるバグが発見されている。
Appleがバグを修正するまでユーザーはこの攻撃(あるいはイタズラ)からiPhoneを守るために次のような自衛の対策を取っておくとよい。「設定」を開き、「通知、メッセージ」と進み、「ロック画面に表示」のオプションを無効にする。同時に「ロックされていないときの通知のスタイル」で「バナー」以外を選択する。
Appleの広報担当者も「われわれは特定のUnicode文字列でiMessageに問題が起こることを承知しており、この問題を修正するソフトウェア・アップデートを準備中だ」と語った。
ただしバグ修正が提供される時期は明らかになっていない。
(画像: MacRumors)
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)