米国史上最悪の失業率にも株価は急騰

米国時間3月26日、米国が最近50年で最悪の失業率を記録したにもかかわらず、株価は急騰した。実体経済が受けた痛みは、新型コロナウイルス感染増加によるビジネス閉鎖を受けて政府がウォール街や企業、(いずれは)労働者に対して、2兆ドル(217兆円)の景気刺激策として資金を投じると決定したことで、投資家にとっては相殺されたかたちとなった。

計画の詳細とスタートアップ企業への影響はまだ明らかにされていないが、低金利の融資が利用可能になることで大企業、中小企業ともに資金の目処がつき、この国最大の都市で起きている長期にわたる封鎖が続いたとしても、破綻を免れることができるだろう。

数値の変化は以下のとおり。

  • ダウ平均株価は6.38%、1351.62ドル高の2万2552.17ドルで引けた。
  • S&P 500指数は6.24%、154.51ポイント上げて2630.07ポイントで終えた。
  • Nasdaq総合指数は5.60%、413.24ポイント上げて7797.54ポイントとなった。

テック株は市場全般にならって高値でこの日を終えた。Facebookは4.5%近く、Alphabet(Googleの親会社)は5.5%高値をつけた。Apple株も5%以上、Amazonも3%、それぞれこの1日で上昇した。

画像クレジット:Hiroshi Watanabe / Getty Images

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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