米国時間5月27日、台北で行われたComputexカンファレンスのキーノートでAMDのCEOであるLisa Su氏が、価格と性能の両面でIntel(インテル)やNvidia(エヌビディア)の強敵になると思われるチップとグラフィクスプロセッサーを発表した。なお、このカンファレンスでAMDがキーノートに招待されたのはこれが初めてで、イベントの実際の開会は5月28日だ。
チップ
同社の新製品となる第3世代Ryzen CPUの中で最初に登場する7nmのデスクトップチップは、6月7日に発売される。Su氏のキーノートのハイライトはAMDの12コア24スレッドRyzen 9 3900xチップの発表で、それは同社の第3世代Ryzen系列の旗艦機だ。499ドルの最低価格は対抗機であるCore i9 9920Xチップセットの1189ドルの半額だ。
Ryzen 9 3900xはブーストスピードが4.6Ghz、キャッシュ総量70MB、熱設計電力(TDP)はCore i9 9920Xの165Wに対し105Wとその効率性を誇る。AMDによると、Blender DemoではCore i9-9920Xより18%短時間で終了した。
Here’s an exclusive #COMPUTEX2019 look at the newest edition to the Ryzen family, the 12 core/24 thread 3rd Gen AMD Ryzen 9 3900X processor. https://t.co/OgLHoqWv9T pic.twitter.com/75FzfpdiKx
— AMD Ryzen (@AMDRyzen) May 27, 2019
この系列の他のチップの最低価格は、6コア12スレッドの3600が199ドル、8コア16スレッドのRyzen 3700xが329ドル(ブースト4.4Ghz、総キャッシュ36MB、TDP65ワット)、そして8コア16スレッドのRyzen 3800X(4.5Ghz、32MB、105ワット)が399ドルだ。
GPU
AMDによると、同社のゲーム用GPU新製品NaviグラフィクスプロセッサーはRadeon RX 5700シリーズになる(下図ツイート参照)。Nvidiaが対抗機を値下げすることもありうるので、価格は慎重に検討している。発表ではAMDのGPUの発売は6月だが、価格や性能、新たな機能等の詳細は来月ロサンゼルスで行われるE3(Electronic Entertainment Expo、6/12-14)までおあずけだ。
Introducing the world’s first “Navi” gaming GPU family based on the all new RDNA gaming architecture: the AMD Radeon RX 5700 series. Learn more from #COMPUTEX2019: https://t.co/xwexmdDMin pic.twitter.com/rY2dAsq52l
— AMD (@AMD) May 27, 2019
データプロセッサ
AMDは1月のCESで、データプロセッサーのEPYC Romeを発表・デモを行った。そのローンチは予想より1四半期早く次の四半期となり、インテルのCascade Lakeと競合する。AMDが主張するベンチマーク結果によると、EPYC Romeの処理速度はCascade Lakeの倍である(下図ツイート参照)。
AMD CEO @LisaSu just gave the first public competitive demonstration of a 2nd Gen AMD #EPYC server platform outperforming the competition in a NAMD Apo1 v2.12 benchmark test by more than 2x. #COMPUTEX2019 https://t.co/ZHmrqBigjB pic.twitter.com/HQI5EPLmFf
— AMD EPYC (@AMDServer) May 27, 2019
画像クレジット: David Paul Morris/Bloomberg (opens in a new window) / Getty Images
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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)