Echo Showの発売を数日後に控えたAmazonが、そのわずかな間隙を縫うかのように、これまでのEchoデバイスに前から望まれていたインターコム(intercom, 屋内通話)機能を導入した。この追加機能は、Showを持ってる人たち同士のための会議機能Drop-Inを利用して実装されている。Showでは、その会議機能で遠く離れた家族や友だちなどと互いに顔を見ながらおしゃべりできるが、若干の制約はある。
そちらの方は今週試してみて、あまり好きになれなかった。ふつうのテレビ電話などに比べて、強引すぎるのだ。でもこっちのインターコムの方は、よっぽどましだ。このアップグレードでDrop-InがEchoやEcho Dotに搭載され、ネットワーク上のユーザー同士(==デバイス同士)がコミュニケーションできる。たとえばキッチンのEchoから二階の子どもたちに、「ご飯だよ、降りてこい」と怒鳴ることもできる。
この機能は三台のデバイスで使える。インターコム的に利用するためには、まず各Echoに名前をつけ(部屋の名前がいいだろう)、AlexaアプリでDrop-In機能を有効にする。セットアップが終わったら、“Alexa, call the kitchen”とか、“Alexa, drop in on the kitchen”のように部屋の名前で相手を呼び出せる。
このシステムはセットアップのときに作った世帯グループが利用でき、それは必ずしも家の中のWi-Fiの利用者全員ではない。遠くから、連れ合いや子どもたち、高齢者家族などの安否を確認できるし、もっと不道徳な目的にも使える。Amazonによると、同社の人気商品であるホームアシスタントEchoに、もっとも望まれていた機能がインターコムだそうだ。
これまで頑張ってスマートフォンを利用するインターコムアプリを作ってきた連中は、頭にくるかもしれない。そもそもEcho Showは、それらの物真似みたいだし。