最近、Uberが私の行動パターンに関心を持っているのに気づいた。たとえばUberの車を呼ぼうとしてアプリを開くと、目的地として私の自宅や勤務先が真っ先に表示される。
今日(米国時間1/13)、こうした例にならって、GoogleもAndroid版マップのナビに同様の機能を付け加えた。
Googoleマップを運転モードにすると、最初に自宅、勤務先、それに最近訪れた場所の履歴が行き先の候補として表示される。これに最初に気づいたのはAndroid Policeだった。 Google Nowに似ているが、マップのナビ・モードはきわめて「プロアクティブ」で、つまりユーザーの現在位置付近の交通状況や可能性のある行き先への経路を予め調べて表示してくれる。
もちろんユーザーは今まででおり行き先を住所で入力することもできる。しかしGoogleマップはその週、その日、その時間などにおけるユーザーの行動パターンから可能性の高い行き先を候補して挙げてくる。Googleの予見能力のおかげでユーザーは大いに便利になった。
たとえば、ユーザーがウィークデーには必ず会社の帰りにジムに寄っていくとしよう。会社の駐車場でAndroidのGoogleマップをナビ・モードで開くと、Googleは日頃の行動パターンからユーザーの行動を予知し、ジムが行き先の第一候補として選ばれている。
ユーザーはマップを開いてカーナビ・モードに入ってもいいし、カーナビ・モードのアイコンを別にショートカットとして作ってホーム画面に配置してもよい。
過去何十年もの間、多くのソフトウェアがユーザーから出来る限り多くの情報を集めようとしてきた。検索精度などの改善に役立つからだ。しかし最近になってGoogleその他の企業は、単にデータを集めるだけでなく、ユーザーの生活を積極的に改善するような形で集めたデータを処理して提供するようになってきた。
いわば「ユーザーが質問する前にGoogleは答えを知っている」状態だ。
今回の改良はAndroid版Googleマップにとって小さな一歩かもしれないが、Google Nowに最初に現れたトレンドの一部であることは間違いない。この方向への改良はさらに続くに違いない。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)