Essential(エッセンシャル)のCEOであるAndy Rubin(アンディ・ルービン)氏は、この1年ほどかなり静かだった。それにはビジネスとそのほかの両方で多くの理由があるだろう。同社はデバイスの販売で苦戦し、最初の年にはわずか8万8000台のハンドセットが売れただけという。もっと深刻な話としては、ルービン氏はGoogle在籍時の良からぬ行為の報道に苦しめられた。The New York Timesの爆弾記事は、彼がGoogle(グーグル)から9000万ドルの退職金をもらう前の性的不行跡に対する告発を明るみにさらした。
Googleの元役員だった彼はTwitterで、「あの記事にはGoogleの社員であったときの私に関する間違いがたくさんある」と述べた。それから1年経った今、彼は定位置に戻り新しいデバイスを宣伝している。それはEssentialの次のハンドセットか、それともまったく違うものか。
見る者の目を捉えたのは、裏面のきらきら輝くGEMカラーシフト素材だけではなく、彼の「これまでとは明らかに異なるフォームファクタのための新しいUI」だ。その細長くて薄いハンドセットと比較できるものといえば、閉じたときのGalaxy Foldぐらいだ。もちろん、縦長の画面にはそれにしかない利点がある。
New UI for radically different formfactor pic.twitter.com/Es8hFrTuxx
— Andy Rubin (@Arubin) October 8, 2019
明らかに異なるフォームファクタのための新UI
そのUIは、さまざまなウィジェットのコレクションのようだ。それぞれが、天気予報、地図、カレンダー、Uberなど異なるアプリに奉仕している。地図は全画面に長々と表示される。Essentialの最初のハンドセットの面影はない。初代機は、同社が志向する革命的インパクトにはほど遠かった。
同社のスポークスパーソンは、その新しいデバイスが初期的なテスト機である、と言った。リークでそれらしい粒子の粗い写真ではなく、機の全容も見せなかったのは、そのためだろう。Essentialの公式声明はこうだ:
目下開発中の新製品は、社外で初期のテストをしています。近いうちに、もっと多くの情報をシェアしたいと思います。
当然ながら現時点では、わからないことのほうが多い。例えば、同社は最初の構想にあったモジュール方式のアタッチメントを捨てたのか?上部に携帯電話の情報がないのは、何かのサインか?CloudMagicを買収したのは、これのためか?これが本当に「essential」(必要不可)と言えるのか?
かろうじて言えるのは、こんなデバイスがあることは、ルービン氏がスマホをやめて会社を売るという最初のころの噂に反していることだ。あえて言うならEssentialは、Palmのように2台目のハンドセット市場に求愛するのかもしれない。しかし、もしそうだとしても、スマートフォンの世界が熱狂することはない。
もうすぐ結果が出るだろう。
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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)