Appleは自社の国際事業を再利用可能エネルギーによってより効率化するべく、数十億ドルの資金を投入してきた。グリーンピースからの賞賛を勝ち取ったこの取り組みの大部分は、米国およびヨーロッパに向けられてきたが、今日(米国時間10/21)Appleは初めて、中国 ― 同社の売上が大きく花を咲かせつつある国 — でのビジネスもグリーンにする一連の取り組みを発表した。
CEO Tim Cookの中国訪問に合わせて、Appleは中国の製造パートナーと協力して、彼らが「エネルギー効率を高め、製造工程にクリーンエネルギーを使用する」手助けをすることを発表した。またAppleは、Foxconnを含めその現地製造業者との協同で、今後数年間で2ギガワット以上の「クリーン」なエネルギーを追加することも説明した。
この行動だけでも注目に値する。なぜならAppleの中国拠点製造工場は、長年にわたり環境を汚染していると非難されてきたからだ。去る2011年、iPhoneサプライヤーのPegatronは、環境問題で叱責され、2013年にはAppleが、有害金属で汚染された水を川に流したとして告発されたFoxconnとUniMicronを締め付けを厳しくしたと報じられた。
一企業の取り組みによって中国の製造業界が一気に浄化されることはないが、Appleが現地パートナーに対して、環境にもっと優しくするよう圧力をかけていることは大きな前進だ。実際Foxconnは今日、2018年までに太陽光発電400メガワット ― 同社がiPhoneの「最終製造工程」に使うエネルギーと同等と言っている ― を自社で作ると確約したことは、変化の可能性を示す証拠だ。
Appleは今日、現在中国での活動はカーボンニュートラル(炭素中立)であることも公表した。これは ― 四川省の40メガワット太陽光発電システムが完成したおかげで ― 同社が現在中国の事務所や店舗で使用している以上の電力を生み出しているためだ。
米国の巨人はまだ道は半ばであると言い、中国の北部、東部および南部のプロジェクトを通じて、200メガワットを追加できるよう、太陽光発電プロジェクトを拡大する計画だ。追加施設が稼動開始すれば、同社のグリーンエネルギー生成機構は「中国の26万5000世帯が年間に使用するエネルギーに相当する電力を生み出し、Appleサプライチェーンが使用するエネルギーと相殺される」。
「気象変動はわれわれの時代の大きな課題の一つであり、今こそ行動を起こす時だ」とCookは声明文で語った。「新たなグリーンエネルギーへの移行には、革新と野心と目的が必要だ。われわれは、世界をわれわれが見つけた時より良くすることを熱烈に信じ、他の多くのサプライヤー、パートナー、企業らもこの重要な取り組みに参加してくれることを願っている。
Appleは間違いなく後続のための基準を設定している。同社は米国および中国で炭素中立を実現し、国際事業の87%を再生可能エネルギーで賄っていると標榜している。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)