Appleは、15インチRetinaディスプレイMacBook Proと27インチiMacを改訂し、Intel Coreプロセッサーを含む新スペックとなった。新たにMacBookに塔載されたForce Touchは、独自の強いタッチとAppleのトレードマークである「タプティック」フィードバックによって、実際にはそうでないのにトラックパッドを物理的にクリックしたように感じる。27インチRetina iMacの価格は1999ドルから。
新15インチRetina MacBook Proは新しいPCIeベースのフラッシュストレージを内蔵し前機種の2.5倍の性能を持る。内蔵バッテリーは持続時間が1時間伸び、ウェブ閲覧あるいはローカルのiTunesムービー再生を最大9時間続けられる。個別のグラフィックオプションもあり、AMD Radoen R9 M370X GPUを付加できる。
標準仕様はIntel Core i7 2.2 GHzクアッドコア、16GB RAM、256GBフラッシュストレージ、Intel Iris Proを塔載して1999ドル。2499ドルの、2.5GHzクアッドコア i7プロセッサー、16GB RAM、512GB SSDおよびAMD Radeonグラフィックカード塔載モデルもある。カスタムアドオンとして、Intelクアッドコアプロセッサーの追加、最大1TBのSSD等がある。
新iMacは、昨年デビューしたのと同じ5120×2880 5K Retinaディスプレイを内蔵し、3.3 GHzクアッドコアIntel Core i5プロセッサー、AMD Radeon R9 M290グラフィックカードを塔載している。ベースモデルはRAM 8GB、標準HDD 1TBで、Fusionドライブから置き換えたことでコストダウンに貢献すると思われる。上位モデルは、2299ドルからに値下げされ、3.5GHz Intel Core i5プロセッサー、AMD Radeon R9 M290Xグラフィックス、1TB Fusionドライブを塔載し、RAMは同じ8GB。
3月にAppleは、13インチMacBook Pro Retinaデイスプレイモデルに、新たなCPU、GPUおよびForce Touchトラックパッドを載せて改訂した。同じイベントではApple Watchと新しい12インチMacBookが発表された。MacBookとApple WatchはいずれもForce Touchテクノロジーを使用し、圧力を検知することによって、二次的な深いクリックを通じて追加の入力コマンドを受け付けることができる。
Apple WatchにおけるForce Touchは、スワイプ等小さな画面では操作しにくい場面で追加のアクションを起動するためによく使われている。MacBookでは、今回改訂された15インチRetinaモデルを含め、新しいアクション、例えばSafariでのリンク先プレビューや単語のWikipedia定義の表示、地図上の位置やカレンダーイベント等の始動に使われている。デベロッパーもForce Touch技術を利用することが可能で、既に感圧トラックパッドによる追加機能を実現しているアプリもある。
Appleの前四半期のMac売上は前年同期に比べて大きく伸びており、ノートパソコンが推進力となっている。Force Touchの追加は、MacBookラインアップの販売を促進する大きな力になるだろう。ユーザーに数多くの新しい機能を提供できる潜在力があり、デベロッパーが自社アプリで本格的に利用するようになればさらに弾みがつくだろう。
両製品とも既にAppleから直接購入が可能。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)