Apple曰く、HomeKit対応デバイスの発売は6月

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Appleは、昨年のWorldwide Developers Conference(WWDC)で発表したサードパーティー製スマートホーム機器をつなぐプロトコル、HomeKitについて比較的静かにしていたが、今日状況が変わった。同社はTechCrunchに、HomeKit対応デバイスが来月から市場に登場することを確認する声明を伝えた。Apple初のつながったホーム技術を体験できる日は遠くない。

HomeKitは提供開始から数ヵ月しかたっていないが、既に何十社ものパートナーがHomeKit対応を約束し、来月には最初の製品が見られることを楽しみにしている。

Appleの発言は、Fortune誌のHomeKit公開は秋にずれ込むという報道を受けたものだが、昨年デベロッパー向けに発表して以来同システムの一般公開時期について正式発表したことはない。Re/codeのある記事は、発表時期の可能性を5、6月としていたが、Apple自身はこの件について口を閉ざしている。

この時期に正式コメントした意図はともかく、AppleがHomeKitの提供時期について何らかの明確な情報を提供したのは初めてだ。来月に公開ということは、6月8日からのWWDCでHomeKitの詳細を聞ける可能性が高い。サポートする具体的なハードウェアや、噂される次世代Apple TVの対応等も。Apple TVは何らかの形でHomeKitの操作体系に含められ、おそらく接続デバイスを制御するセントラルハブになると考えられている。

多くの大物IT企業が、〈モノのインターネット〉や〈つながったホーム〉への取り組みを進めている。例えばAppleのライバルSamsungは、スマートホームハブのプラットフォームSmartThingsを昨年買収し、手早くこの分野の能力を高めた。

現時点でHomeKitについてわかっていることは多くない。しかしデバイスをAppleハードウェアと簡単確実に接続し、Siri経由で制御できるようになるとすれば、Appleがバーチャルアシスタントをサードパーティーに広く利用可能にする最初のケースになる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook