中国のテクノロジー大手BaiduがCESで、オープンソースのエッジコンピューティングプラットホームOpenEdgeを発表した。それは同社の既存の商用プロダクトBaidu Intelligent Edge(BIE)のローカルパッケージ部位で、当然ながらそのサービス部位との相性は良く、共にエッジのノードやアプリケーションの管理を行なう。
これは言うまでもなくデベロッパー向けの発表だから、Baiduがそのリリースの場として、消費者製品の大会であるCESを選んだ理由はよく分からないが、でも中国のテクノロジー大企業が今やオープンソースの手練になってることは、疑う余地がない。それらBaidu, Alibaba, Tencentなどの企業はLinux Foundationの会員であることも多く、多くの堅固なプロジェクトを育てている。また主要なオープンソース企業たちも、今では中国を成長市場と見なしている。だからその中国で今、自分のプロジェクトをオープンソースにする企業が増えているのも、自然な成り行きなのだ。
Baidu CloudのVPでGMのWatson Yinは次のように述べる: “エッジコンピューティングはBaiduのABC(AI, Big Data, Cloud Computing)の重要な部位である。コンピュートをデータソースの近くに移すことによって、レイテンシーを大幅に減らし、帯域の無駄遣いもなくなり、エンドユーザーにリアルタイムで没入的な体験を届けることができる。またそれをオープンソースのプラットホームにすれば、デベロッパーが自分独自のエッジコンピューティングアプリケーションを作る過程が、大幅に単純化される”。
また同社のスポークスパーソンによると、そのオープンソースプラットホームにはデータ収集、メッセージ配布、AIの推論などの機能が含まれ、クラウドとシンクするためのツールもある。
Baiduは今日(米国時間1/9)さらに、同社がIntelとパートナーしてBIE-AI-Boxをローンチ、またNXP SemiconductorsとパートナーしてBIE-AI-Boardをローンチすることを発表した。Boxは車載ビデオの分析用、一方Boardはカメラやドローン、ロボットなどのアプリケーションで使える小型のボードだ。
画像クレジット: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg